講談社文庫作品一覧

長崎で消えた女
長崎で消えた女
著:多岐川 恭,装丁:熊谷 博人
講談社文庫
長崎と東京,三つの死体をめぐる奇怪な殺人私立探偵・二本松は,二億を拐帯した会社員を探し出すため長崎へ飛んだ.そこで人妻の行方を追っている女探偵・真奈と親密になる.二人は奇怪な事件に巻込まれる
小説 国際プラント・ビジネス戦争
小説 国際プラント・ビジネス戦争
著:杉田 望,装画:野中 昇
講談社文庫
複雑な世界エネルギー情勢のなか、熾烈をきわめるプラント争奪戦を描く経済情報小説。波乱万丈、手に汗を握る争奪の内幕! ーー「メキシコ沿岸でソ連原潜が事故」というベタ記事を追った商社マン・今田総吉は、メキシコ政府が秘かに進める天然ガス開発計画を察知。プラント受注に動きだしたとたん、米国メジャーの不可解な介入が強まり、イスラム過激派はサウジ油田を爆破する。複雑な世界エネルギー情勢のなか、熾烈をきわめるプラント争奪戦の内幕を描いた、経済情報小説。
電子あり
自治官僚
自治官僚
著:神 一行,装丁:河合 良之
講談社文庫
知事、副知事、総務部長など、都道府県の重要ポストは自治官僚によって独占されている.地方から日本を支配する自治官僚。大蔵省も恐れるパワーの秘密を解く! ーー地方から日本支配をたくらむ、自治官僚の全容をレポート。知事、副知事、総務部長はじめ、そのラインにつながる財政課長や地方課長など、都道府県を牛耳る重要ポストを占める自治官僚出向組の数には、目をみはるものがある。大蔵省が「最大の敵」と恐れる自治省パワーの秘密を解明する。
電子あり
地獄からの脱走
地獄からの脱走
著:生島 治郎,装画:山野辺 進
講談社文庫
莫大な財宝探しに命を賭ける美女と男たち。密林での凄絶なサバイバル・ゲームの勝者は? ーー第二次大戦の終了まぎわ、日本軍によって、マレーシアの奥地に秘匿された時価数百億円の財宝探しが計画された。チームのメンバーに、美貌の女・須賀涼子、ボディガード役に元情報工作員で射撃の名手・原卓二、そして謎の現地組織。恋と欲望の修羅場の勝者は誰か? 著者渾身の長編冒険ハードボイルド。
電子あり
引き裂かれた役員室
引き裂かれた役員室
著:エマ・レイスン,訳:笹野 洋子,装丁:岸 顯樹郎
講談社文庫
社内で殺人が起きた.犯人は社長か,専務か急成長を遂げたスパロウ航空.だがここにもM&Aの魔手が.会社防衛のための血みどろの争いの中で,一人の従業員が消される.背後に蠢く暗黒の企業機密とは??
C型人間 最高のプレッシャーのなかで最大の力を発揮する
C型人間 最高のプレッシャーのなかで最大の力を発揮する
著:J.ロバ-ト・クリ-ゲル,著:ハリス.マリリン・クリ-ゲル,訳:南 隆男,装丁:川上 成夫
講談社文庫
最高のプレッシャーのなかで、最大の力を発揮することができたとき、その人は“C型の行動”をしたという。では、それ以外の行動人間が、C型ゾーンに移行するためには、どうすればよいのだろうか。性格の異なる人間が、ストレスを吹きとばしながら、理想的な行動パターンを描くための画期的メソッドを探る。
大阪国際空港殺人事件
大阪国際空港殺人事件
著:山村 美紗
講談社文庫
空港税関の検査官今井陽子は、グアムから帰国した若い女性の隠し持った貴金属を発見した。ところが1時間後、その女性は謎の死を遂げる。責任を感じた陽子は、警察と協力して女性の周辺を調べる。渡航前の所持金と購入した貴金属とのギャップ、そして未婚で妊娠5ヵ月という謎。女性検査官が活躍の連作。
最新・私の中国人ノート 民衆は何を考えているか
最新・私の中国人ノート 民衆は何を考えているか
著:和久田 幸助,装丁:勝岡 重夫
講談社文庫
天安門事件や権力構造の隠された実態を解明マスコミに報道されない流血事件の真相や政府中枢を動かす 小平の狙い,軍部事情など,半世紀に及ぶ中国人との交遊をもつ筆者が,最新の取材で解く中国レポ-ト
雨の日のショ-ト・ストッパ-ズ
雨の日のショ-ト・ストッパ-ズ
著:山川 健一,装丁:スタジオ・ギブ
講談社文庫
あたかもガラス細工のような男と女の関係.母親の介在しない別れた父と子の食卓,息子はいつまでもショ-トストッパ-であった父の存在を覚えていてくれるだろうか.軽やかで乾いた心情を描き出す短篇集.
ナイン
ナイン
著:井上 ひさし
講談社文庫
愛しき町の息吹を描き出す「私」の東京物語少年の日の熱い感動とレギュラ-9人のその後の人生を語る「ナイン」、よりを戻す男女の話を盗みぎきする話「太郎と花子」など街に生きる歓びをうたう短篇連作集。(講談社文庫) 懐しい町の匂いを求めて、私はときどき駅を降りてみる。四谷しんみち通り、20年前の野球少年たちはどうしているだろう。ぷーんと木の香をさせていた職人のおじさんは元気にしているだろうか。バスの窓から見る風景も、雑踏の中で垣間見るドラマも、東京の町はすべて通りすがりの私の胸に熱く迫ってくる。
電子あり
メルセデスの伝説
メルセデスの伝説
著:五木 寛之,装丁:安彦 勝博
講談社文庫
狂気の天才ヒトラーが日本へ贈った悪魔的名車、グロッサー。伝説の霧に包まれる未曽有のスーパーカーを追って、TVプロデューサー島本理江の野心は燃える。彼女の仕事に関わった鳥井貢は、白銀のメルセデスに隠された父親の死という、もう1つの謎に突きあたる。昭和史の闇に挑んだ傑作スーパーロマン!
