講談社文庫作品一覧

イタリア幻想曲 貴賓室の怪人2
講談社文庫
ヴァチカンの聖なる秘密に浅見光彦が挑む
豪華客船「飛鳥」シリーズ第2弾
学生時代に欧州を旅した浅見光彦の兄・陽一郎は、イタリアで日本人青年の変死事件に遭遇。三十年後、同じ街で光彦が出会った初老の日本人画家が、数日後死体で発見された。異郷で過激派活動に身を投じた二人の接点には、ヴァチカンの聖なる秘密が。二人の死は「神罰」なのか。豪華客船「飛鳥」シリーズ第二弾。
※本書は、2007年10月、角川文庫として刊行されたものです。

新装版 ムーミン谷の冬
講談社文庫
まっ白な雪にとざされたムーミン谷。松葉をたっぷり食べて、パパとママといっしょに冬眠に入ったのに、なぜか一人、眠りからさめてしまったムーミントロール。はじめて見る雪の世界で、さまざまな出逢いがあります。いつでも元気なちびのミイ、ムーミントロールのご先祖さまや、水小屋に住んでいるおしゃまさん……。9作あるムーミン童話のなかで、唯一冬のムーミン谷を描いて印象的な物語。シリーズ第6作。
まっ白な雪にとざされたムーミン谷。松葉をたっぷり食べて、ムーミンパパとムーミンママといっしょに冬眠にはいったのに、なぜかたった一人、眠りからさめてしまったムーミントロール。パパもママも起きてくれない。時計までとまっている……。はじめて見る雪の世界で、ムーミントロールにさまざまな出逢いがあります。自分のしっぽが世界一すばらしいと思っているりすや、いつでも元気なちびのミイ、そして、ムーミントロールのご先祖さまや、水小屋に住んでいるおしゃまさん……。
9作あるムーミン童話のなかで、唯一冬のムーミン谷を描いて印象的な物語。
文と絵を手がけたヤンソンは、この作品を発表後、さらに評価が高まり、国際アンデルセン賞を受賞しました。

論理と感性は相反しない
講談社文庫

海外版 百寺巡礼 インド 2
講談社文庫
五木寛之の『百寺巡礼』海外版 全六巻刊行開始!
ブッダ最後の旅の終わり
人生最後の旅に出たブッダは、インドという地で仏教の種をまいた。民衆の土壌と時間がそれを育み、仏教という大樹ができあがったのだろう――。
二十一世紀、仏教はどこへ行こうとしているのか。
※本書は2006年11月、弊社より単行本として刊行されたものを改題したものです。

海外版 百寺巡礼 インド 1
講談社文庫
五木寛之の『百寺巡礼』海外版 全六巻刊行開始!
ブッダ最後の旅の始まり
ブッダ最後の旅を辿る、長い道のりが始まる。八十歳を迎えたブッダの教えを、インドの人びとはどう受け継いだのか。マンゴーの樹の下や、ガンジスのほとりに彼が最後に見た景色が今も息づいている。
※本書は2006年11月、弊社より単行本として刊行されたものを改題したものです。

武家娘 明暦江戸隠密控
講談社文庫
承応から明暦に変わったばかりの江戸。奉公先を探す申太(しんた)は18歳、詣でた神田明神で武家娘と出会う。その娘、千織(ちおり)が掏られた巾着を素早い手業で掏り返してやったのだ。清楚な姿に心惹かれた申太は一部始終を見ていた若侍姿の人物から、思いもかけない誘いを受ける。(講談社文庫)
これぞ睦月時代官能。新シリーズ開始!これぞ睦月時代官能。新シリーズ開始!「冴木澄香」シリーズ「忍萌」シリーズからパワーアップ。

