講談社文庫作品一覧

この胸に光は消えず
この胸に光は消えず
著:大石 邦子,装丁:中島 かほる
講談社文庫
交通事故で車椅子での生活となった著者。流れる水で手を洗った日、ボタンがかけられた日、ベッドを叩いて泣いた。あの日の空の深々と青く、温かな色を忘れない――青春を打ち砕き、人生を決定的に変えた事故、その日から13年。恋人の死が、父親の死があった。涙をぬぐって「生きるための力」として綴った、車椅子の冬・春・夏・秋……1年間の魂の自伝的な黙想ノート。 車椅子で力強く生きる女性の魂の黙想ノート青春を打砕いた事故、人生を決定的に変えた病気…その日から13年。退院し笑顔を十字架に“自分の枷”として綴った車椅子での冬・春・夏・秋…1年の黙想ノート
電子あり
ハ-ド・ラック・ウ-マン
ハ-ド・ラック・ウ-マン
著:栗本 薫,装丁:荒川 じんぺい
講談社文庫
シンこと石森信たちのロックバンド「ナイトメア」のグルーピーが殺された。誰も彼女の本名を知らない。メンバーにも疑いがかかるが……。待望の長編ロック小説。(講談社文庫) 悪い星の下に生まれた女、ライの哀しい過去。 シンこと石森信たちのロックバンド「ナイトメア」のグルーピーが殺された。誰も彼女の本名を知らない。メンバーにも疑いがかかるが……。待望の長編ロック小説。
電子あり
ツァラトゥストラの翼
ツァラトゥストラの翼
著:岡嶋 二人
講談社文庫
この本は1頁から順には読めません。あなたにささやきかける陰の声に対するあなた自身の選択と決断に従って物語が作られていきます。宝石“ツァラトゥストラの翼”を盗んだ犯人を追って、ただ1つの正解をめざしスタートして下さい。岡嶋二人が贈る、数千万、数億通りの変化が楽しめる究極のミステリー。
電子あり
旅の幻燈
旅の幻燈
著:五木 寛之
講談社文庫
五木文学の原点をなす、初めての自伝小説。禁じられた性の目覚めに震える少年の日の記憶。亡き母への清冽な思慕。学生時代に出逢った女たちへの淡い回想。白いアカシアの花影に五木文学の詩と真実が揺れる
時のカフェテラス
時のカフェテラス
著:阿刀田 高,装画:畑農 照雄
講談社文庫
喫茶店で見た油絵は、亡父が宝物にしていた高名画家の作に似ている。そこから回想はわが家の過去にと及ぶ。父の死、経済危機、姉による絵の売却、さらに姉の私生活の秘密とその死。あの絵は、幾多の人生模様を眺めてきた。人生での休息点「時のカフェテラス」を舞台に人間の哀歓を巧みに描く秀作集。
電子あり
感傷戦士 五月香ロケーションPART1
感傷戦士 五月香ロケーションPART1
著:森 雅裕,装画:森 雅裕
講談社文庫
現代の戦いの女神、梨羽五月香18歳の死闘傑出した能力をもつ台湾・飛虎族を父に、飛彈忍者の末裔を母に、生まれながらの戦士として誕生した五月香。クーデター計画にまきこまれた彼女の決死の旅が始まる
夜の虹
夜の虹
著:森村 誠一,装丁:熊谷 博人
講談社文庫
一年に一度だけ、箱根のリゾートホテルに集まる「七夕会」の優雅なメンバーたち。しかし、ある年、そのメンバーが次々と怪死してしまう。すべての事件の発端は、6年前の女子大生暴行事件にあった。恋人同士の俊之と美由紀が、ベッド・ディテクティブで、事件の真相に迫る。都会派本格長編ミステリー!
電子あり
小説の如く奇なり
小説の如く奇なり
著:村松 友視,装丁:岸 顯樹郎
講談社文庫
事実が小説よりも面白い、というのは間違いだ。小説のように面白い、と考えるのが正当ではないか。作家の自負心から、小説という虫メガネで事実をとらえてみたいと志した著者が、札幌の屋台、元横綱の断髪式、温泉場の芸者さん、能古島の愉しい漁師、シンガポールのラッフルズ・ホテルなどをたずね歩いた、出色の読みもの12編。奇なる事実の背後にある小説的なおもしろさを、作家の自負をこめ作家の目で捉え、ユニークな題材に挑んだルポルタージュ!
