講談社文庫作品一覧

霊視刑事夕雨子1 誰かがそこにいる
講談社文庫
刑事夕雨子はいつも首元にストールを欠かさない。お洒落のため? いや、これを巻かないと、寒気と共に常に死者が話しかけてくるからだ。「祖母譲りの特殊能力を活かしたい」と、この仕事に就いたが体力を消耗する霊視には、未だまったく慣れないのだった。浮かばれない死者たちの声は、ある時は怒りに震え、ある時は悲しみに沈んでいり。事件の本当の真相は、彼らの声を聞かずにはわからない――意外な結末がスリリングな、エンタメ女性刑事シリーズ、開幕!

それでも気がつけばチェーン店ばかりでメシを食べている
講談社文庫
人気シリーズ第2巻ついに文庫化!収録されているのは、松屋、モスバーガー、ジョナサン、いきなりステーキ、ミニストップ、無添くら寿司、どさん娘、ミスタードーナツ、名代 富士そば、串カツ田中、崎陽軒、洋麺屋五右衛門、伝説のすた丼屋、はま寿司、家系ラーメン、さくら水産、ステーキハウス88、大阪王将、ねぎし、コメダ珈琲、ゴーゴーカレー、磯丸水産、養老乃瀧、すしざんまい、京樽など、誰もがきっと食べたことのあるおなじみのチェーン店ばかり。著者独自の視点から、各店の魅力と栄枯盛衰を綴る。

忘れる女、忘れられる女
講談社文庫
なかったことに、して欲しい。
オフショルおばさんの露出、SNSの自意識管理、
首相夫人のフットワーク、衰え知らずの不倫祭りーー。
忘れっぽさは新たな世界への入り口
ロングランエッセイ最新文庫!
子ナシ独身女性知事誕生に感慨を覚え、眞子さま婚約に「コムる」男の増加を予感。衰え知らずのスキャンダル市場では「録られる」恐怖に慄いて――。政治、芸能、SNS、一度犯したしくじりが消えにくい時代、忘れることはむしろ幸福をよび新しい世界を連れてくる? 今を切り取るロングランエッセイ第12弾。

竜と流木
講談社文庫
人間は、自然を管理できているはずだったーー。
細菌を媒介する黒い悪魔の暴走
複層的な問いを投げかけるバイオミステリー
水の守り神とも称される愛くるしい両生類ウアブに魅せられ、太平洋の小島ミクロ・タタに通う若き研究者ジョージ。だが、インフラ開発で高級リゾートの人工池に棲息の場を移されたウアブに、大量死が起こる。それは悪夢の幕開けだったーー。禁忌に触れた人類を生態系の暴走が襲う!

歴史劇画 大宰相 第九巻 鈴木善幸の苦悩
講談社文庫
史上初の衆参同日選挙は大平正芳の急死で「弔い選挙」となり、自民党が圧勝した。中曽根康弘、河本敏夫、宮沢喜一が大平後継候補として名前があがるが、ダークホース・鈴木善幸が急浮上。田中六助は田中角栄ら各派実力者に鈴木支持を取り付け、鈴木政権が誕生した。だが、「和の政治」を掲げる鈴木善幸は、相次ぐ失策で次第に政権担当能力のなさを露呈する。行政改革に活路を求める鈴木。一方、田中は自派寄りの内閣改造を行い、福田は鈴木批判を強める。傑作戦後日本史第9弾!
解説:鈴木俊一(自民党総務会長)

5分後に意外な結末 ベスト・セレクション 白の巻
講談社文庫
累計270万部の突破の超人気シリーズの粋を集めたベスト集。
第二弾は二冊同時発売。
書き下ろしを含む20編とさらに短く切れ味鋭い19編のスケッチで構成。
恐怖、感動、笑い、涙……そして最後にやってくるだまされる快感!
たった5分の中で起こるドラマが、日常をリフレッシュさせる。
ティーンから大人まで、どこから読んでも楽しめるショート・ショート集。
朝読にも最適。親子で楽しめるアンソロジー。

