「超」入門 三角関数 三角は「円と波」から考える!

「超」入門 三角関数 三角は「円と波」から考える!

チョウニュウモン サンカクカンスウ サンカクハエントナミカラカンガエル

ブルーバックス

Q「三角関数って公式が多くない?」
A「三角関数を勉強するには、まずは半径が1の円を用意するといいよ」

Q「そもそも三角関数って何のためにあるの? 測量?」
A「もちろん測量もあるけど、実は「波」を表す道具として、三角関数はとっても役に立つのだ」

読まれ続けているロングセラー『「超」入門 微分積分』の姉妹編がついに登場!
(「微分積分」編で話題になった、あの男女の名コンビが帰ってきました)

「公式が多すぎる」「そもそも何のために勉強するのかわからない」
微分積分と並んで、高校数学の難所でもある三角関数、その基本と応用について、徹底的にわかりやすく解説した本です。

「三角」関数なのに、三角関数の本質を理解するためのキーワードは、実は「円」と「波」なのです。

半径が1の単位円を使うと、サイン・コサイン・タンジェントの関係がよく理解できます。
結果、複雑な加法定理まで「わかった!」という気持ちになれます。

そして三角関数の凄さは、実は「波」や「周期」を数字や関数で表現できる点にあります。
三角関数(フーリエ解析)を使って、気候変動から、太陽の黒点、そしてウサギとヤマネコの関係にいたるまで
解き明かしていきます。

「三角関数なんて何が面白いのか、何の役に立つのか」と疑問に感じてきた方々は、
視界が一気に開けた爽快な気分になれるかもしれません!

今まで数学に苦しんできた人も、その面白さを味わいたいと思っている人もぜひご覧ください!


本書の主な内容

●そもそも三角関数とは何か
●まずは円から考える
●暴れ馬タンジェント
●正弦定理 余弦定理も怖くない
●気候変動からフーリエ解析まで
●電気通信大学の校章に秘められた思い
●フーリエ解析で周波数を取り出す
●子猫の鳴き声を分解する?
ほか


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目次

はじめに

第1章 円からはじめる三角関数

三角関数を何から考えるか
まず円から始めよ
三角関数の公式は単位円に通ず
ピタゴラスの基本三角関数公式を導いてみよう
ピタゴラスの基本三角関数公式を使ってみよう
答えが1つに決まらないこと
暴れ馬タンジェント
タンジェントの分解公式
タンジェントの分解公式を使ってみよう
タンジェントとコサイン、タンジェントとサイン

第2章  現実問題への応用

相似な三角形を利用する
三角測量
川幅を計算する
地図を作る
余弦定理
正弦定理を導いてみる
正弦定理の応用問題
コサインの加法定理を導く
サインの加法定理を導く
測量士の試験問題にチャレンジ!
加法定理の別証明
加法定理を使う
タンジェントの加法定理
sin3°を計算する

第3章 時計じかけの世界

天体と周期
気候変動を考える
時系列データ
ラジアンの必要性
サインの近似
コサインの近似
角度が小さくないときの近似
サインカーブ
周期と周波数
正葉曲線
リサジュー図形
人体に関する周波数
人工的な周波数
フーリエの発見
クロックカーブを三角関数で表現する
フーリエ解析で周波数を取り出す
子猫の鳴き声を分解する
太陽活動の周期
ウサギとヤマネコ

おわりに

補遺
倍角の公式

書誌情報

紙版

発売日

2025年06月19日

ISBN

9784065401552

判型

新書

価格

定価:1,100円(本体1,000円)

通巻番号

2299

ページ数

208ページ

シリーズ

ブルーバックス

著者紹介

著: 神永 正博(カミナガ マサヒロ)

1967年東京都生まれ。博士(理学)。東北学院大学工学部教授。専門分野は微分積分学を発展させた解析学と、情報セキュリティ。解析学における研究対象は、量子力学の基礎方程式であるシュレディンガー方程式。2010年度にはインドの数理科学研究所(IMSc)にて共同研究を行う。著者に『「超」入門 微分積分』『現代暗号入門』、『直感を裏切る数学』、『ウソを見破る統計学』(いずれも講談社ブルーバックス)、『Pythonでしっかり学ぶ線形代数』(講談社)、『Pythonで学ぶふーリエ解析と信号処理』(コロナ社)など。

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