講談社文庫作品一覧

改訂完全版 斜め屋敷の犯罪
講談社文庫
北海道の最北端・宗谷岬に傾いて建つ館――通称「斜め屋敷」。雪降る聖夜にこの奇妙な館でパーティが開かれたが、翌日、密室状態の部屋で招待客の死体が発見された。人々が恐慌を来す中、さらに続く惨劇。御手洗潔は謎をどう解くのか!? 日本ミステリー界を変えた傑作が、大幅加筆の改訂完全版となって登場! 解説=綾辻行人

子どもの王様
講談社文庫
団地に住むショウタと親友トモヤ。部屋に籠もって本ばかり読んでいるトモヤの奇妙なつくり話が、ショウタの目の前で現実のものとなる。残酷な”子どもの王様”が現れたのだ。怯える親友を守るため、ショウタがとった行動とは? つくり話の真相とは? 『ハサミ男』の殊能将之が遺した傑作をついに文庫化!

標的(下)
講談社文庫
それは、十三年の歳月を経た復讐劇の幕開けだった。スカーペッタの自宅近隣で発生した射殺事件、関係者の殺害。そして、関連性があるとは思われなかった別の事件が一つところに収まり、恐るべき全体像が明らかになっていく。スカーペッタを待ち受ける驚愕の真相。それを知った時、暗殺者の凶弾が放たれた!

標的(上)
講談社文庫
休暇旅行を間近に控えたスカーペッタの周辺で、奇妙な事柄が続いていた。不審なメールが送りつけられたうえ、何者かに気配を探られている形跡もある。そうした中、自宅近隣で射殺事件が発生。やがてスカーペッタは、それがじつは綿密に仕掛けられた計画犯罪で、真犯人からの”挑戦状”でもあることを悟った。

新装版 ひめゆりの塔
講談社文庫
太平洋戦争末期の沖縄戦。女子師範と第一高女の女学生ばかりで結成されたひめゆり部隊の二百人が野戦病院を出発し、砲撃の中を米須の洞窟に向かい、玉砕するまでの九十日を描く。慕われた先生も、かけがえない親友も、妹も、次々に落命していく……。沖縄を盾として、乙女たちに死の行進を強いた軍閥への深い憎しみと怒り、戦場に散った若い生命への愛惜が胸に迫る名著。文字を大きくした新装版。

妖怪アパートの幽雅な人々 妖アパミニガイド
講談社文庫
「妖アパ」ガイドが文庫になった! 寿荘の気になる間取り、古本屋の本、龍さんや詩人の名言集。大好きな妖アパの世界がぎっしり。

燃焼のための習作
講談社文庫
築四十年を超えた雑居ビルに探偵とも便利屋ともつかない事務所を構える枕木。依頼内容が「うまく言えない」と口ごもる客人と、その心を解すように言葉を継いでいく枕木の会話に、雷雨とともに戻ってきた郷子さんも加わって、時はゆるやかに流れる。別れた妻と息子の消息が知れない男の胸によぎる思いとは?

家族はつらいよ
講談社文庫
長年連れ添った妻の誕生日の夜、平田周造は離婚届を突き付けられた。翌朝、犬の散歩に出ようとすれば、次男は結婚したい相手がいると言い出し、家に戻れば長女が亭主と別れたいと泣いている。二世帯住宅で開かれた家族会議は予想もしない展開に!? 「男はつらいよ」から20年、山田洋次監督の待望の喜劇を、「東京バンドワゴン」の小路幸也が小説化!

妖怪アパートの幽雅な食卓 るり子さんのお料理日記
講談社文庫
「妖アパ」名物るり子さんのお料理が、実際に作れるレシピになった! るり子さん目線での「妖アパ」ストーリーを描くファンブック

使者 百万石の留守居役(六)
講談社文庫
初めて直系ではない将軍となる綱吉を支える老中堀田正俊。その野望に、各藩の緊張は高まる。加賀藩主前田綱紀は早くに正室を亡くしている。外様第一の継室の座をめぐり、各藩の留守居役たちが動き出す。親幕の保科家の会津に向かった若すぎる留守居役数馬も、老獪な筆頭家老相手に微妙きわまる外交に臨む。そして、加賀を追われ恨みをもつ刺客たちが数馬に襲いかかった! 文庫書下ろし人気シリーズ、第六弾!

