講談社文庫作品一覧

昭和の宰相(1) 犬養毅と青年将校
昭和の宰相(1) 犬養毅と青年将校
著:戸川 猪佐武,装丁:市川 英夫
講談社文庫
金融恐慌、大陸の動乱、左翼弾圧など、政情不安の昭和初期。軍部抬頭の中で若槻、田中、浜口、犬養と、かろうじて命脈を保った政党内閣は、五・一五事件により終熄する! ーー問答無用、撃て! 五・一五事件の銃声1発とともに、政党政治は消えた。激動の昭和――大陸侵攻、軍部ファシズムの横行、世界大戦への参入、敗戦、占領、そして復興期の混乱を経た驚異の経済成長……と、すさまじい速度で変貌を遂げてきた昭和を、自らの同時代史として目撃してきた著者畢生のライフワーク!
電子あり
風よ雲よ(下)
風よ雲よ(下)
著:陳 舜臣
講談社文庫
いまや大頭目にのし上った鄭芝竜は天下をも望み、虎之助は豊臣の遺宝の謎を追うが……。治乱興亡の中国史を彩る男の夢と野望! ーー顔思斉の後継者として、半盗半商の大頭目にのし上った鄭芝竜は、天下をも望む勢威を振い、日本女性との子、後の国姓爺・鄭成功も、たくましく成長。南海を制覇し、福建に勢威を振っていた。一方、虎之助は、豊臣の遺宝を追って、日中の海上を転々とする。腐敗と堕落で危機に瀕する明朝は、流賊と満洲族の襲撃で、ついに倒壊した……。波乱興亡の中国史に光る、男のロマンを描く傑作長編。<上下巻>
電子あり
風よ雲よ(上)
風よ雲よ(上)
著:陳 舜臣
講談社文庫
明朝末期のマカオ、美丈夫の野心家・鄭芝竜と、豊臣の遺臣・安福虎之助との運命の出会い。風雲児の生涯を描く壮大なロマンーー東に虎視眈々と機を窺う満洲族、西に流賊・李自成軍が迫る明朝末期、中国南部の港町・マカオで、二人の男が運命の出会いをした。美丈夫の野心家、生れながらの統領の器、鄭芝竜と、大坂落城時、脱出して蘇州の大商人の用心棒となった長身の浪人、安福虎之助である。壮絶な乱世に、南海制覇の野望に燃える男と、夢と生き甲斐を大陸に求めた男の人生の軌跡を描く、歴史長編。<上下巻>
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ライン河心中
ライン河心中
著:斎藤 栄,解説:影山 荘一,装丁:菊地 信義
講談社文庫
高利貸の老女が、横浜の自宅で変死を遂げた。神奈川県警の西岡刑事はカンで、甥による殺人との目星をつける。愛人を伴ってライン河観光の旅に出た甥を、西岡もあり金はたいて追跡した。すると、異国では予想外の展開となって西岡をおどろかせる……。トリックの妙を示した、秀作ぞろいの好作品集。
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優良企業の条件
優良企業の条件
著:上野 明,装丁:道信 勝彦
講談社文庫
5年先の優良企業を選択するための12条件社風,経営哲学,人材開発,企業イメージ,研究開発,設備投資,財務内容,情報収集力,マーケティング戦略など12のチェック・ポイントで5年後をズバリ見通す
その後の仁義なき桃尻娘
その後の仁義なき桃尻娘
著:橋本 治,解説:糸井 重里,装丁:菊地 信義,装画:高野 文子
講談社文庫
青春大河小説「桃尻娘」シリーズ第2弾! かの衝撃のデビュー作「桃尻娘」で親たちの度胆をぬき少年少女の大喝采を浴びた著者のシリーズ二作目.浪人,玲奈を中心にお馴染メンバーの疾風怒濤の青春後期.
