
マイページに作品情報をお届け!
デラシネマ(1)
デラシネマ
- 著: 星野 泰視

昭和28年──戦争の傷跡がいたるところに残り、貧しさと夢が同居していた時代、人々は娯楽を映画に求めていた。観客動員数が十数億人という巨大産業は、一方でしきたりや格の重んじられる旧態然とした世界でもあった。そんな撮影所に紛れ込んだデラシネ(根無し草)二人、大部屋俳優の宮藤武晴(くどうたけはる)とフォース助監督の風間俊一郎(かざましゅんいちろう)は、映画界のてっぺんを目指すための一歩を踏み出した!
昭和28年。黄金時代の日本映画界で底辺からてっぺんを目指す2人の男がいた。日映撮影所に所属する大部屋俳優の宮藤武晴と助監督の風間俊一郎。撮影所の伝統と慣習に阻まれながらも、2人は「作り物」ではない「リアル」な映画づくりを目指す!
Ⓒ星野泰視
オンライン書店で購入する
目次
scene1 武晴と俊一郎
scene2 リアル
scene3 NOWHERE
scene4 壁に向かって
scene5 雲隠れ千鶴
scene6 気持ち込めて
scene7 支え
scene8 狂騒のクランクアップ
書誌情報
紙版
発売日
2011年04月22日
ISBN
9784063729955
判型
B6
価格
定価:597円(本体543円)
ページ数
208ページ
シリーズ
モーニング KC
電子版
発売日
2012年08月17日
JDCN
0637299500100011000A
初出
『モーニング』2011年1号~10号
著者紹介
『哲也─雀聖と呼ばれた男』(週刊少年マガジン)で連載デビュー。同作は大ヒットし、第24回講談社漫画賞を受賞。「モーニング」初連載の『風と雷』では、新作歌舞伎「石川五右衛門」の原作を大胆にアレンジして漫画化、好評を博す。最新作では、昭和20年代後半の映画界を舞台に人間活劇を描く。