講談社文庫作品一覧

海外版 百寺巡礼 中国
講談社文庫
禅の水源を求めて中国へ
文化は移動する間に変化し、成熟する。中国で興り、欧州へ伝わった「禅」こそ、仏教がみずから発した新風だったのだろう。中国から日本、日本から欧米へ。成長していく仏教の姿をこの地で確認しよう。
※本書は2007年4月、弊社より単行本として刊行された『21世紀 仏教への旅 中国編』を改題したものです。

海外版 百寺巡礼 朝鮮半島
講談社文庫
朝鮮半島に残る仏教の聖地へ
日本に仏教を伝えた国、韓国。五体投地の礼拝を繰り返す人びとの姿に私たちの知らなかった精神世界があった。海にそそがれる漢江(ハンガン)の流れに、アジアをつらぬく一つの祈りを見に行こう。
※本書は2007年2月、弊社より単行本として刊行された『21世紀 仏教への旅 朝鮮半島編』を改題したものです。

一命
講談社文庫
人として生きるか、武士として死ぬか。
宿命に立ち向かう男たちを描く傑作時代小説
カンヌ国際映画祭コンペティション部門正式出品作品
二度映画化され、二度ともカンヌ国際映画祭に出品された不朽の名作「異聞浪人記(いぶんろうにんき)」収録の傑作選
<収録作品>
「異聞浪人記」「貞女の櫛」「謀殺」「上意討ち心得」「高柳父子」「拝領妻始末(はいりょうづましまつ)」
病床の妻子を置いて家を出た浪人は、なぜ自ら命を絶ったのか?――二度映画化され、二度ともカンヌ国際映画祭に出品された不朽の名作「異聞浪人記」の他、武家における殉死の意味を問う「高柳父子」、家族愛を描く「拝領妻始末」など6編を収録。武士の悲哀を描き続けた時代小説家の傑作選。<監修・末國善己>

NO.6〔ナンバーシックス〕#6
講談社文庫
矯正施設の地下深く、点在する洞穴に潜む人影。聖都市≪NO.6≫ができるずっと以前から、この地に暮らす人々がいたのだ。立ち竦む紫苑(しおん)の前に現れた謎の男「老」が明かす、≪NO.6≫の酷い過去。そしてネズミが己の出自を語るとき、真実は鋭い刃となって紫苑を苛む。僕らが本物の自由を得るには……「破壊」しかないのか。(講談社文庫)
この理想都市を葬る!? 開かずの扉をこじ開けて進め。
光は闇の裏返し――矯正施設の地下に下りた二人は、謎の男からある「真実」を告げられる。
矯正施設の地下深く、点在する洞穴に潜む人影。聖都市≪NO.6≫ができるずっと以前から、この地に暮らす人々がいたのだ。立ち竦む紫苑(しおん)の前に現れた謎の男「老」が明かす、≪NO.6≫の酷い過去。そしてネズミが己の出自を語るとき、真実は鋭い刃となって紫苑を苛む。僕らが本物の自由を得るには……「破壊」しかないのか。

戦国無常 首獲り
講談社文庫
戦場の武功の証は獲った敵方の「首」によって決まる。下級武士たちの手柄を巡る争いは、なんと浅ましく、また儚いものか。運命はなぜこうも皮肉を好むのか。「頼まれ首」「もらい首」「拾い首」など、戦国時代の「首獲り」の明暗の中に、欲の頸木(くびき)から逃れられない人間の悲喜劇をみた、万感胸に迫る名品全6編。(講談社文庫)
歴史時代小説の新鋭による大金星!
この巧さ、この深さ――魂に響く息詰まる人生絵巻。宮部みゆき氏推薦
宮部みゆき氏の推薦文――
『時は流れ、人は去っていく。それに耐えられなければ、「人」という稼業は務まらない』――この俊英な作品集で、伊東さんは書いている。人は弱く浅はかで、時に嘘をつき、言い訳を探し、欲深く、功を欲し、幸を求める。だがそれでいい、それでもいいから生きるためにもがき、精一杯あがこう。それこそが歴史だ、と。
戦場の武功の証は獲った敵方の「首」によって決まる。下級武士たちの手柄を巡る争いは、なんと浅ましく、また儚いものか。運命はなぜこうも皮肉を好むのか。「頼まれ首」「もらい首」「拾い首」など、戦国時代の「首獲り」の明暗の中に、欲の頸木(くびき)から逃れられない人間の悲喜劇をみた、万感胸に迫る名品全6編。
※本書は2009年6月、小社より『戦国奇譚 首』として刊行された単行本を改題し、加筆、修正したものです。

秋田新幹線「こまち」殺人事件
講談社文庫
ヒロインは殺人共犯容疑者
十津川警部 in 角館
金融詐欺に絡む殺人事件で共犯容疑の女が帰郷した。彼女の再起を阻むように起こる殺人の連鎖。
銀座のクラブで働く戸塚由美は、故郷で再出発するため秋田新幹線に乗車した。十津川班の刑事二人に尾行されていることを知らずに。彼女には金融詐欺に絡む殺人の共犯容疑がかけられていた。そして角館では由美の関係者が次々と殺されていく。かつての客、別れた夫……。捜査は難航、十津川は真相に迫れるか?

