講談社文庫作品一覧

ウェディング・マン
ウェディング・マン
著:日野 草
講談社文庫
人間が苦手で、相手が誰であれ一定の距離を保って接してしまう立夏。そんな自分を自然に受け入れてくれた妻・恵里香の不審な行動に浮気を疑い、ついに尾行を決意する。車が到着した場所は、立夏が所有する関東近郊の土地。そこで妻と妻の妹は、車のトランクから手足を拘束された少女を出す。現地で合流した妻の従弟の見ている前で、妻は少女をナイフで刺し、地中に埋めようとする。思わず立夏が声を上げると、その隙をついて、死んだはずの少女が駆け出した。従弟に追われ、恵里香とともに逃げる立夏。そこで彼女が語った、驚きの「仕事」と「家族」とは。
電子あり
黒い結婚 白い結婚
黒い結婚 白い結婚
著:中島 京子,著:窪 美澄,著:木原 音瀬,著:深沢 潮,著:成田 名璃子,著:瀧羽 麻子,著:森 美樹
講談社文庫
結婚――それは人生の墓場か、パラダイスか? 古今東西の解けない謎ともいえる「結婚」に、人気作家7名が迫ります。ダークサイドから見た〈黒い結婚〉と、ハッピーサイドから見た〈白い結婚〉。白黒両面から見た結婚の裏と表、たっぷりお届けします。 黒い結婚 窪美澄 「水際の金魚」 深沢潮 「かっぱーん」 木原音瀬 「愛の結晶」 中島京子 「家猫」 白い結婚 森美樹 「ダーリンは女装家」 瀧羽麻子 「シュークリーム」 成田名璃子 「いつか、二人で。」
電子あり
掟上今日子の退職願
掟上今日子の退職願
著:西尾 維新
講談社文庫
次の捜査を、最後の仕事に――。 結婚のため退職を決めた波止場警部は、「少しでも長くこの事件に携わっていたい」と思っていた。 しかし、一日で謎を解決する「最速の探偵」掟上今日子の登場で、 明日にも職場を去ることになりそうで!? 個性豊かな4人の女性警部と、不可思議な4つの事件に挑む、シリーズ第5巻!
電子あり
月の都 海の果て
月の都 海の果て
著:中村 ふみ,イラスト:六七質
講談社文庫
 天下(てんげ)三百十三年九の月。  元徐(じょ)国王の風来坊・飛牙(ひ が)は、天に戻れなくなった天令の那兪(な ゆ)を連れて東の越(えつ)国へ。  王都では瀕死の王のもと、二人の王子が後継争いの真っ最中。巻き込まれた飛牙は二の宮の陣営に軟禁されるが、折悪しく「屍(し)蛾(が)」と呼ばれる暗魅(ばけもの)が大発生する。放浪の英雄は越国を滅亡の危機から救えるか? 「人間って馬鹿みたいなことで揉めるのね」 東の越国の王位争いに 巻き込まれた元王様。 そのうえ暗魅(ばけもの)も大発生!
電子あり
地検のS
地検のS
著:伊兼 源太郎
講談社文庫
その男、悪か正義か――。 元新聞記者だから書けた!まったく新しい検察ミステリー。 一週間以内に特ダネを――。 東洋新聞の司法回り記者・沢村慎吾は追い詰められていた。 湊川地裁での取材中、地検の総務課長・伊勢雅行が法廷を覗く姿を見かける。 陰の実力者と噂される男が、ありふれた事件になぜ関心を寄せるのか(「置き土産」)。 事件の裏には必ず”奴”がいる。 圧倒的リアリティーで描く、全5編の連作“検察”ミステリー!
