講談社文庫作品一覧

明日なき巡礼たち
明日なき巡礼たち
著:黒岩 重吾,解説:武蔵野 次郎,装丁:菊地 信義,装画:浜野 彰親
講談社文庫
おれを左遷したヤツはだれだ? 左遷を画策した「犯人」を追う、長編サスペンス。D薬品の有能なプロパーである立槍は、創業者会長の縁戚の娘と見合したが、愛人の存在を理由に破談の上、九州転任を命じられる。辞表を出した彼は、総会屋の部下になり、見えない敵に復讐を誓う……。サラリーマン社会に渦巻く、飽くなき人間の欲望と闘いを鮮やかに描く、サスペンス力作。
電子あり
教育工場の子どもたち
教育工場の子どもたち
著:鎌田 慧,解説:斎藤 茂男,その他:菊地 信義,装丁:田村 義也
講談社文庫
実際に学校をまわった教育現場からの報告ーー愛知・千葉などから全国にひろがった極端な管理主義教育は、教室での子どもたちの自由を奪い、その心を窒息死寸前にまで追い込んでいる。創造的で生きいきとした生活は、どうしたら甦るのか。いじめや子どもの自殺など緊急な課題を考えつつ、各地の小中学校をまわって、教育の反動化の実態を明らかにする。
電子あり
絢爛たる檻
絢爛たる檻
著:勝目 梓,装丁:菊地 信義,装画:横山 裕
講談社文庫
ファッション業界の内幕をあばく長編ロマンデザイナー小淵幸彦は目ぼしい賞を総なめにしている。新進デザイナー及川充は虎視眈々とその座を狙っている。欲に生きる人間の業を、乾いた筆致で描く著者会心作
コルドバの女豹
コルドバの女豹
著:逢坂 剛
講談社文庫
強烈な太陽。薄暗い路地。カスタネットの響きと闘牛の雄叫びの町スペインを舞台に、ファシストが、王党派が、共産党が、トロツキストが、アナキストが、ETAが、血で血を洗い、裏切りで裏切りを裂く。――この恐怖と魅惑の町にいま、黒い情念と極秘の使命を帯びた謎の日本人たちが侵入してきた……。
電子あり
原発への警鐘
原発への警鐘
著:内橋 克人,その他:菊地 信義,装丁:海保 透
講談社文庫
日本列島「原発基地化」の実態と危険を暴く! スリーマイル島、チェルノブイリなどでの原発事故は、あらためて原子力エネルギーの怖さを実感させた。世界各国で安全神話がくずれているのに、なぜか日本では驚くべき「原発過密立地」計画が進行中だった……。住民の不安を解消しきれないままに、日本列島「原発基地化」を強行する危険な狙いとその全容を迫真の取材で描く! 
電子あり
兇悪の拳銃
兇悪の拳銃
著:生島 治郎,解説:権田 萬治,装丁:菊地 信義,装画:谷口 茂
講談社文庫
ご存知「非情のライセンス」を持つ日本警察のヒーロー・会田刑事が登場する兇悪シリーズ――長身独身の硬骨漢・会田の所属する警視庁特捜部に大阪府警の「問題」刑事が異動してきた。その彼の命が狙われているという。会田は彼と組んで謎の狙撃者を追う、という表題作のほか、アクション・ハードボイルド・ミステリーの傑作9編を収録。「男はタフでなければならない」
電子あり
危険信号
危険信号
著:阿刀田 高,解説:郷原 宏,装丁:菊地 信義,装画:畑農 照雄
講談社文庫
短篇の名手が贈るバラエティ豊かな秀作集。人生の危険信号を軽妙に描く12篇。黒い笑いに満ちた夢の宝石箱ーー美津子は、幼いころからよく腹痛をおこした。それも肝心なときに。楽しい山登りの前夜、友達の家に遊びに行くとき、就職試験の折……。そして会社の同僚の並木から、遠出のドライブに誘われたときも、腹痛がおき、淡い恋は去ってしまった。結局、並木は、美津子の友人・芳枝と結ばれたのだが、これには裏があった! 人生の危険信号を軽妙に描く秀作集。
電子あり
終戦工作の記録(下)
終戦工作の記録(下)
監:江藤 淳,編:栗原 健,編:波多野 澄雄,装丁:道信 勝彦
講談社文庫
昭和史最大のドラマを第一級史料で綴る! 和平への道を秘かに推進したのはだれか? 天皇が決断したのはいつか? 最新研究レベルで明らかにする終戦への過程の全貌.定評ある執筆者によるオリジナル本!
