三人称の哲学 生の政治と非人称の思想

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三人称の哲学 生の政治と非人称の思想

サンニンショウノテツガクセイノセイジトヒニンショウノシソウ

講談社選書メチエ

非――政治へ
非――人称へ
現代思想の最前線にたつ著者が挑む「人格」という装置の脱構築!

一見したところ正反対のようにみえる政治や思想、たとえば徹底して人格を破壊してきたナチズムの生政治=死政治と、逆に人格を金科玉条のように祭り上げる自由主義の人格尊重とが、実は同じような前提──生きるに値する生、生の生産的管理など──を共有している点にも、エスポジトはわたしたちの注意を喚起している。
生物学や人類学、言語学や社会学など、さまざまな観点から人間を解明しようとしてきた近代の諸科学を根底で突き動かしてきたもの、それがこの「ペルソナ」の装置であり、ナチズムとリベラリズムは、同じ装置によってもたらされた、たがいの反転像にほかならないのである。――<「訳者あとがき」 より>


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目次

序論
第1章 二重の生(人間科学機械)
第2章 ペルソナ、ヒト、モノ
第3章 三人称

書誌情報

紙版

発売日

2011年02月11日

ISBN

9784062584920

判型

四六

価格

定価:1,870円(本体1,700円)

通巻番号

491

ページ数

284ページ

シリーズ

講談社選書メチエ

著者紹介

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