講談社文庫作品一覧

奏者水滸伝 追跡者の標的
講談社文庫
ライブハウス“テイクジャム”に帰ってきた古丹(こたん)・比嘉(ひが)・遠田(おんだ)・猿沢(さるさわ)の4人。米国で成功した彼らを熱く追う人々の中にロスから来た中国武術の達人、陳翔(チェンシャン)がいた。空手家でもある比嘉は彼を好意的に迎えるが、他のメンバーは微妙な警戒心を抱く。かつてない脅威と国際的陰謀が4人に迫る!! <『裏切りの追跡者』改題>(講談社文庫)
演奏に混じって聞こえる微妙なノイズ。
それは新たな危機の予兆だった!!
ハリウッドジャズフェスティバルから凱旋帰国した4人は大きな反響で迎えられる。しかし、彼らは、それと気づかず米国からあるものを持ち帰っていた。
ライブハウス“テイクジャム”に帰ってきた古丹(こたん)・比嘉(ひが)・遠田(おんだ)・猿沢(さるさわ)の4人。米国で成功した彼らを熱く追う人々の中にロスから来た中国武術の達人、陳翔(チェンシャン)がいた。空手家でもある比嘉は彼を好意的に迎えるが、他のメンバーは微妙な警戒心を抱く。かつてない脅威と国際的陰謀が4人に迫る!! <『裏切りの追跡者』改題>

へうげもの 一服
講談社文庫
"乙"な大河漫画、お得な価格で文庫版登場!
武か数奇か。大人気コミック待望の文庫化!織田信長から壮大な世界性を、千 宗易から深遠な精神性を学んだ「へうげもの」、古田左介。立身出世を目指し ながら、茶の湯と物欲に魂を奪われた男の物語。
週刊「モーニング」で絶賛連載中!
TVアニメ『へうげもの』NHK-BSプレミアムにて放送中。
へうげたコラボアルバムcro-magnon×Hyouge Mono「乙」
2011年5/18発売予定。

ニッポンありゃまあお祭り紀行 春夏編
講談社文庫
写真の下半分は、カバーに掲載できません。(こっそりと本文をご覧下さい)
ワハハの祭りが、日本を明るくする!
まつりはでかけりゃいいわけじゃない! 長野のおみこしぶっ壊しまくり、佐渡のでかくてこまったチ●ポコ踊り……構想30年、取材制作4年。日本全国「ありゃまあ」な祭りを総力取材。写真とエッセイで綴った春夏編。“ありゃまあ度”も五つ星表示! 本気でヘンテコなお祭りを探し求める、男たちの夢とロマン!?

香菜里屋を知っていますか
講談社文庫
香菜里屋シリーズ完結編。当店の裏メニュー。それはお客様が持ち込む謎と、その解決です。ビアバー香菜里屋は、客から持ちこまれる謎がマスター・工藤によって解き明かされる不思議な店――。常連客は、工藤による趣のある料理とともにこの店を愛していた。だが、その香菜里屋が突然たたまれてしまう。そして若かりし頃の工藤の秘密が明らかになる。シリーズ完結編。(講談社文庫)
香菜里屋シリーズ完結編
当店の裏メニュー。それはお客様が持ち込む謎と、その解決です。
ビアバー香菜里屋は、客から持ちこまれる謎がマスター・工藤によって解き明かされる不思議な店――。常連客は、工藤による趣のある料理とともにこの店を愛していた。だが、その香菜里屋が突然たたまれてしまう。そして若かりし頃の工藤の秘密が明らかになる。シリーズ完結編。未完となった「双獣記」も収録。

甲子園の奇跡 斎藤佑樹と早実百年物語
講談社文庫

転生
講談社文庫
2011年度芸術選奨受賞作家。謎の死を遂げたパンチェンラマ十世が、突然蘇った。卑しい男の魂が転生してしまったのか、この活仏(かつぶつ)は意地汚くて女好き。動くミイラと化したラマは、当局の目を避け、小僧のロプサンを連れてインドへの道を急ぐが……。核の脅威が迫るチベット高原でラマはある行動に出る。(講談社文庫)
2011年度芸術選奨受賞作家
チベットを守れ! 黄金色のラマが西蔵高原をかけぬける
謎の死を遂げたパンチェンラマ十世が、突然蘇った。卑しい男の魂が転生してしまったのか、この活仏(かつぶつ)は意地汚くて女好き。動くミイラと化したラマは、当局の目を避け、小僧のロプサンを連れてインドへの道を急ぐが……。核の脅威が迫るチベット高原でラマはある行動に出る。<巻末付録・チベット取材記、解説・夢枕獏>