自分発見テスト エゴグラム診断法
自分発見テスト エゴグラム診断法
著:桂 戴作,装丁:菊地 信義,装丁:南 伸坊
講談社文庫
もうアメリカでは常識の、エゴグラム自己診断法。質問事項に答えて、その結果をグラフで表わせば、あなたの性格、異性との相性や恋愛運、職業の適性・出世度、それから、かかりやすい病気や受けやすいストレスまで、様々なことがわかります。そして悩み解消のノウハウも。星占いや血液型より科学的でナットクできる、現代医学の最先端「交流分析」の成果が、本書にはギッシリ満載。読もう! 「性格改善療法」も掲載。
電子あり
白バラが紅く散るとき ヒトラーに抗したゾフィー21歳
白バラが紅く散るとき ヒトラーに抗したゾフィー21歳
著:フィンケ,訳:若林 ひとみ,装丁:高久 省三,装画:ペ-タ- 佐藤
講談社文庫
ヒトラーに抗し処刑された若き女性の航跡.正義感が強くて自由を愛するゾフィーの性格が,ナチスの非人間的な暗黒政治に立ち向かわせたのだった.妹や友人達の証言や日記・手紙で綴る感動のドキュメント.
敗北への凱旋
敗北への凱旋
著:連城 三紀彦,解説:泡坂 妻夫,装丁:菊地 信義,装画:村上 みどり
講談社文庫
片腕のピアニストが遺した曲と詩の謎とは?戦後間もなくの横浜中華街で起きた連続殺人事件は,戦前から戦後にかけての,男と女の哀しき人生の終着だった.その真相を解く鍵は,被害者の遺した楽譜だった!
釣りキチ旅日記
釣りキチ旅日記
著:矢口 高雄,装丁:菊地 信義,装画:矢口 高雄
講談社文庫
人気まんが家が語る、釣りの楽しさ、あれこれ集。雪深い東北の農村でのカジカやイワナの釣り、太平洋でブルー・マーリンを相手の豪快なトローリング、アラスカのサーモン・ダービーなど、釣り好きのキミのハートを把えずにおかない、刺激的話題が満載の本。詩情あふれるイラストも、読者のハートを間違いなく直撃! 「釣りキチ三平、それはボクの少年時代です」と語る著者が熱っぽく展開する、大自然の中でのスポーツ・フィッシング讃歌。
電子あり
垂直の死海
垂直の死海
著:森村 誠一,解説:渡辺 寛,装丁:菊地 信義,装画:南 正雄
講談社文庫
大企業の専制を逆手に取って企らむ完全犯罪巨大自動車会社が支配する地方都市を背景に大企業という要塞の中で君臨する男たちと,彼らに蹂躙される人々の抵抗を,損害査定員の調査を通して描く本格長編推理
昔話十二か月(八月の巻)
昔話十二か月(八月の巻)
編:松谷 みよ子,解説:野村 純一,装丁:菊地 信義,装画:司 修
講談社文庫
昔話を十二か月に分けた昔話歳時記八月の巻一面の稲田を風が渡り,稲の甘い香りを運んでくる.お盆が過ぎると村里では旅芝居が始まる.炎暑・雷・盆・閻魔さま・幽霊などにちなんだ真夏の昔話を収める.
