講談社文庫作品一覧

未来妙法蓮華経
講談社文庫
宗教と科学を巡って描く壮大な人間ドラマーー釈尊が妙法蓮華経で説いた教えから、人間は何を学び、何を学ばなかったか――。人類がスペース・コロニーへ移住ができるほどに科学的進歩を遂げつつあるとき、はたしてその心と、とりまく自然は、どうあるべきか? 科学に宗教の視点を交錯させ、人間の真の幸せとは何かを鋭く追究する、壮大な傑作異色長編小説。<『SF妙法蓮華経』改題作品>

0の殺人
講談社文庫
容疑者リストつき異色の新本格推理。
冒頭で明かされた容疑者たちのなかからあなたは真犯人を突きとめられますか?
物語の冒頭に置かれた<作者からの注意>に、驚くべきことに、奇妙極まりない殺人劇の容疑者たち4人のリストが公開されている!この大胆かつ破天荒な作者の挑戦に、果してあなたは犯人を突きとめられるか?ご存知、速水警部補と推理マニアの弟と妹が活躍する、異色の傑作長編推理。

迷路館の殺人
講談社文庫
奇怪な迷路の館に集合した4人の作家が、館を舞台にした推理小説の競作を始めたとたん、惨劇が現実に起きた!完全な密室と化した地下の館で発生する連続殺人の不可解さと恐怖。逆転また逆転のスリルを味わった末に読者が到達する驚愕の結末は?気鋭が異色の構成で挑む野心的な長編本格ミステリー。

警察官ネコババ事件 おなかの赤ちゃんが助けてくれた
講談社文庫
大阪府警、恐怖の「ネコババ事件」その全貌拾って届けた15万円が消えていた。届けた主婦を組織ぐるみで犯人にデッチあげようとした警察側。ぬれぎぬに泣く身重の主婦と冤罪事件追う日本新聞協会賞受賞作
つば広の帽子をかぶって いわさきちひろ伝
講談社文庫
天才画家いわさきちひろの鮮烈な生涯を追う大正リベラリズムの豊饒に根ざし、戦中戦後の焼け跡の闇を駆けぬけた、ひとすじの光芒「ちひろ」の芸術と人生を、昭和史の舞台に焼きつける共著の画期的な評伝。

霊界予告殺人
講談社文庫
交通事故で臨死体験した探偵作家が、日常生活に戻ると、次々に不可思議な体験をする。まばたきをしない人々、唇も動かさないのに聞えてくる話声、そして死んだはずの恋人が姿を現わす。死者の国=霊界に踏み込んだ男は、コナン・ドイルを名ざした殺人予告状に遭遇。だが彼は殺され天上は大騒動に……。臨死体験した探偵作家が、ヴァン・ダイン、クリスティ、乱歩、正史らと、霊界殺人の謎解きに挑む!
戦争ゲ-ム
講談社文庫
アメリカの知性が日本人に訴える問題の書。湾岸戦争の真の勝者は誰なのか?アメリカ人が国民全体の高揚感という非現実的な感情を共有したのは、ごく短い間に過ぎなかった。不確定な時代が始まっている。

花火と銃声
講談社文庫
美貌の奇術師・曽我佳城探偵シリ-ズ第2弾魔術の舞台さながらに次々に発生する不可思議な殺人事件! 捜査に行き詰まるたびに刑事から相談を受ける奇術師・曽我佳城が、犯行のトリックを鮮やかに解明!

ポルシェ911の誘惑
講談社文庫
恐ろしいまでの完全主義。恐ろしいほどの自信、誇り。ドライバーを下僕のごとく従わせて敢然と走る小しゃくな車ポルシェ。名車ポルシェ911をひたすら愛し慕いつづける車フリークのミステリー作家が世界の街々で、日本で、車社会を通して見たユニークな文化論、都市論、日本人論を展開する痛快エッセイ。

