講談社文庫作品一覧

土佐日記
土佐日記
その他:川瀬 一馬,装丁:中島 かほる
講談社文庫
1986年に重文指定の「為家自筆本」を底本にした、最も新しい「土佐日記」。男もすなる日記という物を、女もしてみんとてするなり……紀貫之が土佐守を解かれ、京へ帰る船旅の模様を、女の筆に仮託し仮名で綴った日記。諧謔性にとむ文体と劇的構成で、仮名文学の先駆的作品。定家自筆本との校異を付した決定版。
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残紅
残紅
著:連城 三紀彦,解説:橋本 光恵,装画:村上 みどり
講談社文庫
その日まで恋はれてあるを知らざりし死のきはにのみ抱きける人……。幾たびも恋のほむらに身を焦がし、本能のままに悔いなき女の倖せを追い求めた歌人・麻緒の、哀しく、美しく、奔放な生涯。大正期の名女流歌人・原阿佐緒をモデルに、「愛の作家」が華麗な筆致でこまやかに描く、長編恋愛小説の名品。
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ところで、もう一杯(5)
ところで、もう一杯(5)
著:山口 洋子,装画:池田 勝彦
講談社文庫
女性が、わからない、そして知りたい男の正体! 女は愛する男との心中をねがうが、男は孤独な戦死にあこがれる。こうもちがう両者が仲良く人生を生きるには、どんな智恵が必要? ーー男が求める女とは、女が「かくありたい」と思い描く自画像と少しちがっている。同様に、女が求める男の理想像も、男の考えと微妙にズレるものだ。とくに男女の力関係が変化してきた昨今、上手に愛し合うのはますます多難! どう考えたらいい「愛」をつかめるか、を具体例から説き、明快にアドバイス。愛の達人がホンネで綴る、痛快エッセイ。
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億万長者はハリウッドを殺す(上)
億万長者はハリウッドを殺す(上)
著:広瀬 隆,装丁:小松 桂士朗,装画:ドーミエ
講談社文庫
アメリカ歴代の大統領は、二大家族の使用人に過ぎない? ーーハリウッドは、ほんとに映画の都なのか? 大宣伝や逆宣伝、金塊、エロチシズム、法律事務所、洗脳、殺人、ファシズム、戦争……ありとあらゆる人間の欲望が華麗に躍り渦巻く表舞台の裏側で、何が起こっているのか。億万長者の政界大資料が、20世紀アメリカのおそるべき衝撃的な実態を暴く。歴史の真実はどこにあるのか。それとも歴史の過去は幻か? 歴史の真実がよみがえる、傑作ノンフィクション。<上下巻>
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ミステリー傑作選(19) 殺人者へのレクイエム
ミステリー傑作選(19) 殺人者へのレクイエム
編:日本推理作家協会
講談社文庫
列車ミステリーあり、素人探偵活躍ものあり、ブラック・ユーモア風ミステリーあり、と盛沢山の豪華17編! -収録作家-佐野洋・黒岩重吾・泡坂妻夫・菊村到・戸板康二・内田康夫・小林久三・日下圭介・中津文彦・梶龍雄・伴野朗・近藤富枝・西村京太郎・鮎川哲也・夏樹静子・阿刀田高・連城三紀彦
行こかメリケン,戻ろかジャパン ハワイ移民の100年
行こかメリケン,戻ろかジャパン ハワイ移民の100年
著:牛島 秀彦,装丁:秋山 法子
講談社文庫
1868年、明治維新の騒然たる中を、日本初のハワイ移民団150余名が、横浜港を船出した。時あたかもカメハメハ王朝がアメリカに併合されていく「南海の楽園」ハワイで、彼らはどんな苦難に直面したのか? 出稼ぎ、定住、帰化、戦争へと続く激動の歴史を、興味深いエピソードでつづる。ハワイ移民物語の決定版。
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ナビ・タリョン
ナビ・タリョン
著:李 良枝,装丁:菊地 信義
講談社文庫
芥川賞受賞の在日韓国人二世の第一作品集.韓国人の血にわだかまりを感じつつ生きる無垢で無防備な若い女性が,ぼろぼろになりながらも静かに熱を帯びていく「かずきめ」ほか「ナビ・タリョン」「刻」収録
北々東の風,マイナス三度
北々東の風,マイナス三度
著:山際 淳司,装丁:坪内 成晃,装画:山本 容子
講談社文庫
新しい都会小説のジャンルをひらく、山際淳司の処女小説集。冷たい風が北北東から吹き、上空1500メートルの気温がマイナス3度を下回ると、東京を春先の雪が包む。大都市の空中楼閣で季節はずれの舞いを見せる男と女、ひび割れた日常の中での、つかのまの透明な時間……。「人工海浜」「事件」「桜売」「タンゴ」など、奇妙な味の連作東京物語12編。現代の都会人の風景を描く、新しい都会小説の味!
