講談社文庫作品一覧

レジェンド歴史時代小説 江戸っ子侍(下)
レジェンド歴史時代小説 江戸っ子侍(下)
著:柴田 錬三郎
講談社文庫
江戸から大坂へ送られる姫を救出せんと、東海道を上る若侍・浅形新一郎。行く手には大坂の大商人・堺屋勘右衛門一派が立ちはだかる。道中で交錯する敵味方。新一郎は苦闘の末、姫を救い、埋蔵金十万両をも手にして、義士・大塩平八郎に加勢するが……。これぞ柴錬! 結末も鮮やかな、時代ロマン小説の決定版。 江戸から大坂へ送られる姫を救出せんと、東海道を上る若侍・浅形新一郎。行く手には大坂の大商人・堺屋勘右衛門一派が立ちはだかる。道中で交錯する敵味方。新一郎は苦闘の末、姫を救い、埋蔵金十万両をも手にして、義士・大塩平八郎に加勢するが…。これぞ柴錬! 結末も鮮やかな、時代ロマン小説の決定版。
電子あり
レジェンド歴史時代小説 江戸っ子侍(上)
レジェンド歴史時代小説 江戸っ子侍(上)
著:柴田 錬三郎
講談社文庫
時は天保の江戸。無頼で勘当された旗本次男坊・浅形新一郎は、誕生日の夜に出会った大泥棒・吉兵衛から、伝奏屋敷に囚われた娘を救い出すよう頼まれる。引きうけた! 敵は公儀庭番をも味方につける大商人。救出劇は剣豪、美女、すり、元大目付らを巻き込み、二転三転。新一郎、絶体絶命の危機へ。娯楽活劇の傑作。 時は天保の江戸。無頼で勘当された旗本次男坊・浅形新一郎は、誕生日の夜に出会った大泥棒・吉兵衛から、伝奏屋敷に囚われた娘を救い出すよう頼まれる。引きうけた! 敵は公儀庭番をも味方につける大商人。救出劇は剣豪、美女、すり、元大目付らを巻き込み、二転三転。新一郎、絶体絶命の危機へ! 娯楽活劇の傑作。
電子あり
森の家
森の家
著:千早 茜
講談社文庫
自由のない家族関係を嫌う美里は、一回り年上の恋人と彼の息子が住む家に転がりこむ。お互いに深く干渉しない気ままな生活を楽しむ美里だったが、突然の恋人の失踪でそれは破られた。崩壊寸前の疑似家族は恢復するのか? 血の繋がりを憎むのに、それを諦めきれない三人。「家族という概念は放浪の旅に似ている。人はまるで終わりのない旅のように、いつまでも本当に安らげる自分の居場所を探していく」――千早茜 名も知らぬ木々で覆われた、森のように静かな家で暮らす、佐藤さんとその息子・大学生のまりも君。そこへ転がり込んできた、佐藤さんの恋人の美里。理解されない孤独をそれぞれに抱える3人は、どこか寄り添うように、「森の家」での奇妙な共同生活を続けるのだが――。 血の繋がりを憎むのに、それを諦めきれない3人。崩壊寸前の疑似家族は恢復するのか?  小説すばる新人賞・泉鏡花文学賞ダブル受賞の異才が描く、ちょっと普通じゃない、「家族」のカタチ。直木賞候補『男ともだち』著者が放つ傑作! 「家族という概念は放浪の旅に似ている。人はまるで終わりのない旅のように、いつまでも本当に安らげる自分の居場所を探していく」――千早茜
電子あり
虚構推理
虚構推理
著:城平 京
講談社文庫
-本格ミステリ大賞受賞作!-深夜、悲運のアイドルの亡霊は鉄骨を片手に街を徘徊する。その都市伝説の名は――鋼人七瀬。「本格」の今後が有する可能性を大きく押しひろげた一作(作家・氷川透)おおおお前を倒すのはこの俺だ!(作家・汀こるもの)内奥に錨を下ろした論理、奇矯でありながらつらぬかれたロジック。破格のミステリ(作家・辻真先) -第12回本格ミステリ大賞受賞作!-  深夜、鉄骨を振るい人を襲う亡霊「鋼人七瀬」。それは単なる都市伝説か、本物の亡霊か? 怪異たちに知恵を与える巫女となった美少女、岩永琴子が立ち向かう。人の想像力が生んだ恐るべき妖怪を退治するため琴子が仕掛けたのは、虚構をもって虚構を制する荒業。琴子の空前絶後な推理は果たして成功するか? 終始ゾクゾクしっぱなし……息もつかせぬ物語とはまさにこのことだと思います。