新装版 たのしいムーミン一家
講談社文庫
長い冬眠から目ざめたムーミントロール。仲よしのスナフキン、スニフといっしょに海べりの山の頂上で黒いぼうしを発見します。それは飛行おにが落とした魔法の帽子で、中に入れたものの形や性質をかえてしまうのでした。ふしぎなスーツケースをもったトフスランとビフスランもあらわれて、たのしくて、ふしぎな事件が次々におこります。さあ飛行おには、ムーミンママのパンケーキを食べるでしょうか? ムーミンシリーズ第3作。
長い冬眠から目ざめたムーミントロール。仲よしのスナフキン、スニフといっしょに、海べりの山の頂上で黒い帽子を発見しました。それは飛行おにが落とした魔法の帽子で、中に入れた、あらゆるものの形をかえてしまうものだったから、さあたいへん! ふしぎなスーツケースをもったトフスランとビフスランもあらわれて、たのしくて、ふしぎな事件が次々に起こります。さあ、おそろしい飛行おには、ムーミンママのパンケーキを食べるでしょうか。
ムーミンシリーズ第3作。

最後のフライト ジャンボ機JA8162号機の場合
講談社文庫
名パイロット、引退の日。37年間空を飛び続けてきた男は最後のフライトで、父に憧れ同じ職に就いた息子を副操縦士に指名。最初で最後の父子同乗フライトに臨む。無事に終わってさえくれればとの願い空しく、NYを離陸後、最悪のトラブルが発生し……。元航空機関士が自らの経験を元に描いた処女小説。
元航空機関士(フライト・エンジニア)が描く、父子パイロット感動のラストフライト。
「読み終えてすぐ、ジャンボ機に乗りたくてたまらなくなった」――飛行機芸人 カンニング竹山
名パイロット、引退の日。37年間空を飛び続けてきた男は最後のフライトで、父に憧れ同じ職に就いた息子を副操縦士に指名。最初で最後の父子同乗フライトに臨む。無事に終わってさえくれればとの願い空しく、NYを離陸後、最悪のトラブルが発生し……。元航空機関士が自らの経験を元に描いた処女小説。

東京を弄んだ男 「空疎な小皇帝」石原慎太郎
講談社文庫
石原都政が残した「爪痕」。12年に及ぶ石原都政を徹底検証。私物化された都政ーー3期12年という長期に及んだ石原都政。表現の自由を脅かす青少年育成条例、巨額赤字を抱え破綻した新銀行東京、莫大な費用をどぶに捨てた五輪招致。さらには、執拗に繰り返される外国人や障がい者に対する差別発言。彼は東京に何を残したのか……。<『空疎な小皇帝「石原慎太郎」という問題』加筆改題作品>

マウス
講談社文庫
私は内気な女子です――無言でそう訴えながら新しい教室へ入っていく。早く同じような風貌の「大人しい」友だちを見つけなくては。小学五年の律(りつ)は目立たないことで居場所を守ってきた。しかしクラス替えで一緒になったのは友人もいず協調性もない「浮いた」存在の塚本瀬里奈。彼女が臆病な律を変えていく。(講談社文庫)
教室の中、女子にとって大切なこと。
同じ匂いの女子同士でつるむこと。
ヒミツを打ち明ける順番を守ること。
教室の風景に溶け込むこと。
支配している価値観を飛び越えないこと。
自分はクラスの中の脇役だと理解すること。
私は内気な女子です――無言でそう訴えながら新しい教室へ入っていく。早く同じような風貌の「大人しい」友だちを見つけなくては。小学五年の律(りつ)は目立たないことで居場所を守ってきた。しかしクラス替えで一緒になったのは友人もいず協調性もない「浮いた」存在の塚本瀬里奈。彼女が臆病な律を変えていく。
小学校の頃から、女子はたいへん。思春期、教室に渦巻いていた感情をもう一度。
「学校という場所は、スーパーに似ている。私たちは陳列されているのだ。そしてそれを評価するのは、教師じゃなくて、子どもたち。これも学校の勉強のひとつなんだよ、お母さん」

青春の門 第七部 挑戦篇
講談社文庫
未知の時代を目前に、嵐の前の静けさが日本を覆っていた1960年。伊吹信介(いぶきしんすけ)はタバ風の吹き荒む江差(えさし)にいた。そこで会ったオーストラリアの友人・ジョンの「あなたは一度日本を出てみるべきです」という言葉に惑(まど)う信介。特攻船やソ連との関係に揺れる函館を訪れたとき、彼の背中を押す風が吹く。世代を超えて読みつがれる不滅の大河ロマン。(講談社文庫)
あの衝撃的な主人公伊吹信介はどこにいる。伊吹信介は、北へ旅立つ。激風の江差の町に彼を追う黒い影。そして混血の美少女、立原襟子。新たに会う友情と青春の憂愁に彩られた冬の日々。大河小説の決定版!

