講談社文庫作品一覧

何でもない話
何でもない話
著:遠藤 周作,解説:谷田 昌平,装丁:菊地 信義
講談社文庫
心臓の凍るような恐怖と、絶妙のユーモアを織りまぜた、10編の小説世界。なにげない平凡な日常生活のかげに、人知れぬ秘密を隠し持って生きねばならない人間という小さな存在……。あるテレビ・ディレクターの人生を描く表題作ほか、「姉の秘密」「爪のない男」「恐怖の窓」「猫」「気の弱い男」「知らぬが仏」などを収録。
電子あり
武則天(四)
武則天(四)
著:原 百代,装丁:安彦 勝博
講談社文庫
中国史上唯一の女帝武則天の果敢進取の生涯皇后の地位を得たのみならず,実権を己れの掌中にした武則天.だが,権力奪回をめざす貴族官僚の牙も鋭い.いまは天后と称する武后は,彼らに容赦ない鞭を振るう
宇宙から来た遺跡
宇宙から来た遺跡
著:南山 宏,装丁:三好 進
講談社文庫
「異星人」が地球に残した、謎の文明を追う。太古のいつか、宇宙から来た高等な知的生物は、人類の誕生と古代文明の発祥に関与した! この命題を検証するため、まず中南米大陸に狙いを定め、フィールドワークを決行。次々に発見される不可解な遺跡と遺物には、何が隠されているのか? そして重大な事実が……。地球外生物が遺した、巨大遺跡の謎を解く!
電子あり
武則天(三)
武則天(三)
著:原 百代,装丁:安彦 勝博
講談社文庫
着々と勢力を蓄え,女帝への途を切拓く武媚太宗崩御,高宗即位でいったんは尼寺へ追いやられた武媚だったが首尾よく高宗の寵を取りもどし皇后の地位についた.もはや邁進あるのみ.武媚の権謀術数が冴える
好太王碑の謎 日本古代史を書きかえる
好太王碑の謎 日本古代史を書きかえる
著:李 進煕,装丁:志賀 紀子
講談社文庫
なぜ古代の日朝関係碑文が改ざんされたのか? 隠された狙いと作りかえの真相を明かす。参謀本部が加えた碑文改竄の狙いは何か? ーー「謎の四世紀」といわれる日本古代史にあって、「任那日本府」の存在を裏づける不可欠な資料が、好太王碑であった。ヤマト政権の成立と統一の時期を論ずる根拠として利用され、教科書にまで登場している。しかし、そこには意図した歴史の作りかえがなされていた。なぜ、古代の日朝関係碑文が改竄されたのか。多年の研究から決定的な真相を明かす。
電子あり
ミステリィ・カクテル 推理小説トリックのすべて
ミステリィ・カクテル 推理小説トリックのすべて
著:渡辺 剣次,装丁:菊地 信義,装画:シックス,装画:堀川 淳一
講談社文庫
推理小説のすべてを楽しく解説した待望の書密室,脱獄,一人二役,死体隠匿,アリバイ崩し,暗号,時刻表など,多彩なテーマについて内外の名作を引例しながら解析する本格的ガイド・ブック.詳細な索引付
密やかな喪服
密やかな喪服
著:連城 三紀彦,解説:新保 博久,装丁:菊地 信義,装画:村上 昴
講談社文庫
「ああ、そうだわ――喪服を用意しておかないと……」ふと目醒めた枕上の暗闇で、妻が口にした一言が、夫の胸に暗い疑惑を棲みつかせ、恐怖の波紋をまき起こした。妻は一体、誰の死に備えようというのか? そして死は確実に準備されて……という表題作はじめ、平凡な日常の仮面の下に隠された、戦慄の人間ドラマ7篇を収めた推理傑作集。人間心理の闇を鮮やかにえぐる戦慄の意欲作!