電子あり
南柯の夢 鬼籍通覧
南柯の夢 鬼籍通覧
著:椹野 道流
講談社文庫
O医大法医学教室の大学院生・伊月崇と指導教官の伏野ミチル。 魅力的なキャラクターとリアルな医学知識で描く、法医学教室のメディカルミステリー。
電子あり
歴史劇画 大宰相 第八巻 大平正芳の決断
歴史劇画 大宰相 第八巻 大平正芳の決断
著・その他:さいとう・たかを,原作:戸川 猪佐武
講談社文庫
総理の座に居座る大平正芳に、三木武夫、福田赳夫、中曽根康弘ら反主流派は、ますます態度を硬化させた。権力争いに奔走する政治家たち、機能停止に瀕する国会。「40日抗争」の決着は衆参両院の決選投票に。昭和55年(1980)5月、政権維持が精一杯の第2次大平内閣に社会党が内閣不信任案を提出、造反した三木、福田各派の欠席で可決される。大平は解散を決断、事実上の自民党分裂のなか、史上初の衆参同日選挙に突入した。傑作戦後日本史第8弾! 解説:玉木雄一郎(国民民主党代表)
電子あり
老侍
老侍
著:吉川 永青
講談社文庫
群雄割拠の戦国時代。武士たちは身命を賭して主君に仕え、家を守り、己の矜持のためにその生涯を生き抜いた。どんなに老いて体が衰えたとしても、その経験と智慧が輝きを失うことはない。 常に戦いの中に身を置き、死を傍らに感じる中で、武将たちはいかに考え、いかに生き残っていったのか。 最期の最期まで「侍」であることにこだわり続けた、六人の武将の生き様を描く作品集。 戦国時代に、「定年」はない――。 「意地の天寿」……龍造寺家兼(齢九十三) 「勝てば良かろう」……朝倉宗滴(齢八十二) 「不屈なれ」……長野業正(齢七十一) 「捨て身の思慕」……宇佐美定満(齢七十六) 「魂の檻」……武田信虎(齢八十一) 「過ぎたるもの」……島左近(齢六十一)
電子あり
警視の謀略 
警視の謀略 
著:デボラ・クロンビー,訳:西田 佳子
講談社文庫
ダンカン・キンケイド警視が異動後初めて挑むのは、セント・パンクラス駅で起きた爆破テロ! ロンドンの主要駅で爆破テロが発生。 キンケイド警視は、本来使用されるはずだった発煙筒が、何者かによって手榴弾にすり替えられたため爆発が起きたことを突き止める。誰の謀略か。 爆死した実行犯の周辺を捜査する中で、ある男の存在が浮かび上がる。なぜか記録上“存在しない”男の正体とは。 衝撃の真実に戦慄せよ! 大人気シリーズ最新刊!
電子あり
人間に向いてない
人間に向いてない
著:黒澤 いづみ
講談社文庫
「今年(2018年)読んだ本の中で、私のベスト3に入る1冊!」――宮部みゆき(単行本帯コメントより) 話題騒然のメフィスト賞受賞作。読者から届いた熱い、熱い声。続々重版出来。 子供を殺す前に。親に殺される前に。 すべての「向いてない人」に捧ぐ、禁断のオゾミス、または落涙の家族サスペンス! 一夜のうちに人間を異形の姿へと変貌させる奇病「異形性変異症候群」。 この世にも奇妙な病が蔓延する日本で、家族は。 ある日、美晴の息子の部屋を、気味の悪いクリーチャーが徘徊していた。 ――冗談でしょう。まさか、うちのユウくんも・・・!!?? そこから平凡な家族の、壮絶な戦いが幕を開ける。
電子あり
人類最強の初恋
人類最強の初恋
著:西尾 維新
講談社文庫
