講談社文庫作品一覧

ダマシ×ダマシ SWINDLER
講談社文庫
偽りの時間でも、まちがいなく良い思い出なのだ。
結婚をしたはずの男がいない。婚姻届は出されておらず預金も消えていたが、とにかく、もう一度会いたい――。依頼を受けた小川令子は男が結婚詐欺の常習犯だと突き止めるが、事件は殺人に発展する。一方、小川の事務所の謎めいた所長・椙田は、ある大きな決断を。
ひとつの終わり、そして始まり。Xシリーズ完結!
みんないろいろな、過去がある。

決戦!新選組
講談社文庫
葉室麟が、門井慶喜が、土橋章宏が「新選組」を描く!
累計28万部を突破し、ますます進化を続ける「決戦!」シリーズ。
戦国時代の著名な戦場を舞台にすることが多かった「決戦!」シリーズだが、今回の舞台は初の幕末。
「新選組」の活躍と悲哀を、当代きっての人気作家が描き出す。

シラカバと少女
講談社文庫
奇妙な仮面をかぶり、雪原に出没するシラカバの妖精のような少女・ミンチュー! 太平洋戦争末期の満州(中国東北地区)を舞台に、中ソ混血の少女と純真な日本の少年との、民族を越えた愛と悲しみを清らかに描いた、ファンタジックな香り高い名作。日本児童文学者協会賞受賞作品。

大酒の合戦 下り酒一番(四)
講談社文庫
米の豊作で江戸では酒が余り、各酒問屋は販売不振に悩む。
そこで卯吉が思いついたのは、各問屋が酒と呑み手を出し、
一番多くの量を呑んだ者が優勝するという「大酒呑み競争」。
義母のお丹や二人の兄、そして他の酒問屋の思惑を前に、
卯吉は強敵を抑え、見事一番をとることはできるのか――。
老舗大店を救うため、今回も若き手代の卯吉が奔走!
大人気シリーズ第4弾。

激動 東京五輪 1964
講談社文庫
当代きってのミステリー作家7人、華麗なる競作!昭和三十九年十月――。
オリンピックに沸く東京を舞台に、ミステリーの最前線を走る七人の思惑が交錯する。
かわりゆく街の中で、男たちは何を目指したのか。究極のミステリー・アンソロジー、ついに文庫化。
激動の昭和史をひもとく競作シリーズがここに開幕。
【収録作、作家】
・「不適切な排除」 大沢在昌 八ミリフィルムの技術者は、なぜ殺されたのか!?
・「あなたについてゆく」 藤田宜永 二十一年前のあの日、私も日の丸を背負っていた。
・「号外」 堂場瞬一 特ダネは、よりによって開会式の日にぶつかった。
・「予行演習(リハーサル)」 井上夢人 国立競技場に持ち越された、幽霊屋敷の死体騒動。
・「アリバイ」 今野 敏 五輪の輪が四つ――死刑求刑は一転して無罪に。
・「連環」 月村了衛 黒澤明が降りたオリンピック記録映画を狙え!
・「陽のあたる場所」 東山彰良 華やいだ街の片隅で、おれは死の淵に立っていた。

歴史劇画 大宰相 第六巻 三木武夫の挑戦
講談社文庫
熱き戦後日本史全10巻!!
信なくば立たず、奮起す!
田中角栄が金脈政変で倒れ、後任は少数派閥を率いる三木武夫に。昭和51年(1976)、ロッキード事件が発覚、ついに田中が逮捕された!三木は政界浄化を名目に徹底解明を推進するが、「三木おろし」を狙う福田赳夫や大平正芳ら反主流各派は「挙党協」を結成して激突、自民党内は混乱する。だが、暮れの総選挙で自民党は敗北を喫し、三木は去る。
後継総裁・福田が昭和52年(1977)の参院選挙の勝利で躍る裏では、田中が大平政権実現に動き出していた。傑作戦後日本史第6弾!
解説:河野洋平(自民党元総裁)

潜入 味見方同心(二) 陰膳だらけの宴
講談社文庫
将軍暗殺の企てを探るため、魚之進は南町奉行・筒井和泉守に連れられて生まれて初めて江戸城の門をくぐる。本丸に入ると、いきなり将軍の朝餉を食べた毒見役が死んでしまい城内は大混乱に。兄に続いて自分も殺される運命なのか。天ぷら、すっぽん、陰膳コース……最高の物語と江戸の珍味をどうぞ召し上がれ!
【本巻のお品書き】
おむすびの天ぷらー伝説の天麩羅浪人のたくらみとは?
スッポンぽんー文字通り、裸でスッポンを食う店。
幽霊そばーうらめしや。ほんとうの幽霊も食べに来る。
陰膳だらけの宴ー葬式より静かで寂しい宴会の謎。

