講談社文庫作品一覧

なまいき始め 私の転職・留学物語
なまいき始め 私の転職・留学物語
著:岸本 葉子,解説:島村 麻里
講談社文庫
厳しい就職戦線を勝ち抜いて、保険会社でのOL生活が始まった。つかの間の昼休み、渋谷の街を行きかう人々を眺める私の心をよぎる思いは、いつも同じ……。このまま、こうしていていいんだろうか? 私は、まだ何もしていない! 焦りや迷いに揺れ動く、20代の心模様を鮮やかに切りとった、青春プレイバック! ここに、きっとあなたがいます。すったもんだの転職・留学奮戦記。「クリスタルは嫌いよ」でデビュ-した著者の、女20代泣き笑い日記。
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抱け、そして撃て
抱け、そして撃て
著:勝目 梓,解説:北浜 流一郎
講談社文庫
超ハードバイオレンス&エロス巨編 殺しの前に女を抱け!そして無垢な少女を殺した男に復讐の銃口を向けろ。 殺し屋業から足を洗って4年、今は新宿の場末でバーを開いている男がその日、何者かに狙撃されたが、弾は男の傍の少女に命中した。昔、男に仕事を斡旋した女は殺しを依頼した夜、必ず男とベッドで燃えた。女から過去をたどるしかない男は、怒りを胸に目に見えぬ敵に銃口を向けた。バイオレンス巨編。
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第一生命広報部長からの手紙
第一生命広報部長からの手紙
著:永 六輔,著:下保 進
講談社文庫
仕事と趣味の日々を語り合う、出色の往復書簡集。美術館、コンサートホールをまわり、読書を楽しみ、手紙を書き続け、しかも、会社の仕事はきちんとこなす広報部長。いつもどこか旅にいる永六輔さんと交わした手紙には、豊かな男のロマンがいっぱい。ビジネスマンはかくありたい。一つの処世、一つの人生に乾杯!
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ドイツ 傷ついた風景
ドイツ 傷ついた風景
著:足立 邦夫
講談社文庫
第二次世界大戦の戦後処理、経済復興、東西統一問題に、ドイツ人はどう対処したのか。強い経済力によって、平和な生活を享受しているかのように見えるドイツ人。しかしその実体は、ユダヤ迫害に起因する自己喪失と、民族本来がもっている自信過剰・傲慢さの葛藤に苦しみ、精神分裂症に陥っている。新潮学芸賞受賞の名作。二つの過去にさいなまれる民族の悲劇とは? ドイツの全貌を描いた名作。
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水晶の夜から来たスパイ
水晶の夜から来たスパイ
著:阿部 陽一
講談社文庫
ドイツ統一は是か?排外主義を巡る推理小説’89年11月、ベルリンの壁は崩れ、ドイツは歓喜の渦に包まれた。だが、その一方で取り残された旧東ドイツの治安組織が、復興の計画を密かに進めて動き出した
メリケンざむらい
メリケンざむらい
著:高橋 義夫,解説:赤木 駿介
講談社文庫
米田桂次郎は、万延元年(1860年)に16歳で、日米修好通商条約批准交換のための幕府遣米使節団に、通訳見習いとして随行した。アメリカ人にトミーと呼ばれる人気者で、当時の通詞の中では抜群に英語がうまくなった。帰国後はハリスに仕え、戊辰戦争で敗走。激動の時代を大正初期まで生きぬいた、米田桂次郎の波瀾の生涯。
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南海の風雲児・鄭成功
南海の風雲児・鄭成功
著:伴野 朗,解説:関口 苑生
講談社文庫
明朝末期の海商を父に、そして日本人を母に持った鄭成功は、海上貿易の巨利を背景に、父を屈伏させた清朝と対決する。厦門を奪って拠点にし、また台湾を占拠していたオランダを追放して、台湾解放もなし遂げた。だが、彼の願った明朝の復活は、夢に終る。17世紀に活躍した、日中混血の海将の、波瀾に満ちた生涯を、日中双方の視点で描く傑作!