存在しない小説
講談社文庫
アメリカ、ペルー、マレーシア、日本、香港、クロアチア……。世界のさまざまな場所から『存在しない小説』というウェブサイトに届いた小説は、それぞれ見知らぬ土地の風土が匂い立つような文体で、そこに生きる人々のドラマを鮮やかに描き出していく。「存在しない作家」たちによる、魅力あふれる世界文学。

宝くじが当たったら
講談社文庫
32歳、わくわく食品経理課勤務、独身。ごく普通のサラリーマン・修一の趣味は宝くじをバラで10枚買うこと。ところが今年、一等、2億円が降ってきた。あくまで堅実でつつましい生活を続けようとした修一の目の前に、急に現れた親戚、慈善団体に同級生。さらにネットに実名が流出、会社の電話が鳴りやまない! 最高の幸福が招いた大混乱、いったい誰を信じれば? ジャンボなドリーム、宝くじエンタテインメント!

新装版 匣の中の失楽
講談社文庫
推理小説マニアの大学生・曳間が、密室で殺害された。しかも仲間が書いている小説の予言通りに。現実と虚構の狭間に出現する5つの《さかさまの密室》とは? '78年、弱冠22歳の青年によって書かれたこの処女作は「新本格の原点」、「第4の奇書」と呼ばれる伝説の書となった。いまだ色褪せない未体験の読書を今こそ! 幻のサイドストーリー『匳(こばこ)の中の失楽』も収録!

スター・ウォーズ エピソード6:ジェダイの帰還
講談社文庫
ルークとレイア姫は、ハン・ソロを救うため犯罪王ジャバの宮殿に潜入し、決死の救出作戦を成功させる。その後ルークはマスター・ヨーダに教えを乞いに惑星ダゴバを訪れ、あらためて自分の父がダース・ベイダーであること、そしてレイア姫が双子の妹であることを知る。その後帝国軍との最終決戦のために、ルークはソロ、レイア姫らとともに第2デス・スターのシールド発生装置を破壊するべく森林衛星エンドアへ向かうが…。
最新映画「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」に連なる旧三部作の新訳ノベルズを緊急刊行! 最新映画が100倍楽しくなる!
正義VS悪、父と子。加速する物語はやがて――。
ルークとレイア姫は、同志ハン・ソロを救うため惑星タトゥイーンの犯罪王ジャバの宮殿に潜入し、決死の救出作戦を成功させる。その後ルークはマスター・ヨーダに教えを乞うため惑星ダゴバを訪れ、あらためて自分の父がダース・ベイダーであること、そしてレイア姫が双子の妹であることを知らされる。その後帝国軍との最終決戦のために、ルークはソロ、レイア姫らとともに第2デス・スターのシールド発生装置を破壊するべく森林衛星エンドアに向かう。そこでベイダーの存在を感じたルークは単身投降、ベイダーと対峙し、彼の内なる善の魂に語りかけるが……。

スター・ウォーズ エピソード5:帝国の逆襲
講談社文庫
ヤヴィンの戦いから3年後。ダース・ベイダーは、反乱同盟軍の基地の在処と、ルーク・スカイウォーカーの行方を追っていた。反乱同盟軍は惑星ホスに基地を構えるも帝国軍の知るところとなり、激闘の末散り散りとなる。その後ルークはヨーダに『フォース』の教えを乞いに惑星ダゴバへ向かう。一方ハン・ソロとレイア姫は惑星べスピンへ行き着くが、大きな罠が彼らを待ち受けていた……。
激闘の果ての罠。驚愕の真実――。
ヤヴィンの戦いから3年後。ダース・ベイダーは、反乱同盟軍の基地の在処と、ルーク・スカイウォーカーの行方を追っていた。反乱同盟軍は氷の惑星ホスに基地を構えるも帝国軍の知るところとなり、激闘の末散り散りとなる。追っ手を逃れたルークは、同志ハン・ソロ、レイア姫らと分かれ、伝説のジェダイ・マスター、ヨーダに『フォース』の教えを乞いに惑星ダゴバへ向かう。一方ハン・ソロとレイア姫は惑星べスピンへ行き着くが、そこでは大きな罠が彼らを待ち受けていた。そして救出へ向かったルークにも、戦慄の事実が降りかかり――!?

