講談社文庫作品一覧

アイデア漫画館
講談社文庫
とかくこの世は住みにくい。ユメもキボーもすぐ消える。なんとか楽しくやれないものか。おどけ、ユーモア、風刺……四角を丸・三角にみる姿勢が必要だ。そこから豊かな発想も生まれ出る。古今東西のアイデア漫画をよりすぐり、見て驚き読んで笑う珍発想のノウハウを、書き下ろしで公開する。さあレッツ・リード!
陸奥甲冑記
講談社文庫
雄大な構想で古代史の断面に挑む歴史ロマン延暦三年十一月二十日,暴風雨が吹き荒れる平城京で東大寺正倉が破られ宝物が奪われた.賊は蝦夷の僧果安という.東大寺を追われ陸奥への道を辿る果安の胸奥は?

愛子いとしや
講談社文庫
11も年下なのに、膵臓癌で先に逝ってしまった最愛の妻にささげる、鎮魂の書。才能豊かな女優でありながら、家事一切もみごとにとりしきった、妻・三益愛子とともに過ごした46年間の、尽きぬ思い出。深く結ばれた夫婦の愛。「次の世に生まれ代っても三益愛子を妻に持ちたい」という、涙でつづる、感動的な亡妻記。
トマト通信
講談社文庫
トマトジュ-スファンへ贈る愛のエッセイ.イラストレ-タ-としての喜び,悩み,夫のこと,子どものこと,友情について,女の愛について…ユ-モラスな文章とすてきな絵で伝える好評シリ-ズ・第4集.

ふりむいた天使たち
講談社文庫
染めてしまおうか/あなたを/わたしの色に/いま/それはない/染まってしまおう/ふたりして/この/とりたてのみどりに/おくれ毛の/1本までも……。雨の降る日曜日、ただ過去に思いが走る時、メランコリーな昼下がり、悲しみのレースの幕がかかる時、あけて下さい、ノスタルジックな詩の花束の、扉を……。

帰らない日へ
講談社文庫
帰らない日へ向けて、私は手紙を出す。私の中のほの白かった輝きは、それは何ゆえであったのだろうか。……父・伊藤整の作家の血を濃厚に受けつぎ、あふれる才能と恵まれた環境に育った少女の心に、なぜこんなにも帰らない日への深い愛惜の思いがあったのか。限りない未来への予感を抱きつつ、若くして世を去った聡明な少女の、美しい魂の記念碑。

男と女のト音記号
講談社文庫
わかりあって誤解しあって、男と女の人間学。男性からは「こんなに女の悪口を書いてダイジョウブか?」と心配され、女性からは「いつも男をやっつけてくれてうれしいわ」と励まされる、雨彦流辛口の男女関係論ーー男と女をくらべれば、男はおしなべて規格品であるのに、女のひとは個性的だ。男はどいつも似たり寄ったりだが、女のひとにはアタリハズレがある。「だから、男にとって結婚は賭けだ」というのである(「賭けと負け」)。……など、男と女の間の微妙で繊細なアヤを解いたり結んだり、ご存知、雨彦氏の軽妙辛口エッセイ!
実践ドライブ・テクニック
講談社文庫
教習所では教えない実践ドライブの秘訣集.初心者からベテランまで,だれでも役立つカーライフの楽しみ方,上達のための運転テクニック,愛車を長持ちさせるための管理術ほか.一車に一冊,必携の文庫版.

日本人は美しいか
講談社文庫
地球上のあらゆる人びとがみんな幸せになるべき現代なのに、国家間の、また個人どおしの差別や偏見がますます激しくなるのは、どうしたことか。人種や民族、経済力や生活格差、身体的なハンディキャップなど、種々な差別とその関連のテーマにむけての、著者の発言を集めた『麦とロッキード』につづく評論集。醜い日本人という意識はどこから生まれるのか? 人種差別や教育問題、偏見と差別の問題を根源的に問う!
地球上のあらゆる差別に反対するための書.人種や民族,経済力による国家間の差別から身障者への差別まで,万人が等しく幸せになるべき現代に,ますます激しくなる差別の問題を論じた著者発言の集成.
武則天(一)
講談社文庫
中国でただ一人の女帝の凄じい政権への執念武則天,日本では則天武后という呼名が一般的なこの女帝は,まさしく皇帝の名にふさわしい堂々たる女丈夫だった.一宮女から皇帝に登りつめた数奇な女性の運命.