意外な展開、予想外な事実、桁外れな人物、奇妙な現実、異様な虚構、奇想天外な“戦い”――。絶妙に狙い澄まして放たれる数々の“驚き”の奔流に溺れそうになりました。 ―作家・平坂読(『僕は友達が少ない』) 「本格」の今後が有する可能性を大きく押しひろげた一作。(作家・氷川透) ただただ作者の才能に嫉妬するばかり。(作家・黒田研二) おおおお前を倒すのはこの俺だ!(作家・汀こるもの) 内奥に錨を下ろした論理、奇矯でありながらつらぬかれたロジック。破格のミステリ。(作家・辻真先) 辻褄の合った論理こそ、時には真実から最も遠ざかるものではないか。(書評家・千街晶之) 驚きを通り越して爽やかな敗北感さえ抱かされた。(作家・太田忠司) 「真相」の意味について刺激的な考察を展開。(作家・大山誠一郎) 「本格ミステリのロジック」の持つ魅力と危うさを純粋培養したような小説。(作家・光原百合) 〔コミカライズ版も人気沸騰中!〕
戸隠伝説殺人事件
戸隠伝説殺人事件
著:内田 康夫
講談社文庫
鬼女紅葉伝説をなぞるかのように起きた不気味な二つの殺人。信濃のコロンボ竹村岩男の名推理が光る、著者屈指の傑作歴史ミステリー。
佐渡の三人
佐渡の三人
著:長嶋 有
講談社文庫
物書きの「私」は、ひきこもりの弟、古道具屋の父とともに佐渡への旅に出る。目的は、祖父母の隣家に住む「おばちゃん」の骨を、郷里の墓に納骨すること。ところが、骨壷をユニクロの袋に入れて運ぶくらい儀礼に構わぬ一族のこと、旅は最初から迷走気味で……。ちょっとズレた家族をしみじみ描いた快作。 羽田圭介さん激賞! 「長嶋さんの文章テクニックに、僕はいつも驚かされます」 狙ってもいないのに笑いをとる、ちょっとズレた三人。”納骨の旅”がなんでこんなに可笑しいの??
電子あり
都会のトム&ソーヤ(8) 怪人は夢に舞う〈実践編〉
都会のトム&ソーヤ(8) 怪人は夢に舞う〈実践編〉
著:はやみね かおる
講談社文庫
「YA!」版シリーズ累計150万部突破! いよいよ、ゲームは始まった。"自分が映らない鏡"って何? 奪われた「勇者の資格」をとりもどし、夢の世界から脱出する。新作ゲーム『怪人は夢に舞う』は完成した。伝説のゲームクリエイター集団「栗井栄太(くりいえいた)」とともにテストプレイに参加した内人(ないと)は勝利の条件、"自分が映らない鏡"を探し出すため、謎を解き、街を駆け巡る。「YA!」大ヒットシリーズ文庫版第8弾。解説・青柳碧人(『浜村渚の計算ノート』) 危険は想像を超えるレベル。内人のサバイバル力が光る! ぼくは、大きなため息をついて自転車を見る。 だれにも選んでもらえなかった、ハンドルのない自転車。おまけに、他にも欠陥があるなんて……。 何だか急に、自転車が愛おしくなってきた。 まずは、走れるようにしてやらないとね。(本文より)
そして、星の輝く夜がくる
そして、星の輝く夜がくる
著:真山 仁
講談社文庫
東日本大震災の爪痕が生々しく残る東北地方の小学校に、神戸から赴任した応援教師・小野寺徹平。かつて阪神・淡路大震災を経験した彼は、心に傷を負った子どもたち、父兄たちとの”本音の交流”を通して、被災地が抱える問題と向き合っていく。「ハゲタカ」シリーズの真山仁が挑んだ、渾身の震災文学。
電子あり
空白を満たしなさい(下)
空白を満たしなさい(下)
著:平野 啓一郎
講談社文庫