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鏡花幻想
鏡花幻想
著:竹田 真砂子
講談社文庫
芸者出身の妻の側から幻想文学の巨匠を描く! 幻想妖美小説の祖・泉鏡花の生涯を描く野心作。ーー17歳で金沢から上京、尾崎紅葉門下生となった泉鏡花は、神楽坂の芸者・桃太郎との出会う。この出会いは、新進作家・泉鏡花の前途に大きな影響を与え、独自の文学世界を築かせる。絶対的権力をもつ師の尾崎紅葉が、この恋に猛反対した件は、のちに「婦系図」のお蔦と主税に投影される。だが、桃太郎は結局、鏡花の妻となり、苦難の鏡花を側面から支え続けた。耽美小説の祖にして幻想美の天才である泉鏡花の、原点と生涯を精密に描く、力作評伝。
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見知らぬ海へ
見知らぬ海へ
著:隆 慶一郎
講談社文庫
戦国末期、好きな釣りに出ている時、城が敵の攻撃を受け、父と兄を失った男がいた。魚釣り侍と揶揄された向井正綱だが、遺志を受け継ぎ、北条水軍との駿河湾決戦で向井水軍の長として頭角を現していく。迫力溢れる戦闘場面、戦乱の世での父と子の生き様、徳川家康をも唸らせた、海の武将を描く歴史ロマン。(講談社文庫) 戦国末期、好きな釣りに出ている時、城が敵の攻撃を受け、父と兄を失った男がいた。魚釣り侍と揶揄された向井正綱だが、遺志を受け継ぎ、北条水軍との駿河湾決戦で向井水軍の長として頭角を現していく。迫力溢れる戦闘場面、戦乱の世での父と子の生き様、徳川家康をも唸らせた、海の武将を描く歴史ロマン。
古代史紀行
古代史紀行
著:宮脇 俊三
講談社文庫
年表と地図と時刻表を手に旅する古代日本史。 鉄道と時刻表に興味を抱く旅行作家の著者が、日本の歴史を、その歴史の成り立つ順に史跡を求めて旅する。『魏志倭人伝』に紹介された対馬から、道鏡左遷の地・下野薬師寺跡まで、約500年の古代日本史の現場に立ち、歴史の舞台となった場所を実地検分した上での「臨場感ある歴史」をここに再現する。
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コミック昭和史(4)太平洋戦争前半
コミック昭和史(4)太平洋戦争前半
著:水木 しげる
講談社文庫
南太平洋に眼をむけた日本軍の快進撃も、ミッドウェー海戦を転機に終わりをつげる。やがて運命のガダルカナル島の戦いを迎える。各地で全滅、玉砕、撤退へと追いこまれる。しかし、国内では軍部への翼賛体制ができあがり、「ほしがりません 勝つまでは」の檄がとぶ。「鬼畜米英撃滅」のスローガンが舞う。 戦時体制は日ましに国民生活を圧迫していった。砂糖やマッチは配給切符がないと買えなかった。マッチは1日5本以上使ってはいけなかった。
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コミック昭和史(3)日中全面戦争~太平洋戦争開始
コミック昭和史(3)日中全面戦争~太平洋戦争開始
著:水木 しげる
講談社文庫
中国人民のねばりづよい抵抗にあい、日中戦争は膠着状態におちいった。撤退もままならぬ中で、日本の軍部は太平洋に眼をむけた。石油資源を確保するためである。大東亜共栄圏の美名のもとに作戦が練られる。開戦を避ける日米交渉も決裂。昭和16年12月8日、真珠湾に奇襲をかけ、ついに太平洋戦争へ突入。 軍統帥部からは日米交渉よりも開戦準備をという声も出始めた昭和16年9月6日開戦決意の御前会議が開かれる。
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はやぶさ新八御用帳(三) 又右衛門の女房
はやぶさ新八御用帳(三) 又右衛門の女房
著:平岩 弓枝
講談社文庫
江戸の町に地震が続き、南町奉行所内が緊張する中、高木用人は途方にくれた様子。心配する新八に、刀剣鑑定の名家に嫁いだ娘の、離縁話を打ち明ける。地震騒ぎに関係があるらしい。仲立ちに訪れた新八の眼前で、刀剣をめぐって更に大難題が持ち上がるが……。次々と起こる怪事件を捌く、好評シリーズ第3集。(講談社文庫) 江戸の町に地震が続き、南町奉行所内が緊張する中、高木用人は途方にくれた様子。心配する新八に、刀剣鑑定の名家に嫁いだ娘の、離縁話を打ち明ける。地震騒ぎに関係があるらしい。仲立ちに訪れた新八の眼前で、刀剣をめぐって更に大難題が持ち上がるが……。次々と起こる怪事件を捌く、好評シリーズ第3集。