電子あり
変身願望
変身願望
著:西村 京太郎
講談社文庫
元国務大臣は、なぜ浮浪者になって凍死したのか? 抜群の着想が光る人気作家の異色作集。人間のロマンと背中合わせの恐怖を描くーー晩秋の上野公園で、浮浪者が凍死した。今年第1号の凍死者と新聞が報じたことから、その素性が判る。意外や、大臣経験もある有力代議士だった。なぜ彼が浮浪者に? 上司の密命で、十津川警部は真相を追及する。すると、またも奇妙な変死事件が発生して……。多彩にミステリを書き分ける当代の人気作家が、短編の妙を展開した秀作集。
電子あり
クレヨン王国の花ウサギ
クレヨン王国の花ウサギ
著:福永 令三,解説:田宮 裕三,装画:西川 おさむ
講談社文庫
クレヨン王国でウサギのロペとちほが大活躍行方不明の兄さんを探しに,ウサギのロペと山へ向ったちほは,クレヨン王国へまぎれ込み,悪魔のアオザメオニと対決する….「クレヨン王国の十二か月」の続編.
平家物語を歩く
平家物語を歩く
著:杉本 苑子,解説:神谷 次郎,装丁:菊地 信義
講談社文庫
夏草おい繁る祗園女御塚、墨色の暮靄に沈む祗王寺……、一ノ谷、壇ノ浦へ、そして大原寂光院へ……。春浅き西海に散った平家の滅びの美を謳う一大叙事詩「平家物語」を、「人間業」の記録とみた著者がいざなう、もう一つの平家物語の世界。――歴史の舞台を彩った人々の、封じこめられた呻き、悲歎、呪咀を行間につたえる歴史紀行。平家の舞台を旅しその「心」を探る。この1冊をポケットに平家物語を歩こう!
電子あり
殺人者なき六つの殺人
殺人者なき六つの殺人
著:P・ボアロ-,訳・解説:松村 喜雄,装丁:菊地 信義,装画:吉原 澄悦
講談社文庫
完全無比の密室でどう連続殺人は成功した?パリの高級住宅街で夫妻が奇怪な犯罪の犠牲者に!犯人はさらに事情を知る使用人まで惨殺する.しかもすべて密室殺人なのだ.フランス推理界の巨匠による幻の名作
山口洋子の慕情対談
山口洋子の慕情対談
著:山口 洋子,その他:美輪 明宏,その他:都倉 俊一,その他:猪俣 公章,その他:九重親方,その他:生島 治郎,その他:宇崎 竜童,その他:江夏 豊,その他:黒田 征太郎,その他:タモリ,その他:富永 一朗,その他:中野 浩一,その他:隆 大介,その他:西崎 義展,その他:明石家 さんま,その他:唐 十郎,その他:加納 典明,その他:藤村 俊二,その他:荒木 一郎,その他:根津 甚八
講談社文庫
男の魅力に満ちた各界四十七士との男女問答話してみてさらに深まる男の魅力.対談のホステス役としても有数の山口洋子氏が,広い交遊の中から選んだ四十七人を相手に,男の色気を研究したユニーク対談集.
続「非まじめ」のすすめ 千輪車の発想
続「非まじめ」のすすめ 千輪車の発想
著:森 政弘,解説:後藤 栄山,装丁:菊地 信義,装画:市川 興一
講談社文庫
ロボット博士のかたやぶり発想法の第2弾。ワニやヘビを二輪車、トリを三輪車にたとえるなら、人間は千輪車である。千輪の車――人間の大脳には油がまわりにくく、注油のためには逆転の発想が必要である。みずからその無限の可能性をひき出して、創造性豊かな人生にするには、どんな日常的姿勢が必要か。大脳への注油法を語る!
電子あり
無宿人の墨縄
無宿人の墨縄
著:西村 望,解説:武蔵野 次郎,装丁:菊地 信義,装画:横山 明
講談社文庫
明治41年8月、空前の大悪党・ヤマカンこと山内勘三郎が、広島監獄で43年の強烈な生涯を閉じた。14歳で盗みの味を覚えて以来、脱獄・殺人・強姦と悪の限りを尽し、警察をキリキリ舞いさせた男。護送中に脱走して奥深い四国の山中を駆け抜け、警察に挑戦状を叩きつけた黒い疾風。月の光の中だけを生きつづけた野獣のコスモロジーを描き、その実像を丹念に追う、犯罪小説の巨編! ヤマカンと捜査の神様・郡長三郎の息づまる対決。悪の道を突っ走る男の輝く闇と沈黙の叫び。稀代の悪人の実像に迫る衝撃の長編犯罪小説!