日月めぐる
講談社文庫
江戸末期、駿河(するが)の小藩。その岩場からは、美しくも怪しい紺碧(こんぺき)の渦が川面(かわも)に見えた。流れゆく時と川と人。男女は渦に巻き込まれるように人生を移ろわせ、時に後悔し、時に鬱屈を抱え、あるいは平凡でも底光りするような日常を過ごし、いつしか果てていく。それもあり、これもあり。しみじみと美しい7つの物語。(講談社文庫)
吸い込まれそうに美しい紺碧の渦と、わけもなく巻き込まれた男女の行方。
悲哀も、悔恨も、鬱屈さえも、月日はめぐり、いつしか流されてゆく。
江戸末期、駿河(するが)の小藩。その岩場からは、美しくも怪しい紺碧(こんぺき)の渦が川面(かわも)に見えた。流れゆく時と川と人。男女は渦に巻き込まれるように人生を移ろわせ、時に後悔し、時に鬱屈を抱え、あるいは平凡でも底光りするような日常を過ごし、いつしか果てていく。それもあり、これもあり。しみじみと美しい7つの物語。
おようさんは、あの、渦に、巻き込まれてるんじゃねえかとふっと思ったんだ。
できるなら、つまりその、おいらに引き上げられねえかと……――<本文より>

主題歌
講談社文庫
職場の同僚と女の子のかわいさについて語り、グラビア誌の「永遠のセクシー女優名鑑」に見入ってしまう実加。美術大学時代の友人たちの行く末を思いつつ、自宅で催した女の子限定カフェなど、今ここに一緒にいることの奇跡のような時間をみずみずしく描いた表題作をはじめ、著者の世界が凝縮された作品集。
登場人物たちは、自分の立っているこの場所が、永住の地なんかではないけれど、かけがえのない場所だということを知っている。――福永信
今ここの輝きをみずみずしく描いた作品集
職場の同僚と女の子のかわいさについて語り、グラビア誌の「永遠のセクシー女優名鑑」に見入ってしまう実加。美術大学時代の友人たちの行く末を思いつつ、自宅で催した女の子限定カフェなど、今ここに一緒にいることの奇跡のような時間をみずみずしく描いた表題作をはじめ、著者の世界が凝縮された作品集。
彼女が作ったほんの短い歌は、とてもいい歌だって、わたしにはわかるし、ここにいる人はみんなそう思っていると思う。テレビやラジオで流れたりすることはなくて、誰かにお金を出して買われることもないだろうけど、彼女の歌が素晴らしくて、ここにいる小田ちゃんの友人たちがこの歌を心からいいと思ったから、それでいいと思った。この歌がここで歌われたことは消えてしまわない、と実加は、自分でも不思議なくらいはっきりと強く思った。――<「主題歌」より>

あなたの余命教えます
講談社文庫

風の牧場
講談社文庫
両親がものごころつく前に離婚して母の手で育てられた美名子は、父の不在を寂しいと思ったことはなかった。母の表情からすべてを鋭敏に感じ取った幼い日、その話題を自らタブーとしたが、大人になり父がすでに亡くなっていることを偶然知ってから、その存在が大きくなって……。人と人の絆を描いた連作集。
会わないまま、会えなくなった。
父と娘の見えない絆をめぐる物語。
両親がものごころつく前に離婚して母の手で育てられた美名子は、父の不在を寂しいと思ったことはなかった。母の表情からすべてを鋭敏に感じ取った幼い日、その話題を自らタブーとしたが、大人になり父がすでに亡くなっていることを偶然知ってから、その存在が大きくなって・・・。人と人の絆を描いた連作集。

キラレ×キラレ CUTTHROAT
講談社文庫
切り裂き魔は、誰?
身動きできない電車の中、息を潜める変質者。ぎゅう詰めが怖い、刃物が怖い。
満員電車の中、三十代の女性がナイフのようなもので切りつけられる事件が立て続けに起こった。探偵・鷹知祐一朗(たかちゆういちろう)から捜査協力の依頼を受けた小川(おがわ)と真鍋(まなべ)は、一見無関係と思われた被害者たち全員に共通する、ある事実を突き止める。その矢先に新たな事件が起こり、意外な展開を見せるが……。Xシリーズ第二弾!

