講談社文庫作品一覧
ハイチの亡霊を追いつめろ コーディー・シリーズ2
講談社文庫
独裁権力の金蔓=秘密ケシ農園を破壊せよ。コーディーたちが派遣されてきたのは、独裁者デュバリエ大統領の私兵<トントン・マクート>に支配された暗黒のハイチ。立ち上る奴隷を率い、4人の銃は火を噴く
老人と狩りをしない猟犬物語
講談社文庫
西村寿行幻の動物小説処女長編感動の力作!巨大な犬鷲、凶猛な巨熊、長大な牙を誇る猪。三頭の巨獣を相手に老猟師と紀州犬“隼”はどう戦うのだろう?老猟師と隼の哀しいまでの愛を描く巨匠の原点的名作。

指導者の研究
講談社文庫
新しい時代をリードする指導者の条件とは? 指導者とはいかなる人間でなければならないのか。リーダーシップとは何か。指導者への道とは? ーー率先躬行とか責任感とか、リーダーに要求される資質はいろいろある。しかし、その中で何がもっとも本質的な要求かといえば、(1)組織の進むべき一般方向を示すこと、(2)組織を運営するために適時に意思決定を行なうこと、以上の2点に集約されるだろう――。新しい時代をリードする指導者像を理論と具体例で考察した力作。13のケース・スタディで具体的に考える!

「吾輩は猫でもある」覚書き
講談社文庫
文豪・夏目漱石に挑む愛すべき猫たちの本。この10余年に20匹近い猫たちと暮らし、いつか『吾輩は猫でもある』と題した作品を書こうと夢みている著者が、あるときは猫となり、ときには人間となって綴る、哀歓あふれる猫ばなしの数々。動物たちの持つ自然や、野性の持つ健全さを失った人間たちへの贈り物。

金属バット殺人事件
講談社文庫
誰からも「よい子」と愛されていた少年が、ある夜、突然、両親を殴り殺した。いったい今は、何が正常で、何が異常なのか。この一家の両親にも、次男にも、異常なものなど、どこにもなかった。正常な少年を駆り立てた動機とその異常な行動の間の「真白」な闇とは、何であったのか。現代っ子の意識に潜む狂気を暴く問題作! 川崎市で起きた衝撃の事件に鋭いメスを入れる。

この輝かしい日々 大草原の小さな家(7)
講談社文庫
ローラは15歳で小学校の教師になり、はじめて家からはなれて暮らすことになった。下宿生活のつらい日々を送っていたローラを救ってくれたのは、週末になると迎えにきてくれるそりとアルマンゾだった。 やがて、ローラは静かで豊かな愛をもったアルマンゾと18歳で結婚する。黄金色(こがねいろ)の光に包まれたローラの素敵な青春の日々を描く「大草原の小さな家」第7作。

壬申の乱 清張通史(5)
講談社文庫
「日本書紀」があえて記さなかった壬申の乱の真相とは何か。大化改新は、ほんとうに行われたのか。はたして、その実体はどのようなものか。天智天皇、大海人皇子、大友皇子らの人間模様と皇位継承をめぐるすさまじい権力闘争、律令制の虚実を検証しながら、古代律令国家確立期の本質を活写する。
夢館
講談社文庫
北の断崖に立つ館に展開する超常ミステリー既視感覚に導かれて会った二人の男女。しかし男の背後には先代以来の愛憎が渦巻き、幼い女に襲いかかる。愛を引き裂く超常現象の神秘を題材にした異色の推理長編

推理日記(3)
講談社文庫
推理小説の楽しみが倍加するファン必携読本ミステリー作りの名人が“推理料理”の最上の味わい方、作り手の苦心や手の内、推理小説作法まで、多くの作家の実作品をもとに懇切に説く。作品・事項の索引つき

迷い道
講談社文庫
子供の教育、ローンの重さ。妻とのいさかいの根が絶えない中年の夫が、ふと心に思うのは、何かいいことが起こらないものか。それは人生の迷い道の途上につきものの心理……。そして、あるとき、夢のような好状況が訪れるが。短編の名手が、なにげない日常からとり出してみせる人生の恐怖譚10話収録。

剣と旗と城〈旗の巻〉
講談社文庫
戦争の犬たちにも夢があった。おのれの意地で、天下に旗を翻す野心があった……。忍びの蹴鞠(けまり)党を景四郎が、雇われ戦闘族忍騎隊を音羽が手中にした。一方、権十郎は法門幕府を妄想する怪僧の膝下に、孤児・銀太郎さえ浮浪児党を旗上げした。淡海を挟み、若き武将・重成、智将・忠近、野望家・秀郷、それぞれに天下を覗う。凄絶な戦国大ロマン! <全3巻>

ギリシアの神々
講談社文庫
ギリシア神話を知りたいあなたへ! ーー愛の物語・ギリシア神話を生き生きとやさしく書下ろす。絵画・彫刻・オペラなどの西洋芸術に接したり、外国人と会話を交わしたりする時に必要とされる「常識としてのギリシア神話」。若い世代のために、さまざまな愛の物語の宝庫としてその面白さをストレートに伝える必携の1冊。

