講談社文庫作品一覧

太平天国(4)
太平天国(4)
著:陳 舜臣,装丁:菊地 信義,装画:井上 正篤
講談社文庫
理想の「国」づくりを破綻させた、人間の心の闇を描く傑作歴史長編、完結。激しい内紛で一場の夢と消えた「国」ーー太平天国上層部の腐敗は進み、激しい内紛の末、東王、北王が粛正され、精強を誇った大軍も弱体化した。新興貿易港・上海に生じた英仏連合軍を抱えた政府軍は、猛反撃に転じ、天王・洪秀全は死を選んで、天京は陥落した。理想を掲げながら、権力への野望に滅んだ、太平天国の光芒を描く、傑作歴史長編、完結。<全4巻>
電子あり
太平天国(3)
太平天国(3)
著:陳 舜臣,装丁:菊地 信義,装画:井上 正篤
講談社文庫
衰退する清朝の根幹を揺さぶった太平天国。天下平定を目前に、平等を唱えつつ激化する上層部の腐敗と権力抗争! 南京を陥落させ、長駆北京へ進撃! ーー長沙城を諦めた太平軍は北に進み、北京に賭けて政府軍の抵抗を排して湖北省・益陽城を落し、岳州も占領して大水軍を持った。50万の船団は、長江を埋め、遂に南京を陥落させて国都・天京と改めた。しかし、平等を唱える太平天国の上部に、微妙な力の対立が生じ、天下平定を前に、内外の緊張は頂点に達しようとしていた。<全4>巻)
電子あり
封神演義(中)
封神演義(中)
訳:安能 務
講談社文庫
軍師に姜子牙(きょうしが)(太公望)を得て紂(ちゅう)王討伐の軍を興した周の文王は、征途なかばにして世を去った。子姫発(きはつ)が後を嗣ぎ武王を名乗る。一方、都朝歌(ちょうか)では、千年の狐狸精妲己(だっき)(妲妃)欺弄されて、紂王が自堕落な日々を過ごしていた。諸侯は相次いで旗揚げ、武王を盟主と仰いで会盟の地孟津(もうしん)へと兵馬を進める。(講談社文庫) 読みだしたら、やめられない! 中国の大伝奇ロマン。軍師に姜子牙(きょうしが)(太公望)を得て紂(ちゅう)王討伐の軍を興した周の文王は、征途なかばにして世を去った。子姫発(きはつ)が後を嗣ぎ武王を名乗る。一方、都朝歌(ちょうか)では、千年の狐狸精妲己(だっき)(妲妃)欺弄されて、紂王が自堕落な日々を過ごしていた。諸侯は相次いで旗揚げ、武王を盟主と仰いで会盟の地孟津(もうしん)へと兵馬を進める。全3巻。
電子あり
真夜中の望遠鏡 <流されゆく日々’78>
真夜中の望遠鏡 <流されゆく日々’78>
著:五木 寛之
講談社文庫
「トーキング・クロニクル」1978年版。文学への熱い想いを語り、また真夜中の書斎から移りゆく時代を見つめる――豊富な話題、軽妙な語り口で〈流されゆく日々’78〉を鮮やかに照射するシリーズ3弾
徳川家光の人間学
徳川家光の人間学
著:童門 冬二,装丁:小宮山 逢邦
講談社文庫
組織リ-ダ-、上に立つ者の資格とは何か? ーー「生まれながらの将軍」であった三代・家光将軍は、家康の事業を発展させ、徳川300年の礎を築いた名将であった。乱世から平和に移行する時代に、家光は組織と人を最大限に生かし、幕藩体制を整備した。彼を育てた乳母・春日局と、組織のリーダー・家光をめぐる、多彩な群像の事蹟を鮮かに語る「童門流」人間学。
電子あり
気まぐれ列車の時刻表
気まぐれ列車の時刻表
著:種村 直樹,装丁:菊地 信義,装画:市川 興一,解説:井田 由美
講談社文庫
レイルウェイ・ライターの第一人者が放つ、鉄道大好き人間のユーモア汽車旅エッセイ。日本の鉄道全線を完乗した後、鉄道への愛着はますます募り、すべての鉄道にもう1回ずつ乗り、ひとつでも多くの駅に降りたい、駅の周辺を歩きたいとの衝動に駆られた。好きなように乗ったり降りたりの、気まぐれ列車の楽しみがいっぱい。新しい汽車旅の楽しみ方を見つける!
