講談社文庫作品一覧

どっかおかしい
講談社文庫
超高感度情報人間の先駆タカハシのもとには、世間のあらゆる情報が飛びこんでくる。カタッパシから消化吸収されて渋谷公園通りの頂きで誕生したのが、この元気いっぱいの若者論。かって若者文化を一歩も二歩もリードした「ビックリハウス」元編集長が、怒り、笑い、泣いた100カット。抱腹絶倒の逸品!
大蔵省主計局
講談社文庫
国家予算を支配する官僚たちの素顔に迫る!人事・天下り・閨閥などによって独特の支配構造をつくり、日本を動かす大蔵省主計局の人脈や予算編成のしくみを、最新のデータと徹底取材で明かすドキュメント。

新・国富論
講談社文庫
日本は世界一富める国になった。しかし、世界から袋だたきにあい、個人は少しも豊かではない。「国富」とは、国が豊かになることではなく、その中に住む全員が豊かな生活のできる国をつくることだ。戦後40年のすべての矛盾をいっきに打破し、国際社会の一員として真に豊かな国家を実現する衝撃の提言。

左遷! 商社マンの決断
講談社文庫
同期入社2人を襲った苛酷な運命の行方は? ーー総合商社で展開される人員削減計画の中で、同期入社の2人を襲った苛酷な運命の行方は? 鉄鋼第一課長から通称「植物園」に左遷された北野一生と、「企業内職安」の設置を特命された人事課長の早川浩が、それぞれに抱く葛藤と友情の機微に分け入り、最後に下した商社マンの決断を爽やかに描く経済小説。

塀の中のプレイ・ボ-ル
講談社文庫
45分1本勝負で懲役同士のスゲエ野球開始シャブ中のピッチャ-,二人殺したことのある強肩のキャッチャ-,人望あるヤクザの監督,棒の利かないレフト等府中刑務所のドラフトで選ばれた面々の奇抜な死闘

改訂新版 青春の門 <堕落篇>
講談社文庫
人間は生き、人間は堕ちる──春浅い北海道をあとに上京した信介の、重く澱んだ倦怠の日々。歌手を目ざす織江は去り、学友たちは政治運動に青春を賭ける。訣別の哀しみと熱い屈辱感のなか信介は限りない虚無を見つめていた。苛酷な運動に翻弄される青春の苦悩を描く大河ロマン。(講談社文庫)
青春の苦悩、魂の苦悩を描く大河ロマン。 北海道を後に帰京した信介の重く澱んだ倦怠の日々。歌手を目ざす織江は去り、学友達は政治運動に青春を賭ける。が、信介は限りない虚無を見つめていた。第四部。

改訂新版 青春の門 <放浪篇>
講談社文庫
未知の世界を求めて東京を旅立った伊吹信介。演劇への志に結ばれた仲間とともに冬の海峡を越えた信介は、いま函館に。若者のまえに立ちはだかる巨大な港の暴力。北国の街に青春の意味を模索する放浪の群像。彼らには、いったい何ができるのか? 圧倒的な共感を呼びおこす大河ロマン。(講談社文庫)
ひたむきな青春の遍歴を描く大河ロマン。未知の世界を求めて東京を旅立つ伊吹信介。演劇への志に結ばれた仲間と共に冬の海峡を越えた彼は、いま函館に。北国に青春の意味を模索する放浪の群像。第三部。

時の過ぎゆくままに
講談社文庫
クラスでふたりは際立っていた。英語をきれいに発音できる少女と、訳出が上手な少女。ふたりの奇妙な友情は、大人になり、互いの社会的条件がちがってきても、独得の心理で表向き続いていたが……。洗練されたセンスと鋭い感性に裏うちされ、優美と毒とを巧みに織りまぜる、秀作12編。惜しまれつつ急逝した短編の名手の、「忘れがたみ」というべき作品集。女同士の友情に潜む毒の凄み! 鋭い感性で、人生の光と影を描き出す都会小説集。
癌病船応答セズ
講談社文庫
人類滅亡の悪魔のカウントダウンが始まった悪魔のウイルスをまき散らしながら、逃亡を続けるテロリスト。癌病船北斗号の白鳥船長を始めとするスタッフはテロリストとウイルスを捉まえて地球を救おうとする
影の落ちる町
講談社文庫
米名門大学の暗部を描く傑作サスペンス小説突然の息子の自殺に疑問を抱いた敏腕女性検事が人里離れたキャンパスに乗り込んでみると,この半年で似たような事件が数知れず起きていた.そして恐怖の結末が!
食わせろ!!
講談社文庫
現代の一九と写楽が対決する知的デスマッチ「いいかげんにしろ!」……世間に溢れるいろいろ言いたいことをマルチタレントにして気鋭作家の景山民夫と今様文人画家の巨匠山藤章二が斬結ぶ決闘100回戦!