女薫の旅 空に立つ
講談社文庫
荒井先生は「君は私を崇めたい?」と詰問した。性の奴隷になれということか、と戸惑いながらも大地は新しい刺激に身を任せていく。また撮影で修善寺を訪れたアイドルの風野ミサと知り合った彼は……。高校三年、進路に迷いつつ、女性との出会いで成長を遂げていく大地。青春官能ロマン20弾。(講談社文庫)
君は私を崇めたいと思う?
女教師は、ぼくを妖しく挑発した――
アイドルとの一夜、女子大生との再会。シリーズ200万部突破の青春官能ロマン
荒井先生は「君は私を崇めたい?」と詰問した。性の奴隷になれということか、と戸惑いながらも大地は新しい刺激に身を任せていく。また撮影で修善寺を訪れたアイドルの風野ミサと知り合った彼は……。高校三年、進路に迷いつつ、女性との出会いで成長を遂げていく大地。青春官能ロマン20弾 <文庫オリジナル>

原発労働記
講談社文庫
「これでは事故が起きないほうが不思議だ」……放射能を浴びながらテイケン(定期点検)に従事する下請け労働者たちの間では、このような会話がよく交わされていた――。美浜、福島第一、敦賀の3つの原子力発電所で、みずから下請けとなって働いた貴重な記録=『原発ジプシー』に加筆修正し、27年ぶりに復刊した名著。
◎「原発事故は人災です」<瀬戸内寂聴>

長い失恋
講談社文庫
突然、ホテルのスイートルームに泊まることになった25歳の由加里。一人で過ごすには広すぎるけれど……(「広すぎた夜」)。75歳の笑子(しょうこ)が再会を願う相手とは(「横濱ブギ」)。妻子ある藤堂が密かに抱き続ける、むくわれない想い(「長い失恋」)。名だたるホテルを舞台に、欲望と哀切が交錯する10のラブストーリー。(講談社文庫)
すべての恋愛は、長い時間をかけて失恋に向かっている。
突然、ホテルのスイートルームに泊まることになった25歳の由加里。一人で過ごすには広すぎるけれど……(「広すぎた夜」)。75歳の笑子(しょうこ)が再会を願う相手とは(「横濱ブギ」)。妻子ある藤堂が密かに抱き続ける、むくわれない想い(「長い失恋」)。名だたるホテルを舞台に、欲望と哀切が交錯する10のラブストーリー。

「初恋の湯」殺人事件
講談社文庫
初恋の思い出をつづるイベントに参加したのを機に、島崎藤村ゆかりの小諸の温泉に出かけた志垣警部が、謎めいた殺人に遭遇! 多数のりんごを浮かべた風呂に青年が沈み、嫌疑はふたごの姉妹にかけられた。謎の「りんご殺人」は、ふたごの姉妹が犯人なのか? 事件を担当する杉山優花刑事は、出産退職まであと6日。奮闘する彼女を助けるため、志垣が全力で立ち上がる!

新装版 海も暮れきる
講談社文庫
「咳をしてもひとり」「いれものがない 両手でうける」――自由律の作風で知られる漂泊の俳人・尾崎放哉は帝大を卒業し一流会社の要職にあったが、酒に溺れ職を辞し、美しい妻にも別れを告げ流浪の歳月を重ねた。最晩年、小豆島の土を踏んだ放哉が、ついに死を迎えるまでの激しく揺れる八ヵ月の日々を鮮烈に描く。(講談社文庫)
「いれものがない 両手でうける」
漂泊の俳人・尾崎放哉(おざきほうさい)が小豆島で過ごした最晩年の八ヵ月
「咳をしてもひとり」「いれものがない 両手でうける」――自由律の作風で知られる漂泊の俳人・尾崎放哉は帝大を卒業し一流会社の要職にあったが、酒に溺れ職を辞し、美しい妻にも別れを告げ流浪の歳月を重ねた。最晩年、小豆島の土を踏んだ放哉が、ついに死を迎えるまでの激しく揺れる八ヵ月の日々を鮮烈に描く。