世界一あたたかい人生相談
講談社文庫
かつてなかった「下から目線」の人生相談
雑誌「ビッグイシュー」の人気連載が、本に!
ビッグイシュー販売者が読者の悩みに回答する「ホームレス人生相談」&枝元なほみの「悩みに効く料理」
街角で、ホームレスが売る雑誌「ビッグイシュー」。路上で暮らす彼らを支援するこの雑誌の人気連載が、「ホームレス人生相談」だ。ぶっつけ本番の質問なのに、おっちゃんたちの答えは、なぜかユーモラスで核心をつく。料理研究家・枝元なほみの「悩みに効く料理」を加えて、丸ごと一冊、心と身体に効き目あり!
※本書は、2008年12月、ビッグイシュー日本より単行本として刊行されました。

まごころを、君に THANATOS
講談社文庫
真夏に自然科学部の熱帯魚が凍死した。調査を依頼された「探偵体質」の高校生・立花真樹(たちばなまさき)は、自然科学部と生物部の抗争に巻き込まれてしまう。文化祭を利用して生物部への「復讐」を目論む彼らだったが、当日、生物展示室を襲ったのは、予想外の凶悪爆破事件だった。双子ゆえの「傷」をも描くシリーズ第2作。(講談社文庫)
「最凶の双子」シリーズ第二弾。 孤島の次は学園もの? 凶悪双子が通う高校で、謎の爆発事件が発生。高校生探偵・真樹の推理が冴える。

レッドゾーン(下)
講談社文庫

レッドゾーン(上)
講談社文庫

新装版 聖職の碑
講談社文庫
大正2年8月、伊那駒ケ岳に登山中の生徒たちを突然の嵐が襲った
山岳小説の金字塔!
大正2年8月26日、中箕輪(なかみのわ)尋常高等小学校生徒ら37名が修学旅行で伊那駒ケ岳に向かった。しかし天候が急変、嵐に巻き込まれ11名の死者を出した。信濃教育界の白樺派理想主義教育と実践主義教育との軋轢、そして山の稜線上に立つ碑は、なぜ「慰霊碑」ではなく「遭難記念碑」なのか。悲劇の全体像を真摯に描き出す。

刃傷 奥右筆秘帳
講談社文庫
「この間の遺恨覚えたか」と、衛悟のいない江戸城中で突然、刺客に斬りつけられた併右衛門は、脇差で受けるも鞘が割れ、白刃をさらしてしまう。殿中法度にふれた咎で、目付に捕らわれ、切腹、お家断絶まで覚悟する併右衛門。筆で生きてきた奥右筆に、危難から脱出する秘策はあるのか!? 人気爆発シリーズ第八弾! <文庫書下ろし> (2011年6月、講談社文庫として刊行)
殿中法度の罠にはまった併右衛門は、愛娘瑞紀の待つ我が家へ生還できるか?
第一位シリーズ 人気街道驀進中!
シリーズ最大の危機、第八巻!
「この文庫書き下ろし時代小説がすごい!」(宝島社刊)第一位

浜村渚の計算ノ-ト
講談社文庫
「数学の地位向上のため国民全員を人質とする」。天才数学者・高木源一郎が始めたテロ活動。彼の作った有名教育ソフトで学んだ日本人は予備催眠を受けており、命令次第で殺人の加害者にも被害者にもなりうるのだ。テロに対抗し警視庁が探し出したのは一人の女子中学生だった! 新時代数学ミステリー!! (2011年6月、講談社文庫として刊行)
「刑事さん、解けちゃいました」
四色問題、フィボナッチ数列、円周率――。対「数学テロ」。警視庁の最終兵器は、天才数学少女!
「数学の地位向上のため国民全員を人質とする」。天才数学者・高木源一郎が始めたテロ活動。彼の作った有名教育ソフトで学んだ日本人は予備催眠を受けており、命令次第で殺人の加害者にも被害者にもなりうるのだ。テロに対抗し警視庁が探し出したのは一人の女子中学生だった! 新時代数学ミステリー!!

暗黒旅人
講談社文庫
売れない作家の成功の代償は、命を懸けた「使命」の遂行。
九年前の約束を果たすため、男は車を駆る。一度捨てた命。全てを懸け、闘う。
売れない作家と芽のでない女優。不遇の日々に疲れ果て樹海に潜り込んだ恋人たちの前に謎の老人が現れる。「成功を授けよう。ただし男女の仲を捨て、男は『使命』を受けろ」。九年後、富と名声を得た男のもとに、奇怪なイメージが飛来した。男は直感する。「使命」を果たす時が来たのだ、と。ホラー&アクション。