ラブソングを歌いたい
講談社文庫
マスコミと寝ない、力には媚びない。「男の日々よ、ちょっと待って」と、人権、性差別にコミットし続ける著者。木や花を愛し、「オダヤカに暮らしたい」といいつつ、つい女気をおこす、「無謀オチアイ」そのままに、小気味よい最新エッセイ集。潔く、しなやか、著者を知る格好の、鮮度100%の1冊。

月下美人
講談社文庫
生と死を見すえる冷徹な眼。傑作短編小説集。軍用機を爆破した元脱走兵を取材する「私」と、家族にも過去を語らず苦悩の歳月を過してきた男との関わりを、咲き散る月下美人に託して描く表題作等、8編を収録。(講談社文庫)

幻の流氷特急殺人事件
講談社文庫
列車消失と連続殺人のダブル・ミステリー! 流氷が鳴くオホーツク沿岸で、名物観光列車「流氷号」が、奇々怪々な事件に遭遇――というリレー式推理小説の筆者たちが、おそるべき運命の糸にたぐられて……。推理小説の中に別の「推理小説」という二重構造の、複雑重層的な謎解きをするのは、ご存知ポテトとキリコの名コンビ。贅沢さ極めつきの傑作長編ミステリー。

義経幻殺録
講談社文庫
大正10年春、中国・上海。新進作家芥川龍之介は、源義経“清朝の祖”説を証明するという秘本を求め、上陸した。ロシア・ロマノフ王家の秘宝・ペルテルブルクの星の行方は?清国再興をもくろむ日本陸軍の黒幕とは?連続殺人と歴史の謎に挑戦する芥川探偵の名推理。歴史ミステリーの俊英井沢元彦の長編力作。

木曽駒に幽霊茸を見た
講談社文庫
北多摩警察署の刑事課強行犯係の相馬刑事──身長180センチ、体重80キロ、通称ウマさん。そのウマさんが奥多摩をドライブしていてワゴン車にぶつけられた。運転手は逃げ、助手席に男の死体が!相次ぐ殺人、山で助けた美人までも……。山男刑事が情熱をこめ、プライドをかけて挑む殺人事件の謎は?

追いつめられた信徒 死なう団事件始末記
講談社文庫
弾圧に対して「死なう団」の信徒は集団で切腹の抗議をした。昭和史の真相に迫る力作! ーー戦前、警察国家の弾圧に対して、死ぬことを最高の教義とする「死なう団」の信徒は、集団で切腹の抗議をした。彼らはなぜ、ここまで追いこまれたのか。切腹で何を訴えようとしたのか。昭和初年の深刻な不況から、血腥いテロ、そして戦争へと突き進んでいく日本の象徴的な事件を、事件関係者への入念な取材と豊富な資料で初めて明らかにする!

寂庵だより
講談社文庫
生きるということは、自分を創ること。その力は、誰にでも公平に与えられている。かけがえのない一生を、誰かの責任にゆだねず、自分で守り育て、自分の心に聞いて生きて行きたい。――出離した作家の行動と思索の日々、仏恩や衆生恩に報いる努力の中から見えてきたものを、静かに、力強く語るエッセイ集。

星からの1通話
講談社文庫
ショートショートの奇才が贈る75回の電話遠い星にも大人と子どもがいて、樹や石があってみんな苦労しているのだろうか。身の回りのほんのささいな、けれどもせつなくなるような世界を卓抜な筆致で描出。(講談社文庫)

弘前大学教授夫人殺人事件
講談社文庫
無実の罪に陥れた当局の論理とは? 冤罪事件の全貌を解明し〈つくられた犯人〉の不条理な運命の重さを問う衝撃的ルポ! ーーある日、突然、ひとりの青年が、殺人犯として逮捕された。彼がいかに彼の真実を叫び続けても、「血痕」鑑定を理由に、裁判所は極刑を宣告した。以来、真実は闇に葬られ、真犯人が名乗りでるまで、〈つくられた犯人〉の不条理な運命は、どのような軌跡を描いたのか。冤罪事件の全貌を解明する衝撃的ルポルタージュ。