虚夢
講談社文庫
通り魔事件によって娘の命は奪われた。だが犯人は「心神喪失」状態であったとされ、罪に問われることはなかった。心に大きな傷を負った男は妻とも別れてしまう。そして事件から4年、元妻から突然、「あの男」を街で見たと告げられる。娘を殺めた男に近づこうとするが……。人の心の脆さと強さに踏み込んだ感動作。 (2011年5月、講談社文庫として刊行)
「本当に“あの男”の姿をみつけたいのだろうか」
「心神喪失」の通り魔犯に娘を殺された夫婦。4年後、街ですれ違った男は“あの男”だった。
謎解きだけでは終わらせない! 注目の作家
通り魔事件によって娘の命は奪われた。だが犯人は「心神喪失」状態であったとされ、罪に問われることはなかった。心に大きな傷を負った男は妻とも別れてしまう。そして事件から4年、元妻から突然、「あの男」を街で見たと告げられる。娘を殺めた男に近づこうとするが……。人の心の脆さと強さに踏み込んだ感動作。

なかなかいい生き方
講談社文庫
新しい家のすみずみを我が物顔で見て廻る、その悠々たる歩調といったら……どうも飼い猫の「花子」は、平岩家の本妻は自分だと思っているらしい。先輩作家を悼み、旅先で心揺さぶられ、旧友と笑い合い、変わりゆく風習に目を細める、その悲喜こもごも。頁を繰れば自然と頬が緩む、ユーモア滲む名随筆集。

やつらを高く吊せ
講談社文庫
24時間、命懸け! 秘密を知るためなら、おれは地獄にでも行く。後ろ暗いスキャンダルの匂いに激しく欲情する情報屋の「おれ」は、今日も強烈な快感を求めて愛車ポルシェをぶっ飛ばす。非情な金貸しに手綱を握られ、淫らな女子高生に翻弄されながらも、アンダーグラウンドを彷徨う「おれ」の覗き屋魂は、政財界の大物たちを虎視眈々と狙い続けるのだった。疾走する連作全6編。
24時間、命懸け!
秘密を知るためなら、おれは地獄にでも行く。
後ろ暗いスキャンダルの匂いに激しく欲情する情報屋の「おれ」は、今日も強烈な快感を求めて愛車ポルシェをぶっ飛ばす。非情な金貸しに手綱を握られ、淫らな女子高生に翻弄されながらも、アンダーグラウンドを彷徨う「おれ」の覗き屋魂は、政財界の大物たちを虎視眈々と狙い続けるのだった。疾走する連作全6編。

命の遺伝子
講談社文庫
ベルリンでの講演直後、天才遺伝子科学者トオル・アキツは何者かに攫われ、爆破事件で吹き飛ばされた男の手首を見せられた。四十代のものに見える手首の主は、生きていれば百歳を超えるナチス武装親衛隊の大佐だという。謎を解明するためブラジルの奥地へ向かったトオルの前に、ナチスの壮大な陰謀が姿を現す。
ナチス・遺伝子科学・バチカン
“永遠の命”それは禍か、救済か
ベルリンでの講演直後、天才遺伝子科学者トオル・アキツは何者かに攫われ、爆破事件で吹き飛ばされた男の手首を見せられた。四十代のものに見える手首の主は、生きていれば百歳を超えるナチス武装親衛隊の大佐だという。謎を解明するためブラジルの奥地へ向かったトオルの前に、ナチスの壮大な陰謀が姿を現す。
※本書は2007年3月に徳間文庫より刊行されました。

不機嫌な恋人
講談社文庫
涼やかな、官能の香り。
田辺聖子さんほど、人間の深い本質をかくもさらりと描き出すことのできる作家を私は他に知らない。――小池真理子<解説より抜粋>
恋をしてきたすべての女性たちへ
まさか、私が本気で愛するなんて。類まれなる美貌と知性で“恋のてだれ”と呼ばれる小侍従。年下の少将との恋(ゲーム)は、本気の恋に変わる。その思いをよそに、年上の未亡人への思いを告白する少将、プライドと嫉妬に苦しむ小侍従。そして驚きの展開が。華やかな平安王朝を舞台に書き上げた、恋愛の本質。解説 小池真理子