気づけば、すっかり依頼が来なくなっていた人類最強の請負人・哀川潤(あいかわじゅん)。 強くなり過ぎたゆえに、彼女に仕事を頼むのは卑怯だと、世界中が紳士協定を結んだのだ。 ほぼ無職となったはみだし者は一人、星空を見上げる。 その時、爆音と強烈な光を伴う『物体』が彼女を直撃した! 奇想天外な恋と冒険の物語、ここに開幕。
電子あり
笑う女 大江戸閻魔帳(四)
笑う女 大江戸閻魔帳(四)
著:藤井 邦夫
講談社文庫
霧雨に濡れて逃げた女は、なぜ笑ったのか? 「優しい女」が犯した亭主殺しの真相。戯作者麟太郎、涙の探索。 霧雨舞う中、傘も差さずに駆け出してきた年増女に行き合った、戯作者の青山麟太郎。 馴染みの下っ引・亀吉によれば、女は通旅籠町の裏長屋で亭主を殺し、姿を消したおきぬだという。 評判の良い仲居だったおきぬには、しかし人知れぬ別の顔があった。 哀しき運命に弄ばれた女を、麟太郎が追う!<文庫書下ろし>
電子あり
乱
著:矢野 隆
講談社文庫
少年時代を独り野生児として育った「虎」が、畑を荒らして村人に捕まってしまう。処刑されそうになるところを四郎という少年に命を救われる。天草四郎と虎の出会いだった。そのころ、九州の島原と天草の切支丹に対する迫害は苛烈を極め、四郎の父親らを首謀者にして公儀への反抗が企てられつつあった。他方、老中・松平信綱は、三代将軍・家光の治世に不安を抱いていた。江戸に幕府が開かれて三十有余年、天下は徳川家の下に本当に治まっていると言えるのか。歯向かう大名家は無くとも、民草はまだ治まっていない。信綱の心の中に潜む闇が蠢く……。
電子あり
スパイの妻
スパイの妻
著:行成 薫
講談社文庫
祝! 映画「スパイの妻」、第77回ヴェネチア国際映画祭銀獅子賞(監督賞)受賞! 選ぶべきは愛か、大義か――。 太平洋戦争前夜、混沌する運命に翻弄される男女の愛憎を描く、超一級歴史サスペンスの小説版! 1940年、太平洋戦争前夜の神戸。満州事変以降、国内外で不穏な空気が漂う最中、福原聡子は仕事で満州へ赴いた貿易商の夫・優作の帰国を待ちわびていた。しかし、帰国後の優作は人が変わったようで、憲兵隊からも目をつけられ始める。満州で何があったのか、夫は何を隠しているのか。優作と家庭の幸福を守るため、夫の秘密を探る聡子が目にした驚愕の真実とは――? 名匠・黒沢清監督がメガホンをとり、主演に蒼井優をむかえ、高橋一生が共演、第77回ヴェネチア国際映画祭で銀獅子賞(監督賞)を受賞した、映画「スパイの妻」(2020年10月16日全国ロードショー)、渾身の小説版。
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それ自体が奇跡
それ自体が奇跡
著:小野寺 史宜
講談社文庫
百貨店で働く貢と綾は結婚三年目。貢は婦人服売り場、綾は紳士服売り場で働いており、社内結婚だった。 貢はもともと百貨店のサッカー部に所属していたが、廃部に。しばらくサッカーとは無縁の日々を過ごしていたが、ある時社会人サッカーチームの強豪「カピターレ東京」からスカウトを受ける。 綾の反対にあいながらも、入団を決意する貢。 仕事よりも試合を優先しがちな貢に、上司も不満を募らせていく中、綾ともすれ違いはじめ――。 一方、綾は売り場に訪れた天野という男と映画や食事に行く関係に。貢よりも趣味が合う天野が徐々に気になり始める綾だが――。 結婚三年目にして初めて訪れる大きな危機を、2人は乗り越えられるのか!?