そろそろ旅に
講談社文庫
『東海道中膝栗毛』で一世を風靡(ふうび)するのはまだ先のこと。若き日の十返舎一九(じっぺんしゃいっく)、与七郎は平穏な暮らしに満たされず、憑(つ)かれたように旅を繰り返す。駿府から大坂、そして江戸へ。稀代のユーモア作家が心に抱いた暗闇とは何だったのか。意外な結末が深い感動を呼ぶ、直木賞作家渾身の長編小説。
江戸の大ベストセラー『東海道中膝栗毛』作者は、いかにして「道を外れた」のか。
「弥次さん喜多さん」の生みの親、十返舎一九が作家として立つまで。
漫画家しりあがり寿氏、嫉妬! 直木賞作家が贈る“笑って泣ける”時代小説!
『東海道中膝栗毛』で一世を風靡(ふうび)するのはまだ先のこと。若き日の十返舎一九(じっぺんしゃいっく)、与七郎は平穏な暮らしに満たされず、憑(つ)かれたように旅を繰り返す。駿府から大坂、そして江戸へ。稀代のユーモア作家が心に抱いた暗闇とは何だったのか。意外な結末が深い感動を呼ぶ、直木賞作家渾身の長編小説。<解説・しりあがり寿>
いやー、とても一九さんにはかなわない。(略)一九先輩、もしかして『東海道中膝栗毛』の弥次喜多が求めていたのも、そして先輩自身が求めていたのも、「リアル」だったんじゃありませんか? ――漫画家 しりあがり寿氏(『真夜中の弥次さん喜多さん』『弥次喜多 in DEEP』作者)――<本書解説より>

極楽谷に死す
講談社文庫
1970年代、あの時代の熱はどこにいってしまったのか。南米バルパライソ、極楽谷と称される海辺の町から“わたし”のもとに一通の手紙が届く。学園紛争に引き込んでしまった友人が死んだという。さいはての地で娼婦の稼ぎで生きてきた男の軌跡を辿(たど)る“旅”にわたしは出た――。あの時代があざやかによみがえる短編集。(講談社文庫)
熱くてとっぽくてマジだったあの時代がここに生きている。――加賀まりこ
1970年代の余韻。それぞれの軌跡を辿る旅――
1970年代、あの時代の熱はどこにいってしまったのか。南米バルパライソ、極楽谷と称される海辺の町から“わたし”のもとに一通の手紙が届く。学園紛争に引き込んでしまった友人が死んだという。さいはての地で娼婦の稼ぎで生きてきた男の軌跡を辿(たど)る“旅”にわたしは出た――。あの時代があざやかによみがえる短編集。
「君がいうように、俺は一介の物書きにすぎない。そんな奴に、センデロ・ルミノソを紹介しても意味ないだろう」
「意味はある」
強い口調だった。
「アメリカなどはセンデロ・ルミノソを凶悪なテロ組織だと喧伝(けんでん)しているけど、そんなんじゃない。いまや彼らは圧政に苦しむ南アメリカ各国の人々の輝ける指針よ。あなたを彼に紹介したのは、そのことを日本の大衆に知らせて欲しいからだわ」
わたしは硬質なまなざしでそう言い切ったヒロコを見つめて思った。
――けっきょくこいつは、あの頃と変わっていない。騒然たるアジ演説と怒号が交錯する1970年代初頭の大学キャンパスが、瞬間的に脳裏に浮かんで消えた。――<「風の王国」より>

殺人熊 警視庁北多摩署特捜本部
講談社文庫
純情刑事、走る! 再会の約束を果たせなかった彼女のために。
そして、捜査線上に浮かんだのは……クマ!?
相馬(そうま)刑事が三年前に説諭した万引少女千江(ちえ)が、再会の約束を果たす前に、多摩川の河川敷で全裸絞殺死体で発見された。相馬は彼女の交友関係をたぐる。親の隠し金一億七千万を仲間とくすねた暴走族。身体に菊の花を差されたまま死んだ女。全ての空白は、千江がいた会津高原で埋まるのか。純情刑事の追跡行!

ジャパン・プライド
講談社文庫
100年に1度の金融危機リーマン・ショック。富裕層のオーダーに応えるPB(プライベート・バンキング)の旗手、顧客から逃げないFA(フィナンシャル・アドバイザー)レディ。長引く不況と経済のグローバル化に傷つきながらも、メガバンク東西銀行の行員たちは懸命にそれぞれの道を模索していた。金融動乱に立ち向かうバンカーたちの“誇り”を描くドキュメント・ノベル!
100年に1度の大津波(リーマン・ショック)に立ち向かう金融戦士(メガバンカー)たち!
この国を、家族を、支える「誇り」を取り戻すために。
100年に1度の金融危機リーマン・ショック。富裕層のオーダーに応えるPB(プライベート・バンキング)の旗手、顧客から逃げないFA(フィナンシャル・アドバイザー)レディ。長引く不況と経済のグローバル化に傷つきながらも、メガバンク東西銀行の行員たちは懸命にそれぞれの道を模索していた。金融動乱に立ち向かうバンカーたちの“誇り”を描くドキュメント・ノベル!