5分後に意外な結末 ベスト・セレクション 黒の巻
講談社文庫
累計270万部の突破の超人気シリーズの粋を集めたベスト集。
第二弾は二冊同時発売。
書き下ろしを含む20編とさらに短く切れ味鋭い19編のスケッチで構成。
恐怖、感動、笑い、涙……そして最後にやってくるだまされる快感!
たった5分の中で起こるドラマが、日常をリフレッシュさせる。
ティーンから大人まで、どこから読んでも楽しめるショート・ショート集。
朝読にも最適。親子で楽しめるアンソロジー。

東野圭吾公式ガイド 作家生活35周年ver.
講談社文庫
著作100冊目前、全世界で一億部を突破!
日本で、世界でその人気を誇る東野圭吾。
ミステリーもファンタジーも、シリアスもコメディも、すべてをベストセラーにしてきた大人気作家の35年間は挑戦の連続だった。
25周年版公式ガイドに新作の自作解説を加え、貴重なロングインタビューを収録した決定版!

身分帳
講談社文庫
映画監督西川美和が惚れ込んで映画化権を取得した、
『復讐するは我にあり』で知られる佐木隆三渾身の人間ドラマ!
映画『すばらしき世界』(2021年2月公開)原案。
復刊にあたって、西川美和監督が書き下ろした解説を収録。
人生の大半を獄中で過ごした前科10犯の男が、極寒の刑務所から満期で出所した。
身寄りのない無骨者が、人生を再スタートしようと東京に出て、職探しを始めるが、
世間のルールに従うことができず、衝突と挫折の連続に戸惑う。
刑務所から出て歩き始めた自由な世界は、地獄か、あるいは。
伊藤整賞を受賞した傑作ノンフィクション・ノベル。

水壁 アテルイを継ぐ男
講談社文庫
著者のライフワークとも言える東北の大河小説シリーズ「最新刊」がついに完成!
東北の英雄・アテルイの血をひく若者、天日子。朝廷の容赦ない仕打ちに苦しめられ続ける民を救おうと立ち上がった彼のもとに、その志に共感する、力ある者たちが集まってくる。朝廷との圧倒的な数の差を知略で制し、不利な状況にも臆せず力を尽くして立ち向かう、蝦夷たちの気高い姿に心揺さぶられる歴史大河小説。
解説・田口幹人(書店人)
こんなにも故郷を思い、
私心を捨てて闘った者たちが
岩手という地には多くいたのだと知った時、
感謝の念と共に鳥肌が止まらなかった。
―― 菊池雄星(シアトル・マリナーズ)
(岩手日報「雄星の愛読書」より)

七月に流れる花/八月は冷たい城
講談社文庫
呼ばれた子どもは必ず行かなければならない──。
「夏のお城」への林間学校へ招待された少年少女たち。
全身緑色をした不気味な「みどりおとこ」の引率のもと、古城での共同生活がはじまった。彼らはなぜ城に招かれたのか?
同じひと夏を少女の視点で描く「七月」と少年側から描く「八月」を一冊に収録。

スピンクの笑顔
講談社文庫
生後四ヵ月で保護されたプードルのスピンクが、小説家の主人・ポチの家にやってきて十年。別れは突然に訪れた。ポチとスピンクの楽しく幸福な時間を描きつづけた大人気シリーズ最終巻。

雪の王 光の剣
講談社文庫
天下四国は冬の季節に入っていた。
元徐国王の風来坊・飛牙(ひが)は、最北の駕(が)国へ。
鎖国して三十年、国王は宰相・汀柳簡の傀儡(かいらい)と化し、天令の思思(しし)は監禁さ
れていた。
同胞を救うために天令・那兪(なゆ)は王城へ忍び込む。宰相の野望に巻き込まれた飛牙と那兪は、北端の街で命がけの一発逆転勝負に挑む。シリーズ第四弾。

潔癖刑事 仮面の哄笑
講談社文庫
潔癖の田島と天然の毛利。水と油の捜査一課の刑事コンビが「相棒」となり挑む、不可解な狙撃事件。真犯人は警察内部に? 人気警察シリーズ第二弾。

