講談社文庫作品一覧
人妻
講談社文庫
微妙な、大人の愛の心理を描く恋愛小説集。抑えがたい男の恋心。危ういと知りつつも傾いてゆく女心……微妙な、大人の愛の心理を深く、やわらかく捉える恋愛小説集。表題作ほか「逝春期」等18編を収録。

美女たちの神話
講談社文庫
美しい女性(ひと)が美しい人生を送るとは限らない。ヴィヴィアン・リー、イングリッド・バーグマン、マリリン・モンロー、グレイス・ケリー、シンプソン夫人、フランソワーズ・サガン、ココ・シャネル、エディット・ピアフなど、15人の美女たちの愛と哀しみに彩られた生のドラマを華麗な筆でつづる。

億万長者はハリウッドを殺す(下)
講談社文庫
民主主義、ファシズム、経済不況、世界大戦……今世紀の全世界を動かした巨大国家・アメリカを、真に支配してきたものは誰か? 闇に隠れた億万長者の一団は、ゴールドフィンガーそのままに、10本の指を持ち、金塊と女で世界を操ろうとする。おびただしい数の書物から不可視の正体を鮮かに照らす、衝撃の現代史。過去の歴史についての解釈は、みな嘘ではないのか? アメリカ近代100年の戦慄の歴史を衝く傑作ノンフィクション。<上下巻>
どんぐりのリボン
講談社文庫
都会の娘が山村の頑固青年に嫁ぐ愛の物語。五月は友達の結婚式で、愛敬のある美丈夫健太と知り合う。互いに惹かれるが、意地っぱりで不器用な二人は、何かと衝突してばかり。健太の村に大災害が起きて…。

再会 瀬戸内 晴美
講談社文庫
優しい保護者だった夫に先立たれた芙樹子(ふきこ)に、初恋の男がまた近づいて来る。一途な恋だったと信じて駈けつける女と、その時々の現実に生きる男との再会は? 恋がなくては生きていけない、一瞬の昂揚に賭ける女と、女の命の単純な暖かさを求める男を描く表題作のほか、男と女の、愛といたわりを語る傑作集。

下町の空
講談社文庫
愛の波紋のさまざまを鮮やかに描く、恋愛小説集。芸大で邦楽に打込む陽子は、東京・築地川育ちの下町っ子である。先輩の新進演奏家との恋の行方を、青果仲買店「吉長」の暖簾に生きた祖父や、移りゆく町と人情への哀惜をこめて描いた表題作のほか、「舞台のあと」「青春の傷」「松の木の家」など、珠玉作9編を収録する。
風花の里
講談社文庫
憧れと欲望の間に息づく清純な愛のメルヘン祖父の幻の遺産は、孤児の少女の運命を翻弄する。必死に少女を守る幼な友だちの少年と愛猫。大人たちの醜い欲望に抗し、美しい雪に描き出される幼い愛の行方。

父親
講談社文庫
不倫の恋におちた娘と、娘の恋愛により深く傷つく「父親」という孤独で哀れな存在を、切々と描きつくす恋愛大作。スタイリストの仕事に打込む純子は、妻子ある青年実業家の強引な情熱に動かされ、道ならぬ恋におちた。新製品開発競争で苦境に立つ化粧品会社重役の父・菊次の、複雑な思いを絡めて描く傑作長編。

土佐日記
講談社文庫
1986年に重文指定の「為家自筆本」を底本にした、最も新しい「土佐日記」。男もすなる日記という物を、女もしてみんとてするなり……紀貫之が土佐守を解かれ、京へ帰る船旅の模様を、女の筆に仮託し仮名で綴った日記。諧謔性にとむ文体と劇的構成で、仮名文学の先駆的作品。定家自筆本との校異を付した決定版。

残紅
講談社文庫
その日まで恋はれてあるを知らざりし死のきはにのみ抱きける人……。幾たびも恋のほむらに身を焦がし、本能のままに悔いなき女の倖せを追い求めた歌人・麻緒の、哀しく、美しく、奔放な生涯。大正期の名女流歌人・原阿佐緒をモデルに、「愛の作家」が華麗な筆致でこまやかに描く、長編恋愛小説の名品。

ところで、もう一杯(5)
講談社文庫
女性が、わからない、そして知りたい男の正体! 女は愛する男との心中をねがうが、男は孤独な戦死にあこがれる。こうもちがう両者が仲良く人生を生きるには、どんな智恵が必要? ーー男が求める女とは、女が「かくありたい」と思い描く自画像と少しちがっている。同様に、女が求める男の理想像も、男の考えと微妙にズレるものだ。とくに男女の力関係が変化してきた昨今、上手に愛し合うのはますます多難! どう考えたらいい「愛」をつかめるか、を具体例から説き、明快にアドバイス。愛の達人がホンネで綴る、痛快エッセイ。

