講談社文庫作品一覧

釣りキチ旅日記
釣りキチ旅日記
著:矢口 高雄,装丁:菊地 信義,装画:矢口 高雄
講談社文庫
人気まんが家が語る、釣りの楽しさ、あれこれ集。雪深い東北の農村でのカジカやイワナの釣り、太平洋でブルー・マーリンを相手の豪快なトローリング、アラスカのサーモン・ダービーなど、釣り好きのキミのハートを把えずにおかない、刺激的話題が満載の本。詩情あふれるイラストも、読者のハートを間違いなく直撃! 「釣りキチ三平、それはボクの少年時代です」と語る著者が熱っぽく展開する、大自然の中でのスポーツ・フィッシング讃歌。
電子あり
垂直の死海
垂直の死海
著:森村 誠一,解説:渡辺 寛,装丁:菊地 信義,装画:南 正雄
講談社文庫
大企業の専制を逆手に取って企らむ完全犯罪巨大自動車会社が支配する地方都市を背景に大企業という要塞の中で君臨する男たちと,彼らに蹂躙される人々の抵抗を,損害査定員の調査を通して描く本格長編推理
昔話十二か月(八月の巻)
昔話十二か月(八月の巻)
編:松谷 みよ子,解説:野村 純一,装丁:菊地 信義,装画:司 修
講談社文庫
昔話を十二か月に分けた昔話歳時記八月の巻一面の稲田を風が渡り,稲の甘い香りを運んでくる.お盆が過ぎると村里では旅芝居が始まる.炎暑・雷・盆・閻魔さま・幽霊などにちなんだ真夏の昔話を収める.
満鉄特急あじあ物語
満鉄特急あじあ物語
著:林 青梧,その他:菊地 信義,装画:秋山 法子
講談社文庫
昭和9年11月1日午前9時、「あじあ」第一号列車が、大連駅から新京に向けて出発した。展望一等車、食堂車など6輌の豪華客車を牽引する、2C1流線形過熱テンダ機関車パシナ形。時速120キロ、動輪径2メートル。満鉄が世界に誇る超高速列車であった……。世界一の栄光の蒸気機関車の、誕生から最期まで、栄光と悲劇を描く。 夢の特急あじあ号誕生から終焉までのロマン大陸の緊迫した状況の中で,関東軍の圧力に抗しながら特急開発に心血を注いだ満鉄マンたちの鉄道屋魂.ソ連侵攻によって消え去るまでの,特急あじあ号の一部始終
電子あり
語りつぐ経営 ホンダとともに30年
語りつぐ経営 ホンダとともに30年
著:西田 通弘,装丁:市川 英夫
講談社文庫
ホンダ、奇蹟の成長はなぜ実現したのか! ホンダの町工場の時代から奇跡の成長のすべてを体験してきた、当事者の元副社長が綴る、その発想力、実践力、人間哲学の全て。偉大なバイタリティーの秘密を、はじめて明かすーー資本金100万円で、昭和23年に設立された小さな会社が、30数年で売上高2兆2千億円(昭和60年度)のビッグ・ビジネスに……。わが国の戦後経済発展の象徴として有名なホンダの奇跡は、どのような経営と生産現場によって実現したのか? 本田・藤沢の名コンビとともに、今日のホンダを築き上げた著者が、30年の歩みを的確に分析した好著。
電子あり
寝台特急あかつき殺人事件
寝台特急あかつき殺人事件
著:西村 京太郎
講談社文庫
大阪で私立探偵を開業する元刑事が、久々の上客にありついた。若い未亡人に同行して佐世保へ行ってほしいとの依頼。美女のエスコート役だ。2つ返事で「あかつき」に乗り九州へ向かう彼は、同じ頃九州の他都市で殺人犯に擬せられているのを全く知らない!著者の旅行ミステリーの代表的長編。
妖のある話
妖のある話