近衛文麿と重臣たち 昭和の宰相2
講談社文庫
軍部の圧力の前にもろく崩れ去る政党政治。二・二六事件、日中開戦と、ひたすらファシズムへの道をとる軍部に対抗・妥協・屈服していく斎藤実・岡田啓介・広田弘毅・近衛文麿・平沼騏一郎の歴代内閣の苦悩の軌跡ーー日本と他の連盟国とが別個の見解に立っているとの結論に達しました……。松岡外相の国際連盟脱退の演説である。ここに日本は孤立し、軍部の政治干渉は露骨になった。近衛なら……という期待を担って登場した近衛文麿にも、もはや軍部ファシズムを抑える力はなく、日本は日中開戦へ、戦争へと雪崩れて行った。

懲戒解雇
講談社文庫
旧財閥系大企業トーヨー化成工業に勤める森雄造は、東大を優秀な成績で卒業し、筆頭副社長のおぼえもめでたい自他ともに許す超エリート社員である。その森がどのようにして懲戒解雇のブラフをかけられ、それにどのように立ち向かったか――ひとりのビジネスマンの壮烈な生き方を描く注目の書下ろし長編。
ぐうたら探偵苦戦中
講談社文庫
フランス産ユーモア・ミステリー,本邦初訳おれは《探偵サービス社》に勤めるサラリーマン探偵.仕事は嫌い,女も嫌い,外出も嫌い.寝ているだけが好きという男.そのおれのもとに難事件が舞い込んできた

苺をつぶしながら
講談社文庫
好きな果物は苺。ミルクの海でつぶして食べる――。財閥の御曹司と離婚して1年、乃里子はやっと自分を取りもどした。苺をつぶしながら考える――女の幸福って何かしら?女と男の理想的距離はどれくらい?でも、もう焦らない。楽しく生きてみるわ。――現代女性の愛を、真摯に美しく描く傑作長編小説。
プロ野球データブック
講談社文庫
球場にTV観戦に必須のプロ野球記録集大成チーム別に,個人別にあらゆる記録を満載し,プロ野球五十年の歴史と,今シーズンの展開が読める.84年の達成記録85年の達成可能記録,全選手名鑑も併せ集録

ベトナム報道1300日
講談社文庫
戦争と革命の中の人間を描くルポルタージュの名篇ーー1975年4月30日、南ベトナムの首都・サイゴン陥落。その歴史的瞬間を現場にあって目撃するなど、日本人特派員として最長の滞在記録を持つ記者が見た「ベトナム戦争」とは何であったのか? 本書は、記者自身が報道という仕事を通して見た、南ベトナムの興亡と、戦争と革命の中での人間の記録である。

武将と茶道
講談社文庫
名器をあさり、名物道具を無上の贈り物とした武将たち。茶道は、武将の重要なたしなみの一つだった。それは智的レベルの高さを強調する手段でもあり、権力の象徴でもあった。弱肉強食の変転きわまりない社会機構の下で、武将間の離反確執の原因となったり、逆に時代の潤滑油となったりした例も多い。この書は、茶道が歴史に果した役割を興味深く解明するものである。茶道は歴史にいかなる影響を与えたのか?
武将の文化的行為と権力の結合を茶道に見る茶道は武将にとっていかなる意味を持っていたか? 名茶器を通じての,時の覇者との交際,部下将士の懐柔等,茶道と体制との関わりを,数々の例話により解明する
宛先不明
講談社文庫
被害者の秘められた顔!郵便トリックの名編慰安旅行先の秋田で東京の会社員が殺された.陽気な男だが,彼の妻は警察に「人をゆすっていた」と口走る.やがて意外な世界が….巨匠のアリバイ崩しの傑作.
砕かれた双子座(下)
講談社文庫
一枚の古文書に書きつけられたキリストの謎それを収めた「聖なる櫃」の庇護者,フォンティーニークリスティ家の双子の兄弟は,命をかけてアルプス山中で対決する.そして明らかにされた衝撃の事実とは!?
砕かれた双子座(上)
講談社文庫
「聖なる櫃」をめぐる英独ヴァチカンの死闘歴史の流れを変え,キリスト教世界の権力構造を根底からくつがえす力を持つ櫃の中身とは何か? 秘密を握るイタリアの大実業家一族に迫りくる死の魔の手―.