電子あり
歴史劇画 大宰相 第七巻 福田赳夫の復讐
歴史劇画 大宰相 第七巻 福田赳夫の復讐
著・その他:さいとう・たかを,原作:戸川 猪佐武
講談社文庫
昭和53年(1978)11月26日、党員による初の自民党総裁予備選挙が実施され、福田有利を覆すべく田中角栄は大平正芳と手を組んだ。総裁の座を射止めた大平は、しかし翌年の総選挙で敗北を喫す。厳しく退陣を迫る三木武夫、福田赳夫、中曽根康弘の反主流三派。総理・総裁分離論まで出て、自民党「40日抗争」に発展。事態収拾に努める党長老と大角との対立は激化し、大平は「鈍牛」のしたたかさで頑固に総理の座に居座りつづける。傑作戦後日本史第7弾! 解説:福田康夫(第91代内閣総理大臣)
電子あり
神の時空 前紀 女神の功罪
神の時空 前紀 女神の功罪
著:高田 崇史
講談社文庫
 アカデミズムの異端児、潮田誠教授の主催する天橋立へのバスツアーで起こった全員死亡事故の因縁を解き明かす。事故の二年前、大学関係者が立て続けに野犬らしきものに喉元を食い破られて命を落としていた。彼らは同じ潮田研究室に所属していた。  助手の永田遼子は教授が密かに研究しているらしい神功皇后について独自に調べるうち、歴史を揺るがしかねない記述をある古典籍に見つける。
電子あり
合理的にあり得ない 上水流涼子の解明
合理的にあり得ない 上水流涼子の解明
著:柚月 裕子
講談社文庫
☆☆☆テレビドラマ化!!☆☆☆ 出演 天海祐希 松下洸平 白石聖 中川大輔 丸山智己 仲村トオル 「合理的にあり得ない 探偵・上水流涼子の解明」 2023年4月17日(月)スタート 毎週月曜よる10時 カンテレ・フジテレビ系全国ネット 法より節義に報いたい。  危うい依頼、ケリつけます! 強すぎる女性探偵がキレ者バディと難題をオールクリア!                   『孤狼の血』『慈雨』『盤上の向日葵』著者の鮮烈ミステリー!! 上水流涼子は弁護士資格を剥奪された後、頭脳明晰 な貴山を助手に探偵エージェンシーを運営。 金遣いが荒くなった妻に疑念を抱く夫、賭け将棋で必勝を期すヤクザ、野球賭博絡みのトラブルetc.。 欲に塗れた人物たちの難題を涼子は知略と美貌を武器に解決するがーー。 著者の魅力全開、極上痛快エンターテインメント! 書店員さん驚嘆! 無茶ともいえる依頼を次々と解決していく姿が、清々しい!                丸善名古屋本店 竹腰香里さん プロフェッショナルなキャラクターと痛快な結末を堪能しました!              ときわ書房本店 宇田川拓也さん タイムリーな話題も盛り込まれ、想定外な展開に思わず引き込まれました。              芳林堂書店高田馬場店 江連聡美さん 格好いい! 涼子と貴山のコンビ、最高だ!!                大垣書店イオンモールKYOTO店 辻 香月さん
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砂の城 風の姫
砂の城 風の姫
著:中村 ふみ,イラスト:六七質
講談社文庫
 天下四国――それは、天から授かりし四つの国。  西の国、燕では、始祖王灰歌から代々女王が国を治めてきた。燕王はあらゆる祭事を司る神女でもあった。そのため、燕はもっとも天に近い国といわれる。  徐国の元王太子で、今やすっかり風来坊の飛牙は、天令の那兪を連れ、代々女王が治める燕国へ。そこで偶然お忍び外出中の名跡姫・甜湘と知り合った飛牙は、いきなり「胤」候補にされてしまう。胤は未来の女王たる甜湘に、子を産ませるための制度上の夫のこと。しかも飛牙の前にいたという胤ふたりは、すでに怪死を遂げているらしく……。胸躍るシリーズ第2弾!……。
電子あり
オリンピックへ行こう!
オリンピックへ行こう!
著:真保 裕一
講談社文庫
アスリートならば、みな夢見るオリンピックへ向けて、失敗をおそれず、あきらめず、努力を惜しまない姿を描く感動小説。 「卓球」  関東一部リーグ所属の明城大学卓球部四年の成元雄貴は、中学時代にはジュニアナショナルチーム(JNT)の候補選手だったこともある。一方、同じ明城大のエースで一年後輩の能勢雅弘は、NT(日本代表チーム)候補として、ナショナルトレーニングセンター(NTC)の合宿に参加できる実力の持ち主。能勢は国際大会での勝利を得ることで世界ランクを上げ、NTの一員となりオリンピックを目指していた。雄貴もまた日本代表に少しでも近づくために、学生日本一を決める全日本大学総合卓球選手権(全日学)にのぞむ。 「競歩」  世界トップレベルの競歩の世界で、日本代表に選出されるためしのぎを削る。企業チーム所属選手がたどってきた挫折と苦悩の日々。 「ブラインドサッカー」  パラリンピック種目・ブラインドサッカーで指導者として世界最高の舞台に向けて、どれほどの覚悟が必要なのか。 失敗をおそれず、あきらめず、努力を惜しまない選手たちの汗と涙をストレートに描く。