小さなトロールと大きな洪水 [新版]

マイページに作品情報をお届け!

小さなトロールと大きな洪水 [新版]

チイサナトロールトオオキナコウズイ シンパン

講談社文庫

<空のような青い部屋、お日さまのような金色の部屋、それに水玉もようの部屋だ。屋根裏にはお客さん用の部屋もある。スニフ、きみのための部屋だよ>

ニョロニョロたちといっしょにどこかへ行ってしまったムーミンパパをさがして、ムーミンママとムーミントロール、スニフがふしぎな世界を旅します。

このムーミン誕生の童話は、戦争中、トーベ・ヤンソンが自分自身の安らぎのために書いたもので、トーベ自身がみとめる、すばらしいハッピーエンドの物語です。

ムーミンの物語は全部で9冊あります。この『小さなトロールと大きな洪水(原題 SMATROLLEN OCH DEN STORA OVERSVAMNINGEN)』は、9巻目になっていますが、いちばん最初のムーミンの物語です。戦後すぐ1945年に刊行されたものの、ながらくその存在は忘れられており、最終巻『ムーミン谷の十一月』発売の21年後に新たに刊行されたため、小説集のいちばん最後の巻として収録されています。

講談社文庫では、1978年からムーミンの物語をご紹介してきました。ムーミン小説80周年の2025年、新しいカバーデザインに生まれ変わった新版で、トーベの手になる挿絵とともに、ムーミンの物語をお楽しみください。


《収録》
序文……トーベ・ヤンソン
訳者あとがき……冨原 眞弓
ムーミン谷の魅力 9『小さなトロールと大きな洪水』始まりの予感……冨原 眞弓 


*中学生以上漢字にふりがな
*この本は『ムーミン全集[新版]9 小さなトロールと大きな洪水』(2020年講談社刊)の文字づかい等を改めたものです。

(C)Moomin Characters (TM) 


(C)Moomin Characters (TM) 

オンライン書店で購入する

書誌情報

紙版

発売日

2025年07月15日

ISBN

9784065401873

判型

A6

価格

定価:660円(本体600円)

ページ数

128ページ

シリーズ

講談社文庫

初出

この本は『ムーミン全集[新版]9 小さなトロールと大きな洪水』(2020年 講談社刊)の文字づかい等を改めたものです。

著者紹介

著・原作: トーベ・ヤンソン(トーベ・ヤンソン)

トーベ・ヤンソン(TOVE JANSSON) (1914年8月9日ー2001年6月27日) 画家・作家。フィンランドのヘルシンキに彫刻家の父、挿絵画家の母のもとに生まれ、幼いころから画家を目指す。ヘルシンキ、ストックホルム、パリで絵を学び、政治風刺雑誌『ガルム』をはじめ、児童書や新聞の挿絵などの仕事を精力的にこなした。ムーミン小説の9作品は、戦争中、自分自身の安らぎのために執筆した『小さなトロールと大きな洪水』を1945年に出版したところから始まり、最愛の母シグネが亡くなった1970年に出版した『ムーミン谷の十一月』が最後となった。1954年ロンドンの「イヴニング・ニューズ」掲載のムーミンコミックスの連載が人気を博すなど多才ぶりを発揮。1966年国際アンデルセン賞受賞、1976年フィンランドの芸術家に贈られる最高位の勲章、プロ・フィンランディア勲章受章。

訳・解説: 冨原 眞弓(トミハラ マユミ)

冨原 眞弓(とみはら まゆみ) (1954 - 2025)聖心女子大学哲学科教授・翻訳家。兵庫県生まれ。ソルボンヌ大学大学院博士課程修了、哲学博士。著書に『シモーヌ・ヴェイユ』(岩波書店)、『トーヴェ・ヤンソンとガルムの世界』など。訳書に『小さなトロールと大きな洪水』『彫刻家の娘』(ともに講談社)、『トーベ・ヤンソンコレクション』全8巻(日本翻訳出版文化賞受賞)、「ムーミン・コミックス」全14巻(以上、筑摩書房)などがある。

オンライン書店一覧

既刊・関連作品一覧

関連シリーズ

BACK
NEXT