時代小説傑作選 剣よ風を呼べ
時代小説傑作選 剣よ風を呼べ
編:日本文芸家協会,編集委員:伊藤 桂一,編集委員:尾崎 秀樹
講談社文庫
百花繚乱!大名家のお家騒動、巷をさわがす吸血鬼、江戸の風景、明治への胎動等々、読者の期待を満喫させる精鋭14作家が競う時代小説決定版。 <収録作家>井上ひさし・戸川幸夫・平岩弓枝・日影丈吉・安西篤子・白石一郎・梅本育子・藤沢周平・神坂次郎・津本陽・早乙女貢・北原亞以子・遠藤周作・泡坂妻夫
天保九年の少年群
天保九年の少年群
著:南條 範夫,解説:縄田 一男
講談社文庫
未熟な悪党達の哀歓、当世若者気質・天保版ーー賄賂と談合の横行する、腐敗した千代田城の城下で、泰平の世の中からはみ出して、浅草の貧しく仲間宿にとぐろをまく少年たち。御家人くずれの悪童、妖しい美少年、博打と女遊びに夢中の未熟なほっつき歩く放蕩者などの、単純で素朴な生と死。あくどく派手な徳川時代の世紀末に、刺激的で妙な魅力をもつ集団の消長、時代と人間の関わりを、練達の筆で暖かく描く、心に残る名作。
電子あり
幕末剣客伝
幕末剣客伝
著:津本 陽
講談社文庫
元新撰組隊士の生々流転。もう一つの維新史ーー明治5年旧暦3月はじめ、東海道・浜松宿、日暮れどき。軒を連ねる旅籠(はたご)町で、狼藉をはたらくごろつきたちの前に、ヌッと立った一人の土族。元新選組隊士・中島登。剣士の体の中を走る熱い血のたぎりは、登を東京へ向かわせた。幕末から明治へかけ、激動の時代を生きた男の、生々流転を見事に描く。もう一つの維新史。
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夢ざめの坂(下)
夢ざめの坂(下)
著:陳 舜臣,解説:権田 萬治
講談社文庫
失踪人捜しから浮かびあがる日中戦争の裏面史ーー失踪した夫探しは、浦上隆志を、はからずも日中戦争の裏面史へ引きずりこんだ……。民族抑圧に抗した明末清初の画家・八大山人への敬慕。中国の故事「銜石」に託して描く、日中戦争下の知日派中国人の苦悩。しだいに明らかとなり、上海に見えかくれする主人公半生の謎。悠々たる筆致でつづる物語は意外な展開に! <上下巻>
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夢ざめの坂(上)
夢ざめの坂(上)
著:陳 舜臣
講談社文庫
ある男の失踪。その軌跡の果てに浮かぶ謎は!? ーー「文化教室」を営む浦上隆志を訪れた初対面の女性・杉坂房子は、こともあろうに、失踪した夫を探してくれと、隆志に頼む。その夫・伊庭潤は、1年前、水墨画教室に在籍したのだという。隆志の奇妙な失踪人探しが始った……。いつかおちいる房子との恋。その語らいの中に浮びあがる隆志の生いたち。滋味溢れる推理長編。<上下巻>
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犬を飼う武士 十時半睡事件帖
犬を飼う武士 十時半睡事件帖
著:白石 一郎
講談社文庫
松林に捨てられた子犬が縁で、めぐり合った若い侍と武家の娘。犬好きの二人は、やがてほのかな愛を互いに抱くのだが、現実には二人とも意に添わない縁談に縛られ、苦悩していた。やがて二人は、武家社会の掟破りに挑む。福岡・黒田藩の総目付・十時半睡が、泰平の世に起きる武家社会の難問を裁く、シリーズの第4集。NHKでドラマ化もされた名シリーズ!
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毒婦四千年
毒婦四千年
著:柴田 錬三郎,解説:草森 紳一
講談社文庫
末喜(ばっき)、妲己(だっき)、褒ジ(ほうじ)、驪姫(りき)……。絶世の艶容、その性(さが)、残忍にして陰険。ケタはずれの中国後宮の毒婦、とりわけ武后――疑心暗鬼のままに幾千人を殺し、なお清々しい眸子と水々しさを保つ武后を、その眉をつくり化粧を施し続けた男の目を通して描く「皇后狂笑」。ほかに、西太后などを描いた7編を収録。ケタ外れのおもしろさ! 柴錬得意の中国物の世界。
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