講談社文庫作品一覧

秘められた伝言(下)
講談社文庫
日本から世界へ
失踪した友を捜し日本の地を踏む英国人ランス。
だが追うほどに、謎と危険は増大する!
40年前の事件の黒幕と思われる男、タウンリーとは何者なのか?謎を追い、ループを捜して日本へ飛んだランスは、わずかな手掛かりを頼りに東京から京都へ向かう。だが、彼を待っていたのは、ある意外な人物と、殺しの罠であった。しだいにスケールを増す謎と冒険!最後に明かされる全世界驚愕の真相とは?

秘められた伝言(上)
講談社文庫
英国から日本へ
1963年、イギリスに端を発した巨大な災厄が、40年の時を隔てて日本へ届く!
ランスは失踪した友人ループを捜していた。
日本人・橋本にロンドンで接触したランスは、ループが一通の手紙から1963年英国の大列車強盗事件を調べていたと知る。事件には同年、ランスたちの故郷で起きた5人連続死の謎が時を経て蘇り、影を落としていた。ゴダートが日本を舞台に描く傑作長編ミステリー!

奈落
講談社文庫
いわれなき押し込みと殺しの嫌疑をかけられた半次郎。濡れ衣を晴らせるのは、当夜同衾した宿場女郎のお里だけだが、事件の直後に女は偽名を名乗る男に身請けされ、姿を消していた。追っ手を逃れ、お里を捜し、真の下手人を挙げなければ、半次郎に明日はない。推理小説の名手が放つ渾身の長編時代サスペンス!
俺は無実だ! 獄門首にはならねえ!
いわれなき押し込みと殺しの嫌疑をかけられた半次郎。
濡れ衣を晴らせるのは、当夜同衾した宿場女郎のお里だけだが、事件の直後に女は偽名を名乗る男に身請けされ、姿を消していた。追っ手を逃れ、お里を捜し、真の下手人を挙げなければ、半次郎に明日はない。推理小説の名手が放つ渾身の長編時代サスペンス!

文庫版 塗仏の宴 宴の支度
講談社文庫
宴の支度は整いました――。京極堂、挑発される。
「知りたいですか」。郷土史家を名乗る男は囁く。「知り――たいです」。答えた男女は己を失い、昏(くら)き界(さかい)へと連れ去られた。非常時下、大量殺戮の果てに伊豆山中の集落が消えたとの奇怪な噂。敗戦後、簇出(そうしゅつ)した東洋風の胡乱(うろん)な集団6つ。15年を経て宴の支度は整い、京極堂を誘い出す計は成る。シリーズ第6弾。

脳男
講談社文庫
連続爆弾犯のアジトで見つかった、心を持たない男・鈴木一郎。逮捕後、新たな爆弾の在処を警察に告げた、この男は共犯者なのか。男の精神鑑定を担当する医師・鷲谷真梨子は、彼の本性を探ろうとするが……。そして、男が入院する病院に爆弾が仕掛けられた。全選考委員が絶賛した超絶の江戸川乱歩賞受賞作。2000年週刊文春ミステリーベスト10 第1位。(講談社文庫)
選考委員が大絶賛、満場一致の乱歩賞受賞作連続爆弾魔のアジトにいた、あらゆる感情が欠落した男。男の正体の解明に挑む精神科医と共に事件の核心にたどりついた刑事が見たものとは。新ヒーロー誕生の快作

日本ジジババ列伝
講談社文庫
にやり、しみじみ。この老人を見よ! ーー夜な夜な洋食屋でホラを吹いたり、日がな碁敵と真剣勝負したりする、ジジたち。インド旅行だって平気、片思いする孫や年下の茶飲み友だちのいる、ババたち。下は60歳から、上は83歳まで。不安だってあるけれど、どこか逞しく生き抜く老人たちの日常を、愛情こめて描き出す。時におかしく、時にしみじみする12景。歳をとるのも悪くない!

