講談社文庫作品一覧

はじまりはジャズ・エイジ
講談社文庫
今世紀前半のアメリカの、ジャズ・エイジ。この、文学と音楽と映画、スポーツにファッション、ジャーナリズムからマフィアまで、社会や文化の、そして人間の、さまざまな分野の逸材が花開き自由に活躍した時代を、そして、時代を創った青春群像を、人気エッセイストが長年の愛着と鋭い感性をもって生き生きと描いた、出色の素敵なアメリカ物語=エッセー集。
人気エッセイストによる素敵なアメリカ物語音楽と文学,スポーツとファッション,マフィアとジャーナリズム.全てのはじまりを今世紀前半のアメリカに求めて,生き生きと感性豊かに描いた出色のエッセー集
さようなら、ギャングたち
講談社文庫
ポップな感覚の群像新人長篇小説賞優秀作.昔々人々は親につけられた名前を持っていた.それから人々は自分で名前をつけるようになった.恋人たちは違ったやり方で名前を….豊麗な言葉による新しい文学.

地雷を踏んだらサヨウナラ
講談社文庫
「アンコールワットを撮りたい、できればクメール・ルージュと一緒に。地雷の位置もわからず、行き当たりドッカンで、最短距離を狙っています……」フリーの報道写真家として2年間、バングラデシュ、ベトナム、カンボジアの激動地帯を駆け抜け、26歳で倒れた青年の、鮮やかな人生の軌跡と熱い魂の記録。映画化もされた感動作。
2000年正月映画「地雷を踏んだらサヨウナラ」原作
「アンコールワットを撮りたい、できればクメール・ルージュと一緒に。地雷の位置もわからず、行き当たりドッカンで、最短距離を狙っています……」フリーの報道写真家として2年間、バングラデシュ、ベトナム、カンボジアの激動地帯を駆け抜け、26歳で倒れた青年の鮮やかな人生の軌跡と熱い魂の記録。
砲火に身を曝(さら)してシャッターを切るとき、無論、明日の未来はありませんが、こうして今、一分一秒を生きている実感は重く、充実しています。

あくび指南書
講談社文庫
ユーモアと諷刺たっぷりの痛快辛口エッセイ。身の回りには、なるほどこんなに言いたいことばかり。粗忽の使者、転失気、あくび指南……。落語にネタをとって、旧友、悪友、知己、家族、あたるをさいわい斬りまくる。

幽霊時代
講談社文庫
「生きている心地がしないんです」と患者は精神科医に訴えた。生きながら幽霊と化す奇病「幽霊症候群」はまたたく間に全国に蔓延し……。表題作をはじめ、透明なポエジーにみちた「ケンタウロスの子守唄」、パロディSFの傑作「エンゼル・ゴーホーム」等、著者のみずみずしいSFへの初心が結晶した短編集。
経済学と公共目的(下)
講談社文庫
不均衝・不平等是正をめざす経済改革政策論現代社会の諸矛盾を「計画化体制」と「市場体制」の関係でとらえ,両者間の不均衝発展の是正なしには現代経済社会の発展はありえないとするガルブレイスの到達点
経済学と公共目的(上)
講談社文庫
現代経済の諸矛盾を衝くガルブレイス経済学大企業体制による国家支配の現実を鋭く論じた前著「新しい産業国家」を一歩進め,中小企業分野も含めた現代経済社会をいかに認識し,改革すべきかを具体的に示唆

水滸伝(八)
講談社文庫
中国古典の代表的大作.唯一の完訳版文庫化辺境に果てしなく続く戦乱,また戦乱.さしも勇猛を誇った梁山泊の好漢たちも,ひとり倒れふたり倒れ,次第に数を減らしていく.そして宋江も….大長編大団円.

水滸伝(七)
講談社文庫
108つの星の宿命を背負って、梁山泊に集結を終えた108人の好漢たち。彼らはついに朝廷の大赦を得た。一躍国のため命を捨てて働くべく、行動を起こす。だが、彼らの抬頭を喜ばない佞奸たちの策動で、辺境の地辺境の地へと防備の名目で遠ざけられる。好漢たちはしかし勇躍己れが職責を完遂するのだった。

町工場からの発想
講談社文庫
「暮らしのある工場」を求めて、日々の働きと感情の触れ合いを思索した、工場生活者のノートがここにある。ロボット化・オートメ化の進む近代工場のなかでは、働きがいが見失われ、人間疎外が深刻になっている。いまこそ町工場に蓄えられた「暮らしの発想」に学び、楽しく働き豊かに生きる知恵を汲もう!

