講談社文庫作品一覧

朝鮮戦争(下) 慟哭の曠野
朝鮮戦争(下) 慟哭の曠野
著:芝 豪
講談社文庫
半島全土を血で染めながらも、両陣営とも誤算の連続で混迷の度合を深めた朝鮮戦争。米中の初激突、ソ連極秘参戦と熾烈な攻防が続くなか、日本は再軍備を迫られ、さらには民間人が戦火に巻き込まれる――。戦闘の実相のみならず、現代にも及ぶ複雑な世界のありようを真に理解しうる傑作戦記。文庫書下ろし
電子あり
朝鮮戦争(上) 血流の山河
朝鮮戦争(上) 血流の山河
著:芝 豪
講談社文庫
一九五〇年六月、北朝鮮軍の韓国奇襲で火蓋を切った朝鮮戦争。それは、共産主義圏拡大を目論むソ連・中国と、米国をはじめとする資本主義陣営による、世界最大規模の代理戦争でもあった。半島全土が血塗られた三年間の激闘、そして超大国の非情なまでの思惑を、膨大な史料から描いた傑作戦記。文庫書下ろし
電子あり
文庫版 寄生獣(6)
文庫版 寄生獣(6)
著:岩明 均
講談社文庫
母は子を守り、子は母を生かす。愛情は人間固有のものと誰が決めた?  執拗に「右手」に興味を示す「田村玲子」。彼女は人間の子供を産み育てていた。その行動を危ぶむ寄生生物の仲間たち。一方、最強生物「後藤」との死闘の末、街に戻ってきた新一は、探偵に起きた悲劇を知り「母の仇」と向き合う決意をする。寄生生物誕生の謎を解く鍵はこの戦いにある。第六巻(全八巻)。
文庫版 寄生獣(5)
文庫版 寄生獣(5)
著:岩明 均
講談社文庫
人は肉を食べ、魚を食らう。 生命の継続に、殺戮は必然だ。 誰にも知られてはならない、「右手(ミギー)の秘密」。自分の身を守ることは利己的な行為なのか。探偵の追跡により他の人間に正体がバレてしまった新一。だがその調査依頼主は、名前を変えた「田宮良子」だった。想像を越えた進化をする新一に危機感を募らせた寄生生物は、ある「人物」を送り出す。第五巻(全八巻)。
東京タワーが見えますか。
東京タワーが見えますか。
著:江上 剛
講談社文庫
「仕事」と「自分」どっちが大切?--そんなの両方に決まってる!銀行は慈善事業じゃない! そう言い切る支店長に、銀行マンとしての矜持はあったのか。昭和から平成へ、バブル景気が崩壊し地価が暴落していた頃。町工場からマンション経営に転じた小さな会社に下った銀行の非情な判断。寝たきりの母親を抱える社長に僕が出来ることはあるのだろうか。表題作他5編収録。 「仕事」と「自分」どっちが大切? --そんなの両方に決まってる! 働くすべての人へ、江上剛が贈る「働くこと」と「生きること」 銀行は慈善事業じゃない! そう言い切る支店長に、銀行マンとしての矜持はあったのか。昭和から平成へ、バブル景気が崩壊し地価が暴落していた頃。町工場からマンション経営に転じた小さな会社に下った銀行の非情な判断。寝たきりの母親を抱える社長に僕が出来ることはあるのだろうか。表題作他5編収録。
電子あり
ア・ソング・フォー・ユー
ア・ソング・フォー・ユー
著:柴田 よしき
講談社文庫
新宿にある無認可保育園の園長・ハナちゃんこと花咲慎一郎の副業は探偵である。十五年前に二回会ったきりの男性を探したり、逃げたインコを見つけて欲しいなど、一筋縄ではいかない依頼を受ける花咲の目の前に、箱に入れられた赤ん坊がーー。弱き者をほうっておけない優しき探偵を描く人気シリーズ第4弾。
電子あり
探偵の探偵
探偵の探偵
著:松岡 圭祐
講談社文庫
調査会社スマ・リサーチが併設する探偵学校スマPIスクールに、笑わぬ美少女・紗崎玲奈が入校する。探偵のすべてを知りたい、しかし探偵にはなりたくない、という玲奈、なぜ彼女は探偵学校に入校したのか? スマ・リサーチの社長・須磨康臣は、彼女の驚くべき過去をつきとめる。須磨は玲奈の希望を鑑み「対探偵課」を設けた。紗崎玲奈はひとり、悪徳探偵を追う“対探偵課探偵”となった。 ―独創に満ちたアイディアを詰め込んだ、まったく新しい探偵小説、登場。― 『探偵の探偵IV』が『ダ・ヴィンチ』誌のブック・オブ・ザ・イヤー2015・小説ランキングで10位を記録しました。 イラスト・清原紘 容赦のない描写と抜群のリーダビリティ。「痺れる」松岡圭祐の新たな世界! ―藤田香織(書評家、エッセイスト) いいタイトルだ。シンプルでありながら、作品の世界観を的確に言い表している。―村上貴史(ミステリー評論家、「このミス」大賞選考委員) 探偵は正義の味方なんかじゃない。