猿は猿、魚は魚、人は人 松下幸之助が私につぶやいた30の言葉

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猿は猿、魚は魚、人は人 松下幸之助が私につぶやいた30の言葉

サルハサルサカナハサカナヒトハヒトマツシタコウノスケガワタシニツブヤイタサンジュウノコトバ

松下幸之助さんの経営は、常に「人間大事」であり、「数字大事」で進められたことは1度もない。社員に「誇り」と「励まし」と「感謝」と「感動」を与えたおかげで、会社を成長させ、とてつもなく大きな成果を上げた。その人間大事経営の要諦は、いかに年月が経っても変わらない。――著者


時代を超えて輝く「経営の神様」の黄金のメッセージ!
世界でたった一人、松下幸之助の最も近くで仕えた著者が、23年間聞き続けた「魂の教え」を初めて明かす。
強欲資本主義と市場原理主義が行きづまった今こそじっくり学びたい、心に深く響くヒントが満載の一冊。

「冷静に判断して、後でそっと情を添えるんや」「心配せんでいい。それよりも君、志をなくしたらあかんで」
「経営学は教えられるが、経営は教えられない」「風の音を聞いても、悟る人がおる」
「250年後に、日本を楽土にする」「わしの経営理念? そうでんな、『人間大事』ということでしょうな」
……などなど、近代日本の最も偉大な経営者・松下幸之助が、最側近の著者だけにつぶやいた多くの名言と温かいエピソード、そして、それらに込められた不滅のマネジメント哲学をわかりやすく紹介する。幸之助の教えに従った著者も、経営者として34年間で売り上げを25倍にするなど、大きな成功を収めてきた。
すぐに安直なリストラに走り、短期的な儲けにばかり目を向け、数字だけを追い求める経営が流行っている21世紀。
その中で、じっくり人を育て、夢を語り、数十年後のビジョンを持ち、感性と魂を重んじて成功した松下幸之助の「人間大事経営」の知恵が、あざやかによみがえる! 30の「珠玉の名言」それぞれを冒頭に置いた全30章で構成。


  • 前巻
  • 次巻

目次

はじめに
第1章 声をかけよ
第2章 耳を傾けよ
第3章 雑談をせよ
第4章 区別をしても、差別はするな
第5章 小声で話をするな
第6章 秘密を作るな
第7章 仕事を任せ切れ
第8章 叱った後は、必ずフォローをせよ
第9章 必ず具体案を示しつつ、指示を出せ
第10章 大きな方針を全員に示せ
第11章 一〇年後と二〇年後を読んで対策を立てよ
第12章 仕事と身体で実践しなければ、知恵は本物にならない
第13章 部下と「横の関係」を作れ
第14章 リストラは無能社長の証明である
第15章 理屈と感性で「なぜ」を説明せよ
第16章 「見える要因」より「見えない要因」に取り組め
第17章 笑われてもいい、夢を語れ
第18章 ビジョンある経営者の会社に、寿命はない
第19章 「一〇〇〇%の情熱」と「魂の言葉」を社員にぶつけよ
第20章 報告者たちを同時に社長室に招き入れよ
第21章 「秘書役」と「参謀役」と「補佐役」の三本柱を持て
第22章 社長の決断が遅い会社は、一瞬でつぶれる
第23章 BSもPLも読むな
第24章 ライバルは他社ではない、「昨年の自社」だ
第25章 外部とのトラブルを必ず引き受けよ
第26章 矢玉を浴び血を流して、率先垂範せよ
第27章 真剣に考えても、深刻に考えるな
第28章 人を育てない経営者に、成功なし
第29章 どんな出来事も、幸運の証である
第30章 九つの要因が企業を発展させる
松下幸之助 年表

書誌情報

紙版

発売日

2010年05月22日

ISBN

9784062821377

判型

四六

価格

定価:1,430円(本体1,300円)

ページ数

218ページ

著者紹介

著: 江口 克彦(エグチ カツヒコ)

(えぐち・かつひこ) 前PHP研究所社長、経営評論家。 1940年、名古屋市生まれ。慶応義塾大学法学部卒業後、松下電器産業(現パナソニック)入社。67年、シンクタンク・PHP総合研究所に転じ、秘書室長、専務取締役、副社長などを経て、2004年社長に就任、09年退任。 1976年、36歳のときに松下幸之助からPHPグループの経営を実質的に一任され、以後34年間、経営に携わる。幸之助の晩年23年間を最も身近で仕えた側近であり、「松下哲学」の継承者・伝道者として知られる。内閣官房道州制ビジョン懇談会座長などを歴任。 著書に『地域主権型道州制』『幸せとはなにか』『松下幸之助 散策・哲学の庭』『人徳経営のすすめ』(いずれもPHP研究所)などがある。

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