太平天国(4)
講談社文庫
理想の「国」づくりを破綻させた、人間の心の闇を描く傑作歴史長編、完結。激しい内紛で一場の夢と消えた「国」ーー太平天国上層部の腐敗は進み、激しい内紛の末、東王、北王が粛正され、精強を誇った大軍も弱体化した。新興貿易港・上海に生じた英仏連合軍を抱えた政府軍は、猛反撃に転じ、天王・洪秀全は死を選んで、天京は陥落した。理想を掲げながら、権力への野望に滅んだ、太平天国の光芒を描く、傑作歴史長編、完結。<全4巻>

太平天国(3)
講談社文庫
衰退する清朝の根幹を揺さぶった太平天国。天下平定を目前に、平等を唱えつつ激化する上層部の腐敗と権力抗争! 南京を陥落させ、長駆北京へ進撃! ーー長沙城を諦めた太平軍は北に進み、北京に賭けて政府軍の抵抗を排して湖北省・益陽城を落し、岳州も占領して大水軍を持った。50万の船団は、長江を埋め、遂に南京を陥落させて国都・天京と改めた。しかし、平等を唱える太平天国の上部に、微妙な力の対立が生じ、天下平定を前に、内外の緊張は頂点に達しようとしていた。<全4>巻)

封神演義(中)
講談社文庫
軍師に姜子牙(きょうしが)(太公望)を得て紂(ちゅう)王討伐の軍を興した周の文王は、征途なかばにして世を去った。子姫発(きはつ)が後を嗣ぎ武王を名乗る。一方、都朝歌(ちょうか)では、千年の狐狸精妲己(だっき)(妲妃)欺弄されて、紂王が自堕落な日々を過ごしていた。諸侯は相次いで旗揚げ、武王を盟主と仰いで会盟の地孟津(もうしん)へと兵馬を進める。(講談社文庫)
読みだしたら、やめられない! 中国の大伝奇ロマン。軍師に姜子牙(きょうしが)(太公望)を得て紂(ちゅう)王討伐の軍を興した周の文王は、征途なかばにして世を去った。子姫発(きはつ)が後を嗣ぎ武王を名乗る。一方、都朝歌(ちょうか)では、千年の狐狸精妲己(だっき)(妲妃)欺弄されて、紂王が自堕落な日々を過ごしていた。諸侯は相次いで旗揚げ、武王を盟主と仰いで会盟の地孟津(もうしん)へと兵馬を進める。全3巻。
真夜中の望遠鏡 <流されゆく日々’78>
講談社文庫
「トーキング・クロニクル」1978年版。文学への熱い想いを語り、また真夜中の書斎から移りゆく時代を見つめる――豊富な話題、軽妙な語り口で〈流されゆく日々’78〉を鮮やかに照射するシリーズ3弾

徳川家光の人間学
講談社文庫
組織リ-ダ-、上に立つ者の資格とは何か? ーー「生まれながらの将軍」であった三代・家光将軍は、家康の事業を発展させ、徳川300年の礎を築いた名将であった。乱世から平和に移行する時代に、家光は組織と人を最大限に生かし、幕藩体制を整備した。彼を育てた乳母・春日局と、組織のリーダー・家光をめぐる、多彩な群像の事蹟を鮮かに語る「童門流」人間学。

気まぐれ列車の時刻表
講談社文庫
レイルウェイ・ライターの第一人者が放つ、鉄道大好き人間のユーモア汽車旅エッセイ。日本の鉄道全線を完乗した後、鉄道への愛着はますます募り、すべての鉄道にもう1回ずつ乗り、ひとつでも多くの駅に降りたい、駅の周辺を歩きたいとの衝動に駆られた。好きなように乗ったり降りたりの、気まぐれ列車の楽しみがいっぱい。新しい汽車旅の楽しみ方を見つける!

流離の譜
講談社文庫
皮肉な運命に翻弄された最後の老中を描破! 本当は勤王の志を抱きながら、幕府の要職につかされたために朝敵となり、会津、函館に逃げ、数奇な生涯を送った、最後の老中・小笠原長行ーー徳川幕府の弱体化がすすんだ幕末、唐津藩主の座に、心ならずも就いた小笠原長行は、すでに36歳だった。藩中の反対勢力を制し、江戸城に伺候した長行は、時代改革の必要を次々と具申、若年寄をへて老中職を仰せつかる。しかし時勢は、あまりにも急旋回しようとしていた。長行の数奇な運命とは? 最後の老中の生涯を精緻に描いた出色長編小説。

離婚の構図
講談社文庫
大きく変貌しつつある離婚の実相! 急増する熟年離婚や女性主導型離婚、団塊の世代の新型離婚の実態を描く! ーー経済成長を支えてきた家庭の構造がくずれ、女性の自立が進むなか、離婚の諸相も大きく変化している。男のギャンブル、アル中、浮気、暴力といった古典的な理由での離婚は減り、熟年離婚やマザコンが原因での離婚など、女性主導型が増えている。また、団塊の世代の新しいタイプの離婚などの実態を描く。