電子あり
流離の譜
流離の譜
著:滝口 康彦,解説:尾崎 秀樹,その他:菊地 信義,その他:倉橋 三郎
講談社文庫
皮肉な運命に翻弄された最後の老中を描破! 本当は勤王の志を抱きながら、幕府の要職につかされたために朝敵となり、会津、函館に逃げ、数奇な生涯を送った、最後の老中・小笠原長行ーー徳川幕府の弱体化がすすんだ幕末、唐津藩主の座に、心ならずも就いた小笠原長行は、すでに36歳だった。藩中の反対勢力を制し、江戸城に伺候した長行は、時代改革の必要を次々と具申、若年寄をへて老中職を仰せつかる。しかし時勢は、あまりにも急旋回しようとしていた。長行の数奇な運命とは? 最後の老中の生涯を精緻に描いた出色長編小説。
電子あり
離婚の構図
離婚の構図
著:四方 洋,解説:中野 翠,その他:菊地 信義,その他:熊谷 博人
講談社文庫
大きく変貌しつつある離婚の実相! 急増する熟年離婚や女性主導型離婚、団塊の世代の新型離婚の実態を描く! ーー経済成長を支えてきた家庭の構造がくずれ、女性の自立が進むなか、離婚の諸相も大きく変化している。男のギャンブル、アル中、浮気、暴力といった古典的な理由での離婚は減り、熟年離婚やマザコンが原因での離婚など、女性主導型が増えている。また、団塊の世代の新しいタイプの離婚などの実態を描く。
電子あり
師弟 教育は出会いだ
師弟 教育は出会いだ
著:佐高 信,装丁:菊地 信義,装画:志賀 紀子,解説:城山 三郎
講談社文庫
「愛はエゴの固い殻を破る」と、バートランド・ラッセルは言った。愛を知ることによって人間は思いもかけない変身を遂げるというわけだが、師もまた恋人と同じように、人間を変えさせ、独善の殻を打ち破ってくれる。ーー「はじめに」より。師と弟子の運命的な出会いは、学校よりむしろ社会にあると説く著者が、具体例をもとに展開する優れた教育論。どのように師とめぐり会い、師を通じていかに己れを変革させるのか……。木下恵介と山田太一、木川田一隆と平岩外四など実例で示す「本当の教育とは」!
電子あり
大草原の小さな町 大草原の小さな家(6)
大草原の小さな町 大草原の小さな家(6)
著:ロ-ラ・インガルス・ワイルダ-,訳:こだま ともこ,訳:渡辺 南都子
講談社文庫
ローラ一家は、やっとシルバー湖のほとりに払い下げ農地を手に入れ、わが家に住めるようになった。だが、父さんは、きびしい冬のあいだだけドゥスメットの町へ引っ越すことにした。大草原でつつましく育ったローラ姉妹が体験する町の暮らし……。生き方にめざめつつある少女ローラの成長を描く「大草原の小さな家」第6作。
電子あり
観音妖女 十時半睡事件帖
観音妖女 十時半睡事件帖
著:白石 一郎
講談社文庫
泰平の世では、武士の生活もたるみ勝ち。そこで、隠居した老人たちが結集して、息子や嫁に活を入れる相談をすることにした。だが、その寄合いの中味は、老人の愚痴と嘆声ばかり。ところが、ひとりだけ型破りな老人が現われて……。黒田藩の総目付、十時半睡が珍事難事を巧みに裁く、連作シリーズ第2集。NHKでドラマ化もされた名作。武士の悩みは、サラリーマンの悩みと変わらない!
