講談社文庫作品一覧

日本国憲法殺人事件
日本国憲法殺人事件
著:斎藤 栄,解説:影山 荘一,装丁:菊地 信義,装画:直江 博史
講談社文庫
「天地製薬のチミドールは、実験データが捏造されたもの」という匿名投書が、東邦新聞社にあった。偶然、この抗生物質によるショック死事件が続いて起っていたのだ。その矢先、実験の鍵と思われた男が怪死した……くちなしの花の中で。遺された憲法条文の切り抜きは、何を意味するのか? “斎藤栄流トリック”が意表をつく、本格推理。
電子あり
伊集院大介の冒険
伊集院大介の冒険
著:栗本 薫,解説:中島 河太郎
講談社文庫
東京から特急で2時間ほどの山中に山科警部の親戚がオープンしたばかりのペンションに幽霊が出没、客足もすっかり途絶えているという。霊能者を装った伊集院大介が乗り込んだ翌日、雪で孤立したペンションに謎の殺人事件が!山科警部を相手に、ご存じ名探偵・伊集院大介の推理が冴える傑作7編。
電子あり
原色の戦後史 戦後を日本人はどう生きたか
原色の戦後史 戦後を日本人はどう生きたか
著:大島 幸夫,装丁:田村 義也
講談社文庫
その頃、日本の子どもらは空腹をかかえて赤バットの川上野球に熱中し、大人たちは食糧買出しに追われていた。主婦もまじった「米よこせデモ」の一隊は皇居内に進入し、天皇一家の台所公開を迫っていた。貧しいながらエネルギーにあふれて生きいきとした庶民の体験を、占領軍・天皇・民衆の三極構造で描く。(講談社文庫) その頃、日本の子どもらは空腹をかかえて赤バットの川上野球に熱中し、大人たちは食糧買出しに追われていた。主婦もまじった「米よこせデモ」の一隊は皇居内に進入し、天皇一家の台所公開を迫っていた。貧しいながらエネルギーにあふれて生きいきとした庶民の体験を、占領軍・天皇・民衆の三極構造で描く。
電子あり
あした天気にしておくれ
あした天気にしておくれ
著:岡嶋 二人,解説:佐野 洋
講談社文庫
競馬界を舞台にしたミステリーの最高傑作。北海道で3億2千万円のサラブレッド「セシア」が盗まれた。脅迫状が届き、「我々はセシアを誘拐した」で始まる文面は、身代金として2億円を要求してきていた。衆人環視のなかで、思いもかけぬ見事な方法で大金が奪われる。鮮やかなトリックが冴える長編会心作。
電子あり
天井のとらんぷ
天井のとらんぷ
著:泡坂 妻夫,解説:山本 秀樹,装丁:菊地 信義,装画:高井 研一郎
講談社文庫
女流奇術師・曽我佳城の鋭く爽やかな名推理バーテンの谷利喜男が殺された.現場の天井にはダイヤのJのカードが貼りつけてあった.天井カードの奇術!被害者はそのカードで何を示そうとしたのか.謎また謎
武蔵坊弁慶(十)衣川の巻
武蔵坊弁慶(十)衣川の巻
著:富田 常雄,装丁:菊地 信義,装画:倉橋 三郎
講談社文庫
義経に従うのは弁慶、海尊ら十騎のみ。弁慶勧進帳の奇策で辿りついた平泉も、秀衡・吉次らが相次いで没し、義経と弁慶の運命、ここに窮る。遮那王の昔から義経を珠玉のごとく慈しんだ豪傑・弁慶は、五条大橋、壇の浦に浮かぶ無数の兵船、雪の吉野山の走馬灯を見つつ、玉虫親娘を目前に、悲しや無念なり壮絶な、弁慶立往生! NHK大型時代劇原作。
電子あり
武蔵坊弁慶(九)静の巻
武蔵坊弁慶(九)静の巻
著:富田 常雄,装丁:菊地 信義,装画:倉橋 三郎
講談社文庫
敵・頼朝の前で、遥かに義経を恋いながら、大胆に歌い、舞った19歳の白拍子・静御前の姿に、老若貴賤は喝采した。吉野、伊勢、比叡山と世を忍ぶ旅を続ける義経と弁慶。心のよりどころ十郎行家を失い、しだいに無気力になっていく義経を、弁慶は励ます。時に鎌倉では、義経との男子を生けるまま海に投ぜられ、静はすでに死を覚悟していた。NHK大型時代劇原作。
電子あり
終戦工作の記録(上)
終戦工作の記録(上)
監:江藤 淳,編:栗原 健,編:波多野 澄雄,その他:菊地 信義,装丁:道信 勝彦
講談社文庫
昭和史最大の外交ドラマを第一級史料で綴る近衛文麿,東条英機,東郷茂徳,そして天皇は戦争の終結をどのようなかたちで考えていたのか.和平への努力を,外交文書,陸海軍文書などを発掘してさぐる労作.