電子あり
愛と別れ 世界の小説のヒロインたち
愛と別れ 世界の小説のヒロインたち
著:瀬戸内 寂聴
講談社文庫
甘美な恋の、心にしみる感動。男と女の情熱と、やさしさ。不滅の愛の文学を語る名著。比類なく魅力的な男女の情熱と過失ーー上流社会の人妻が、情熱の激しさゆえに、道を誤ったアンナ・カレーニナ。快楽だけを求めた、不実で可憐なマノン・レスコー。男の自然なやさしさによって、本能的性愛を知ったチャタレイ夫人。内なる暗い秘密を抱えて、夫殺しを図るテレーズ・デスケルー。……など、情熱の激しさが招く運命の悲劇、自分に忠実に生きて愛しあう男女……。世界の文学に現れた、愛の深さを描き出す多彩な恋愛と人生を語る、好読物。
電子あり
蜜の報酬
蜜の報酬
著:勝目 梓,装丁:熊谷 博人
講談社文庫
ハワイのホテルのベッドで、女が男の耳にささやいたーー「大きな仕事をして、おいしい暮らしをしようよ」。女は高級クラブの美人ホステス、男は未収金の取立屋。そして、女が店の金を持ち逃げし、男が女を追いかけるふりをする、という計画を実行した。ほとぼりがさめた後、女を訪ねた男を待っていた、意外なとんでもない罠……。男と女のだまし合いを描いたハード・バイオレンス・ロマン。
電子あり
鉛筆の先っちょ
鉛筆の先っちょ
著:大橋 歩,装丁:野村 高志
講談社文庫
暮しのアイディアが詰った素敵な“落書帖”女、妻、母であるイラストレーターのフル回転の日常からの苦言、提言、ひとり言…女の仕事、言葉は使いよう等、快適なくらしのために耳を傾けたい話がいっぱい。
無名人名語録
無名人名語録
著:永 六輔,装丁:鈴木 成一
講談社文庫
ドキッとしてハッとする名言の数々。巷に生きる無名人が残した名言・箴言・格言・警句の傑作を、どうぞ声を出して読んで下さいーー日本全国1億2000万人が創った、名言・箴言・格言・警句。巷に生きる無名人が残した言葉を、ひたすらメモしてみると、時にドキッとするような内容にであう。ジッとかみしめ想いをひろげていくと、何かそこはかとない共感と連帯の気持ちがわいてくる。ここに集めた傑作を、どうぞ声をだして読んでください。
電子あり
ミュ-ジック・ボックス
ミュ-ジック・ボックス
著:デボラ・チ-ル,訳:高野 裕美子,装丁:岸 顯樹郎
講談社文庫
愛する父が残虐なナチ殺人鬼だと告発された有能な女性検事アンの父は,誰からも愛される純朴なハンガリ-移民だった。だが……。コスタ・ガブラス監督,ジェシカ・ラング主演の話題の映画を完全小説化!
「ニュ-エコノミ-」がやってくる
「ニュ-エコノミ-」がやってくる
著:スタンレ-・デイビス,訳:日下 公人,装丁:鈴木 邦治
講談社文庫
“未来における完全さ″を求めた新経営戦略企業成長の成否は,経済環境の変化ではなく,経営者のビジネス観にある.わがままな客の注文品でさえ量産することのできるニュ-エコノミ-時代の経営戦略とは.
紅水仙
紅水仙
著:司 修,装画:司 修
講談社文庫
何も語らずに逝った母の人生を辿る長篇小説。母が残したわずかな写真と叔母の話をたよりに、雪深い新潟山平村から秩父、浅草、安倍川、天川原、市谷富久町そして葛飾白鳥へ、足を運ぶ。わずかに探りあてた手懸かりには、悲しいことばかりが映しだされていた。薄倖な越後の女の生に捧げる感動のレクイエム。
電子あり
闇の葬列 広沢参議暗殺犯人捜査始末
闇の葬列 広沢参議暗殺犯人捜査始末
著:高橋 義夫,装丁:辰巳 四郎
講談社文庫
元神奈川奉行所の同心・朝倉新次郎は、維新政府を震撼させた広沢真臣参議暗殺事件の密偵を命じられ、犯人を追って久留米に乗り込んだが、あと一歩で取り逃してしまう。新次郎は、その後6年間犯人を追い続け、西南戦争中に真犯人を捕縛するが、その背後に強大な力の存在を知る。歴史の闇に隠された、明治維新混乱期の実相を抉り出す。
電子あり
徒然草の知恵
徒然草の知恵
著:嵐山 光三郎,装丁:鈴木 一誌
講談社文庫
人生の達人・兼好法師が書いた『徒然草』は、学生には読みこなすのが少しむずかしい、大人のための本である。わが国の随筆文学の傑作を、世間で生きてゆくための実用書としてどう読むべきか。兼好のひたむきな求道精神と人間把握の正確さは、時代を超えて現代人の胸に迫る。20数年来の構想をもとに描く、乱世を生き抜くためのダンディズムがここにある!
電子あり
習熟ドライブ・テクニック
習熟ドライブ・テクニック
著:矢原 秀人,装丁:道信 勝彦,装丁:浅野 史子,装画:牧山 直樹
講談社文庫
真にうまいドライバ-になるためのノウハウビギナ-から抜け出し,本物のベテランドライバ-になる技術向上の知識.カ-ライフを楽しむ極秘情報.愛車を美しくするコツ.メンテナンスや事故対策など満載.
わが恋う人は(上)
わが恋う人は(上)
著:遠藤 周作,装画:中原 脩
講談社文庫
霧の軽井沢で雑誌記者・秋月美子がめぐり会った男は、豊臣秀吉の家臣・小西行長の子孫だった。戦国のならいによって夫との仲を裂かれた行長の娘・たえは、別離に際して男女の雛人形を夫と分けあったという。女雛に託された悲しみと呪いが、400年の時を越えて現代に甦える恐怖の物語。サスペンス大作。<上下2巻>
電子あり
帰り道を忘れた男たち
帰り道を忘れた男たち
著:山口 洋子,装画:池田 勝彦
講談社文庫
男が男らしさを失った現代社会を軽妙に活写! 男は本来不良少年であるが、いまほど不良の少ない時代はない。それは女の責任も大きい。男女の話を中心に据えて男の魅力復活を説くーー恋は、始まりや進行形の途中ではなくて、別離の瞬間に、いちばんその恋の本性をあらわす。そして、別れが無残になるのも、美しい宝物として記憶されるのも、ひとえにエンディングの良し悪しにかかるのだ……。女流作家の鋭く確かな観察眼で、人生の朋友たる男の生態、女からの理想像などを、ユニークに描く魅力的エッセイ。
電子あり