戦争と平和 それでもイラク人を嫌いになれない

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戦争と平和 それでもイラク人を嫌いになれない

センソウトヘイワソレデモイラクジンヲキライニナレナイ

イラクで理不尽な形で消えていったすべての命に、この本を捧げます。――2004年4月7日、現地時間の午前11時頃、私はイラク北西部ファルージャ近郊で武装グループに拉致された。通算4回目のイラク入りで起きた、悪夢のような出来事だった。拘束の日々と再生への途。

●突然、体が仰向けに引き倒された。喉元に硬い物が押しつけられる。ゴクンと生唾を飲んだ。ナイフ? 少しでも動いたら、喉を切り裂かれる……そう思った。「ノー コイズミ」の大合唱が始まり、私も「ノー コイズミ」と叫ぶ。耳元で金属の触れ合う音がする。恐怖にかられ、「ノー コイズミ」と繰り返す。ふいに喉元の圧迫感が消えたが、誰も助け起こしてはくれない。――<「第1章 拘束の9日間」より>


ⒸNahoko Takato

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書誌情報

紙版

発売日

2004年08月11日

ISBN

9784062125413

判型

四六変型

価格

定価:1,650円(本体1,500円)

ページ数

386ページ

電子版

発売日

2023年06月30日

JDCN

06A0000000000628764I

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