男の装い 基本編
講談社文庫
アナタのファッション、どこか変?
絶対に失敗しないスーツ選びの秘訣は何か。
ネクタイの色と長さの基準とは? 靴を買うときは何を優先すべきか。シャツの基本は白かブルーか?
等々、男性ファッション評論の第一人者が、カジュアルからフォーマルまで「基本」を指南。
さらに眼鏡や鞄など小物のキメ方まで「秘訣」を明かす。

不知火海
講談社文庫
浅見光彦、謎の光芒と髑髏(どくろ)を追い九州へ。人目を避け暮らしていた男が消え、美人モデルが続いて消息を絶った。男が隣人に託した桐箱には、黒い石をかみしめた髑髏が。のこされた言葉「不知火(しらぬい)」を追い、浅見光彦は九州・八代(やつしろ)に向かう。かつての炭坑町に秘められた、20数年前の血塗られた事件の真相とは。壮大に叙情豊かに描く文芸ミステリー。(講談社文庫)
浅見光彦、謎の光芒と髑髏を追い九州へ飛ぶ。人目を避けて暮らし、桐の箱を残して消えた男。熊本・八代海の「不知火」の話をして失踪した女。かつて人々を震撼させた事件との因縁とは? 深い余韻のこる傑作。

三姉妹、初めてのおつかい
講談社文庫
小学生には荷が重い、おつかい総額三億円
それはまだ三姉妹の母が、生きていた頃のこと。両親は、旅行に出かけて3人はお留守番。3人を預かってくれるはずの叔母さんは駆け落ち、叔父さんは入院。小切手のおつかいを頼まれるが、なんと額面は三億円。殺人事件の犯人、追う刑事も巻き込んで大騒動に。三姉妹の行くところには、いつの日も事件あり!

密室殺人大百科(下)
講談社文庫
奇想天外な展開が持つ緊迫感
優れた着想によって構築された密室殺人こそが、推理小説ファンの渇望を癒せる奇跡の泉なのである――。これらを読まずに「密室殺人」のなぞ解きは語れない。愛川晶、霞流一、斉藤肇ら本格ミステリーの名手たちが、あっと言わせるなぞ解きテクニックを披露する。地上最高のゲーム「密室」の魅力が全開。

密室殺人大百科(上)
講談社文庫
犯罪を解くカギはここにある!
密室殺人は、人間が不可能を可能にするための叡智の結晶なのである――。
謎めく魔術や超自然的な力や不気味な存在を使わず、そんな殺人が成し遂げられるのだろうか。
折原一、霧舎巧、二階堂黎人ら名立たる本格ミステリー作家たちが腕を競い合う短編に、古典の名作も収録。「密室」の面白さを凝縮して一挙放出。

嘘つきは殺人のはじまり ミステリー傑作選(43)
講談社文庫
読みだしたらとまらない珠玉の10作品
日本国内に隠された旧ソ連の小型核爆弾をめぐり、防衛庁情報局員が危機に直面。男が人生をかけて選択した手段とは?「畳算」(福井晴敏)、行方がわからない大事な写真をさがす過程で、自分と恩人との衝撃的なつながりにたどりつく「欠けた記憶」(高橋克彦)ほか、珠玉の10作品をおさめた特級アンソロジー。
高橋克彦/篠田節子/姉小路 祐/北川歩実/佐野 洋
北上秋彦/折原 一/北森 鴻/芦原すなお/福井晴敏

江戸の旗本事典
講談社文庫
三田村鳶魚の最後の弟子が説く、「旗本八万騎」の真の姿!
貧乏?それとも退屈?
徳川家直参という言葉の意味するものは何か。
家督相続のしかた、昇進、給与、家計、江戸城中の作法……。知っているようで知らないことばかり。
江戸学の在野の巨人、三田村鳶魚の薫陶をうけた「最後の弟子」が説く「旗本八万騎」のホントの姿。
歴史・時代小説ファンの手許には必ず置きたい文庫書き下ろし。