著:陳 舜臣,装丁:菊地 信義,装画:原田 維夫
講談社文庫
中国史を彩った美女の魔力。美女に迷って暴走する男たちの本性と、女の妖態を軽快につづる女性論エッセイ。女の「妖しさ」はどこからくるのか? ーー美女には、時代によって、はやりすたりがあり、好みにも個人差がある。男心をかき立てる「妖女」の魅力とは何? 少女が見せる妖、男装の女武人の倒錯美、愛らしい醜女の心根、病身美人の抗しがたい良さなどなど、男を刺激し翻弄する、妖しくも愛すべき女。博識のフェミニストが軽快に、女性の魅力を語るエッセイ集。
電子あり
終焉の姉妹(下)
終焉の姉妹(下)
著:千田 夏光,装丁:辰巳 四郎
講談社文庫
生まれた子を抱いて、着のみ着のまま生家のある長崎を去り、戦災孤児や浮浪者がたむろする駅舎、場末の売春窟やヤミ市街を転々とする、妹キヌ子。家族のため広島へ嫁した姉のサトにも、悲惨な生活が待っていた……。姉とともに混血児を生まされた妹を中心に、戦争に翻弄された9人のきょうだいの悲劇を描く。
電子あり
終焉の姉妹(上)
終焉の姉妹(上)
著:千田 夏光,装丁:辰巳 四郎
講談社文庫
生の重みと戦争責任のありかを問う、衝撃のノンフィクション・ドラマ。ルソン島の戦場で餓死1人、満州で生死不明1人、長崎に投下された原爆で被曝したために、つぎつぎと死亡した5人――9人中、7人のきょうだいを戦争で失い、米兵に犯されて私生児を生まされた姉妹がたどった、長く悲しい道のりを描く。
電子あり
日本国憲法殺人事件
日本国憲法殺人事件
著:斎藤 栄,解説:影山 荘一,装丁:菊地 信義,装画:直江 博史
講談社文庫
「天地製薬のチミドールは、実験データが捏造されたもの」という匿名投書が、東邦新聞社にあった。偶然、この抗生物質によるショック死事件が続いて起っていたのだ。その矢先、実験の鍵と思われた男が怪死した……くちなしの花の中で。遺された憲法条文の切り抜きは、何を意味するのか? “斎藤栄流トリック”が意表をつく、本格推理。
電子あり
伊集院大介の冒険
伊集院大介の冒険
著:栗本 薫,解説:中島 河太郎
講談社文庫
東京から特急で2時間ほどの山中に山科警部の親戚がオープンしたばかりのペンションに幽霊が出没、客足もすっかり途絶えているという。霊能者を装った伊集院大介が乗り込んだ翌日、雪で孤立したペンションに謎の殺人事件が!山科警部を相手に、ご存じ名探偵・伊集院大介の推理が冴える傑作7編。
電子あり
原色の戦後史 戦後を日本人はどう生きたか
原色の戦後史 戦後を日本人はどう生きたか
著:大島 幸夫,装丁:田村 義也
講談社文庫
その頃、日本の子どもらは空腹をかかえて赤バットの川上野球に熱中し、大人たちは食糧買出しに追われていた。主婦もまじった「米よこせデモ」の一隊は皇居内に進入し、天皇一家の台所公開を迫っていた。貧しいながらエネルギーにあふれて生きいきとした庶民の体験を、占領軍・天皇・民衆の三極構造で描く。(講談社文庫) その頃、日本の子どもらは空腹をかかえて赤バットの川上野球に熱中し、大人たちは食糧買出しに追われていた。主婦もまじった「米よこせデモ」の一隊は皇居内に進入し、天皇一家の台所公開を迫っていた。貧しいながらエネルギーにあふれて生きいきとした庶民の体験を、占領軍・天皇・民衆の三極構造で描く。
電子あり
あした天気にしておくれ
あした天気にしておくれ