全国で生き返る「復生者」たち。その集会に参加した徹生は、自らの死についての衝撃的な真相を知る。すべての謎が解き明かされ、ようやく家族に訪れた幸福。しかし、彼にはやり残したことがあった……。生と死の狭間で「自分とは何か?」という根源的な問いを追究し、「分人」という思想が結実する感動長編。 妻に「あなたは自殺したの」と告げられた会社員の心の軌跡をたどる旅は、「あの時、何が起きたのか?」という謎の核心へと迫っていく。現代人の孤独を超克する希望の物語。「分人」という思想の到達点! <内容紹介> 全国で生き返る「復生者」たち。その集会に参加した徹生は、自らの死についての衝撃的な真相を知る。すべての謎が解き明かされ、ようやく家族に訪れた幸福。しかし、彼にはやり残したことがあった……。生と死の狭間で「自分とは何か?」という根源的な問いを追究し、「分人」という思想が結実する感動長編。 読者から大反響の話題作! 深い感動の声が続々! 「満たされ、渦巻き、今溢れ出している」 「心が救われた」 「涙が止まりません」 「目からうろこ」 「この本に出逢えて良かった」 「本を読んで初めて泣いた」
電子あり
私がいないクリスマス
私がいないクリスマス
著:加藤 元
講談社文庫
家族だから、嘘をつく。突如として宣告された進行癌。三十歳で独身、中島育子はクリスマス・イヴに手術室にいた。終始ツキのなかったこれまでの人生。朦朧とした意識の中、毎年クリスマスには家を空けていた父親のことを思い出す。嘘ばかりついていた父はあのとき何をしていたのだろう。現代版「クリスマス・キャロル」がここに。泣ける、笑える、面白い!すべてを堪能できる作家、それが加藤元。 家族だから、嘘をつく。 突如として宣告された進行癌。三十歳で独身、中島育子はクリスマス・イヴに手術室にいた。終始ツキのなかったこれまでの人生。朦朧とした意識の中、毎年クリスマスには家を空けていた父親のことを思い出す。嘘ばかりついていた父はあのとき何をしていたのだろう。現代版「クリスマス・キャロル」がここに。 泣ける、笑える、面白い!すべてを堪能できる作家、それが加藤元。 こんなに面白い小説、読まないなんてもったいない!
電子あり
地獄堂霊界通信(3)
地獄堂霊界通信(3)
著:香月 日輪
講談社文庫
三人悪の同級生・カンナの家に棲みついたイタチは霊力を持っていた!? てつしと椎名、リョーチンは「イラズの森」に住まう妖かしの正体を明かしに呪われた地へ。さらに上院小学校には西洋の魔女の血をひき、真っ黒な妖犬を操る転校生が。ますます好調シリーズ第三弾!
電子あり
カンタベリー・テイルズ
カンタベリー・テイルズ
著:真梨 幸子
講談社文庫
『殺人鬼フジコの衝動』の真梨幸子、とっておきのイヤミス。カンタベリーへの道中、同じツアーの参加客が各自、とっておきの不思議話を披露し合うことに。そこで見え隠れする客同士の接点。疑心暗鬼に陥った時、人は欲望をどこまで自制することができるのか? 5つのパワースポットを軸に交錯する幸せと不幸をあぶり出した、イヤミスの臨界点! (『聖地巡礼』改題)
電子あり
赤刃
赤刃
著:長浦 京
講談社文庫
江戸初期、徳川家光の治世。百を超える<辻斬り>の災禍に、江戸の町は震撼していた。殺戮集団の主犯は、戦国の英雄、元津藩士の赤迫雅峰とその一党。幕府が送る刺客は次々と返り討ちにあい、老中・松平伊豆守は切り札となる<掃討使>に旗本・小留間逸次郎を任命する。赤迫対逸次郎、血塗られた闘いは連鎖し、やがて市中は戦場と化す--。無惨にして無常。これぞ、新時代の剣戟活劇!
電子あり
希望ヶ丘の人びと(下)
希望ヶ丘の人びと(下)
著:重松 清
講談社文庫
妻の中学時代の同級生――親友のフーセン、すぐ教師にチクる宮嶋、初恋の人エーちゃん。それぞれが大人になり、家族を持ち、亡き妻のことを私に語る。娘の美嘉の授業参観に出席し、息子の亮太が通う書道教室の危機に慌てる私の塾には、この街の『ふつう』からはずれた生徒が集う。希望とはなんなのだろうか?
電子あり
希望ヶ丘の人びと(上)
希望ヶ丘の人びと(上)
著:重松 清
講談社文庫
私は中学生の娘・美嘉と小学生の息子・亮太とともに、二年前に亡くなった妻のふるさと「希望ヶ丘」に戻ってきた。ここから再出発だ――そう思って開いた塾には生徒が集まらず、亮太は亡き母の思い出を探し続け、美嘉は学校になじめない。昔の妻を知る人びとが住むこのニュータウンに、希望はあるのだろうか?
