講談社文庫作品一覧
巨人の素顔
講談社文庫
一世を風靡したふたりの巨人の栄光と悲哀。未だ破られぬ69連勝に輝く大横網双葉山,隆盛を誇る今日のプロレス界の礎を築いた風雲児力道山。絶頂を極めた二人の知られざる孤独と悲しみを描く傑作実録小説

モッキンポット師ふたたび
講談社文庫
お帰りなさい、モッキンポット先生!ご存じ小松、土田、日野の3人組のいたずらにふりまわされる善意の人、われらがモッキンポット師が笑いと涙で帰ってきた――。お人好し神父と悪ヂエ学生の行状を軽快に描いた、笑いとペーソス溢れる名作『モッキンポット師の後始末』の続編登場!
お帰りなさい、モッキンポット先生!ご存じ小松、土田、日野の3人組のいたずらにふりまわされる善意の人、われらがモッキンポット師が笑いと涙で帰ってきた――。お人好し神父と悪ヂエ学生の行状を軽快に描いた、笑いとペーソス溢れる名作「モッキンポット師の後始末」の続編、文庫オリジナルで登場!
新・私の中国人ノート
講談社文庫
もっとも中国をよく知る著者の書き下ろし作初めて日本人を善玉として描いた映画の話をはじめ,中国と中国人の最新情報と,50年にも及ぶ交流から得た中国理解のエッセンスを語る評判のシリーズの最新作
内藤将棋勝局集
講談社文庫
空中戦,自在流の華麗変幻な内藤将棋の真髄変幻自在,華麗な攻め,必殺の寄せ―いかなる戦法をも縦横無尽に駆使して世に自在流と謳われる鬼才の勝局集.坂田三吉,升田幸三らの流れを継ぐ関西将棋の強腕
読書巷談縦横無尽 とっておきの50冊
講談社文庫
充実した時間を約束する決定版ブックガイド正真正銘楽しめる本,ヒザをうって感嘆できる本,イキのいい本を,読み巧者としてきわめつけの二人が,ホンネで精鋭をよりすぐり,その本の勘どころを語った快著

戦後欲望史 転換の七、八〇年代篇
講談社文庫
話題の人物や事件でつづる戦後史。世間を騒がせた大事件や懐しい風俗・流行など、時代の求める雰囲気をいちばん鮮明に映す「欲望」という観点か、「“我らの昨日」を再現する! ーー連合赤軍事件や三島由紀夫の自決や、前総理大臣・田中角栄の逮捕から、近くはグリコ・森永事件まで……恐しい犯罪や奇妙な事件のあいつぐ1970~80年代の深層を、人間の「欲望」という視座から見据えて描く戦後の同時代史。詳細な社会風俗年表とともに、当時の懐しい雰囲気や時代相が甦る。全3冊。
和飲倶楽部
講談社文庫
モナ・リザが微笑む
講談社文庫
ダ・ヴィンチ生涯を年代順に写真と文で評伝名画「モナ・リザ」の作者で画家でありながら彫刻家・建築家,科学者,技術者,哲学家として万能人間の天才といえるレオナルド・ダ・ヴィンチの足跡を年代順紹介
ビアフラ ―飢餓で亡んだ国―
講談社文庫
アフリカ大陸最大の餓死はいかに起きたか.ナイジェリア内戦は実は戦争ではなく,アフリカにおける”ユダヤ狩”だったといわれる.崩壊寸前のビアフラに潜入した記者が目撃した密林のアウシュビッツとは?

水滸伝(四)
講談社文庫
星主(せいしゅ)宗公明は、期せずして梁山泊の頭領の地位についた。梁山泊に結集してくる好漢たちは、いずれも各地で罪を得たものばかりである。しかし、彼らは朝廷の大赦を待って、男の義を果たさんとひたすら力を尽くしているのだ。「天に替って道を行う」ために義旗をあげる機運は熟した。中国大長編伝奇小説の完訳。