眠らない目撃者
講談社文庫
幼時より兄妹として育てられた男女が、血縁がないと知った日から、宿命の恋が始まった。妹は検事になり、兄は結婚へと決まった別れの夜、二人は殺人事件に巻き込まれる。事件担当検事となった妹は、事件のすべてを目撃していたが、真犯人を告発できない。インテリヤクザの巧妙に仕組まれた罠。苦境に立つ女検事。会心の法廷ミステリー。
信州奥多摩殺人ライン
講談社文庫
信州と奥多摩で殺された二人の女を結ぶ落穴笹谷美緒の担当作家の妻が信州安曇野で絞殺された。同じころ奥多摩山中でも若い女が絞殺されていた。容疑者には鉄壁のアリバイが。黒江壮&美緒のデビュ-事件簿

玲子さんのキッチンおしゃれノート
講談社文庫
ちょっとしたセンスで、キッチンがこんなに楽しくなる! 食事というと……「ローズマリーの赤ちゃん」の悪魔のタニスのデザート、「ひまわり」の巨大オムレツなんか、印象的……イヤ、私のポート・リモーの朝食はあの日に帰りたいくらい……映画や思い出の中の食事、キッチン、食器、収納……夢から実用までキッチンの楽しさをパックしたエッセイ集。キッチンを愛しましょ!

ぼちぼち草子
講談社文庫
現代の家庭から、人間を考えるエッセイ集。豊かな感性と言葉で、子供地獄を疑い、会社と社員の仲を問い、老いと親和し、男と女の幸福な共棲みを求める名著。――あせらんと まあぼちぼちに いきまひょか

魔都 恐怖仮面之巻
講談社文庫
今夜もまた、深い霧―。ぼくは霧が好きだ。とくに、あのことがあってからは・・・。そう、ぼく武智小五郎が迷いこんだ明治47年の幻想の魔都・東京。そこでぼくは乱歩の世界さながらに連続殺人鬼・恐怖仮面との華麗な対決をくりひろげるんだ。そして素敵な恋にもめぐりあう不思議な霧の夜のこと・・・。(講談社文庫)
今夜もまた、深い霧―。ぼくは霧が好きだ。とくに、あのことがあってからは・・・。そう、ぼく武智小五郎が迷いこんだ明治47年の幻想の魔都・東京。そこでぼくは乱歩の世界さながらに連続殺人鬼・恐怖仮面との華麗な対決をくりひろげるんだ。そして素敵な恋にもめぐりあう不思議な霧の夜のこと・・・。

復讐(下)
講談社文庫
チェース・マンハッタン銀行の副頭取だった父デイビィッド・ベレンスタインはナチスの収容所を生き延びたユダヤ人だった。彼を自殺に追いこんだマルコム委員会の6名は、今や全米の枢要な地位を独占していた。報復は静かに、仮借なく始まった。そしてそれは世界を恐怖の渦に巻き込んでいく――。

復讐(上)
講談社文庫
父は無実の罪を着せられ、獄中で首吊り自殺を遂げた。身の潔白を訴える血を吐くような遺書と、愛してやまなかった、いたいけな兄妹を残して――。それから20年、悲しみと屈辱の日々は2人を美しく、残酷に変貌させていった。今、綿密に練り上げられた報復の刃が、犯人の上に振り下ろされる!

炸裂
講談社文庫
愛を奪われたとき、男は獰猛(どうもう)な獣になる!美しい教え子を凌辱され、最愛の妻をもレイプの果てに惨殺されてしまった。憤激と悲しみの中で、男の心の均衡は崩れ、何かが弾け飛んだ。孤立無援の男はすべてをなげうち、ひとり地元を支配する暴力団に敢然と立ち向かう。鮮烈のエロス&ハードバイオレンス巨編。

倒錯のロンド
講談社文庫

三年坂
講談社文庫
少年と父の感動的な絆を中国連峰の緑の中にみごとに描出した「皐月」や鎌倉の鮨職人の心に鮮やかに亡き母の思い出が浮かび上がる瞬間を捉えた「三年坂」、失意の中年男が草野球に誘われて思いがけず自分の生き方を見つける「水澄」など、深い抒情性と巧みな文体、人生へのいつくしみに溢れた初の小説集!

大ぼけ小ぼけ
講談社文庫
志賀直哉先生の追想など熱い思いの名随筆。ドタバタ旅行記やアメリカの食べ物、遠藤周作氏との珍無類のやりとりや海軍時代の思い出など、冴えた文章が独得のユ-モアを生み読者を酔わせる魅力のエッセイ。