電子あり
決闘の辻 藤沢版新剣客伝
決闘の辻 藤沢版新剣客伝
著:藤沢 周平
講談社文庫
死を賭して得た剣名、生を捨てて得た剣技、何人にも渡すわけにはいかぬ――宮本武蔵が、神子上典膳が、柳生宗矩が、はたまた諸岡一羽斎とその弟子たちが、さらには愛洲移香斎が、生死の狭間で駆け抜けた、荒涼とした決闘の辻!迫真の対決描写を通して、剣客たちの生きざまに迫る藤沢版剣豪小説短編集。
電子あり
太平天国(2)
太平天国(2)
著:陳 舜臣,装丁:菊地 信義,装画:井上 正篤
講談社文庫
清代の中国に興亡した太平天国とは何か? ーー北上して天下の中心に出る方針の太平軍は、沿道で兵員を吸収しながら移動を続け、政府軍の大包囲を見事に突破した。将兵の家族も同行する10万人の大軍は、永安、桂林と快進撃するが、蓑衣渡の戦いで思わぬ大敗を喫し、洪秀全の片腕、南王・馮雲山を失う。更に、長沙城の攻防で西王・蕭朝貴が倒れて……。<全4巻>
電子あり
太平天国(1)
太平天国(1)
著:陳 舜臣,装丁:菊地 信義,装画:井上 正篤
講談社文庫
太平天国の興亡を描く傑作大河小説。15年にわたり清朝を震撼させた争乱の発端ーーアヘン戦争から7年後、小乱が続き匪賊が横行する、物情騒然たる中国で、洪秀全が頭角を現わしてきた。エホバを天父と仰ぎ、清朝を排して世直しをめざす、拝上帝会の創始者である。信仰と理想に燃えて広西省金田村に決起した一党は、多彩な勢力も併合して、遂に、太平天国という「国」を樹立するに到った。<全4巻>
電子あり
剣と旗と城 剣の巻
剣と旗と城 剣の巻
著:柴田 錬三郎
講談社文庫
弱い奴は、死ぬがいい。強い者が旗を奪い、城をとるのだ! 応仁の乱後の四分五裂した天下に、黄金5枚で雇われた、いわば戦争を商売にする「戦争の犬」の眉間(みけん)景四郎と等々力権十郎。そして、忍者、荒法師、女剣士、孤児、それぞれに野望を胸に、あるいは、宿運に生きる、乱世ゆえの人間群像を描く、戦国長編ロマン。<全3巻>
電子あり
日本を変えた男のビジネス魂 坂本龍馬と海援隊
日本を変えた男のビジネス魂 坂本龍馬と海援隊
著:坂本 藤良,装丁:山岸 義明,装画:生頼 範義
講談社文庫
龍馬はまた秀れたビジネスマンでもあった!坂本龍馬の政治活動はすべて経済感覚に裏付けられていた.彼が命を賭した「海援隊」創設を通して,近代的経済人としての合理性や発想の秘密をさぐった話題の本.
日本の中の朝鮮文化(6) 丹波・但馬・播磨・吉備ほか
日本の中の朝鮮文化(6) 丹波・但馬・播磨・吉備ほか
著:金 達寿,装丁:市川 英夫
講談社文庫
古代朝鮮から日本に渡来した文化は、山陰道の丹波・但馬の各地にも伝播しているが、山陽道の播磨・吉備に入ると、ますます濃密に遺跡や遺物に反映してくる。秦氏族の来歴や宮山古墳、唐子踊などを調べるにつれ、新羅系の色彩が強いことも判明する。発見の喜びに勇躍する踏査紀行シリーズの待望6冊目!
電子あり
封神演義(上)
封神演義(上)
訳:安能 務
講談社文庫
中国三大奇書を越える奇想天外な大伝奇小説商から周への易姓革命を舞台に、軍師太公望を擁する西岐軍と紂王軍の殺戮戦。妖術玄術が切り結び、飛び交う秘密兵器はSFを凌ぐ。幻の大伝奇ロマン、本邦初訳。(講談社文庫) 読みだしたら、やめられない! 中国の大伝奇ロマン。 商から周へ、中国ではいま易姓革命が始まろうとしている。名君紂(ちゅう)王は妖妃妲己(だっき)を迎えて以来、まったくの昏君(フンチュン)(バカ皇帝)と化した。妲己、彼女はじつは、千年の齢を経た女狐の化身だったのだ。――軍師太公望(姜子牙)を擁する西岐軍と商軍の大殺戮戦。妖術が切り結び、秘密兵器が飛び交う奇書。全3巻。
電子あり
雨の日の珈琲屋で <流されゆく日々‘77>
雨の日の珈琲屋で <流されゆく日々‘77>
著:五木 寛之,装丁:山岸 義明,装画:西村 玲子
講談社文庫
「トーキング・クロニクル」1977年版。映画会社の試写室で青春の郷愁に浸り、古都イスファハンで文明の盛衰を想い、北海道の炭坑町で時代の移り変わりを語る――豊富な話題で時代を照射する第2弾。
拳豪伝
拳豪伝
著:津本 陽
講談社文庫
時は幕末、「拳骨和尚」物外の、愛と武勇の遍歴ー幕末の動乱の世を生きた「げんこつ和尚」武田物外(もつがい)の、愛と武勇の遍歴。武家の長男に生まれながら、幼時の喧嘩で相手が死んでしまい、剃髪する。剣と柔術の道を極め、京都・壬生(みぶ)の新選組道場に現われてその荒稽古を嘲り、近藤勇の挑戦を受ける晩年まで、人並み外れた怪力の持ち主の、気骨の生涯をたどる痛快時代巨編。
電子あり