講談社文庫作品一覧

男のうた
講談社文庫
男よ、くじけるな! 真情あふれる人生の詩(うた)を、あなたに贈る。精神の若さ、権力に媚びない気概はどこから来るのか? 経済人、政治家、官僚、文学者の中から、まさに堂々と生きた男の姿を具体的にとりあげる。決断、挫折、人事、優しさのありようを汲みあげて下さい。共感を一杯にこめて書き綴った、著者のポエトリー。

春日局
講談社文庫
勇武の血統、叛将・明智光秀の家老の娘・お福は、秀吉の天下で悲惨な青春を強いられ、家康の世にいたって運が開ける。苦汁の半生がつちかった力で、三代将軍の乳人として権力の奥に暗躍するが、お福を密かに支えた徳川政権を確立させた、恐るべき影の人物とは? 戦国の残影の中から新しい時代を導き出すため、男の野望を納得し同調した、稀有の政治的女性を描く、傑作長編時代小説。
マンハッタン物語(上)
講談社文庫
アメリカは貧しかったが人々の心は暖かった涙と感動のサクセスストーリー。極貧の家庭に生まれたクロード少年はやがて、天才ピアニストの生涯を歩みはじめる。巨匠の筆力が、読者を酔わせます。映画化決定

アンジェリク(11)虹のかなた(下)
講談社文庫
危機を乗りこえ辿りついた美しい虹の大地。
再会した夫ジョフレとアンジェリクは、新たな冒険の旅へ。
氷の海、嵐、新教徒の反乱……。多くの危機を乗りこえ、アンジェリクたちの船は、虹のかなたの約束の地にたどり着いた。船上で再会した最愛の夫、ペイラック伯爵ジョフレの指揮の下、未開の土地で新しい苦難に満ちた生活がはじまるが、そこにはまた、2度目の奇跡の出会いが待ちうけていた。(全26巻)

アンジェリク(10)虹のかなた(上)
講談社文庫
新大陸をめざす船の上で奇跡の再会。
アンジェリクを船室に呼んだレスカトールは不意に仮面を外した!
故国フランスを逃れて、アンジェリクは新教徒たちと共に、海賊レスカトールの船で新天地に向ったが、船の行き先をめぐって、海賊と新教徒の間に不穏な空気が生じる。苦悩する彼女を船室に呼んだレスカトールは、不意に黒い仮面を外した。恐怖の声を上げたアンジェリクが見たその人の顔は!(全26巻)

丹波家殺人事件
講談社文庫
建設会社のワンマン会長・丹波竜造が、伊豆沖でヨット航海中に遭難した。死体が発見されぬまま、葬式が執り行われたその日に、長男が密室状況の仏間で不可解な死を遂げる。それは、これから一族の人々を襲う殺人劇の幕明けにすぎなかった。張りめぐらされた伏線、驚愕のトリック、めくるめく折原ワールドの真骨頂!
![源氏物語のヒロインたち[対談]](https://dvs-cover.kodansha.co.jp/0000161834/poieHY7EVocPJcA7RVtw0vuCO6JvDOUJ9TP96lqI.jpg)
源氏物語のヒロインたち[対談]
講談社文庫
華麗なる王朝文学の粋、源氏物語――。千年の時空を超えて読みつがれ論じられるのは何故か?円地文子が、永井路子、杉本苑子、竹西寛子、大庭みな子、清水好子、田中澄江、尾崎左永子、近藤富枝、津島佑子、富岡多恵子、瀬戸内寂聴、田辺聖子の12人を相手に、さまざまな恋のかたちを語りあう魅力の対談集。

欅通りの人びと
講談社文庫
一人暮らしの自転車屋さん、喫茶店の女主人、退職して犬を飼い始めた老人、駆け落ち結婚の十代の若夫婦……、郊外の町にひっそりと真摯に生きる人たちのドラマを温かく見守るのは、大通りの欅並木。さり気ない思いやりと心温まるふれあいから、小さな発見に満ちた生活から生まれ、思いがけない感動と涙となる。NHKドラマ原作にもなった名作。
1人暮らしの自転車屋さん、喫茶店の女主人、退職して犬を飼い始めた老人、駆け落ち結婚の10代の若夫婦……郊外の町にひっそりと真摯に生きる人たちのドラマを温かく見守るのは、大通りの欅並木。さり気ない思いやりで小さな発見に満ちた生活から生まれる、思いがけない感動と涙が、NHKドラマ原作に。

百年戦争(下)
講談社文庫
世界中の動物戦争に小学生を送り込んでトーナメントを繰り広げさせている黒幕は、全神連合UGOWだった。人類に代わる生物を決めようという神仏に清くんたちは神学論争を挑み、ペルシャの大魔王や宇宙人Q少年を巻き込んで世界の運命をついに決する。新聞連載後未刊行のオリジナル井上ひさしワールド。(講談社文庫)
ヒトを見捨てようとする神仏に対して勝負を挑む小学生。初刊行の長編。
世界中の動物戦争に小学生を送り込んでトーナメントを繰り広げさせている黒幕は、全神連合UGOWだった。人類に代わる生物を決めようという神仏に清くんたちは神学論争を挑み、ペルシャの大魔王や宇宙人Q少年を巻き込んで世界の運命をついに決する。新聞連載後未刊行のオリジナル井上ひさしワールド。

百年戦争(上)
講談社文庫
ネコに変身してしまった小学生清くんが飛び込んだのは、銀座ネコVS.築地ネズミの大戦争の真只中だった。清くんは三毛のオスとしてネコ軍団を率いることとなり、同級生秋子くんも加わって大騒動。どうやらネズミ軍団の長も同級生の変身した姿らしい。彼らの変身劇には世界的陰謀が隠されていて事態は急変! (講談社文庫)
ネコに変身した少年を描く幻の長編。突然ネコに変身した小学生清くん。銀座ネコ戦争を闘う文庫オリジナル!
ネコに変身してしまった小学生清くんが飛び込んだのは、銀座ネコVS.築地ネズミの大戦争の真只中だった。清くんは三毛のオスとしてネコ軍団を率いることとなり、同級生秋子くんも加わって大騒動。どうやらネズミ軍団の長も同級生の変身した姿らしい。彼らの変身劇には世界的陰謀が隠されていて事態は急変!

