講談社文庫作品一覧

ジェットエンジンに取り憑かれた男
講談社文庫
日本のハイテクを担った技術者の情熱と苦闘の物語。終戦の直前、日本の空を国産ジェット機「橘花」が飛んだ。それから43年後、日本も開発に参加したエアバスA320が飛んだ。巨大なリスクを伴う最先端技術の集約であるジェットエンジン開発を通し、技術者たちのパトスを描く人間ドラマ=ノンフィクション大作。

密室法廷
講談社文庫
京都の名門旧家で育った美貌の女性弁護士が、広大な自宅の密室で、決闘用の華麗なピストルで撃たれ、重傷を負う。犯人は、アル中で飲んだくれの亭主と見られ、逮捕される。しかし、病床で妻は、被告である夫の弁護を引き受ける、と宣告した。奇妙な裁判の裏に潜む事件の驚くべき真相が、どんでん返しとなり現れる。なぜ被害者の女弁護士は夫の弁護をするのか?
テニスボ-イ・アラウンド・ザ・ワ-ルド
講談社文庫
テニスボーイ龍のワールド・ツアー観戦記!ビッグビジネスと化した男子テニス、華麗なる女子のプレー、権威と伝統のウィンブルドンをはじめ世界のメジャートーナメントを1年半にわたり追いかけたエッセイ

殺人特急逆転の15分
講談社文庫
寝台特急連続殺人事件の戦慄の秘密とは何?寝台特急「さくら」で発生した変死者が遺した奇妙な文句は何を意味するのか?政党代表者の息子の不祥事に端を発する驚愕の連続殺人を描く傑作長編ミステリ-。

スメル男
講談社文庫
ぼくの体に、何かとんでもない変化が起きている。東京全都を嘔吐させるような異臭がぼくの体から漂い始めた。原因はわからない。気弱なぼくを信じてくれる人はたった1人。コンピュータを自在に操る天才少年たちも仲間だ。八方ふさがりの迷路の中で、今、ぼくのとてつもない青春の冒険が拳をふり上げる。<大幅加筆決定版>

小説十八史略(六)
講談社文庫
安禄山、史思明の乱による唐の疲弊は、はなはだしかった。一応の命脈は保っていたが、黄巣の乱を経て、ついに梁にかわられる。中国大陸は、ふたたび覇権争いの修羅場と化し、北宋・南宋の約2世紀半の春秋を送った。やがて、平原のかなたに湧き起こる旋風、モンゴルが荒々しく雄々しく台頭の兆しをみせる。<全6巻>

アッコです、ドモ。
講談社文庫
超高感度人間タカハシ誕生に至る華麗な軌跡「ビックリハウス」終刊号あとがきから、講演会ヤーメタ論まで、インタビューありクッキングガイドありの、盛りだくさんエッセイ集。別名「高橋章子大会」全一冊
「青春小説」
講談社文庫
昭和元禄へタイムスリップした男の悲喜劇。三億円強奪事件の現場を使ってのレトロな犯罪小説と、鬼才の青春時代をまるごと写しとった愚かしく傲慢で、かつ懐しい小説集にオリジナル原稿を加えて、文庫化。
平成NG日記
講談社文庫
クワタ監督の映画『稲村ジェーン』撮影日記若者の教祖サザンのクワタが初めて映画に挑戦。音楽によって社会とのバランスをとるという彼が語りつくしたあつい映画への想い、醍醐味、そして苦悩の365日。

魔人学園
講談社文庫
魔人の棲む街「トーキョー」の何の変哲もない学園に、ある日不思議な男がやってきた。沈滞していたキャンパスは突然、想像を絶する戦闘の場と化す。妖異な美女と世にも恐ろしい魔人たちが目論む究極の目的とは何か?凄絶痛快なバイオレンスと奇妙なリリシズムの傑作。
YOKO ONO オノ・ヨーコ 人と作品
講談社文庫
前衛アーティストの先駆オノ・ヨーコの全貌『ただの私』で女性たちに生きる希望をあたえてくれたヨーコ。超多忙で高名なJ・レノン未亡人ヨーコの人生そして作品の数々をプライベートフィルムを交えて紹介

