宇宙線のひみつ 「宇宙最強のエネルギー」の謎を追って

宇宙線のひみつ 「宇宙最強のエネルギー」の謎を追って

ウチュウセンノヒミツ ウチュウサイキョウノエネルギーノナゾヲオッテ

ブルーバックス

村山斉さん(東京大学Kavli IPMU初代機構長)絶賛!
「宇宙から来るメッセンジャー。
ブラックホールの内部や星の爆発を探る、
宇宙線研究者の壮絶な戦い」

素粒子、ビッグバン、生命進化――
すべてのカギは宇宙線が握っていた!

1912年の気球実験で存在が明らかになって以来、はるか宇宙の彼方から届く「謎の手紙」として、宇宙物理学者たちの好奇心を刺激し続けてきた「宇宙線」。その研究からは、「反物質」や「素粒子」の発見、46億年におよぶ太陽活動の歴史、巨大な物質を透視する「ミュオグラフィ」など、さまざま科学的叡智が生み出されてきた。本書では、世界的な話題を呼んだ“最強クラスの宇宙線”「アマテラス粒子」を発見した宇宙物理学者が、宇宙線研究100年の軌跡とその最前線を伝える。

【目次】
序章 アマテラス粒子の衝撃
第1章 宇宙から送られた「謎の手紙」
第2章 こんなにすごい宇宙線
第3章 「もっとも高いエネルギー」を追い求めて
第4章 最強の宇宙線、未知なる正体
第5章 天文学のパラダイムシフト
終章 2040年代の宇宙線天文学

「244エクサ電子ボルト」の衝撃/「アインシュタインの正しさ」を裏づけた宇宙線/「宇宙最強の粒子」と「宇宙最古の光」の衝突/生命は宇宙線が進化させた?/ピラミッドや火山を透視する「ミュオグラフィ」/「宇宙線の化石」からわかる太陽の歴史/天文学のパラダイムシフト……etc.


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書誌情報

紙版

発売日

2025年07月17日

ISBN

9784065404294

判型

新書

価格

定価:1,320円(本体1,200円)

通巻番号

2301

ページ数

256ページ

シリーズ

ブルーバックス

著者紹介

著: 藤井 俊博(フジイ トシヒロ)

1985年奈良県生まれ。大阪市立大学大学院理学研究科にて学位取得後、シカゴ大学カブリ宇宙物理学研究所、東京大学宇宙線研究所、京都大学白眉センターを経て、2022年4月より大阪公立大学大学院理学研究科物理学専攻准教授・南部陽一郎物理学研究所兼任研究員。専門は極高エネルギー宇宙線の観測。「アマテラス粒子」の第一発見者。最高感度を誇る「テレスコープアレイ実験」(北半球)と「ピエールオージェ観測所」(南半球)で共同研究を行い、次世代計画「GCOS(Global Cosmic Ray Observatory)」では中心人物として新型宇宙線検出器の開発を主導している。

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