黄金街道
講談社文庫
画帖片手の楽しい東京スケッチ散歩。上野から麻布までの珍道中。不思議な道順の種明かしは読んでからのお楽しみーー喧噪の上野駅から銀座を抜けて麻布まで……。今はない街並をなつかしみながら、路地に秘められた人々の歴史をひもときながら画帖を片手に歩くたのしみを、スケッチとエスプリに富んだエッセイで構成する、安野光雅の東京画36景。ただごとではないルートの謎ときは、さいごのページを読むまでのおたのしみ!

空に住む飛行機
講談社文庫
異常に厳格で、病弱で、夫婦仲の悪い両親を持つ、大屋敷理加子は、礼儀正しく真面目に過し、29歳になった。他人との距離のとり方に、何かしらぎこちなさを感じる理加子は、ふつうの恋、あたりまえの生活を夢見るようになっていた。そんなある日、彼女の前に江木という男が現われて……。切なく心に迫る長篇小説。ふつうの恋と生活、それが29歳、理加子の夢!

読書の時間
講談社文庫
大好きな本ばかり選んで紹介するエッセイ集。あの本は最高だった! 心をふるわせてくれる素敵な本との出会い、ペ-ジを繰る楽しみこそ人生の至福の時。読書の快楽を心ゆくまで満喫できるブックレビュー集。
ーー心の琴線に触れる本、いつまでも記憶の宝箱に残しておきたい本……。そんな本といつも出会いたい、時を過ごしたいと願うあなたに、そっと囁きかける作家の真心こもった読書エッセイ。純文学からミステリー、ドキュメント、絵本、画集、実用書まで幅広いジャンルから、選びぬかれた70冊余の魅惑の本が登場します。

玉村豊男のパーティー・クッキング
講談社文庫
男たちにメシをつくらせる。豪快、大胆にして細心。なかなかヤルではないか、と尊敬してしまう。メシをつくる。酒を用意する。そして男たちのために乾杯。この本は、そのためのレシピを書きつらねた、クック・ブックである。さあ、パーティーを楽しもう。キャビアはもちろん、香港衛生鍋からシシュケバブまで、エスニック・グルメが満足する、世界36食に多角的に迫る!

ギリシアの英雄たち
講談社文庫
神託どおり実の父を殺し、実の母と婚姻をむすんだオイディプス王の、無惨な最期。夫の裏切りにわが子の命を賭けた、王女メディアの慟哭。『ギリシアの神々』につづいて、ギリシア悲劇の原典をやさしくひもとく、常識としての英雄伝。栄光の陰にうずまく呪いと裏切りの世界を甦えらせる人間劇場。
熱気球殺人事件
講談社文庫
思わぬ犯人の出現で息もつかせぬ興奮の結末ボストン湾に浮かぶ超リッチな別荘島マ-サズ・ヴィニヤ-ド島で起きた恐怖の殺人。バル-ニストで五十代の未亡人マ-ガレットが解きあかす、精巧なトリック。
![[伝説]になった女たち](https://dvs-cover.kodansha.co.jp/0000161823/izdDMi1beOnBJIdrwBQAzeHVPBrVrENnIgiKdpCn.jpg)
[伝説]になった女たち
講談社文庫
大胆な行動力と美貌で、英雄の妻となった女。恋人の称賛が自信をつくり、芸術の女神に昇華した女。世界中から敵視されても人生を投げず、自分を磨き続けた女。頂点を極めた歌姫として君臨しながら、一人の男の愛だけを願った女。……史上名高い女たちの光と陰、人々を騒がせた恋を、深く暖かく描く人物伝。

愛がわからなくなったら読む本
講談社文庫
「この人しかいない」そう心に決めた恋人と別れ、人生まっ暗、涙も枯れ果てて……。男に都合のいい女、だまされやすい女、男に逃げられる女、いつも運を逃してしまう女。こうした女にならないために、どう行動すべきか? さまざまな愛、葛藤、別れをみつめてきた恋愛論の権威が説く、恋愛指南の快エッセイ。

超電導ナイトクラブ
講談社文庫
花の銀座の路地裏でボディビルダーのママが経営する小粋な「超電導ナイトクラブ」に集まるのはニュー・セラミックスや光ファイバー通信や生物工学の技術者たち、ハイテックなスノッブばかり。常識もモラルも軽くのりこえた彼らが夜毎くりひろげる支離滅裂な饗宴―――そしてデカダンスの終焉を予見する魅力の長編。

さよなら結婚―私の新しい家族たちへ
講談社文庫
洋子の叔母・みどりは自由に、奔放に生きる女神のような女。洋子は、叔母のように生き切れず、結婚を選んだ。しかし、その結婚が破れた時、洋子が戻ってきたのは、みどりとその仲間たちが棲む花園だった。既成の恋愛関係、男女関係という概念とは、無縁に生きようとする男女の喜び、悲しみを描く恋愛小説。<『楽園づくり』改題作品>