私の手が語る
講談社文庫
「私の手は、私がやってきたことのすべてを知っており、また語ってもくれる。私が話すことは、私の手が語ることなのだ」。完全燃焼をめざして生き抜いてきた技術者であり戦後を代表する経営者が、人間としての哲学や若き日の秘話を縦横に綴った待望の書。本田宗一郎のすべてが躍動し、面白さも抜群。

さらりーまん野戦学
講談社文庫
われらサラリーマンは、このわが国独得の世界である「会社社会」をいかに生きるべきか。ジェネラリストにはジェネラリストなりの、人生の知恵に裏づけられたノウ・ハウがあり、彼らはジェネラリストと呼ばれるスペシャリストではないか――。自らのサラリーマン体験を実例に、サラリーマンとしての積極的な生き方を具体的に説きあかす快著。われらサラリ-マン、いかに生きるべきか!
坪内寿夫・経営とはこうするんや
講談社文庫
坪内寿夫のユニ-クな経営哲学を徹底解明.これまで,つぎつぎに持ちこまれた百余の倒産企業のすべてを,一つの例外もなしに経営再建するのに成功した「坪内イズム」とは.不況下に生き残るための必読書.

メインバンク
講談社文庫
銀行による企業の安楽死は、許されるべきか? 倒産寸前の大手総合商社解体を断行するため、主力銀行は旧経営者をしりぞけ、出向役員を送りこんだ。会社が銀行管理から解体に追い込まれたら、あなたはどうする? 銀行側から描く地獄図! 巨大化した現代経済社会の中で苦悩するミドルの姿を中心に、「安宅産業を解体した住友銀行は果して悪だったか?」(あとがき)のテーマに迫る、企業情報小説の傑作。
銀行による企業の安楽死は許されるべきか?倒産寸前の大手総合商社解体を断行するため,主力銀行は旧経営者をしりぞけ,出向役員を送りこんだ.巨大化した現代経済社会の中で,主力銀行の役割を問う意欲作
室町記
講談社文庫
日本的なるものの確立を鮮やかな視点で描く「殺ばつな乱世」と思われていた室町時代が,実はこんなにも魅力ある「豊かな乱世」であったのか.新鮮な視点でこの時代と現代とのつながりを鋭く問い直した名作

ベースボール・スケッチブック
講談社文庫
24人のプロ野球選手に見る、プロの極意と心情。どんなジャンルでも、その道のプロフェッショナルにだけわかるものがある。目には見えない、言葉にはしにくい技術がある。それがある時フッと見えてくる……。選手たちの率直な言葉とともに、彼らが光り輝いた瞬間を、愛情こめて綴るエッセイ。オリジナル版。球場でキラリと光り輝く男たちの物語。

1812年の雪 モスクワからの敗走
講談社文庫
悲愴なモスクワ遠征の光と影を描く、エッセイスト・クラブ賞受賞の歴史読物ーーナポレオン摩下40万軍勢の悲劇的撤退行を、知られざるフランス側の生なましい資料によって書き下ろした絶好の歴史読物。モスクワ遠征には分からないことが多すぎる。皇帝自身は、この侵略を展開するに当たり、充分な認識と戦略を持っていたのか? また、数10万の餓死・凍死・戦死した兵士にとって、皇帝とは何だったのか?

敗れざる教師
講談社文庫
校内暴力を内側から描く衝撃の人間ドラマ! アフロヘアーの頭に深く剃りを入れた、暴力中学生の群れ。何が彼らを暴力に駆りたてるのか。それは愛なき教師への反逆なのか。綿密な取材をもとに描く長編力作。
校内暴力を内側から描く衝撃の人間ドラマ! アフロヘアーの頭に深く剃りを入れた、暴力中学生の群れ。何が彼らを暴力に駆りたてるのか。それは愛なき教師への反逆なのか。綿密な取材をもとに描く長編力作。(講談社文庫)

新名将言行録 幕末維新(三)
講談社文庫
倒幕。それは、日本の夜明けにとって、避け得ざる命題となった。いかにして、どのような形で!? そこには、関ケ原以来の怨みまで内蔵した、勢力争い・権力争いの、激しく、凄じい確執が潜んでいる。本巻には、薩長土の側に立つ坂本龍馬、中岡慎太郎、伊藤博文、西郷隆盛、高杉晋作、岩倉具視、福沢諭吉を収録。薩長土側の立場で維新の道を拓く英才たち!

犯罪総合大学
講談社文庫
実在した毒物殺人に刺激された女子大生の殺意(「文献学的事件」)、ガン宣告を巡る妻と夫の駆け引き(「医学的事件」)、青酸カリ殺人の怪(「薬学的事件」)、母を殺した男を追うOLの心の襞(「心理学的事件」)、飼い犬主人殺しの真相(「生物化学的事件」)、小学生と担任女教師の謎の関係とは(「教育学的事件」)――知性派作家による6つの大どんでん返しミステリー集。
知性派作家の華麗なテ-マ・ミステリ-集.実在した毒物殺人に刺激された女子大生犯罪の意外な結末「文献学的事件」.ガン宣告をめぐる夫婦間の恐るべきかけひき「医学的事件」等,六つの大ドンデン返し.