講談社文庫作品一覧

姉貴の尻尾-向田邦子の想い出
姉貴の尻尾-向田邦子の想い出
著:向田 保雄,装丁:司 修
講談社文庫
姉に似た達意の筆で弟が描く作家の素顔。好奇心が強くお転婆で、おだてに弱くせっかちで、やさしい人。生き生きと甦えるなつかしい面影ーー好奇心旺盛でお転婆で、おだてに弱くせっかちで、人には見せない地道な努力家、家族思いのやさしい長姉……。実弟が遠慮なく、あたたかく語る、素顔の向田邦子像。いきいきと甦(よみがえ)る、早世した稀有な作家の、なつかしい面影。姉に似た達意の文章で、もの書きという愉快な変てこ人間を描く、しみじみ楽しい好著。
電子あり
わたしとおどってよ 白くまさん
わたしとおどってよ 白くまさん
著:立原 えりか,解説:成井 豊,装丁:広瀬 郁,装丁:小熊 香緒里,装画:門田 俊明
講談社文庫
ほんとうのかなしみは、きらきらきれい……。世界でいちばんすてきなのは、大好きな人とおどることだよ。おどろうよ、かなしいときも、世界は愛と魔法にあふれているんだ。愛することも死ぬことも、あこがれも孤独も、どこまでもつづいている夢なのだから――と、抱きしめてくれた白くまの正体は……。昇華されたかなしみと夢が、きらきら光る物語。それは一生にたったひとつのあなた自身のメルヘンかも……。エキゾチックな香りにつつまれた表題作など、ビター・スウィートの大人のメルヘン13編。人を愛する心に響くほろ苦く素敵な物語。
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霧棲む里
霧棲む里
著:津村 節子,解説:川西 政明,装丁:TEN NET WORK,装画:三嶋 典東
講談社文庫
ひたむきな女たちの愛と生を描く短編集ーー女の心に棲むひめごと。夫の裏切りを知った妻は、すべてを捨てて、静寂な暮しを手に入れたいと、ひそかに思う。ひたむきに自分らしく生きようとする女心を、その微妙に揺れる心の襞を、確かな目で細緻に捉えて描く表題作。ほかに自伝的作品3編をふくめ、女の愛と生を描く、魅力あふれる傑作短編6編を収録。
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寂聴 愛のたより
寂聴 愛のたより
著:瀬戸内 寂聴,装丁:多田 進
講談社文庫
長寿国に数えられ、経済大国と言われる日本で、かつてない残酷な、不幸なニュースが、続けざまに報じられている。情操の荒廃と心の飢えから、人間を救うものは、他の人への想像力である、生きる目的は幸福になることだから、と愛と自由の分(わか)ちあい、超越者への謹(つつ)しみを柔かに説く、寂聴の祈りのエッセイ集。
出ようかニッポン、女31歳 アメリカ・中国をゆく
出ようかニッポン、女31歳 アメリカ・中国をゆく
著:山本 美知子,装丁:堀野 武次,装画:山口 れい
講談社文庫
転機を迎えた女性が、自分さがしの旅に出た! 結婚して良妻賢母になるか、キャリアウーマンとして仕事をとるか、31歳、女の迷い時。女がひとりで生きるには、なぜか息苦しいニッポン。何かができるはず、何かが自分を待っているはず。思いきってアメリカへ、そして中国へ。異文化の中でせいいっぱいに生きた感動の記録。
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ウォーク・in・チャコールグレイ
ウォーク・in・チャコールグレイ
著:干刈 あがた,解説:道浦 母都子,装丁:菊地 信義
講談社文庫
都の西北にある大学の新聞学科に入学した山木信子は、新しい大学新聞の創刊を志す男子学生たちに交じって、キャンパスの周辺で新聞作りに励み始めた。蔦の緑濃くなる頃、初恋に心揺らぎ、悩みながらも信子は、ひたむきな学園生活を送る。60年代の青春群像を描いて今に甦る、早世した作家の自伝的長編小説。学生新聞の創刊にかける男女の愛と苦悩の日々は、チャコールグレイだった!
