講談社学術文庫作品一覧

第二芸術
第二芸術
著:桑原 武夫
講談社学術文庫
自由な眼と卓抜な発想から下す明確な判断で、つねに論壇に新鮮な刺激を与えつづけてきた著者の、戦後を画した「第二芸術」をはじめとする日本文化論8編を収録。爽快な論理と大胆な提言に貫ぬかれた本書は、その「いさぎよいまでの透明さ」で読む人を魅了すると同時に、現代日本のゆきづまった文化的状況をあらためて見直す上からも、将来の日本文化のあり方を構想する上からも、現実的かつ理念的に多大の示唆を与えずにはおかない。
日本古典入門
日本古典入門
著:池田 亀鑑,その他:蟹江 征治
講談社学術文庫
古典の研究に殉じた池田博士が、深い専門知識を踏まえて、日本の古世から近世にいたる文学作品のなかから21種を選んで概説したのが、本書『日本古典入門』である。古典を専門の研究者のみでなく、ひろく一般の人々にも親しまれる共有の遺産たらしめたい、というのが博士の持論でもあった。したがって高度の学術論文のばあいと同様に、全力を傾注して真剣にたちむかわれた述作であることは疑いえないところである。(本書解説より)
論理について
論理について
著:笠 信太郎
講談社学術文庫
日本のオピニオン・リーダーとして活躍した著者の「論理について」、「知識と知恵」、「書物の読み方」、「死と生」、「人間ができるということ」の5論文を収録。単なる知識の集積だけの現代の学問を反省、人生のための知識と知恵をいかに築いていくかを明快にとき、1人のすぐれた知識人の生き方をおのずと伝えてあますところがない。幅広い教養と豊かな人生経験に裏打ちされた深い洞察は混迷の現代を生きるわれわれに貴重な示唆を与える。