電子あり
梟の系譜 宇喜多四代
梟の系譜 宇喜多四代
著:上田 秀人
講談社文庫
備前・砥石城の宇喜多能家は浦上宗景の重臣であったが、一方の重臣島村宗政に攻められ、中風を患い籠城もかなわず、息子興家と孫の八郎を逃す。食うにも事欠く放浪の旅を経て、祖父能家の仇討ちと家名再興の期待をかけられた八郎あらため直家は、浦上宗景の配下としてその名を上げていく。毛利、尼子、織田と周囲を囲まれる中、織田の配下の秀吉と誼を通じるなど、謀略を駆使して戦乱を生き抜こうとする直家とその一族の命運は!? 天文三年(1534年)、備前・砥石城へ浦上家の重臣・島村宗政の軍勢が押し寄せてきた。守勢は、もう一人の重臣・宇喜多能家。一時は主家をしのぐ名声を得た能家であったが、8年前に中風を患い隠居の身となっていた。戦陣にも立てない能家は籠城を諦め、息子・興家と孫の八郎を城から落ち延びさせることを決意する。能家最期の抵抗の間に城を脱出した興家親子の、食うにも事欠く放浪の旅がはじまった。追手を避け一時は旧師の寺を頼り、その後は備前福岡の豪商の家に親子で身を寄せる。能家の敵討と宇喜多家再興を果たせぬうちに、興家は商家の娘を後妻にもらい、義母と折り合いの悪い八郎は商家を飛び出す。近くの寺で過ごすうちに月日が流れる。父・興家は商家で亡くなり、毛利氏や尼子氏の跋扈する中国地方の情勢も風雲急を告げ、直家と名を変えた八郎は旧主・浦上宗景に召し出される。梟雄・宇喜多直家が踏み出した最初の一歩だった。
電子あり
飯盛り侍 城攻め猪
飯盛り侍 城攻め猪
著:井川 香四郎
講談社文庫
信長の修羅、光秀の知略、秀吉の奇策。織田軍との攻防を続ける石山本願寺援護のため、雑賀孫市と共に堺を訪れた弥八。饗応の最中、不覚にも拉致された弥八は、織田方の本丸・安土城に捕らえられる。「信長様を助けて貰いたい」秀吉から下ったまさかの命に弥八が差し出したのは、大猪の丸炙りだった!? 文庫書下ろし戦国小説シリーズ第三弾。
電子あり
ヒア・カムズ・ザ・サン
ヒア・カムズ・ザ・サン
著:有川 浩
講談社文庫
編集者の古川真也は30歳。彼には特殊な能力があった。手に触れたものに残る「記憶」が見えるのだ。ある日、同僚のカオルが20年ぶりに父親と再会をすることに。その父親は米国で脚本家として活躍しているというが――。同じあらすじから、オリジナルの「ヒア・カムズ・ザ・サン」と、演劇集団キャラメルボックスの舞台に着想を得た「ヒア・カムズ・ザ・サン Parallel」のふたつの物語が誕生。 編集者の古川真也は30歳。実は彼には特殊な能力があった。 手に触れたものに残る「記憶」が見えてしまうのだ。 怒りの中で封をした荷物、浮気相手から買ってもらった腕時計、本心を書けないでいる手紙――。 その能力のことは、誰にも言えないでいた。 ある日、同僚のカオルが20年ぶりに父親と再会をすることになる。その父親とはアメリカで脚本家として活躍しているというのだが――。 同じ登場人物、同じあらすじから、有川浩オリジナルの「ヒア・カムズ・ザ・サン」と、演劇集団キャラメルボックスで上演された舞台に着想を得た「ヒア・カムズ・ザ・サン Parallel」というふたつの物語が誕生。父と娘、恋人、夫婦、仲間――さまざまな愛が、二つの異なる世界として広がる新境地。
スピンク合財帖
スピンク合財帖
著:町田 康
講談社文庫
主人・ポチと美徴さん、キューティー、そしてたくさんの猫さんたちと暮らす山奥の家にシードがやってきました。セラピードッグとして働いていた稀少なミニチュアプードルの黒犬で、最初はなにを考えているかわからなかったのですが、今では随分と変わりました。ポチは相変わらずで、前倒しに生きています。
電子あり
ゼロ以下の死
ゼロ以下の死
著:シー.ジェイ・ボックス,訳:野口 百合子
講談社文庫
何の関係もない2組のカップルが銃殺された。死んだはずのあの娘が犯人一味に同行しているらしい。人気ロングセラー、シリーズ最新刊!