野獣駆けろ
野獣駆けろ
著:大沢 在昌,解説:山咲 千里
講談社文庫
六本木の遊び人高松圭介の正体は、傭兵の経験を生かしたノンフィクション作家。社会派の大物作家が執筆中の問題作と闘ったことから友人は殺され、脅迫を受ける。獣の血が甦り、プロの殺し屋と対決する。洒落た会話と戦闘シーンの迫力、そして意外な真相……。人気ハードボイルド作家の息もつがせぬ傑作長篇。
戦慄の十三楽章
戦慄の十三楽章
編:鮎川 哲也,装丁:菊地 信義,装画:玉井 ヒロテル
講談社文庫
クラシック音楽と殺人との巧妙アンサンブルミステリの雰囲気作りやトリックに古典音楽を利用した名作13編.妹尾アキ夫「深夜の音楽葬」,戸板康二「バイエルの八番」等.編者最も似合いのアンソロジー.
市民版 防衛白書
市民版 防衛白書
著:前田 寿夫,装丁:道信 勝彦
講談社文庫
軍拡は必要ないと,平和への脅威を鋭く告発着々と進行する国の防衛増強政策に対し,その無根拠性と危険を豊富なデ-タにより証明.米ソ核戦略にまきこまれつつある日本のとるべき選択を市民サイドから提案
自然と日本人 日本人の歴史第4巻
自然と日本人 日本人の歴史第4巻
著:樋口 清之,装丁:海保 透,装画:渡辺 冨士雄
講談社文庫
四季の変化に敏感な日本人は、自然のルールが人生のルールを決定すると考えた! ーー日本人の自然観は、太陽と火と水が基本発想だ。古代日本人は、太陽光線が稲の成熟と密接な関係があることに気づき、春分と秋分を両極にして労働の計画が立てられ、それが生活のサイクルとなり人生をも支配した。また、火と水に対して、日本人は充分な観察を繰り返しながら、一方では、たえず変わらぬ祈りを捧げてきた。火と水の両者を、自然の性格にさからわずに管理さえすれば、人間にとって何よりも大切な命や生活を護れるという信仰をもった。日本人の自然についての考え方は、太陽と火と水とを基本に組み立てられているといっても、決していいすぎではない。好評のテーマ別日本史。<全5巻>
電子あり
会社人類学入門
会社人類学入門
著:佐高 信,解説:島谷 泰彦,装丁:菊地 信義,装画:亀海 昌次
講談社文庫
本書は、現在ヤポネシア群島の一部分で生活する「ビジネス族」の宇宙観と行動様式を、『企業小説』と呼ばれる資料に登場する多様な人間像をもとに、調査=解析し1冊にまとめたもので、早い話が、アナタの上司や同僚の「集団的無意識」の奥底を、小説の登場人物のモデルへの取材をつうじて描き出した、会社人必読の書。KKニッポン族の生態とコスモロジー大研究。《両義的存在》であるミドルを描く『懲戒解雇』や『生命燃ゆ』、《異界》に挑むビジネスマンを描く『炎熱商人』など、経済小説を通して迫る、我ら会社人間の野性の思考!