鏡の顔 傑作ハードボイルド小説集
講談社文庫
フォトライターの沢原はカメラを手に街を彷徨っていた。心を揺さぶられるような、撮りたいものが見つからないのだ。感性が鈍ったのか、それとも才能が枯れてしまったのか。理由のない怒りを抱える沢原の歩みがふと止まった。鏡越しに対峙した男。その目は暗く沈んでいた。“こいつだ”。そのとき、男の背後から現れた女性に沢原は息を呑んだ。(表題作)。鮫島、佐久間公、ジョーカーなど、作家生活40年を過ぎたハードボイルド小説界の重鎮・大沢在昌の人気キャラクターが勢揃いした傑作作品集。

サージウスの死神
講談社文庫
徹夜明けの仕事帰り、俺はビルの屋上から飛び降りてきた男となぜか目が合った。男はすぐに目の前のアスファルトの上でぐちゃぐちゃになった。警察の取り調べを受け、男の側頭部に3センチくらいの穴が開いていたと聞かされる。警察から解放された俺は、着替えを持ってきてくれた会社の同僚と地下カジノ「freeze」に繰り出すことにした。早速ルーレットへ。初日は負けたが俺はルーレットが気に入り、しばしばfreezeを訪れるようになる。300万円近く負けて俺は勝負に出た。そして預金のすべてを失った。会社にも行かず、俺は借金をしてルーレットに賭け続けた。ルーレット台にかじりつきホイールを凝視していると、突然影が落ちてきて数字の形になった。頭蓋骨から焔がこぼれ「26」という数字が見えた。一数字賭けに勝った。その後俺は家に戻らなくなった。カネは狩るものだと理解し、勝つことに徹底した。俺は賭けて、生きのびることができる。なぜなら、頭蓋骨のなかに「数」を飼っているからだ。あの男と目が合ってから……。

ラストチャンス 参謀のホテル
講談社文庫
老舗ホテルの立て直しは
日本の真価(プライド)の再生だ!
「GM、ピンチです!」
コロナパニック、鈍るインバウンド、迫る中国資本
“おもてなし”だけじゃ勝てません。
数々の企業を苦境から救ってきた“再生請負人”樫村徹夫。老フィクサーに名門「大和ホテル」の立て直しを依頼され、GM(総支配人)に就任した樫村だが、シビアな創業家の社長やクセあり従業員に大苦戦。迫る中国資本による買収の危機、予想外の裏切り。熾烈な生き残り戦争から老舗の看板を守れ!書下ろし第二弾
ドラマ原作シリーズ書下ろし最新刊

ニョロニョロ ノート
講談社文庫
講談社文庫のムーミンノートシリーズ第4弾は、隠れた人気者、ニョロニョロが登場!
中ページにはニョロニョロのイラストがいっぱい。
コンパクトでかわいい大きさは、持っていたら、自慢できちゃいそう。
スナフキンのように旅日記や本の感想を書いたり、リトルミイのように美味しいものを書きとめるのもいいかも。
使う人次第で楽しめるかわいい文庫ノートです!

ムーミン ノート
講談社文庫
講談社文庫のムーミンノートシリーズ第3弾は、いよいよムーミンが登場です!
勇気があって、やさしいムーミントロールのイラストがいっぱい。
コンパクトでかわいい大きさは、持っていたら、自慢できちゃいそう。
スナフキンのように旅日記を書いたり、リトルミイのように美味しいものを書きとめたりするのもいいかも。
使う人次第で楽しめるかわいい文庫ノートです!

幻想蒸気船
講談社文庫
現代日本で唯一、鎖国する島!?
その跡取り候補と言われ、困るツムギの前に
黒船が!(幽霊船)
浦島湾の沖に、現代日本で唯一、鎖国を続ける島がある、あなたはその島の跡取りになれる――。母を亡くしたツムギの前に現れた、奇妙島からの使い。戸惑うツムギの前に今度は幕末のあの有名な黒船が。乗船するのは、あの世へと向かう亡くなった人たち。ツムギと子ダヌキ妖怪の冒険が始まる!
「ふっふっふ。これぞ境界エリアの神秘だよ」
<文庫書下ろし>

ベスト6ミステリーズ2016
講談社文庫
2016年の一年間に発表された短編ミステリーの中から、日本推理作家協会が認める11作品を収録した『推理小説年鑑 ザ・ベストミステリーズ2017』。そのなかから、さらに選び抜いた6作品を収録してお届けします。
『黄昏』(薬丸 岳)第70回(平成29年度)日本推理作家協会賞短編部門 受賞作
『影』(池田久輝)
『旅は道連れ世は情け』(白河三兎)
『鼠でも天才でもなく』(似鳥 鶏)
『言の葉の子ら』(井上真偽)
『みぎわ』(今野 敏)

