講談社文庫作品一覧

師弟 教育は出会いだ
講談社文庫
「愛はエゴの固い殻を破る」と、バートランド・ラッセルは言った。愛を知ることによって人間は思いもかけない変身を遂げるというわけだが、師もまた恋人と同じように、人間を変えさせ、独善の殻を打ち破ってくれる。ーー「はじめに」より。師と弟子の運命的な出会いは、学校よりむしろ社会にあると説く著者が、具体例をもとに展開する優れた教育論。どのように師とめぐり会い、師を通じていかに己れを変革させるのか……。木下恵介と山田太一、木川田一隆と平岩外四など実例で示す「本当の教育とは」!

大草原の小さな町 大草原の小さな家(6)
講談社文庫
ローラ一家は、やっとシルバー湖のほとりに払い下げ農地を手に入れ、わが家に住めるようになった。だが、父さんは、きびしい冬のあいだだけドゥスメットの町へ引っ越すことにした。大草原でつつましく育ったローラ姉妹が体験する町の暮らし……。生き方にめざめつつある少女ローラの成長を描く「大草原の小さな家」第6作。

観音妖女 十時半睡事件帖
講談社文庫
泰平の世では、武士の生活もたるみ勝ち。そこで、隠居した老人たちが結集して、息子や嫁に活を入れる相談をすることにした。だが、その寄合いの中味は、老人の愚痴と嘆声ばかり。ところが、ひとりだけ型破りな老人が現われて……。黒田藩の総目付、十時半睡が珍事難事を巧みに裁く、連作シリーズ第2集。NHKでドラマ化もされた名作。武士の悩みは、サラリーマンの悩みと変わらない!

決闘の辻 藤沢版新剣客伝
講談社文庫
死を賭して得た剣名、生を捨てて得た剣技、何人にも渡すわけにはいかぬ――宮本武蔵が、神子上典膳が、柳生宗矩が、はたまた諸岡一羽斎とその弟子たちが、さらには愛洲移香斎が、生死の狭間で駆け抜けた、荒涼とした決闘の辻!迫真の対決描写を通して、剣客たちの生きざまに迫る藤沢版剣豪小説短編集。

太平天国(2)
講談社文庫
清代の中国に興亡した太平天国とは何か? ーー北上して天下の中心に出る方針の太平軍は、沿道で兵員を吸収しながら移動を続け、政府軍の大包囲を見事に突破した。将兵の家族も同行する10万人の大軍は、永安、桂林と快進撃するが、蓑衣渡の戦いで思わぬ大敗を喫し、洪秀全の片腕、南王・馮雲山を失う。更に、長沙城の攻防で西王・蕭朝貴が倒れて……。<全4巻>

太平天国(1)
講談社文庫
太平天国の興亡を描く傑作大河小説。15年にわたり清朝を震撼させた争乱の発端ーーアヘン戦争から7年後、小乱が続き匪賊が横行する、物情騒然たる中国で、洪秀全が頭角を現わしてきた。エホバを天父と仰ぎ、清朝を排して世直しをめざす、拝上帝会の創始者である。信仰と理想に燃えて広西省金田村に決起した一党は、多彩な勢力も併合して、遂に、太平天国という「国」を樹立するに到った。<全4巻>

剣と旗と城 剣の巻
講談社文庫
弱い奴は、死ぬがいい。強い者が旗を奪い、城をとるのだ! 応仁の乱後の四分五裂した天下に、黄金5枚で雇われた、いわば戦争を商売にする「戦争の犬」の眉間(みけん)景四郎と等々力権十郎。そして、忍者、荒法師、女剣士、孤児、それぞれに野望を胸に、あるいは、宿運に生きる、乱世ゆえの人間群像を描く、戦国長編ロマン。<全3巻>
日本を変えた男のビジネス魂 坂本龍馬と海援隊
講談社文庫
龍馬はまた秀れたビジネスマンでもあった!坂本龍馬の政治活動はすべて経済感覚に裏付けられていた.彼が命を賭した「海援隊」創設を通して,近代的経済人としての合理性や発想の秘密をさぐった話題の本.

日本の中の朝鮮文化(6) 丹波・但馬・播磨・吉備ほか
講談社文庫
古代朝鮮から日本に渡来した文化は、山陰道の丹波・但馬の各地にも伝播しているが、山陽道の播磨・吉備に入ると、ますます濃密に遺跡や遺物に反映してくる。秦氏族の来歴や宮山古墳、唐子踊などを調べるにつれ、新羅系の色彩が強いことも判明する。発見の喜びに勇躍する踏査紀行シリーズの待望6冊目!