ミステリーヒーローの恐るべきリアル!―香山二三郎(コラムニスト、「江戸川乱歩賞」選考委員、「このミス」大賞選考委員)   「女性探偵」の代名詞となり得る、ヒロインの誕生を見逃すな!―宇田川拓也(「このミス」大賞選考委員) 「探偵小説」への反逆心から生まれた、美しき異形の「探偵」あらわる!―吉田大助(ライター) 作者のシリーズ物は、凝った設定に特色があるが、その中でも本書は飛び切りであろう。悪徳探偵専門の探偵というのは、初めて聞いた。しかし、読み始めてすぐ、こんな探偵がいてもおかしくないと思うようになった。探偵業界の現実が、克明に描かれているからだ。また、主人公の魅力も見逃せない。自分たちの仕事の邪魔になる玲奈の命を、悪徳探偵は本気で狙ってくる。それを承知の上で、彼女は危地に向かう。彼女は、頭脳派でもある。玲奈と悪徳探偵の頭脳戦は、双方一歩も引かぬ名勝負。でも、才色兼備にして文武両道の玲奈が、その力を見せれば見せるほど、彼女の哀しみが際立ってくる。タフでハードな鎧の下には、癒せぬ傷を抱えた魂が隠れている。―細谷正充(書評家、「江戸川乱歩賞」選考委員) 〔あらすじ〕調査会社スマ・リサーチが併設する探偵学校スマPIスクールに、笑わぬ美少女・紗崎玲奈が入校する。探偵のすべてを知りたい、しかし探偵にはなりたくない、という玲奈、なぜ彼女は探偵学校に入校したのか? スマ・リサーチの社長・須磨康臣は、彼女の驚くべき過去をつきとめる。須磨は玲奈の希望を鑑み「対探偵課」を設けた。紗崎玲奈はひとり、悪徳探偵を追う“対探偵課探偵”となった。
電子あり
連城三紀彦 レジェンド 傑作ミステリー集
連城三紀彦 レジェンド 傑作ミステリー集
著:連城 三紀彦,編:綾辻 行人,編:伊坂 幸太郎,編:小野 不由美,編:米澤 穂信
講談社文庫
ミステリーに殉じた作家を敬愛する四人による驚嘆のアンソロジー。巧緻に練られた万華鏡のごとき謎、また謎。遊郭に出入りする男の死体が握っていた白い花に魅せられた若い刑事(「桔梗の宿」)、月一度、母の愛人と過ごす茶室に生涯を埋めた女(「花衣の客」)ほか。綾辻×伊坂、巻末対談でその圧倒的な魅力も語る!
兜割源三郎 玄冶店密命始末
兜割源三郎 玄冶店密命始末
著:好村 兼一
講談社文庫
鋭利ではない刃部が流血を留めて、敵の命を奪わずに制圧する。さる幕閣の重鎮に手腕を買われた「陰の御庭番」。その人物の探索方として時に下る密命を待ち、日夜市井の厄介事を始末していた源三郎は、騙りの女・おらんに立ち向かう。痛快な新しいヒーロー誕生!
平成好色一代男 占女楽天編
平成好色一代男 占女楽天編
著:睦月 影郎
講談社文庫
向こう一年は、人生で最大の女性運。中田史郎の日常は激変する! 女占い師、由良子に「向こう一年は、人生で最大の女性運」と告げられた中田史郎の日常は激変した。次々と告げられる謎の言葉は、ことごとく的中し、史郎は美女たちとの悦楽の日々を堪能する。今日も結婚間近の部下、由貴子との思いがけないひと時が目前に迫っていた。週刊現代連載の連作官能短編10編収録。 向こう一年は、人生で最大の女性運。中田史郎の日常は激変する! 週刊現代連載大ヒット官能小説。芳醇の睦月マジック! 謎の占いは夢楽の予感。 女占い師、由良子に「向こう一年は、人生で最大の女性運」と告げられた中田史郎の日常は激変した。次々と告げられる謎の言葉は、ことごとく的中し、史郎は美女たちとの悦楽の日々を堪能する。今日も結婚間近の部下、由貴子との思いがけないひと時が目前に迫っていた。週刊現代連載の連作官能短編10編収録。
電子あり
スノーホワイト
スノーホワイト
著:森川 智喜
講談社文庫
第14回本格ミステリ大賞受賞作品! 鏡よ鏡、この世でいちばんの名探偵はだぁれ――新進気鋭による仕掛け満ちた本格ミステリー。
電子あり
判決破棄 リンカーン弁護士(下)
判決破棄 リンカーン弁護士(下)
著:マイクル・コナリー,訳:古沢 嘉通
講談社文庫
無実を訴えるその男が少女殺しの犯人だと確信するハラーたちは少女一家の過去を探り、証拠を集める。息詰まる法廷劇。真犯人は誰だ?
判決破棄 リンカーン弁護士(上)
判決破棄 リンカーン弁護士(上)
著:マイクル・コナリー,訳:古沢 嘉通
講談社文庫
少女殺害犯として24年間拘置されていた男がDNA判定の無効を申し立てた。あのリンカーン弁護士が、今度はなんと特別検察官に!