電子あり
フォト・ルポ 七つの海で泳ぎたい
フォト・ルポ 七つの海で泳ぎたい
著:関川 夏央,装丁:日下 潤一
講談社文庫
揺れ動く世界のなかで、何が変わり、何が根づこうとしているのか。モルディブ諸島からフィリピン、イベリア、アルゼンチン、延吉などの海峡のはざまから考える。海を行き丘の陰にくつろぐとき、そこで接する普通の人々の生活に、何か素直に肌で感じとれるものがある。民衆のホンネをくみあげるカラー文庫。
電子あり
トム=ソーヤーの冒険
トム=ソーヤーの冒険
著:マ-ク・トウェ-ン,訳:高杉 一郎,装丁:シックス
講談社文庫
遊びのことならまかせとけ! わんぱく少年トムのいたずらは、いつだってゆかいでスリル満点。海賊になろうと家出をしたり、洞窟を探検して迷子になったり……。おかげでポリーおばさんは、はらはらどきどきの連続です。ミシシッピ川沿岸の小さな町を舞台に、少年の夢と冒険をいきいきと描いたアメリカ文学の最高傑作。何度でも読みたい、腕白トムのスリルと笑いあふれる愉快な物語。子供の世界の楽しさ、のびやかさを描いた名作。 いちどは読みたいアメリカ文学の最高傑作!ミシシッピ川沿岸の小さな町を舞台に,いたずら好きなわんぱく少年トムが,海賊ごっこや宝さがしなど,スリルと笑いのあふれる大冒険をつぎつぎにひきおこします
電子あり
新横浜発12時9分の死者
新横浜発12時9分の死者
著:津村 秀介,装丁:村山 潤一
講談社文庫
消えた人妻と手書き地図の謎!本格推理秀作アメリカから一時帰国中の人妻が消えた.遺産相続をめぐる陰謀があったのか.彼女の手書きの地図をもとにライタ-浦上は真相を追う.アリバイ崩しの冴える長編.
誘惑魔
誘惑魔
著:阿部 牧郎,装丁:熊谷 博人
講談社文庫
警備会社に転職した江原光彦は、派遣先のスーパーできれいな顔をした女が万引するのをつかまえた。正式の取調室をいやがる女を江原はラブホテルヘ連れ込んだ。泣きながらかぶりを振る女に江原は強引に挑みかかった。悪徳ガードマンの赤裸な日常をあますところなく描いたピカレスクロマンの長編傑作。
電子あり
改訂新版 青春の門 <再起篇>
改訂新版 青春の門 <再起篇>
著:五木 寛之
講談社文庫
ぬくぬくと居心地のいい冬眠の季節はもう終りだ。人生の目的を見つける過程が青春なら、信介は、いまやそのただなかにいる。若さに賭けて、再会した織江とともに未知の芸能の世界へ踏みこんでゆく。いま信介の新天地への出発! 混沌とした現代をいちずに生きる若者の魂が、熱い共感を呼ぶ大河ロマン(講談社文庫) 50年代のいちずな青春群像を描く大河小説人生の目的をみつける過程が青春なら、信介はいまやその渦中にいる。若さに賭けて、再会した織江とともに未知の歌の世界へと踏みこんでゆく。大河ロマン第6部。
電子あり
アリバイ特急+-の交叉
アリバイ特急+-の交叉
著:深谷 忠記,装丁:熊谷 博人
講談社文庫
寝台特急「富士」に乗っている男が、同時刻に他の場所で殺人を犯すことができるだろうか? 日向・札幌・東京で起こった殺人事件の真犯人を追って、黒江壮と笹谷美緒の探偵コンビが、犯人のめぐらした鉄壁のアリバイ崩しに挑む。宮崎→北海道→東京を結ぶ、傑作トラベル・ミステリー長編。
電子あり
幻世
幻世
著:藤原 新也,装丁:三村 淳
講談社文庫
現代の諸相の奥に潜む真実を抉るエッセイ集ーーさまざまなメディアに取り巻かれ、その情報によって客体化された世界に生きる、われわれ。メディア時代の大衆は、実物よりメディアにより複製化された虚像の方に事実を感ずる感受性を持つ。『東京漂流』で大きな反響を呼んだ著者が、内視鏡を巧みに操るように、現代の諸相の内奥に潜む「真実」を、鋭い感性で抉る。
電子あり
氷海からの生還
氷海からの生還
著:長尾 三郎,装丁:安彦 勝博
講談社文庫
カモメを食い、死の恐怖と闘った16日間。極限状況の中でどう戦い抜いたのか? ーー北洋漁業船「第71日東丸」は、サハリン東海域で操業中に突然沈没し、船長以下16人の乗組員全員の死亡が伝えられた。しかし、絶望的な死の漂流を続けた、3人の生還者がいた。苛酷な自然の中で闘い抜いた男たちの、強靱な精神力と驚嘆すべき生命力を感動的に描く。
電子あり
静かなスパイ
静かなスパイ
著:D・オズボ-ン,訳:北條 元子,装丁:岸 顯樹郎
講談社文庫
アメリカ政界深部の陰謀を描く長編推理小説夫は出世の階段を登りつめ、今や国務長官に。だがその夫にスパイの疑いが――。元花形テレビレポーターの妻が真相を探ろうとした時、怪奇な殺人事件が続発した。