億万長者はハリウッドを殺す(上)
講談社文庫
アメリカ歴代の大統領は、二大家族の使用人に過ぎない? ーーハリウッドは、ほんとに映画の都なのか? 大宣伝や逆宣伝、金塊、エロチシズム、法律事務所、洗脳、殺人、ファシズム、戦争……ありとあらゆる人間の欲望が華麗に躍り渦巻く表舞台の裏側で、何が起こっているのか。億万長者の政界大資料が、20世紀アメリカのおそるべき衝撃的な実態を暴く。歴史の真実はどこにあるのか。それとも歴史の過去は幻か? 歴史の真実がよみがえる、傑作ノンフィクション。<上下巻>

ミステリー傑作選(19) 殺人者へのレクイエム
講談社文庫
列車ミステリーあり、素人探偵活躍ものあり、ブラック・ユーモア風ミステリーあり、と盛沢山の豪華17編!
-収録作家-佐野洋・黒岩重吾・泡坂妻夫・菊村到・戸板康二・内田康夫・小林久三・日下圭介・中津文彦・梶龍雄・伴野朗・近藤富枝・西村京太郎・鮎川哲也・夏樹静子・阿刀田高・連城三紀彦

行こかメリケン,戻ろかジャパン ハワイ移民の100年
講談社文庫
1868年、明治維新の騒然たる中を、日本初のハワイ移民団150余名が、横浜港を船出した。時あたかもカメハメハ王朝がアメリカに併合されていく「南海の楽園」ハワイで、彼らはどんな苦難に直面したのか? 出稼ぎ、定住、帰化、戦争へと続く激動の歴史を、興味深いエピソードでつづる。ハワイ移民物語の決定版。
ナビ・タリョン
講談社文庫
芥川賞受賞の在日韓国人二世の第一作品集.韓国人の血にわだかまりを感じつつ生きる無垢で無防備な若い女性が,ぼろぼろになりながらも静かに熱を帯びていく「かずきめ」ほか「ナビ・タリョン」「刻」収録

北々東の風,マイナス三度
講談社文庫
新しい都会小説のジャンルをひらく、山際淳司の処女小説集。冷たい風が北北東から吹き、上空1500メートルの気温がマイナス3度を下回ると、東京を春先の雪が包む。大都市の空中楼閣で季節はずれの舞いを見せる男と女、ひび割れた日常の中での、つかのまの透明な時間……。「人工海浜」「事件」「桜売」「タンゴ」など、奇妙な味の連作東京物語12編。現代の都会人の風景を描く、新しい都会小説の味!

新フェイズ3の眼
講談社文庫
国際情勢や世の中の動きを冷静な「フェイズ3の眼」で見ると、驚くほど新鮮な発見や解決法を得ることがある。高度化した現代社会では、もう常識的な眼や大勢順応だけではやっていけない。ビジネス社会を生きいき、楽しく過ごしていくための独自の見識と、強靱で冷静な判断力の養い方を説く。好評エッセイ第3集。知的センスを高めるための新ビジネス読本。知性と実力アップのためのヒント集。

ザ・ニューヨーク・アイ・ラヴ
講談社文庫
アーティストの街、ジャーナリストの街、ビジネスマンの街、マフィアの街、人種の坩堝の街、そして「夏服を着た女たち」の街――世界のすべての中心ニューヨークを、若き日より「いとしい恋人」のように愛し続けた著者が、長年の蘊蓄を傾け、その様々な顔を情熱をこめて生々と綴る、清新のエッセイ集。恋とインテリジェンスとサクセスの街、男と女が躍動する街への讃歌
ニューヨークの息吹きを伝える清新エッセイ「夏服を着た女たち」の街、ニューヨークを中心に、ショービジネスからジャーナリズムの世界まで、アメリカの「今」を、豊富な情報を添えてヴィヴィッドに描く。

「重厚長大」産業の復権 90年代へのポリシーX
講談社文庫
潮流は「重厚長大」産業へ、という時代があった。新日鉄、三菱重工、トヨタ自動車、味の素、東レなど、内部蓄積してきたポリシーXが、全面展開しはじめている。90年代の産業界はどうなっていたのか。企業ルポの第一人者が、技術戦略面から現場を密着取材し、トップの発想も含め、日本の巨大企業の動向を鋭く読む力作。
New York A to Z
講談社文庫
AからZで切ってみたニューヨークの魅力!ニューヨークを、ためしにAからZで切ってみた。A train、Brooklyn Bridge…。ひと味違うニューヨークがみえる、心暖まる旅行エッセイ。