平成永田町劇場
講談社文庫
経世会の軛(くびき)を脱して、久々に成立した清和会系の小泉政権。空前の支持率を背景に構造改革をさけぶ小泉だったが、「盟友」田中眞紀子の更迭をきっかけに、永田町に大乱の予兆が……。角福戦争以来の愛憎もあって、福田康夫、小沢一郎、鳩山由紀夫、鈴木宗男ら、与野党入り乱れての政界大バトル! その舞台裏をあまさず描いた、傑作実録小説。さあ、役者はそろった!
与野党入り乱れての政界大バトル!!
経世会の軛を脱して、久々に成立した清和会系小泉政権。空前の支持率を背景に構造改革をさけぶ小泉だったが、「盟友」田中眞紀子の更迭をきっかけに永田町大乱の予兆が……。角福戦争以来の愛憎と、福田康夫、小沢一郎、鳩山由紀夫、鈴木宗男ら与野党入り乱れての政界劇の舞台裏をあまさず描く。文庫書き下ろし。

剣豪伝 地の巻
講談社文庫
時代の夜明けに斃れた天才剣士たちの最期。
千葉周作、堀部安兵衛から坂本竜馬、沖田総司まで江戸・幕末に異彩を放った英雄たちの人物像と、その剣の実力を検証する。これまで伝えられてきた史実は、果たして本当だったのか? さまざまな歴史資料をもとに、実力作家たちが記した決闘や事件は、従来の定説を覆す新発見が満載。<文庫オリジナル作品>

剣豪伝 天の巻
講談社文庫
己の剣に命を賭けた武士が放つ光芒を見よ!
宮本武蔵と佐々木小次郎の本当の実力は、どちらが上だったのか? 「巌流島」の決闘の真実とは?
戦いを回避する塚原卜伝こそ最強の武士? 伊藤一刀斎の知られざる素顔とは? など南原幹雄、加来耕三、早乙女貢、神坂次郎氏ら著名作家たちが剣豪の謎に迫った秘話満載のアンソロジー。
<文庫オリジナル作品>

木製の王子
講談社文庫

幻影
講談社文庫
<名無しの探偵>が帰ってきた。シリーズ快心作!
元相棒の死。消えた元妻を追う男。
人生のねじれを痛切に描く傑作。
わたしのかつてのパートナー、エバハートが死んだ。自らの胸を撃ち抜いて。一方、事務所に現れた男は、不治の病の息子のため前妻を探してほしい、と訴えた。消えた女を追いながら、わたしは、エバハートの失意の日々をもたどっていく。驚愕の結末、人生のねじれを哀切に描く名無しの探偵シリーズの白眉。

川の深さは
講談社文庫
命をかけて守るべき人が君にはいるだろうか。「彼女を守る。それがおれの任務だ」傷だらけで、追手から逃げ延びてきた少年。彼の中に忘れていた熱いたぎりを見た元警官は、少年を匿(かくま)い、底なしの川に引き込まれてゆく。やがて浮かび上がる敵の正体。風化しかけた地下鉄テロ事件の真相が教える、この国の暗部とは。出版界の話題を独占した必涙の処女作。(講談社文庫)
今、最も熱い作家・福井晴敏の感動的原点! 世界を敵に回して、少女を守りぬこうとする少年。その姿にかつての自分を感じた警備員は、彼を匿うことにした。そして、物語は「地下鉄テロ」の真実へと向う……

安曇野・箱根殺人ライン
講談社文庫
教え子の一族を襲った惨劇に壮&美緒が挑む。
安曇野の田園地帯。製薬会社の女社長倉上秀代が愛車のトランクから刺殺死体で発見された。
別荘の寝室には大量の血痕が。凶行後死体を運んでいた犯人が車の脱輪に焦り、逃走したかに見えた。
浮上した有力容疑者も殺害され、捜査は行き詰まる。周到に仕組まれたアリバイ工作。
壮&美緒のコンビが難事件に挑む。