コミック 獣の奏者3
コミック 獣の奏者3
原作:上橋 菜穂子,著:武本 糸会
講談社文庫
幼獣リランの命を救ったエリン。リランはエリンを母と慕い、竪琴と鳴き声で思いを交わすようになる。恐怖ではなく、愛情で人と獣が通じ合える。そう信じるエリンは、定められた王獣規範に従わず、リランを育てると決め、やがてリランは美しい成獣に成長した。ある日、母と同じ目をした男に出会ったエリンは、王獣を縛る規範に隠された悲劇を告げられる。リランの存在は、結んだ絆は、惨禍を招くようなことなのだろうか――。
精姫様一条 お狂言師歌吉うきよ暦
精姫様一条 お狂言師歌吉うきよ暦
著:杉本 章子
講談社文庫
今をときめくお狂言師の歌吉は隠密の手駒も務める。踊りを披露したこともある将軍家慶の養女精姫の嫁ぎ先として名の上がる井伊家と有馬家の使者が、心中に見せかけて殺された。男は井伊家御用達の畳表問屋堺屋の跡取りで、歌吉を小鋸で斬りつけたお糸のもと許嫁。因縁のお糸から事情を探れという密命が。
電子あり
日御子(下)
日御子(下)
著:帚木 蓬生
講談社文庫
漢へ赴いた針のひ孫の炎女は、弥摩大国の巫女となり、まだ幼い女王の日御子に漢字や中国の歴史を教える。成長した日御子が魏に朝貢の使者を送るとき、使譯を務めたのは炎女の甥の在だった。1~3世紀、日本のあけぼのの時代を、使譯の<あずみ>一族9代の歩みを通して描いた超大作。傑作歴史ロマン小説!
電子あり
日御子(上)
日御子(上)
著:帚木 蓬生
講談社文庫
代々、使譯(通訳)を務める<あずみ>一族の子・針は、祖父から、那国が漢に使者を遣わして「金印」を授かったときの話を聞く。超大国・漢の物語に圧倒される一方、金印に「那」ではなく「奴」という字を当てられたことへの無念が胸を衝く。それから十数年後、今度は針が、伊都国の使譯として、漢の都へ出発する。
電子あり
弥次喜多化かし道中
弥次喜多化かし道中
著:桑原 水菜
講談社文庫
武蔵国、多摩に住む弥次郎兵衛は容姿に優れた美ぎつね。喜多八はぼっこりお腹のたぬき。人間に献上する供物にはなりたくない、本物の人間にしてくれと願をかけるため、きつねとたぬきのお伊勢参りのはじまり。人間の姿に化け東海道を行く二人。きつねとたぬきの弥次喜多コンビで東海道を行く「化かし道中」スタート! 武蔵国、多摩に住む弥次郎兵衛は容姿に優れた美ぎつね。喜多八はぼっこりお腹のたぬき。人間に献上する供物にはなりたくないと、本物の人間にしてくれるという伊勢の神様の元へ、きつねとたぬきのお伊勢参りのはじまり。人間の姿に化け東海道を行く二人。保土ケ谷宿では火消同心で売れない兼業浮世絵師・安藤広重と出会い、得意の化かしで広重を助ける。小田原では双子姉妹の旅籠の騒動に巻き込まれ、箱根では反対に人間に化かされる。きつねとたぬきの弥次喜多コンビで東海道を行く「化かし道中」スタート!
電子あり
オリンピックの身代金(下)
オリンピックの身代金(下)
著:奥田 英朗
講談社文庫
要求金額は八千万円。人質は東京オリンピックだ――五輪開催を妨害すると宣言していた連続爆破事件の犯人、東大生・島崎国男が動き出した。国家の名誉と警察の威信をかけ、島崎逮捕に死力を尽くす捜査陣。息詰まる攻防の末、開会式当日の国立競技場を舞台に、最後の闘いが始まった! 吉川英治文学賞受賞作 いったいオリンピックが決まってから、東京でどれだけの人夫が死んだのか。ビルの建設現場で、橋や道路の工事で、次々と犠牲者を出していった。新幹線の工事を入れれば数百人に上るだろう。それは東京を近代都市として取り繕うための、地方が差し出した生贄だ。 ――本文より――
電子あり
オリンピックの身代金(上)
オリンピックの身代金(上)
著:奥田 英朗
講談社文庫
小生、東京オリンピックのカイサイをボウガイします――兄の死を契機に、社会の底辺というべき過酷な労働現場を知った東大生・島崎国男。彼にとって、五輪開催に沸く東京は、富と繁栄を独占する諸悪の根源でしかなかった。爆破テロをほのめかし、国家に挑んだ青年の行き着く先は? 吉川英治文学賞受賞作 「東京だけが富と繁栄を享受するなんて、断じて許されないことです。誰かがそれを阻止しなければならない。ぼくに革命を起こす力はありませんが、それでも一矢報いるぐらいのことはできると思います。オリンピック開催を口実に、東京はますます特権的になろうとしています。それを黙って見ているわけにはいかない」――本文より――
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