満鉄特急あじあ物語
満鉄特急あじあ物語
著:林 青梧,その他:菊地 信義,装画:秋山 法子
講談社文庫
昭和9年11月1日午前9時、「あじあ」第一号列車が、大連駅から新京に向けて出発した。展望一等車、食堂車など6輌の豪華客車を牽引する、2C1流線形過熱テンダ機関車パシナ形。時速120キロ、動輪径2メートル。満鉄が世界に誇る超高速列車であった……。世界一の栄光の蒸気機関車の、誕生から最期まで、栄光と悲劇を描く。 夢の特急あじあ号誕生から終焉までのロマン大陸の緊迫した状況の中で,関東軍の圧力に抗しながら特急開発に心血を注いだ満鉄マンたちの鉄道屋魂.ソ連侵攻によって消え去るまでの,特急あじあ号の一部始終
電子あり
語りつぐ経営 ホンダとともに30年
語りつぐ経営 ホンダとともに30年
著:西田 通弘,装丁:市川 英夫
講談社文庫
ホンダ、奇蹟の成長はなぜ実現したのか! ホンダの町工場の時代から奇跡の成長のすべてを体験してきた、当事者の元副社長が綴る、その発想力、実践力、人間哲学の全て。偉大なバイタリティーの秘密を、はじめて明かすーー資本金100万円で、昭和23年に設立された小さな会社が、30数年で売上高2兆2千億円(昭和60年度)のビッグ・ビジネスに……。わが国の戦後経済発展の象徴として有名なホンダの奇跡は、どのような経営と生産現場によって実現したのか? 本田・藤沢の名コンビとともに、今日のホンダを築き上げた著者が、30年の歩みを的確に分析した好著。
電子あり
寝台特急あかつき殺人事件
寝台特急あかつき殺人事件
著:西村 京太郎
講談社文庫
大阪で私立探偵を開業する元刑事が、久々の上客にありついた。若い未亡人に同行して佐世保へ行ってほしいとの依頼。美女のエスコート役だ。2つ返事で「あかつき」に乗り九州へ向かう彼は、同じ頃九州の他都市で殺人犯に擬せられているのを全く知らない!著者の旅行ミステリーの代表的長編。
妖のある話
妖のある話
著:陳 舜臣,装丁:菊地 信義,装画:原田 維夫
講談社文庫
中国史を彩った美女の魔力。美女に迷って暴走する男たちの本性と、女の妖態を軽快につづる女性論エッセイ。女の「妖しさ」はどこからくるのか? ーー美女には、時代によって、はやりすたりがあり、好みにも個人差がある。男心をかき立てる「妖女」の魅力とは何? 少女が見せる妖、男装の女武人の倒錯美、愛らしい醜女の心根、病身美人の抗しがたい良さなどなど、男を刺激し翻弄する、妖しくも愛すべき女。博識のフェミニストが軽快に、女性の魅力を語るエッセイ集。
電子あり
終焉の姉妹(下)
終焉の姉妹(下)
著:千田 夏光,装丁:辰巳 四郎
講談社文庫
生まれた子を抱いて、着のみ着のまま生家のある長崎を去り、戦災孤児や浮浪者がたむろする駅舎、場末の売春窟やヤミ市街を転々とする、妹キヌ子。家族のため広島へ嫁した姉のサトにも、悲惨な生活が待っていた……。姉とともに混血児を生まされた妹を中心に、戦争に翻弄された9人のきょうだいの悲劇を描く。
電子あり
終焉の姉妹(上)
終焉の姉妹(上)
著:千田 夏光,装丁:辰巳 四郎
講談社文庫
生の重みと戦争責任のありかを問う、衝撃のノンフィクション・ドラマ。ルソン島の戦場で餓死1人、満州で生死不明1人、長崎に投下された原爆で被曝したために、つぎつぎと死亡した5人――9人中、7人のきょうだいを戦争で失い、米兵に犯されて私生児を生まされた姉妹がたどった、長く悲しい道のりを描く。
電子あり