講談社ノベルス作品一覧

どんどん橋、落ちた
講談社ノベルス
ミスター新本格・綾辻行人が読者(あなた)に挑戦する究極のフーダニット!
奥深い“本格の魔道”へようこそ!
究極のフーダニットか、袋小路への道標か。
ミステリ作家・綾辻行人のもとに持ち込まれる難事件の数々!落ちた〔どんどん橋〕の向こう側で、殺人はいかにして行なわれたのか?(表題作)“明るく平和な”あの一家を次々と不幸が襲い、ついに最悪の犠牲者が……(「伊園家の崩壊」)。ほか、全5編。本格ミステリの現在と未来を問う、超難問“犯人当て小説”傑作集!

そして二人だけになった
講談社ノベルス
海に囲まれた巨大なコンクリート密室での殺人劇!
残された盲目の天才科学者とアシスタントは……?
全長4000メートル、世界最大級の海峡大橋を支える巨大なコンクリート塊“アンカレイジ”。その内部の《バルブ》と呼ばれる空間に、科学者、医者など6名が集まった。通信システムが破壊され、「完全密室」と化した《バルブ》内で起こる連続殺人!最後に残ったのは、盲目の天才科学者と彼のアシスタントだった。

十津川警部 帰郷・会津若松
講談社ノベルス
実在か?幻か?会津娘子(じょうし)隊の面影を引く女。
義憤が招く悲劇。十津川の推理が冴え渡る!
会津藩と薩長との戦いで、女性部隊である会津娘子隊を率いた中野竹子は、凛とした風情を湛える絶世の美女としても有名だった。その竹子の面影を引く女と、彼女への憧れを抱く男。男が引き起こした殺人事件は、12年前、十津川によって解決されたはずだったが……。会津の気風をはらんで京太郎浪漫(ロマン)、最高潮へ!

盤上の敵
講談社ノベルス
陣型は整った。敵の駒(キング)を排除するのだ。
妻の奪還をめぐる殺人犯との息詰まる取引!
自宅に殺人犯が籠城、妻が人質に!?警察が取り巻き、ワイドショーのカメラが中継するなか、末永純一(白のキング)は唯一人、犯人との取引に挑む。先手を打って城内の殺人者(黒のキング)を詰め、妻・友貴子を無傷で救わなければ。盤上の敵との争いは緊迫のうちに進み、そして取引(ゲーム)は震驚の終盤を迎える。静諡と憂愁。極上の北村魔術。

宇宙海兵隊ギガース
講談社ノベルス
G(ガンダム)から20余年。……G(ギガース)は新しいエンターテインメントのジャンルだ。――作家・『GUNDAM OFFICIALS』編者 皆川ゆか
木星圏の反乱者、ジュピタリアンとの激しい抗争に疲弊する地球連合軍。劣勢を一挙に挽回すべく極秘開発された最新型HuWMS(Human-Style Working Machine Standard)コードネーム「G」――「ギガース」がパイロットの美少女、リーナ・ショーン・ミズキ少佐とともに戦場を駆けるとき、宇宙(うみ)に無限の戦慄が走る!著者の深いこだわりと想いが炸裂する、スペース・ロボット・オペラの決定版!

首相官邸占拠399分
講談社ノベルス
国家と官僚に裏切られた男達が、占拠テロに!
NEWポリティカル小説。慟哭と贖罪の記。
情報源として接近した女を、自殺に追い込んでしまった警視庁公安部員。官僚同士の綱引きに巻き込まれ、無理な調査の挙げ句、退職を余儀なくされた公安・外事部門の捜査員。全てを組織に捧げ、裏切られた5人の男達が、強大な国家権力と官僚組織に対し、首相官邸占拠という最後の賭けに出た。“桜の罪”を問う問題作!

十四歳、ルシフェル
講談社ノベルス
人造人間(サイボーグ)。その名はルシフェル。永遠の、十四歳。そのイノセンスにきっとあなたは涙する!――源正義(みなもとせいぎ)、14歳。ひそかに想いを寄せていた少女一人守れず、ボロキレのように彼は殺された――はずだった! 禁断の超テクノロジーが無敵の人造人間”ルシフェル”として彼を甦らせた瞬間、あまりにも熱く切ない復讐劇の幕が切って落とされる。永遠の14歳が発現する百パーセントイノセントな暴力!