コロボックル物語3 星からおちた小さな人
講談社文庫
伝説の「コロボックル」、日本の小人。彼らは、現代に生きていた! そして学校を作り、新聞を作り、今、「飛行機」を作ろうとしている。飛行テストで事故に遭い、人間の少年につかまって覚悟を決める「ミツバチ坊や(コロボックルの少年)」。彼を救うため、全力で仲間を探すコロボックルたち。胸が熱くなる冒険譚。<全6巻>
◎「悪ガキ男子・シゲマツも夢中になったーー男子でピアノを習ってるヤツと、昼休みに図書室に行くヤツが、とにかく苦手で嫌いだった乱暴者のオレだよ。でも、コロボックルだけは大好きだったんだ。」<重松清「解説」より抜粋>

富士覚醒
講談社文庫
『死都日本』の石黒耀が描く、富士山噴火!富士山の地下で、怪しげな低周波地震が頻発。そしてついに噴火する富士山。被災地・御殿場市の住民を救うことはできるのか? クライシスノベル第3弾! (講談社文庫)
謎の低周波地震が頻発。ついに、富士山が噴火。山体が崩壊し、大火砕流が市街地を直撃する! サイエンス シミュレーション小説
小山真人[静岡大学防災総合センター教授]推薦!
火山学者の一人娘で女子高生の真紀と、同級生の亮輔。二人が富士山麓で発見した謎の遺跡から、かつて、富士が未知の大火砕流を起こしたことが判明する。
そのころ、周辺では低周波地震が頻発。ついに、富士が眠りから覚める。最新の科学データに基づく、地変シミュレーション小説。<『昼は雲の柱』を改題・加筆>

エコール・ド・パリ殺人事件 レザルティスト・モウディ
講談社文庫
エコール・ド・パリ――第二次大戦前のパリで、悲劇的な生涯を送った画家たち。彼らの絵に心を奪われ続けた有名画商が、密室で殺された。死の謎を解く鍵は、被害者の遺した美術書の中に潜んでいる!? 芸術とミステリを融合させ知的興奮を呼び起こす、メフィスト賞受賞作家の芸術ミステリシリーズ第一作。(講談社文庫)
各賞で大注目
本格ミステリ界期待の新鋭による芸術探偵シリーズ第一弾!
呪われた画家たちの作品が、不可解な密室殺人事件を引き起こす――。
エコール・ド・パリ――第二次大戦前のパリで、悲劇的な生涯を送った画家たち。彼らの絵に心を奪われ続けた有名画商が、密室で殺された。死の謎を解く鍵は、被害者の遺した美術書の中に潜んでいる!? 芸術とミステリを融合させ知的興奮を呼び起こす、メフィスト賞受賞作家の芸術ミステリシリーズ第一作。

花曇り
講談社文庫
囲碁のタイトル位にまつわる因縁の対決(「花曇り」)、テレビ局の女子清掃員に降りかかる受難(「クリーン・スタッフの憧憬」)、ビンゴというピンボール風のめずらしいゲーム機が呼び起こす青春の一幕(「三十年後」)など、ひねりのきいた意想外の結末と情味あふれるミステリー短編集。
因縁の対決にのぞむ棋士の思い
乱歩賞受賞作『翳りゆく夏』の作者が描き出す人生の光と影! ミステリー短編集
囲碁のタイトル位にまつわる因縁の対決(「花曇り」)、テレビ局の女子清掃員に降りかかる受難(「クリーン・スタッフの憧憬」)、ビンゴというピンボール風のめずらしいゲーム機が呼び起こす青春の一幕(「三十年後」)など、ひねりのきいた意想外の結末と情味あふれるミステリー短編集。『どこかの街の片隅で』改題。