講談社文庫作品一覧

ミッシング・ベイビー殺人事件
講談社文庫
素人探偵クレアVS.新生児売買組織
『フェルメール殺人事件』のヒロインが帰ってきた。クレアを待つのは新たな出会いか、危険な罠か!?
遺産の絵を売ったおかげで気ままに暮らすクレアは、友人のローリから秘密裏に養子に出したまま行方のわからない娘の捜索を頼まれる。白血病に冒された息子ザックを助けるには実の姉から骨髄移植を受けるしかないのだ。素人探偵のクレアは妊婦を装い、養子斡旋をした産婦人科クリニックに潜入するが……!?

切り裂きジャック
講談社文庫
1888年の8月末日から11月9日にかけて、5人の娼婦を次々と惨殺し、世紀末のロンドンを恐怖のどん底に突き落とした「切り裂きジャック」。逮捕されることなく歴史の闇に消えた殺人鬼の正体を、日本のリッパロロジスト(研究家)の第一人者が、豊富な資料と図版を駆使して追究する、マニア必読の1冊。いま甦る、ロンドンの恐怖伝説!

コーヒー党奇談
講談社文庫
短編小説の名匠(マエストロ)が描く不思議ワールド!!
霧深い夜、アムステルダムで立ち寄ったカフェで飲んだアイリッシュ・コーヒーの美味さに驚いた隆二は、店主と再会を約す。そして10年後、半信半疑で出かけた青山の街で見たものは!?東京、大阪、沖縄、京都……1つの街に1つの謎、旅先で出会った不思議な出来事を描く、旅情あふれる短編集。全12編収録。

行きどまり
講談社文庫
建築現場で働く法学部の学生新井安彦は、いかさまポーカーで愛車のバイクを奪われた親友敬二のために、嵌(は)めた久野に会う。蛇のようにしつこい連中は、刃向かった敬二を監禁し、癒しがたい傷を負わせた。暴力の連鎖を断とうとした安彦はついに久野を殺してしまう。2人には全てを捨てて逃げるしかなかった。
どこまで逃げられるか どこまで生きられるか
建築現場で働く法学部の学生新井安彦は、いかさまポーカーで愛車のバイクを奪われた親友敬二のために、嵌(は)めた久野に会う。蛇のようにしつこい連中は、刃向かった敬二を監禁し、癒しがたい傷を負わせた。暴力の連鎖を断とうとした安彦はついに久野を殺してしまう。2人には全てを捨てて逃げるしかなかった。

老博奕打ち 物書同心居眠り紋蔵
講談社文庫
博奕(ばくち)打ちの親分・仁吉が殺しの指図をした疑いで、大番屋にしょっぴかれた。ところが仁吉は強請(ゆす)りたかりも一切しない気性のさっぱりした男。腑に落ちない紋蔵は、仁吉を取り調べている北町臨時廻りの弥三郎に探りをいれるが……。見当違いをやりながら、ついには真相を明らかにする“窓際同心”捕物帖・「物書同心居眠り紋蔵シリーズ」第5弾。(講談社文庫)
「窓ぎわ同心」藤木紋蔵が大活躍する捕物帳仕事中でも眠りにおちてしまう「居眠り紋蔵」は江戸南町奉行同心。上司の筆頭与力から押しつけられた難題を、のらりくらりの調査で解決する人気シリーズ第5作。

風月夢夢 秘曲紅楼夢
講談社文庫
中国文学の最高傑作はこうして生まれた! ーー時は清代、江南の春。没落貴族で作家志望の才子・曹霑(そうてん)は、紅灯の巷で謎の美女に関わったばかりに、蘇州を追われる羽目に。やがて明(みん)朝復興のため、南宋の埋蔵金を探す秘密結社に拾われて思いがけぬ冒険行に導かれるが……。中国文学史上最高の傑作誕生の背後に仙境を観る、絶妙のチャイニーズ・ファンタジー。

恋恋蓮歩の演習
講談社文庫
航海中の豪華客船 完全密室から人間消失
世界一周中の豪華客船ヒミコ号に持ち込まれた天才画家・関根朔太(せきねさくた)の自画像を巡る陰謀。仕事のためその客船に乗り込んだ保呂草(ほろくさ)と紫子(むらさきこ)、無賃乗船した紅子と練無(ねりな)は、完全密室たる航海中の船内で男性客の奇妙な消失事件に遭遇する。交錯する謎、ロマンティックな罠、スリリングに深まるVシリーズ長編第6作!

秘すれば花
講談社文庫
現代人必読! 華のある鮮烈な生き方
秘すれば花なり、秘せずば花なるべからず――。秘めるからこそ花になる。秘めねば花の価値は失せてしまう……。能を大家・世阿弥が著した芸論書「風姿花伝」の中から、男女小説の第一人者が、現代人へのメッセージとして「五十の教え」を厳選した。これからの時代いかに生きるべきか。苦悩する社会人は必読!