封神演義(上)
講談社文庫
中国三大奇書を越える奇想天外な大伝奇小説商から周への易姓革命を舞台に、軍師太公望を擁する西岐軍と紂王軍の殺戮戦。妖術玄術が切り結び、飛び交う秘密兵器はSFを凌ぐ。幻の大伝奇ロマン、本邦初訳。(講談社文庫)
読みだしたら、やめられない! 中国の大伝奇ロマン。 商から周へ、中国ではいま易姓革命が始まろうとしている。名君紂(ちゅう)王は妖妃妲己(だっき)を迎えて以来、まったくの昏君(フンチュン)(バカ皇帝)と化した。妲己、彼女はじつは、千年の齢を経た女狐の化身だったのだ。――軍師太公望(姜子牙)を擁する西岐軍と商軍の大殺戮戦。妖術が切り結び、秘密兵器が飛び交う奇書。全3巻。
雨の日の珈琲屋で <流されゆく日々‘77>
講談社文庫
「トーキング・クロニクル」1977年版。映画会社の試写室で青春の郷愁に浸り、古都イスファハンで文明の盛衰を想い、北海道の炭坑町で時代の移り変わりを語る――豊富な話題で時代を照射する第2弾。

拳豪伝
講談社文庫
時は幕末、「拳骨和尚」物外の、愛と武勇の遍歴ー幕末の動乱の世を生きた「げんこつ和尚」武田物外(もつがい)の、愛と武勇の遍歴。武家の長男に生まれながら、幼時の喧嘩で相手が死んでしまい、剃髪する。剣と柔術の道を極め、京都・壬生(みぶ)の新選組道場に現われてその荒稽古を嘲り、近藤勇の挑戦を受ける晩年まで、人並み外れた怪力の持ち主の、気骨の生涯をたどる痛快時代巨編。

ア-ムストロング砲
講談社文庫
幕末随一の文明藩、佐賀藩の鍋島閑叟(なべしまかんそう)は、若い秀才たちに極端な勉学を強いた。近習秀島藤之助は、世界最新の高性能大砲の製造を命じられ、頭脳の限り努力する。酷使された才能は弊れたが、完成したアームストロング砲は、彰義隊を壊滅させ、新時代を開いた。風雲の中に躍動する男たちを描く、傑作9編を収録。

江戸城大奥列伝
講談社文庫
春日の局を初め江戸大奥を描く海音寺史伝.三代将軍家光の乳人春日の局,四代将軍家綱の乳人矢島の局,五代将軍綱吉の実母桂昌院等々,老中に匹敵するほどの権勢を持つ江戸城大奥女中を描く歴史エッセイ.
コーディー軍団始動す コーディーシリーズ(1)
講談社文庫
オソロシク強い殺しの極秘部隊がやってきた悪魔のテロリズムをぶっつぶせ! 怒りのマシンガンが、手榴弾が、ヘリが煽情のメロディーを奏でる。ハイジャックされた人質は、美人スチュワーデスはどうなる?

キャスター駆け出す
講談社文庫
ニュースキャスター初日からいきなり国会を体当たり取材したり、「海外たすけあい」の取材で訪れたアジア地域の貧困と病苦の現実を目のあたりにして考えたことなど、人気キャスターが駆け出し時代をつづる。ブラウン管からはうかがえない、意外にひょうきんでちょっとドジな所もある素顔がのぞくエッセイ。

心だより
講談社文庫
歴史に埋もれた女たちを発掘し、その姿を生きいき甦らせて語る著者は、人間の不正義を許さぬ、苛烈で厳しい歴史認識を持つ一方、限りなく女の哀しさに寄りそう、心優しい情の人でもある。多くの人々との出会い、父と母、幼き日への回想など、さりげない日常の記憶の中に、人間的な真実の光を見る、珠玉の随筆集。古いものを愛し、さりげない情景に心魅かれる著者が、ひとり暮しの女の四季折々の心模様と、甦る幼い日の記憶をたどる、心に染みる静かな感動の好エッセイ。ハートに潤いを添える46選。

小説小林一三(下)
講談社文庫
事業の鬼にして文化人の、華麗なる一代記。想像だにしなかった株価の大暴落は、証券会社支配人の夢を一三から奪いさった。だが、それがかえって好運だったのかも知れない。新たに企画された私鉄建設の話が彼の前途に洋々と開ける。私鉄、デパート、歌劇、映画と、庶民の欲望を見抜いて先取りしたカルチャー商法で「大阪急」を築いた男の明治魂を描く話題作。
事業の鬼にして文化人の、華麗なる一代記。阪鶴鉄道監査役から箕有鉄道の経営へ、一三の商才はメキメキ頭角を現わす。鉄道に、デパートに、少女歌劇にと広がる夢を次々実現できた男の歩んだ道とその時代。

小説小林一三(上)
講談社文庫
関西財界の雄、阪急/宝塚の生みの親の生涯。15歳を迎えた年、一三は自ら発心して甲州・韮崎から上京、慶応義塾に入り、福沢先生指導のもとに未来の財界人士と親交を結ぶ。そして、作家をこころざすがならず、卒業と同時に三井銀行に就職、そこでの一三は落第サラリーマンでしかなかった。しかし、運命は自ら切り拓くもの、証券会社の支配人職へ勧誘されて彼は断乎決断する。華麗なる財界人への一三の第一歩であった。
関西財界の雄、阪急/宝塚の生みの親の生涯甲州・韮崎をあとに慶応義塾に入学した一三は、福沢先生指導のもとに未来の財界人士と親交を結ぶ。やがて卒業、三井銀行に入行し、幹部候補生への道を日指す。
OLのおしゃれ手帖
講談社文庫
も少し素敵になりたいと思ってるあなたへ。おしゃれ上手になるためのレッスンの他に、あなたのワードローブやサイズをメモれる白い頁やブランドガイドがついてます。ポケットに入れ買物のおともにどうぞ!