へうげもの 六服
講談社文庫
秀吉暗殺!? 豊臣政権SOS!
武将茶人を描く異色大河漫画。
これぞ猿魔術。東国の覇者・北条を滅亡させ、大陸侵攻に野心を燃やす秀吉を前に、利休は、わび数奇革命を完遂せんと諸将を懐柔、打倒・秀吉の狼煙を上げる。そんな師の凄まじき業火に圧倒される織部は、「本能寺」の真相を知り己が可能性を新作染付茶碗に確信した。たぎり立つ大河漫画、大好評の文庫化第6弾。

へうげもの 五服
講談社文庫
復讐鬼・千利休、屍を越えろ。
武将茶人を描く異色大河漫画。
「古織さんは、愛のなんたるかをよく知っている」――熱烈解説・三浦しをん
統一事業完遂を目指し、関東の雄・北条討伐を企てる天下人秀吉。新たな大戦を控えた織部は、未曾有の国産染付茶碗を得て、数奇界制覇を高らかに謳う。だが、対立を深める秀吉に愛弟子・山上宗二(やまのうえそうじ)を惨死させられた利休の憤怒は爆発! 両雄並び立たず、華とわびの世は終わるのか。各界絶賛の大河漫画、文庫化第5弾。

天井裏の散歩者 幸福荘殺人日記(1)
講談社文庫
推理作家の大御所小宮山泰三(こみやまたいぞう)の二階建てアパート幸福荘に住むことは、作家志望者の憧れ。だが住人ときたら、あやしげな者ばかり。美貌の人気少女小説家南野はるかをめぐり、男たちは天井裏を舞台に騒動を繰り広げ、あげくは密室殺人まで……どこまでが現実でどこからが虚構なのか? 極上の叙述ミステリー。
あなたが読んでいるそのページは、妄想それとも現実?
帰ってきた幻の叙述ミステリーの名作!
作家志望者の集まる幸福荘。202号室のヒロインをめぐり、あやしい住人たちが繰り広げる逆転につぐ逆転劇。
推理作家の大御所小宮山泰三(こみやまたいぞう)の二階建てアパート幸福荘に住むことは、作家志望者の憧れ。だが住人ときたら、あやしげな者ばかり。美貌の人気少女小説家南野はるかをめぐり、男たちは天井裏を舞台に騒動を繰り広げ、あげくは密室殺人まで……どこまでが現実でどこからが虚構なのか? 極上の叙述ミステリー。
※本書は1993年12月に角川文庫より刊行されました。

宇宙海兵隊 ギガース4
講談社文庫
最新兵器“G”の操縦者・リーナと敵側である木星圏の指導者・ヒミカの容貌の奇妙な相似は、地球連合の兵士たちと反戦に動く人々とに大きな波紋を呼ぶ。遥かなる木星圏“ヤマタイ国”と人類初の宇宙空間戦争開始の真実――。深まる謎の中、強襲母艦“アトランティス”の敵地への遠征が始まった。待望の第4弾刊行! (講談社文庫)
敵と味方に分かれた瓜二つの少女。
長い戦いの謎は明かされるか? “G(ギガース)”を搭載した地球連合の母艦“アトランティス”は遥か木星圏へ。
宇宙空間小説、待望の第4弾!
最新兵器“G”の操縦者・リーナと敵側である木星圏の指導者・ヒミカの容貌の奇妙な相似は、地球連合の兵士たちと反戦に動く人々とに大きな波紋を呼ぶ。遥かなる木星圏“ヤマタイ国”と人類初の宇宙空間戦争開始の真実――。深まる謎の中、強襲母艦“アトランティス”の敵地への遠征が始まった。待望の第4弾刊行!

顰蹙文学カフェ
講談社文庫
<ゲスト>
島田雅彦/中原昌也/車谷長吉/古井由吉/瀬戸内寂聴
文学は顰蹙(ひんしゅく)買ってナンボ! 多彩で偉大で顰蹙なゲストを迎え、「文学さん」への愛を語る鼎談集
太宰治も三島由紀夫も中上健次も皆「顰蹙」の人だった? 文学は顰蹙買ってナンボ! 顰蹙買うのも才能のうち! 自らを顰蹙作家と自認する店長・高橋、副店長・山田両氏が発見した顰蹙文学の魅力とは? 多彩で偉大で顰蹙で目の離せないゲストを迎え、「文学さん」への捩れた愛を語り尽くす抱腹絶倒の鼎談集。

闇の記憶
講談社文庫
アンソニー賞最優秀長篇賞受賞作
堂場瞬一氏大絶賛!
「ハードボイルドな北の西部劇」の地位は揺るぎない。戦いのキーワードは、シリーズの原点とも言える「家族」。想定外のエンディングに、さらなる波乱の予感が高まる。早く次が読みたい!
シカゴの不動産王ルイス・ジャコビの息子が惨殺死体で発見された。保留地でのカジノ経営権を巡るトラブルか? 保安官に復帰したコーク・オコナーは、事件の捜査中に何者かに狙撃される。最愛の妻と子供たちにまで危険が迫り、熱い心を持つ不器用な男・コークは人生最大の窮地に。傑作ハードボイルド第5弾。