マリオネット園 《あかずの扉》研究会首吊塔へ
講談社ノベルス
首吊り死体が乱舞する“首吊塔”
本格の王道、Whodunitの白眉!
《あかずの扉》研究会に迫る未曾有の危機!
閉鎖されたテーマパーク《マリオネットランド》に妖しく聳(そび)える斜塔――首吊塔。その塔内を回転木馬のごとく首吊り死体が乱舞するとき、《あかずの扉》研究会に未曾有の危機が迫る!はたして“誰”が“誰”に操られているのか――!?新本格ルネッサンスの旗手、霧舎巧がミステリの王道、Whodunit(フーダニット)に挑む!

赤きマント【第四赤口の会】
講談社ノベルス
民俗学ミステリ!!
「奇(あや)し物」が秘匿する真実。
噂の人さらい「怪人・赤マント」は実在した?
「赤いマントと青いマント、どっちがいい?」
戦中の東京中の少年少女を恐懼せしめた怪人・赤マントは実在したのか?「肉付きの面」「歌い骸骨」「魔女の箒」――「奇し物」の蒐集家たちが完全会員制【第四赤口の会】に集う。昔話に秘められた真実とは?凡百の都市伝説と一線を画す、奇才が贈る民俗学ミステリ。

篠婆 骨の街の殺人
講談社ノベルス
出入り不可能なローカル線の車内に死体が!?
陶芸の窯の中から突如、出現した人骨!
忘れられた街・篠婆に伝わる正体不明の名陶。鹿頭勇作(しがしらゆうさく)は、ここを舞台にミステリを書こうとローカル線に乗った。ところが、出入り不可能な走行中の列車内に男の死体が……乗客は、被害者と勇作のみ。一方、窯の中から人骨が発見された、篠婆陶杭焼(ささばすえくいやき)の因縁の歯車がまわりはじめた。
天才山田正紀の新シリーズ第1弾。

長く短い呪文
講談社ノベルス
岐城(きじろ)島へようこそ。自分にかけられた「呪い」を解くため少女が帰った先は、その一族だけが住む孤島。かつて姉を交通事故死に追いやり、今度は妹の双子にまで伸びる魔手の正体とは? 木に刺さったネジ、腕を切断された人形が示す想像を絶する真相。周到な伏線が破天荒な推理へスパークする好調シリーズ、早くも第3弾!

暗闇の中で子供
講談社ノベルス
傑作。
破壊せよ!生成せよ!舞城王太郎!
体内の札束……ミステリ史上最悪の見立て殺人……
いまもっとも危険な“小説”がここにある!
あの連続主婦殴打生き埋め事件と三角蔵密室はささやかな序章に過ぎなかった!
「おめえら全員これからどんどん酷い目に遭うんやぞ!」
模倣犯(コピーキャット)/運命の少女(ファム・ファタル)/そして待ち受ける圧倒的救済(カタルシス)……。奈津川家きっての価値なし男(WASTE)にして三文ミステリ作家、奈津川三郎がまっしぐらにダイブする新たな地獄。
――いまもっとも危険な“小説”がここにある!

試験に出るパズル 千葉千波の事件日記
講談社ノベルス
珠玉の“論理パズル短編集”
「解答集」「森博嗣の解説」のおまけ付き!!
『QED』の高田崇史がパズラーとしての本性を剥き出しに!
あの『QED』シリーズの高田崇史が贈る、上質の論理パズル短編集。背スラリ、髪サラリの天才高校生・千波くんが、浪人生の“八丁堀”たちと共に、鮮やかに難問を解き明かす。解説の森博嗣氏絶賛の「夏休み、または避暑地の怪」から、書き下ろし作品「誰かがカレーを焦がした」まで全5本を収録。著者がパズラーとしての本性を剥き出しにした野心作だ!!