電子あり
ミステリー傑作選(15) 殺しのパフォーマンス
ミステリー傑作選(15) 殺しのパフォーマンス
編:日本推理作家協会
講談社文庫
思わず唸る結末とストーリーの冴え!第一線作家18人の短編ミステリーの傑作を一堂に集めたアンソロジー決定版。 -収録作家-野呂邦暢・夏樹静子・石沢英太郎・都筑道夫・赤川次郎・大岡昇平・佐野洋・栗本薫・小林久三・辻真先・日下圭介・笹沢左保・海渡英祐・高柳芳夫・三好徹・伴野朗・泡坂妻夫・小泉喜美子
奥様多忙
奥様多忙
著:源氏 鶏太,解説:小松 伸六,装丁:菊地 信義,装画:峰岸 達
講談社文庫
いいなずけを嫌って家出して、東京の義兄の家に転がり込んだ現代娘・悠子さんの周辺に起こる、波瀾の数々。オフィス・ラブの誘惑に揺らぐサラリーマンたち、亭主の横暴に業を煮やした夫人たちの主婦連盟の結成など、いつに変わらぬサラリーマン家庭の悲喜劇を、見事に描く。恋あり涙ありの傑作ユーモア長編。 サラリーマン家庭の悲喜劇を描いた傑作長編許婚者を嫌って家出して義兄の家に転がり込んだ現代娘・悠子さんの周囲に起る波瀾の数々.いつに変らぬサラリーマンの生活を描いては第一人者の,ユーモア快作.
電子あり
わたしの京都案内 静かな京
わたしの京都案内 静かな京
著:大村 しげ,装丁:秋山 法子
講談社文庫
素顔の京都の魅力をつづった楽しい随筆集.京都に生れ育った生粋の“京都のおばさん”である著者が,京都暮しのエピソード,四季の移り変り,祭りや散策のための寺めぐりなど,とっておきの話を披露する.
空間密室
空間密室
著:石沢 英太郎,解説:鮎川 哲也,装丁:玉井 ヒロテル
講談社文庫
白昼の広場で突如殺人が! 奇妙にも凶器や犯人が見当らない! 円熟の本格推理作品集。いかにして空間密室殺人は成功したか? ーー白昼、病院に付属する運動場の真中で、一瞬にして惨殺劇は起きた。女性とフリスビーに興じていた大学生が、のどを切られて死んだのだ。相手の女性も、周囲にいた子供たちも、犯人はもとより、凶器も目撃していない、不可解な殺人。犯人も凶器も消えた! 新聞はそれを、空間密室殺人と名づけたが……。この空間密室殺人の真相は? 本格推理のベテランが、それぞれに趣向をこらした秀作集。
電子あり
銀行 その実像と虚像
銀行 その実像と虚像
著:朝日新聞経済部,解説:高橋 文利,装丁:亀海 昌次
講談社文庫
経済社会の聖域に踏みこみ実態を明かすルポカネの力と手厚い保護行政を背景に,日本の経済と庶民生活に君臨し続けてきた銀行.表面からは窺えない虚像と実像を明確にし支配の秘密を抉出した衝撃的記録の書
ルイズ―父に貰いし名は―
ルイズ―父に貰いし名は―
著:松下 竜一,解説:井手 文子,装丁:菊地 信義,装画:平野 甲賀
講談社文庫
虐殺された大杉栄、伊藤野枝の遺児の青春と自立を追う。「主義者の子」という重い十字架を背負いながら、1人の女として自己を確立していく軌跡を、克明な取材で綴った感動の記録。単なる人間ドラマで終わらない、昭和という時代を明らかにする生きた証言がある。第4回講談社ノンフィクション賞受賞作!
電子あり
村が消えた
村が消えた
著:本田 靖春,解説:鎌田 慧,装丁:安彦 勝博
講談社文庫
生涯を国家に翻弄された痛恨の人間ドラマ.下北半島・むつ小川原の人々―満州への移民,戦後の悲惨な引揚げ,血と涙の開墾,そして巨大開発による離農解村―彼らの生涯を揺さぶり続けたものはなにか.