スター・ウォーズ エピソード4:新たなる希望
講談社文庫
遠い昔、ジェダイが滅びて久しい時代。平和だった銀河系は銀河帝国の圧政下におかれていた。ある時、反乱同盟軍のスパイが、帝国の宇宙要塞デス・スターの設計図を盗み出すことに成功する。奪還のため、ダース・ベイダー卿は反乱軍の指導者レイア姫の載った宇宙船を襲うが、レイアは設計図と救援メッセージをドロイドに託し宇宙に放つ。やがてこのドロイド達、R2-D2とC-3POは青年ルークと出会い…。
伝説はここから始まった――。
遠い昔、ジェダイ騎士団が滅びて久しい時代。
平和だった銀河系は皇帝パルパティーン率いる銀河帝国の圧政下におかれ、人々は苦難の日々を送っていた。ある時、帝国に抵抗する少数勢力・反乱同盟軍の放ったスパイが、帝国の最終兵器宇宙要塞デス・スターの設計図を盗み出すことに成功する。奪還を命じられたダース・ベイダー卿は、反乱軍の指導者レイア姫の載った宇宙船を襲う。レイアは捕えられる直前に設計図と救援メッセージをドロイドに託す。
惑星タトゥイーンに降り立ったドロイド、R2-D2とC-3POは、名もなき青年ルークと出会う。運命に導かれるように――。

一般意志2.0 ルソー、フロイト、グーグル
講談社文庫
民主主義は熟議を前提とする。しかし日本人は熟議が苦手と言われる。それならむしろ「空気」を技術的に可視化し、合意形成の基礎に据える新しい民主主義を構想できないか。ルソーの一般意志を大胆に翻案し、日本発の新しい政治を夢想して議論を招いた重要書。文庫オリジナルとして政治学者・宇野重規氏との対論を収載。
民主主義は熟議を前提とする。しかし日本人は熟議が苦手と言われる。それならむしろ「空気」を技術的に可視化し、合意形成の基礎に据える新しい民主主義を構想できないか。ルソーの一般意志を大胆に翻案し、日本発の新しい政治を夢想して議論を招いた重要書。
文庫オリジナルとして政治学者・宇野重規氏との対論を収載。
高橋源一郎氏推薦――「民主主義」ということばは、危機の認識が広がる時、一斉に語られるようになる。現在もまた。この、ある意味で「手垢のついた」ことばを、東浩紀は、誰よりも深く、たったひとりで、原理にまで降り立って語った。時代に先立って準備されていた、この孤独な本は、いまこそ読まれなければならない。

裁かれた命 死刑囚から届いた手紙
講談社文庫
一九六六年、強盗殺人の容疑で逮捕された二二歳の長谷川武は、さしたる弁明もせず、半年後に死刑判決を受けた。独房から長谷川は、死刑を求刑した担当検事に手紙を送る。それは検事の心を激しく揺さぶるものだった。果たして死刑求刑は正しかったのか。人が人を裁くことの意味を問う新潮ドキュメント賞受賞作。

ツンドラモンスーン The cream of the notes 4
講談社文庫
なんの脈絡もなく書いているシリーズの四冊めである。著者はあの森博嗣だ――。好みのデザートから安全保障、ミステリィのトリックまで、巫山戯たような表現の中に潜んでいるまったく新たな世界観&考え方。「小説を書くほうがずっと簡単」と断言するほど練りあげられた、目からウロコのエッセィ全一〇〇篇。

砂漠の悪魔
講談社文庫
大学生の広太は、自らの卑劣な行為のせいで、友人を自殺させてしまう。そのことをきっかけとして、ごく平凡な普通の学生生活から一転、悪事に荷担せざるを得なくなる。”バイト”として行かされることになった中国の北京で、広太は日本人留学生の雅之と出会い、雅之とともに中国西部に向かう。おもむいた砂漠で、広太は想像を超える事実に直面する。『サクリファイス』の近藤史恵が、緩みきった現代に問う、弩級の衝撃作。