電子あり
神より借りた砂漠
神より借りた砂漠
著:森村 誠一,解説:武蔵野 次郎,装丁:菊地 信義,装画:南 正雄
講談社文庫
ひとり息子を何者かに奪われた刑事の怒り!人は,神から托された美しい地上を,砂漠に変えるために空しい営為を続けていかねばならないのだろうか.現代社会に生きる人間を蝕む魔物を描ききる会心の長編.
ショートショートの広場
ショートショートの広場
編:星 新一
講談社文庫
星新一ショートショート・コンテスト(1979年~1983年)に応募の2万5420編の中から、最優秀作、優秀作の58編を収録。どこにでもありそうな話から、空前絶後の空想の産物まで、プロも驚くアイデアの妙、そして文章の冴えをご満喫ください。編者による全作品への選評も同時収録!
プードルの身代金
プードルの身代金
著:パトリシア・ハイスミス,訳:瀬木 章,装丁:菊地 信義,装画:谷口 茂
講談社文庫
愛犬のため身代金を払った夫婦は更に恐怖へ散歩中に姿を消した愛犬.そして陰気な声で五百ドルの身代金の要求が.飼主夫婦は相手を信じて金を払う.そこから本当の悲劇が始まる.サスペンスの名手の会心作
午後の脅迫者
午後の脅迫者
著:西村 京太郎
講談社文庫
ミステリーの楽しみと恐怖を満載して傑作短編集ーー私立探偵が夢みた成功報酬3000万は、いったい誰の手に? 妻は、会社を経営する夫の素行調査を、探偵社に依頼した。夫は、探偵にしっぽをつかまれるが、逆に、妻に「男」を作ってくれれば3000万出す、と言う。成功直前のある夜、探偵の眼の前で、一閃フラッシュが光って……。トリックの妙を示した秀作ぞろいの好短編集。
岸信介と保守暗闘 昭和の宰相5
岸信介と保守暗闘 昭和の宰相5
著:戸川 猪佐武,装丁:市川 英夫,装画:生頼 範義
講談社文庫
左右社会党の統一と民社党の分裂など政党は派閥抗争を重ねた。吉田から鳩山へ、鳩山から石橋湛山を経て岸信介へと続く政権の座をめぐる激しい確執。今日まで連綿と続く保守派閥抗争の構図ーー吉田退陣後、念願の政権の座についた鳩山は、日ソ交渉調印後引退した。後継をめぐる党内の派閥争いは激しく、その構図は今日にまで及んでいる。石橋湛山の病気退陣後、組閣した岸信介は、日米安保条約の改訂を企図した。反安保の運動は高潮し、与野党も賛否両論が渦巻いたが、岸内閣は強行採決に踏みきった。
電子あり
気まぐれ列車で出発進行
気まぐれ列車で出発進行
著:種村 直樹,装丁:菊地 信義,装画:山田 紳
講談社文庫
時刻表を片手に、その日の気分であちらに寄ったり、こちらに降りたりする、気まぐれ汽車旅の楽しみ。日本縦断鈍行乗り継ぎ気まぐれ列車、日本列島外周気まぐれ列車から、はたまた韓国、香港気まぐれ列車まで、乗りに乗りまくる。レイルウェイ・ライターによる、ユーモアあふれる汽車旅エッセイの会心作!
電子あり
戦後を疑う
戦後を疑う
著:清水 幾太郎,装丁:井上 正篤
講談社文庫
戦後日本のタブーに大胆に挑んだ衝撃の書!民主主義教育論争・防衛論争から,戦後思想の根幹をなす天皇制・マルクス主義の問題まで,戦後を徹底的に疑って検証し,戦後批判のバイブルといわれる話題の書.