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雨の温州蜜柑姫
雨の温州蜜柑姫
著:橋本 治,装画:高野 文子
講談社文庫
大河青春小説「桃尻娘」シリ-ズ遂に完結!誘拐された娘をとりもどす強い母に変貌をとげた高階涼子・旧姓醒井涼子も30才。大胆で無謀ですらある雨の温州蜜柑姫こと醒井さんの華麗にして神秘的な人生なの
電子あり
サラリーマン専科(3)新入社員のあの娘の巻
サラリーマン専科(3)新入社員のあの娘の巻
著:東海林 さだお,装丁:岸 顯樹郎,装画:東海林 さだお
講談社文庫
ドリンク剤より効くサラリーマン漫画! お金・出世・恋に無縁のキミに元気と爆笑をあたえる福音書――人間社会の森羅万象は、すべてサラリーマンの日常生活に凝固している! 格別の才覚も恒産恒心もない、平均的サラリーマンのささやかな喜怒哀楽を卓抜なユーモアとペーソスであぶり出し、身に覚えがある人々の胸に、快哉と喝采、慙愧と猛省、爆笑と苦笑を呼びおこす。週刊現代で好評連載の傑作漫画第3弾!
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香水と誕生日
香水と誕生日
著:片岡 義男,解説:福島 礼子,装丁:津島 佐代子
講談社文庫
都会に住む男と女の光と影を透明な筆で描く都会で生きることは自由と孤独を味わえることなのか。男は女を求め、女は男を待つ。無数に生まれては消えていく都会の恋の中にひと筋の光明とその影を描く連作集
素敵なヤツなのに
素敵なヤツなのに
著:落合 恵子,解説:清原 康正,装画:宇野 亜喜良,装丁:菊地 信義
講談社文庫
好きなのに……。なのにどうして、この愛は!? ーーキース・ジャレットのゴルトベルク変奏曲が流れる時間の中で、男は揺れた。女は……。「子供をつくらないか」「それがあなたの冒険?」「こんな別荘が欲しいね」「躰が悪いの?」互いの家族も知らず、結婚の形にとらわれず、自由に暮してきた女と男。15年目の心の揺れを透明な文体で描く表題作に、「薔薇のやりかた」「音の川」など、全6編。
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神宿る手
神宿る手
著:宇神 幸男,装丁:辰巳 四郎
講談社文庫
幻の天才ピアニストを巡る音楽ミステリ-。伝説のピアニスト、バロ-は生きていたのか?40余年ぶりの新録音がCD化され、話題沸騰。しかし、ベストセラ-を続けるCDに贋作の疑いが。謎また謎の長編。
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男子禁制OL物語(2)もう許さないの巻
男子禁制OL物語(2)もう許さないの巻
編:with編集部,装丁:河合 良之,装画:浅賀 行雄
講談社文庫
不満大爆発! オンナの本音、言いたい放題。いったいアタシを何だと思っているのよ、このオジン上司め。使い走りなんか、断固拒否。お茶は自分で入れなさい。コピーだってワープロだって、みな同じこと。これからはオンナが主役。オフィスに革命を起こすのだ。OLの怒りがダメ男どもに襲いかかる、恐怖の書。
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緑幻想 グリ-ン・レクイエム(2)
緑幻想 グリ-ン・レクイエム(2)
著:新井 素子,装丁:岸 顯樹郎,装画:高野 文子
講談社文庫
ショパンのノクターンとともに死んだあの緑の髪の少女<宇宙の申し子>明日香(あすか)が生きていた!?果してそれは単なる植物人間なのか?それとも、この世のすべてのものと心をかよわせることができる生命体なのか?明日香の新たな魂が綴る真実の愛の力で、緑の地球にいま、驚天動地の現象が始まる……。
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三姉妹探偵団(7)
三姉妹探偵団(7)
著:赤川 次郎
講談社文庫
政略結婚なんて許せない。綾子が友達の代理で駆け落ち! 華やかな婚約披露パーティの席で、駆け落ち、誘拐、そして殺人! 長女・綾子は友人・米原朋子の婚約披露パーティに出席。しかし、それは政略結婚だったものだから、当の朋子は大反発。綾子は朋子の代りにその駆け落ち相手と新幹線に乗ることになったのだが……。どれが朋子の本当の恋人か、次女・夕里子をつかまえた男は一体だれ? 三姉妹大活躍の人気シリーズ・第7弾!!