著:岡嶋 二人,解説:佐野 洋
講談社文庫
競馬界を舞台にしたミステリーの最高傑作。北海道で3億2千万円のサラブレッド「セシア」が盗まれた。脅迫状が届き、「我々はセシアを誘拐した」で始まる文面は、身代金として2億円を要求してきていた。衆人環視のなかで、思いもかけぬ見事な方法で大金が奪われる。鮮やかなトリックが冴える長編会心作。
電子あり
天井のとらんぷ
天井のとらんぷ
著:泡坂 妻夫,解説:山本 秀樹,装丁:菊地 信義,装画:高井 研一郎
講談社文庫
女流奇術師・曽我佳城の鋭く爽やかな名推理バーテンの谷利喜男が殺された.現場の天井にはダイヤのJのカードが貼りつけてあった.天井カードの奇術!被害者はそのカードで何を示そうとしたのか.謎また謎
武蔵坊弁慶(十)衣川の巻
武蔵坊弁慶(十)衣川の巻
著:富田 常雄,装丁:菊地 信義,装画:倉橋 三郎
講談社文庫
義経に従うのは弁慶、海尊ら十騎のみ。弁慶勧進帳の奇策で辿りついた平泉も、秀衡・吉次らが相次いで没し、義経と弁慶の運命、ここに窮る。遮那王の昔から義経を珠玉のごとく慈しんだ豪傑・弁慶は、五条大橋、壇の浦に浮かぶ無数の兵船、雪の吉野山の走馬灯を見つつ、玉虫親娘を目前に、悲しや無念なり壮絶な、弁慶立往生! NHK大型時代劇原作。
電子あり
武蔵坊弁慶(九)静の巻
武蔵坊弁慶(九)静の巻
著:富田 常雄,装丁:菊地 信義,装画:倉橋 三郎
講談社文庫
敵・頼朝の前で、遥かに義経を恋いながら、大胆に歌い、舞った19歳の白拍子・静御前の姿に、老若貴賤は喝采した。吉野、伊勢、比叡山と世を忍ぶ旅を続ける義経と弁慶。心のよりどころ十郎行家を失い、しだいに無気力になっていく義経を、弁慶は励ます。時に鎌倉では、義経との男子を生けるまま海に投ぜられ、静はすでに死を覚悟していた。NHK大型時代劇原作。
電子あり
終戦工作の記録(上)
終戦工作の記録(上)
監:江藤 淳,編:栗原 健,編:波多野 澄雄,その他:菊地 信義,装丁:道信 勝彦
講談社文庫
昭和史最大の外交ドラマを第一級史料で綴る近衛文麿,東条英機,東郷茂徳,そして天皇は戦争の終結をどのようなかたちで考えていたのか.和平への努力を,外交文書,陸海軍文書などを発掘してさぐる労作.
野獣駆けろ
野獣駆けろ
著:大沢 在昌,解説:山咲 千里
講談社文庫
六本木の遊び人高松圭介の正体は、傭兵の経験を生かしたノンフィクション作家。社会派の大物作家が執筆中の問題作と闘ったことから友人は殺され、脅迫を受ける。獣の血が甦り、プロの殺し屋と対決する。洒落た会話と戦闘シーンの迫力、そして意外な真相……。人気ハードボイルド作家の息もつがせぬ傑作長篇。
戦慄の十三楽章
戦慄の十三楽章
編:鮎川 哲也,装丁:菊地 信義,装画:玉井 ヒロテル
講談社文庫
クラシック音楽と殺人との巧妙アンサンブルミステリの雰囲気作りやトリックに古典音楽を利用した名作13編.妹尾アキ夫「深夜の音楽葬」,戸板康二「バイエルの八番」等.編者最も似合いのアンソロジー.
市民版 防衛白書
市民版 防衛白書
著:前田 寿夫,装丁:道信 勝彦
講談社文庫
軍拡は必要ないと,平和への脅威を鋭く告発着々と進行する国の防衛増強政策に対し,その無根拠性と危険を豊富なデ-タにより証明.米ソ核戦略にまきこまれつつある日本のとるべき選択を市民サイドから提案