新装版 夏服を着た女たち
講談社文庫
あの日は戻らない……洒落た男と女の物語
栄光の残像を追い求めるかつての大学アメフトの名選手。彼を愛した妻は自らの道を歩み始めていた(「80ヤード独走」)。休日のニューヨーク五番街を散歩する夫婦。街行く女性に気を取られる夫の様子に、妻は我慢していた言葉を口にした(表題作)。男と女の洒落た会話が、渇いた生活を潤してくれる爽快短篇集。

やみとり屋
講談社文庫
無頼の徒が大胆「世直し」計画
徳川5代将軍・綱吉の時代。「生類憐れみの令」の圧政下で、密かに鳥を焼いて浪人たちに食べさせる隠れ宿があった。宿を営むのは、春之介と万七郎。露見したら最悪「死罪」だ。悪政に反発し鳥を食べ、自由に語り合っていた彼らだが、何者かの密告により窮地に追い込まれた。笑いとスリルの長編時代小説。

湖賊の風
講談社文庫
風読みの天才は湖国の王を目指す!
都への入口となる琵琶湖は室町中期、膨大な水運利権を巡る闘いの舞台であった。中でも堅田関の船道(ふなど)衆は「湖賊(こぞく)」と呼ばれ人々に恐れられていた。天才的な操船術で関を破る青年魚鱗(うろくず)は、1人、湖国の王を目指す。蓮如をして「地獄へ落ちても他力にすがらぬ」と言わしめ、湖に自由を求め闘い続けた男の壮烈な生涯。

あなたはオバサンと呼ばれてる
講談社文庫
「大人の女性」と「オバサン」はここが違う! 愛らしさはあるが、洗練されていない女。男に「二者択一」をストレートに迫る女。帽子・スカーフを下手に多用する女……。世界や日本の名作映画36編の中から「こんなオバサン」にならない方法を徹底分析。スクリーンの中では魅力的な女性が躍動する。あなた、年齢や体型だけであきらめてはいませんか。(講談社文庫)
「大人の女性」と「オバサン」はここが違う! 愛らしさはあるが、洗練されていない女。男に「二者択一」をストレートに迫る女。帽子・スカーフを下手に多用する女……。世界や日本の名作映画36編の中から「こんなオバサン」にならない方法を徹底分析。スクリーンの中では魅力的な女性が躍動する。あなた、年齢や体型だけであきらめてはいませんか。

重蔵始末
講談社文庫

新装版 苦海浄土
講談社文庫
人の尊厳とは何か いまこそ心打つ<声>を聞いてください
文字が大きく読みやすくなった新装版
工場廃水の水銀が引き起こした文明の病・水俣病。この地に育った著者は、患者とその家族の苦しみを自らのものとして、壮絶かつ清冽(せいれつ)な記録を綴った。本作は、世に出て30数年を経たいまなお、極限状況にあっても輝きを失わない人間の尊厳を訴えてやまない。末永く読み継がれるべき<いのちの文学>の新装版。

数学は嫌いです!
講談社文庫
読めばゼッタイ子どもに教えたくなる。「楽しい勉強」の基本形ーー関数だの、方程式だの、微分だのといっても、基本的な部分は、日常生活の中で、普通に暗算しているようなことばかりなのだ。買い物に行ったときのお釣の話から、二次方程式へ。また、蛇口から垂れる水の量の話から、積分の話へ。これ一冊で、数式も苦じゃなくなる! 数学嫌いを大変身させてくれる、目から鱗の名教則本。

「ウチら」と「オソロ」の世代
講談社文庫
女子高生は読まないで! かかわった子10万人の事情通No.1の著者がまとめた「ふつうの女子高生」のナマレポート。父母・関係者、必読の本ーーケータイ、プリクラ、カラオケという女子高生三種の神器から、「なんちゃって制服」「彼氏のこと」、お小遣い、アルバイト情報まで、10万人の女子高生とかかわった著者が、首都圏の女子高生のナマの姿を克明にレポート。圧倒的多数の女子高生の姿が、写真、イラスト、図表で、一目瞭然、必見の書。

天使の悪夢(下)
講談社文庫
目撃者ケイシーの反撃がはじまった!!
TV番組を利用して、隠された殺人を暴いたケイシー。しかし、事件は彼女の思わくを超えて広がってゆく!
偶然、殺人事件を目撃してしまったケイシーだが、恐怖と自己保身のために警察に通報できなかった。しかし、被害者が社交界の華、ドナと知って良心の呵責(かしゃく)に苦しむケイシーは女性キャスターのブランディと組み、TVを利用した奇想天外な方法で犯人を告発する。しかし、その背後にはさらに大きな組織犯罪が!?

天使の悪夢(上)
講談社文庫
見てはいけないものを見てしまった!
“運悪く”殺人現場を目撃してしまったケイシー。犯人に知られずに、事件を告発することができるのか。
テネシー州ナッシュヴィルのステーキハウスに勤める美人ウェイトレス、ケイシー。店長からセクハラを受け頭にきた彼女は、彼を殴りつけて店を飛び出す。気分転換にドライブするケイシーだったが、どことも知れぬ田舎道で車がパンク。助けを求めようとした彼女は、偶然恐ろしい殺人現場を目撃してしまうはめに!?

漱石先生の手紙
講談社文庫
文豪が残した手紙には人生の知恵が満載! 生涯に2500余通もの手紙を残した、文豪・夏目漱石。人生論、文学論から俗事に至るあれこれを、時にまじめに、時に軽口をまじえて認(したた)められた手紙は、「人は生くるに、かくあるべき」という教えに満ちている。「漱石大学」であらゆることを学んだ、と自任する著者が、時を超え文豪の内面世界に読者を誘(いざな)う。

渇いた季節
講談社文庫
スティーヴン・キング絶賛!
アンソニー賞・バリー賞W受賞の英国抒情派傑作推理
猛暑に焼かれる夏の盛り、干上がった貯水池から、半世紀前に沈められた村があらわれる。村で見つかった白骨死体には惨殺の痕跡があった。このニュースに、人気ミステリ作家のエルムズリーは震え上がり、デビュー前に書いて封印していた原稿を取り出す――。抒情あふれるアンソニー賞、バリー賞同時受賞作。