六人の超音波科学者
講談社ノベルス
舞台は「閉ざされた研究所」。
最高潮 森ミステリィ!
事件は、仮面の博士が住む研究所で発生した。
6人の科学者が集う土井超音波研究所。そこに通じる唯一の橋が爆破され、山中深くに築かれた研究所は陸の孤島となった。仮面の博士が主催する、所内でのパーティの最中に死体が発見される。招待されていた瀬在丸紅子たちは真相の究明に乗り出すが……。
森ミステリィの怜悧な論理(ロジック)が冴えるVシリーズ第7弾。

DOOMSDAY―審判の夜―
講談社ノベルス
“新本格SF”誕生の徴(しるし)。
第22回メフィスト賞受賞作!!
オタキング・岡田斗司夫も絶賛!剥き出しの本能が躍る。
こんな小説が可能なのか。
「ロボットスーツを着込んだ異星人が、米国片田舎の町を襲撃。主人公たちは生き残るための戦いをはじめる」
なんと突拍子もないストーリーだろう。しかし著者の重厚な筆致により、我々は「歴史的事件」の目撃者となるのだ。――岡田斗司夫
……よ、水兵。敵が目の前にいるぞ!さあ、どうする?
……殺して、殺して、殺しまくります!
監獄から出所したばかりの元SEAL(海軍特殊部隊)隊員コウイチ=ハヤシ。彼が新しく住み着いた北米の田舎町に、突如E.T.が出現。全編殺戮、剥き出しのルサンチマンが躍るメフィスト賞受賞作!新本格SF誕生の狼煙(のろし)!!

鬼の探偵小説
講談社ノベルス
人間業と思えぬ変死体の謎に挑む忌戸部署の「鬼」!
推理と恐怖の鬼才、講談社ノベルス初登場!
マニア相手のアイテム売人(ブローカー)は左右の目玉を入れ替えられて殺され、蜘蛛館に住む令嬢は蜘蛛の形に見立てられて殺されていた。続発する異常殺人の謎に挑むのは忌戸部署の「鬼」と呼ばれる男!人間業とは思えぬ事件の背後に隠れているのは、いかなる論理か、それとも狂気か?伝奇推理の気鋭が描く4つの怪事件。

ホラー作家の棲む家
講談社ノベルス
三津田信三よ、貴君はこの世の人間か――菊地秀行
羨ましい。心底、羨ましい。辿り着けぬ洋館、怪奇小説、ミステリー、奇現象、そして、戦慄の惨殺事件――私の知り合い三津田信三氏は、こんなにも不気味で愉悦に満ちた体験をしていたのか。本書を一読して、私は羨望し、血が凍った。三津田信三よ、貴君はこの世の人間か。――菊地秀行
「怪奇小説」の執筆を目論む編集者の三津田は、偶然発見した人形荘(ドールハウス)に惹かれて住むことに。が、絡みつく「ぞっ」とするような感覚。身の覚えのないホラー大賞への応募原稿と執筆を始めた連載小説の制御不能な展開。さらに愛読者との付き合いまで始まって、日常は怪異に淫していく。菊地秀行氏も凍ったデビュー作!

本当は知らない 薬屋探偵妖綺談
講談社ノベルス
「罪を悔いるとは、非や汚点を己の一部と認める事」(座木)
“薬屋探偵妖綺談”シリーズ第7弾!
「退屈凌ぎではない、映画の様な人生を」。このメールを受け取って、ネット上から消えた8人の謎を追う車谷エリカと道長円。病院から失踪した11人を調査する座木(くらき)とリベザル。4人の惨殺事件を捜査する高遠と葉山。3つの事件が絡み合い錯綜するなか、傍観を決め込む秋だが……。加速する高里ワールド、堂々第7弾!

月蝕の窓 建築探偵桜井京介の事件簿
講談社ノベルス
京介の封印された過去をも揺さぶる雪、月、殺人。
怨念の館に女たちの悲しみと嘆きが降り積もる。
「赤いお月様」が何を語る?少女の記憶が蘇った時、女たちの悲嘆が宿る「月映荘」でまた惨劇が。隣に住む未亡人に招かれた医師が撲殺、未亡人まで銃で狙われたのだ。容疑は精神的に不安定なその少女に。事件の真相は呪われた館の過去、そして京介自身の封印された記憶にからみつく。新展開を予感させる最新作!

人形はライブハウスで推理する
講談社ノベルス
内気な腹話術師が操るやんちゃな人形が“名探偵”!?
あの「いっこく堂」も大推薦。巻末に対談を収録。
鞠小路鞠夫(まりこうじまりお)――私、妹尾睦月が想いを寄せる内気な腹話術師・朝永嘉夫(ともながよしお)さんが操る人形の名前です。でも彼にはスゴイ秘密があるんです。そう、彼は世界唯一の“人形名探偵”だったのです……!満を持して放たれるシリーズ最新作。本格テイストが横溢(おういつ)する傑作短編6本を収録。巻末にあのいっこく堂との対談も収録!