電子あり
武蔵坊弁慶(八)流転の巻
武蔵坊弁慶(八)流転の巻
著:富田 常雄,装丁:菊地 信義,装画:倉橋 三郎
講談社文庫
頼朝追討の院宣もむなしく、義経と弁慶はついに都落ち! 鎌倉からの追手を逃がれて、瀬戸内に乗り出した唐船は暴風雨に翻弄される。平家の怨霊に悩まされながら、瀬戸内、鞍馬と逃避行を続ける義経は、雪の吉野路で静御前と惜別する。弁慶と玉虫母子の逢瀬も幻よりもはかなく、義経も弁慶も、ともに愛する人との別れに泣いた。NHK大型時代劇原作。
電子あり
武蔵坊弁慶(七)二都の巻
武蔵坊弁慶(七)二都の巻
著:富田 常雄,装丁:菊地 信義,装画:倉橋 三郎
講談社文庫
後に「腰越状」と呼ばれる詫び状を届けた義経に、頼朝からは何の沙汰もない。義経と頼朝の相克は激化していき、失意の中で京に戻る義経と弁慶を、大地震が待ち受けていた。玉虫と再会し、弁慶愛の屋形作りに精を出すも束の間、殿上人と交わる義経憎しの念に燃える頼朝は、ついに弟の成敗を決意する。義経は頼朝追討の院宣を強請したため、京・鎌倉の二都に一触即発の危機が迫る! NHK大型時代劇原作。
電子あり
午前三時の訪問者
午前三時の訪問者
著:和久 峻三,解説:山村 正夫,装丁:菊地 信義,装画:安岡 旦
講談社文庫
小学校4年生が、遠足の昼食時に誘拐された。女の声で、身代金5000万円を要求する脅迫電話がかかる。翌日、速達便で、受渡し日時と場所が指定され、母親が一人で来るように命じられた。犯人は金を奪い逃走するが、30分後に逮捕された。ところが、意外にも犯人は……。ご存知、赤かぶ検事・柊茂の活躍が始まる。
電子あり
昔話十二か月(七月の巻)
昔話十二か月(七月の巻)
編:松谷 みよ子,解説:野村 純一,装丁:菊地 信義,装画:司 修
講談社文庫
昔話を十二か月に分けた昔話歳時記七月の巻梅雨があがると田の草とりである.かっと暑い夏がくれば豊作間違いなしの年という.河童も山から降りてすもうをとる.七夕,夏土用,海にちなんだ昔話を収める.
蝶の切手
蝶の切手
著:西田 豊穂,装丁:菊地 信義,装丁:広瀬 郁
講談社文庫
最小の芸術―蝶切手,そのすばらしい世界!世界中の美しい蝶切手をあますところなくカラ-で紹介.切手にまつわるエピソ-ドや集め方,アルバム整理に役立つ豆知識の他,巻末にはチェックリストを収録.
ワンダー暗号ランド パズルつき.暗号推理小説傑作選
ワンダー暗号ランド パズルつき.暗号推理小説傑作選
編・解説:長田 順行,装丁:菊地 信義,装画:建石 修志
講談社文庫
読者挑戦のパズルつき,暗号推理小説10編江戸川乱歩から佐野洋まで,暗号ミステリ-の名作を一冊に.また,懸賞問題を含む暗号ミニパズルの出題と,暗号学入門,暗号と推理小説,ほか詳細な解説つき.
喪失荒野
喪失荒野
著:中津 文彦,解説:権田 萬治,装丁:菊地 信義,装画:安田 忠幸
講談社文庫
中国の女性新聞記者・王秀蘭は、夫・楊明徳とともに取材のため来日した。戦時中に「満州」で暗躍した特務機関員・倉田隆三と彼女との関係は、いったい何なのか? 特務機関の秘密資金の隠し場所を示した暗号文をめぐって、元機関員の間で起こる連続殺人のナゾ……。戦争が生んだ中国残留孤児の悲劇をえぐる、社会派ミステリーの大傑作。 中国残留孤児の悲劇をえぐる社会派傑作推理来日した中国の女性記者・王秀蘭と戦時中に「満州」で暗躍した倉田隆三の関係とは? 特務機関の秘密資金の隠し場所を示した暗号文を巡って起こる連続殺人のナゾ
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