「新説邪馬台国の謎」殺人事件
講談社文庫
連続殺人の謎を解く邪馬台国の新解読法とは現代に発生した殺人事件を解く鍵が、意外にも「魏志倭人伝」の新解読法にあった!緻密な推理と想像力で解明される邪馬台国と殺人事件のダブル・ミステリー。

Vの悲劇
講談社文庫
スケッチ旅行といつわって親友の夫と逢う瀬を重ねる女流画家・安津子。日光霧降高原のコテージで待っているはずの彼は、クロゼットで冷たくなっていた。「V」ヴォラージュのかすかな香りを残して。だが安津子にはこの香りに幼い日に出会った記憶があるのだ。ブラックユーモアの名手が挑む本格長編推理作品。

下天は夢か(二)
講談社文庫
鉄砲と集団戦法によって、近代化された好戦的織田軍は、尾張全土を平定し、積年の難敵美濃の斎藤を討滅した。諸国の地侍を結集し、楽市楽座の画期的経済策を成功させ、上洛を果たした信長は、越後の上杉、甲斐の武田、中国の毛利等の戦国大名群から抜きん出る、天下統一の野望をもつに到った。(全4巻)

下天は夢か(一)
講談社文庫
尾張半国を従えて、国守大名に成り上る寸前に、父信秀は病死した。内外に敵ばかりの家督を継いだ信長は、骨肉争う内戦を勝ち抜き、勇猛果断な進退と、徹底した諜報調略で、凄絶な乱世を切り開き、遂に強敵今川義元を、桶狭間に討ち取った。ろうたけた吉野(きつの)との愛情が、唯一の心のやすらぎである日々。(全4巻)。

鮎師
講談社文庫
死相の漂う初老の男は、早川の淵に誰も見たことのないような巨鮎が潜んでいると告げた。初めは半信半疑だった中年の男も、ある日巨鮎の存在をその目で確かめ、いつしか巨鮎釣りにのめり込んでいった。「あいつだけは、誰にも渡さん」と死の床で吠える男と、中年の釣り師との間に奇妙な友情が生まれ、終極に向かう。
ティガ-の朝食
講談社文庫
童話を主低音に現代の家庭を描く異色の連作妻と二才の娘と別れて暮らす翻訳家の野中。親友の突然の死、若い智子との恋をへて、やがて彼のことをプー横丁のティガーと呼ぶ娘たちの住む海辺の家へ戻るのだ。

たった一度のポ-ルポジション
講談社文庫
鈴鹿に一瞬の光芒を放って逝った、トオル23歳の青春。星野一義、中嶋悟らを追いつめ、鈴木亜久里と競った天才ドライバー・高橋徹。「もし生きていれば」というなら、モータースポーツの新時代を築いていたにちがいない。あまりにも激しく生き急いだ現代の青春を、若い感性で描いた注目のノンフィクション作品。天才ドライバーの激しい青春を描いた名著!
どうしやうもない私―わが山頭火伝―
講談社文庫
俳人・種田山頭火の人間的魅力を描ききる。迷いに生き、酒に生き、借金に生き、ひとに頼って生きた。それでいてひたすら素朴に、生死のなかの透明な句を一心一途につくろうとする憎めない山頭火のすベて。

土俵の鬼 三代
講談社文庫
相撲一筋39年のNHK名物アナウンサーが、若乃花・貴ノ花などから若花田・貴花田まで、土俵に男を賭けた力士たちの執念を綴る。相撲が黄金期を迎える栃若時代の前夜から、マイクを通して勝負の世界をともに生きた、著者ならではの熱い思い入れ。若貴兄弟時代の、新しい相撲の魅力も語る。