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新フェイズ3の眼
新フェイズ3の眼
著:柳田 邦男,装丁:山岸 義明,装画:福田 繁雄
講談社文庫
国際情勢や世の中の動きを冷静な「フェイズ3の眼」で見ると、驚くほど新鮮な発見や解決法を得ることがある。高度化した現代社会では、もう常識的な眼や大勢順応だけではやっていけない。ビジネス社会を生きいき、楽しく過ごしていくための独自の見識と、強靱で冷静な判断力の養い方を説く。好評エッセイ第3集。知的センスを高めるための新ビジネス読本。知性と実力アップのためのヒント集。
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ザ・ニューヨーク・アイ・ラヴ
ザ・ニューヨーク・アイ・ラヴ
著:常盤 新平,装丁・装画:荒川 じんぺい
講談社文庫
アーティストの街、ジャーナリストの街、ビジネスマンの街、マフィアの街、人種の坩堝の街、そして「夏服を着た女たち」の街――世界のすべての中心ニューヨークを、若き日より「いとしい恋人」のように愛し続けた著者が、長年の蘊蓄を傾け、その様々な顔を情熱をこめて生々と綴る、清新のエッセイ集。恋とインテリジェンスとサクセスの街、男と女が躍動する街への讃歌 ニューヨークの息吹きを伝える清新エッセイ「夏服を着た女たち」の街、ニューヨークを中心に、ショービジネスからジャーナリズムの世界まで、アメリカの「今」を、豊富な情報を添えてヴィヴィッドに描く。
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「重厚長大」産業の復権 90年代へのポリシーX
「重厚長大」産業の復権 90年代へのポリシーX
著:内橋 克人,装丁:菅谷 貞雄
講談社文庫
潮流は「重厚長大」産業へ、という時代があった。新日鉄、三菱重工、トヨタ自動車、味の素、東レなど、内部蓄積してきたポリシーXが、全面展開しはじめている。90年代の産業界はどうなっていたのか。企業ルポの第一人者が、技術戦略面から現場を密着取材し、トップの発想も含め、日本の巨大企業の動向を鋭く読む力作。
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New York A to Z
New York A to Z
著:生野 翔子,装丁:丹羽 朋子
講談社文庫
AからZで切ってみたニューヨークの魅力!ニューヨークを、ためしにAからZで切ってみた。A train、Brooklyn Bridge…。ひと味違うニューヨークがみえる、心暖まる旅行エッセイ。
さすらいのビヤ樽球団
さすらいのビヤ樽球団
著:赤瀬川 隼,解説:玉木 正之,装丁:菊地 信義,装画:山下 勇三
講談社文庫
江川が投げ、高見山が受ける。田淵、門田のバットがうなる……。超重量級球団・ヒポポタマス誕生! クタバレ管理野球を旗印に、セリーグに新加入! 奇想天外な痛快野球小説! ★ヒポポタマス球団が誇る超弩級豪快無比ラインアップ=1番ショート・香川伸行、2番セカンド・ピート・ローズ、3番キャッチャー・高見山大五郎、4番サード・田淵幸一、5番ファースト・水谷実雄、6番センター・杉浦享、7番レフト・門田博光、8番ライト・宮城弘明、9番ピッチャー・バレンスエラ
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日本警察 腐蝕の構造
日本警察 腐蝕の構造
著:小林 道雄,解説:黒田 清,装丁:河合 良之