水滸伝(三)
講談社文庫
天こう星三十六員、地さつ星七十二座の宿命を背負った好漢たちは、ぞくぞくと梁山泊に結集してくる。宗公明も、己れが星主(せいしゅ)に生まれついているとも知らず、ただ運命の導くままに、その一員となろうとしている。だが、彼らに対する中央政権の風当りも、しだいに激しさを増してくるのだ。中国大長編伝奇小説の完訳。
発想の現場
講談社文庫

零戦 その誕生と栄光の記録
講談社文庫
日本人がもし一部の人の言うような模倣と小細工のみに長(た)けた民族であったなら、あの零戦は生まれえなかった。独特の考え方、哲学のもとに設計された「日本人の血の通った飛行機」それが零戦であった。本書は零戦のチーフデザイナーが、アイデアから完成までの過程を克明に綴った技術開発成功の物語である。

すこし枯れた話
講談社文庫
枯淡の文体で、人生の知慧をつづる、珠玉のエッセイ。比類なき知性と磨ぎ澄まされた感性で、数多くの名エッセイを発表してきた著者が、「この頃は、気に染まない原稿は書かないことにしている」というなか、自ら選りすぐった名編の数々。日頃気になるアレコレから芸術観まで、成熟の眼に映ったものは――。

遺恨の譜
講談社文庫
君命に抗し決起した薩摩勤王派の壮絶な人生薩摩藩の過激派の先走りを上意によって阻もうとしたのが寺田屋の変だった.そして生き残った志士たちは国元へ返されたと見えたが….歴史の弱者を活写する秀作集

おんな商売
講談社文庫
男はでんと坐って、貫禄を見せねばならぬが……。勝ち目の少ない亭主の、切なさ辛さ! 男の権威、女の実績 女の横暴、男の我慢ーー亭主の鼻面引き廻して、ごろ寝の女房はいいたい放題。女世帯で迫害される、気弱な亭主が蒸発した。男の胸には、一つの理想がくすぶっていた。腹の立ったときにいっぺん、食卓をひっくり返してやりたいのである。飄然と辿り着いた山の宿では、折しも老夫婦が……。という標題作のほか、いつの間にか微妙に入れかわる、男女の不思議なかかわりを描く、快作全9編を収録。
なぞなぞ
講談社文庫
知的好奇心をそそる楽しい言葉あそびの本.人の口でごはんを食べる人は? 子供だけでなく,大人をも存分に堪能させるその魅力.なぞなぞの深い知恵とのびやかな遊び心が,「言葉の時代」に話題を呼ぶ.

新名将言行録 室町時代
講談社文庫
北条氏にのっとられた形の鎌倉幕府も、執権・北条高時の頃には腐敗の極に達して、新たなる指導者を求める気運が高まっていた。時代の流れは、建武の新政から室町幕府へと進展するが、やがて下剋上の荒波が……。本巻には、後醍醐天皇、足利尊氏、楠木正成、足利義満、太田道灌、北条早雲、斎藤道三、大内義隆、毛利元就を収録。動乱の時代を生きる勇将・智将の経略譜。

新名将言行録 戦国時代(二)
講談社文庫
室町幕府を崩壊させた下剋上の激浪も、各地の群雄が次第に淘汰されるに及んで、ようやく鎮静の兆しをみせる。戦国の地鳴りは、徳川幕府という大政権を産み出すための、不可避の陣痛だったのかもしれない。本巻には、千利休、大友宗麟、長宗我部元親、徳川家康、石田三成、細川ガラシャ、淀君、天草時貞を収録。荒れに荒れる下剋上の嵐の時代に、波瀾万丈の生涯を生き、したたかに乗り切ろうとする群像の、激しく真摯な姿。

花蔭の人 矢田津世子の生涯
講談社文庫
坂口安吾の永遠の恋人の薄幸な人生と文学。そして文学への情熱と報いられぬ愛を精緻に綴る! ーー矢田津世子は昭和19年、満37歳の若さで逝った。文壇一の美女とうたわれ、トイフェル(悪魔)と噂されながらの短い生涯であった。坂口安吾の永遠の恋人と目されながら、文学ひとすじに激動の昭和前期を生きた津世子の生涯に、周辺に集散する多感な男女作家の心の遍歴を重ねあわせたノンフィクション!