映画館が学校だった わたしの青春記
映画館が学校だった わたしの青春記
著:佐藤 忠男,装丁:山岸 義明
講談社文庫
恋。友情。悲劇のヒロイン。映画に惹かれ、映画の中で人生を考えた。映画を愛しすぎてしまった男の青春感動自伝ーー田舎町の電電公社に勤めていた少年は、気がついたら興奮して、映画館のスクリーンを夢中で見つめていた、懐かしいあの頃。恋、友情、力強く生きる正義の男たち。悲劇のヒロイン……。こんなにも美しい女のひとがこの世にはいるという新鮮な驚き。映画に惹かれて、映画の中で人生を考え、やがて映画評論家になってしまった男の、映画を通じた青春自伝。懐かしい名画の数々が甦る感動の人生記録。
電子あり
少女まんが家殺人事件
少女まんが家殺人事件
著:斎藤 栄,装丁:菊地 信義,装画:加藤 孝雄
講談社文庫
人気漫画家の工房を襲う怪事件!傑作書下し売れっ子花扇美代子の工房に次々怪事件が.怨恨か嫉妬か.そして美代子が殺され,彼女の極秘恋愛まで明かるみに出る.タロット占いが謎を解く本格推理書下し長編
檻の中の被害者
檻の中の被害者
著:佐野 洋,解説:宇野 亜喜良,装丁:菊地 信義,装画:森 秀雄
講談社文庫
動物好きの恋人の影響を受けた弁護士事務所の調査員・谷田は、出張のたびに、その地の動物園を訪れるようになった。だが、なぜかそこのサルやキツネが毒殺されるという奇妙な事件が続発。疑いをかけられつつ谷田自身がその謎を追っていくと、驚くべき真実が……。名匠が放つ連続動物怪死事件の秘密を描く傑作ミステリー。 推理小説の名匠が放つ連続動物怪死事件の謎弁護士事務所の調査員が出張するたびに,その地の動物園のサルやキツネなどが毒殺されるという奇妙な事件が続発.その裏に秘められた驚くべき人間関係の真実は?
電子あり
マルクスその可能性の中心
マルクスその可能性の中心
著:柄谷 行人,装丁:菊地 信義,装画:シックス,装画:堀川 淳一
講談社文庫
作品を読むことの意を問う、画期的マルクス論。作品の外に、どんな哲学も作者の意図も前提にしないで読むこと、まだ思惟されていないものを読むこと、可能性の中心においてマルクスを読むとは、そういうことである。柄谷行人の不朽の名作。 ◎ある作品の豊かさは、著作家が意識的に支配している体系そのものにおいて、なにか彼が「支配していない」体系をもつことにある。……私にとって、マルクスを「読む」ことは、価値形態論において「まだ思惟されていないもの」を読むことなのだ。……マルクスをその可能性の中心において読むとは、そういうことにほかならない。<「序章」より>
電子あり
花言葉は死
花言葉は死
著:勝目 梓,解説:結城 信孝,装丁:菊地 信義,装画:野中 昇
講談社文庫
モデルガンは私と同じだ。限りなく本物に近いが、本物ではない。そんな私のところに、3ヵ月ぶりに家出人捜索の仕事が舞いこんだおかげで、私・秋津慎平は私立探偵をやめないですむ。妻への慰謝料も養育費も滞りなく払え、サントリーの白を購入でき、愛人・京子のアパートへも行け、モデルガンの組立てに精を出すこともできる。だが、捜索をすすめるうち、若い女の死体と有名芸能人の醜聞という流れになり、話は凄愴の色に染まっていった……。軽妙な語り口で地獄を描く傑作アクション・ミステリー!
電子あり
赤い雪崩
赤い雪崩
著:太田 蘭三,解説:中島 河太郎
講談社文庫
刑事崩れの私立探偵、一刀猛は、列車の中で知り合った2人の青年と冬の北アルプスに入った。見渡す限り白銀の世界に人間は3人だけ。が、雪崩に巻き込まれた九死に一生を得た一刀の前に、救助隊が並べた遺体は3体。謎の一遺体は誰か?他殺の疑いを持って調査を開始した一刀に、新たな事件、新たな殺人が。