講談社文庫
上も下も警察官の不祥事はなぜ続発するのか一握りのエリート幹部の特権意識と癒着・腐敗、抑圧されているノンキャリアの士気の低下。国民の安全を守るべき警察にみられるこの危険な兆候に鋭いメスを入れる
ポップア-トのある部屋
ポップア-トのある部屋
著:村上 龍
講談社文庫
熱気の'60年代<アメリカ>は、なんたって既存の価値をひっくり返したリキテンシュタインやウォーホール、ジャスパー・ジョーンズのポップアートだった。危険で懐かしいポップアートをモチーフに描き上げた12編のショートストーリー。ポストカード付き。どこを切ってもポップ。アメリカンスピリッツ横溢の1冊。
黄塵を駆ける(下)
黄塵を駆ける(下)
著:胡桃沢 耕史,解説:小川 和佑,装丁:熊谷 博人,装画:水戸 成幸
講談社文庫
青年たちが夢見た王道楽土は実現できたのか満蒙の荒野に新しい帝国を築き上げようという今野頑太らの理想は列強に囲まれた日本の厳しい情勢の中で揺れ動き、次第にゆがめられていく。今野の得た幸福とは!
高杉晋作奔る
高杉晋作奔る
著:古川 薫,解説:石井 冨士弥,装丁:玉井 ヒロテル
講談社文庫
幕末の長州に生まれ、先取の気性と果断な行動で尊王攘夷の志士となった高杉晋作。乱世を鮮烈に駆け、明治維新の功労者となった、彼の短かく激しい生涯は、まさに動乱の世を奔るものだった。その晋作のユニークな素顔を、松下村塾時代の師、仲間、奇兵隊結成でバックアップした豪商、あるいは愛人だった芸妓などの視点から、生き生きと捉え鮮やかに描き出した、著者得意の領域の魅力的な連作歴史小説集。若き英雄の素顔を、関係者の眼で描いた傑作!
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椿姫を見ませんか
椿姫を見ませんか
著:森 雅裕,解説:山上 純司,装画:江口 寿史
講談社文庫
「椿姫」の練習につれて起こる悲劇の数々!「椿姫」の哀切な旋律が流れるなか主役ヴィオレッタ役の若尾謡子が毒殺された.23年前のマネ贋作事件に端を発する悲劇の幕が落されたのだ.本格音楽ミステリ-
遺恨の鯱
遺恨の鯱
著:西村 寿行,装丁:熊谷 博人,装画:金森 達
講談社文庫
鯱、荒海に吠える! 死闘につぐ死闘! 話題の<鯱>シリーズーー世界中で、西側諜報員が、何者かに次々と殺されていった。だが、KGBは動いていない! みずから死神<ザ・デス>を名乗る謎の組織は、唯一最大の敵である仙石文蔵一派に挑戦すべく、日本に上陸する。両者の死闘は、太平洋の深海や南アフリカを舞台にいつ果てるともなく続いた。死神の正体は誰か!?
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証券恐慌 山一事件と日銀特融
証券恐慌 山一事件と日銀特融
著:草野 厚,装丁:道信 勝彦
講談社文庫
「きみはそれでも銀行の頭取か!」時の大蔵大臣・田中角栄は一喝した。すでに山一証券の全国の支店には、一般投資家が殺到していた。運用預り・投資信託の解約累計は、6日間で177億円。このままでは、この取り付け同然の騒ぎは、他社にも広がってしまう―。戦後最大の”経済危機マネジメント”の詳細を追究した、話題の作品。 戦後最大の“経済危機マネジメント”を追究「それでも都市銀行の頭取か!」昭和40年5月28日,日銀氷川寮で時の蔵相田中角栄は―喝した…….経営危機に陥り解約客が殺到した証券会社をいかに救ったか
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