緑の窓口 樹木トラブル解決します
講談社文庫
「全ては樹木が語ってくれました」
『闇に香る嘘』『生還者』で注目の乱歩賞作家が挑む新境地。
樹木トラブルの裏には、人の“想い”が隠れている!
笑って泣ける、人の心と樹木をつなぐ6つの連作ミステリー
新設された「緑の窓口」への異動を言い渡された区役所職員の天野優樹。
えっ…、それって切符を買うところじゃ……。
疑問を抱いたのも束の間、「庭にあるスギの伐採をめぐって家族仲がギスギスしています。なんとかしてください」との依頼が届く。
そう、ここは市民の樹木トラブルを解決する部署だった!
花粉症で樹木嫌いの先輩・岩浪とともに依頼先に向かった天野。
しかし、そこにはスギを愛でる先客が。
「柊紅葉といいます。樹木医です。」
清楚な美人の登場に胸をときめかせる天野だったが、事態は意外な展開を見せ……。

晴れたら空に骨まいて
講談社文庫
散骨という葬送は、「スタイル」ではない。
死者とともに生きようとするときの大きな支えになり得る。
――平松洋子
愛する人を喪った人々がたどりついたそれぞれの自由な弔いの形とは――。セーヌ川、珊瑚の島、ヒマラヤへの散骨の旅、絶句するようなハプニング、そして新たな出会い。涙と笑いで彩る、「別れ」の先に生きる人々を深くユーモラスに描く爽快ノンフィクション。著者自身の体験を描いた文庫書下ろし新章収録。
注目の著者が描く「誰かがいない世界」の歩き方。

去り際のアーチ もう一打席!
講談社文庫
退場からが、人生だ。
「普通の人はいつ会社をやめるんやろ」。二千本安打達成目前に迫ったものの、衰えを隠せないスラッガーの宇恵康彦。肩たたきを迫る球団とファンからのプレッシャーを背負い、いざ勝負の打席に臨んだが――。球界に集う愛すべき面々が見つけた、退場の後の8つの人生。書下ろし短編「笑えない男」を新たに収録。
本書は、『去り際のアーチ』(徳間文庫)に書下ろし短編を加えた増補改訂版です。
<目次より>
・「塀際の魔術師」 お荷物になった四番打者
・「スイートアンドビター」 リストラ寸前の老解説者
・「カラスのさえずり」 四十路のウグイス嬢
・「永遠のジュニア」 気弱な二代目オーナー
・「トモ、任せたぞ!」 中間管理職コーチ
・「旅立ちのフダ」 半人前のダフ屋
・「笑えない男」 人望のない学生キャプテン
・「人生退場劇場」 四角四面な堅物審判

天空の翼 地上の星
講談社文庫
天に選ばれたのは、放浪の王。元王族の飛牙は、長く厳しい逃亡生活の末、仲間も理想も失い、詐欺すれすれの放浪者になっていた。ところが故国の政変に巻き込まれ……。疾風怒濤の中華ファンタジー開幕!
天下四国(てんげしこく)――この世は、峻厳たる山々に囲まれた四つの国に分かれている。南の王国「徐」の王太子・寿白は、革命の混乱のさなかに天令から王の証「王玉」を授かったが、徐国は倒れ、国名も「庚」と改められてしまう。
それから十年。かつて輝くほど聡明な少年王だった男は、飛牙と名乗るすれっからしに成り果てていた。天令の那兪は、飛牙の胸に眠る王玉を天へ返すよう迫るが、故国の荒廃に王の自覚を取り戻しつつある飛牙にいつしか寄り添っていく……。

新本格魔法少女りすか
講談社文庫
己の野心のため「使える手駒」を探す、小学生らしからぬ小学生・供犠創貴は、赤い髪に赤い瞳の転校生・水倉りすかが『赤き時の魔女』の名を持つ魔法使いだと知る。りすかは、神とも悪魔とも称される大魔道師の父を追い、『魔法の王国』から『城門』を越えてやって来た。予測不可能、縦横無尽の魔法冒険譚!

銀河鉄道の父
講談社文庫
数多くの傑作を残した宮沢賢治とその父・政次郎との
究極の親子愛を描いた
第158回直木賞受賞作。
☆☆☆☆☆
待望の映画化!
2023年5月5日(金・祝)全国公開!!
主演:役所広司
出演:菅田将暉 森七菜 豊田裕大
坂井真紀 / 田中 泯
監督:成島出
主題歌:いきものがかり
☆☆☆☆☆
宮沢政次郎の長男・賢治は、家業の質屋を継ぎたがらず、適当な理由をつけては金の無心をするような困った息子。
政次郎は厳格な父親であろうと努めるも、賢治のためなら、とつい甘やかしてしまう。
やがて妹・トシの病気を機に、賢治は物語を書き始めるが――。
後に国民作家となる天才・宮沢賢治の生涯を、父の視点から活写する。
究極の親子愛を描いた傑作。