カクレカラクリ An Automaton in Long Sleep
講談社文庫
動きだすのは、百二十年後。どこにあるのか、誰も知らない。
天才絡繰り師が村に仕掛けた壮大な謎をめぐる、夏の冒険。
爽快青春ミステリィ。
あこがれの同級生、真知花梨の故郷を訪ねた郡司と栗城。秘境のような小さな村には、明治初期に天才絡繰り師によって仕掛けられた隠れ絡繰りがあり、それが今年、動きだすはずだという。どんな装置か、どこにあるのか、誰も知らない。言い伝えと石碑を手掛かりに百二十年まえの謎に挑む、爽快青春ミステリィ。
「一番難しいのはそこだと思う。
つまりね、百二十年間動き続ける機械よりも、
百二十年は止まっていて、百二十年後に動き始める機械の方が、
実現するのがはるかに難しい」

ここは、おしまいの地
講談社文庫
「うまくいかない日々を書いていたら連載になって、本になって、このたび受賞しました。体内に「鳥居」を埋め込まれてから人生好転。あのとき死ななくてよかったなあ。(こだま)」 --第34回講談社エッセイ受賞作。

札幌駅殺人事件
講談社文庫
上司の課長・田宮と駆け落ちした真代(まさよ)の二人を追ってきた探偵が、札幌行きの特急「北斗13号」の車内で殺されているのを発見される。容疑者として指名手配された田宮と真代。さらに、田宮が失踪してしまう。事件に裏があると推理した十津川警部は、真犯人にたどり着けるのか?

若君の覚悟 公家武者 信平(八)
講談社文庫
公家武者を襲う黒幕は、京にあり!
大人気時代小説、さらにスケールアップの第八弾。
☆☆☆
ついに姿を現した京の黒幕・下御門。
警戒する信平のもとに、江戸を騒がせる木乃伊の秘薬の噂が舞い込む。
良薬か、金儲けか。若き藩主・忠興が倒れるなか、信平は薬を疑う医師に目をつける。
将軍も頼る保科正之の逝去に、大名行列の襲撃。下御門の巨大な陰謀の目的とは?
スケールアップが止まらない時代活劇!
☆☆☆
【実在の「公家武者」松平信平】
1636年、公家としては最高の家格の鷹司家に生まれる。15歳で江戸へ下り、徳川家光から歓迎され武士となる。徳川家綱の計らいで紀州徳川家の娘・松姫と契りを交わし、それから松平家を称した。

うちの旦那が甘ちゃんで 8
講談社文庫
音吉の付き人「箱屋」となって芸者の世界に潜入することになった沙耶。他方、月也はなんと女装して芳町の陰間茶屋で働くという大胆な作戦。夫婦同時潜入の捜査なのだ。沙耶は得意の若衆姿で、山本町の座敷へ向かう音吉に付き従った。そこにいたのは以前から音吉に言い寄っていた金持ちの札差・吉兵衛だった。そして、音吉にではなく沙耶に相談を持ち掛けてきた。大奥に勤める姪が、抜け出して遊んでいるというのだ。しかも行先は陰間茶屋だと。もしかすると、月也と遭遇を? 夫婦同時潜入はここでつながるのか!

布石 百万石の留守居役(十五)
講談社文庫
加賀百万石の留守居役・瀬能数馬は岳父の宿老・本多政長から薫陶を受ける。各藩留守居役との駆け引きを描く好評書下ろしシリーズは、第十五巻目。
加賀藩邸の不祥事を咎める評定所に臨む為、江戸に向かった百万石の筆頭宿老・本多政長。神君家康の懐刀と言われた本多正信の血筋の登場に評定所の面々は圧倒された。陪臣の矜持を保ちつつ、政長は将軍綱吉との謁見を乗り切った。将軍と政長との間で交わされた話の内容が漏れてこないため、それを探る各藩の留守居役との交渉をめぐり、数馬の周囲は騒然となる。なおも江戸に留まる政長に随伴する数馬は、本多家と吉原の累代からの関わりに驚嘆する。宿老不在の加賀に、越前福井松平家の国家老次席が訪ねてきた。藩主の綱昌が、騒動時に書かされた「詫び状」の返還も強く求めてきた。