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凍りつく骨
凍りつく骨
著:M.W・ウオ-カ-,訳:矢沢 聖子,装丁:辰巳 四郎
講談社文庫
闇の中で大きく目を開けて、目の前の光景を想像した。2メートルを超える太った雌の大蛇が、ゆっくりととぐろを解いている。骨まで凍りつき、身体に氷の芯ができたようだ。部屋は不気味なほど静かだった。――悲惨な死を遂げた父の謎を追う美人犬訓練士キャサリンの身に危難が……。アガサ賞受賞の傑作!
ぼくんち熱血母主家庭
ぼくんち熱血母主家庭
著:下田 治美,解説:茶木 則雄,装丁・装画:山下 勇三
講談社文庫
はるさんとりゅうは、10年前の出産時から生粋の母子家庭。「お前のお父さんはまだ生まれてない」という言い訳が通用しなくなって、すべてホンネで難題を解決することにした痛快子育て記。ファミコン騒動、カギッ子訓練、イジメ事件……母子ふたり、ケンカしながらも体当たりでタブーのない人生を実践中!『単親家庭の呪い』改題
遠い太鼓
遠い太鼓
著:村上 春樹
講談社文庫
ある朝目が覚めて、ふと耳を澄ませると、何処か遠くから太鼓の音が聞こえてきた。その音を聞いているうちに、僕はどうしても長い旅に出たくなったのだ――。40歳になろうとしていた著者は、ある思いに駆られて日本を後にし、ギリシャ・イタリアへ長い旅に出る。『ノルウェイの森』と『ダンス・ダンス・ダンス』を書き上げ、作家としての転換期となった、三年間の異国生活のスケッチブック。 ある朝目が覚めて、ふと耳を澄ませると、何処か遠くから太鼓の音が聞こえてきたのだ。ずっと遠くの場所から、ずっと遠くの時間から、その太鼓の音は響いてきた。――その音にさそわれて僕はギリシャ・イタリアへ長い旅に出る。1986年秋から1989年秋まで3年間をつづる新しいかたちの旅行記。
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ハーフムーン
ハーフムーン
著:水上 洋子,解説:片岡 義男,装丁:板垣 敏絵
講談社文庫
淳子は離婚後、ギャラリーでイキイキと働き、新しい生活をつかんだ。彼女は、その才能を認めたカメラマン・伸樹と恋に落ちるが、その妻・純子との間にも、不思議な友情が芽生えて……。出会いと別れを一巡し、離婚後に愛を見つめ直し始めたハーフムーンたちの、新しいライフスタイルを描く、個を越えた新恋愛小説。
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ひと呼んでミツコ
ひと呼んでミツコ
著:姫野 カオルコ,装丁:原 研哉
講談社文庫
ミツコは、まじめだけがとりえの平凡な娘。京都府丹波から上京し、私立薔薇十字女子大英文科に在籍、ごく普通の大学生活を送っている。ただひとつ違ったのはミツコの盲腸手術痕の不思議なパワー。人の心を傷つける思慮浅い言葉に直面すると……!!文学の全てのジャンルを越えて挑んだ胸のすく痛快小説!
女のことわざ辞典
女のことわざ辞典
著:林 真理子
講談社文庫
出る杭は打たれる社会に雄々しく立ちむかうOLも、油断大敵、恋は盲目、一寸先は闇というのは結婚のことだったのね、なんてことだってあるけれど、恋愛・結婚・人生という永遠のテーマが、ちゃんとことわざの中には隠されている。元気いっぱいの女の子たちにマリコさんが贈る今の時代のエチケット辞典です。
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