講談社文庫作品一覧

欲望の海(下)
講談社文庫
スター歌手の座にかけた娘と母親の執念。喝采の魔力に魅入られ、栄光への階段をのぼりはじめたーー打たれても蹴られても、スターの座がまずしい。この身とひきかえにでも、栄光の座がほしい。華やかな舞台の裏で、希望と絶望が交差し、賞賛と中傷が飛びかう芸能界。この欲望うずまく海を、身も心ももみくちゃにされながら、真佐子は泳いでゆく。夢と執念にかけたひとりの少女の青春を描く、力作長編小説。<上下巻>

欲望の海(上)
講談社文庫
栄光のかげにひそむ欲望。はなやかな芸能界にかけた少女と母親、二人の女の夢と執念ーースポットライトを浴びて、華やかに舞台の中央に立つスター歌手たち。だが、その栄光の座にのぼる道は、はるかに遠い。歌が少しうまいというだけの少女だった、真佐子。派手好みの母・静江の執念にひきずられて、欲望うずまく歌謡曲の世界に、とつじょ投げこまれた真佐子が、いつか魅入られたように、あこがれの座への階段を一歩一歩のぼりはじめる……。芸能界の裏表を舞台に、母娘の夢と欲望を描く長編。<上下巻>
ふられ虫がゆく!
講談社文庫
生きる重みを噛みしめる鉄矢の感動エッセイ海援隊の帆を下ろした彼が,俳優という仕事に就いて五年,いま何をつかんだのか。出会った人々の懸命な姿に学びつつ,自分を探して旅に出た航海日誌をここに贈る
一流人 私の好きな言葉
講談社文庫
人生を変えた言葉,糧となる金言の集大成。政界,財界,文化,学問,芸道など諸分野で活躍を続ける120余名の著名人の人生の支えの言葉,坐右の銘とその来歴やエピソードを滋味豊かに紹介したエッセイ集

新名将言行録 幕末維新(二)
講談社文庫
ペリー来航! 泰平の夢は破れた。日本はその日を境いに、騒然たる混乱の渦にまきこまれる。開国佐幕、攘夷尊皇……、国論は真二つに割れ、人々はそれぞれの立場、利害得失に応じて、風雲の乱れを呼ぶ。本巻には、幕府側に立つ井伊直弼、松平容保、小栗上野介、榎本武揚、河井継之助、大島圭介、天野八郎を収録。幕府側立場で幕末史を彩る英傑俊英の相!

新名将言行録 幕末維新(一)
講談社文庫
長い安定政権を誇った徳川幕府も、19世紀を迎えると、さまざまな矛盾を露呈しはじめた。財政難、鎖国による文明の遅れなどなど。そうしたさなか、日本近海には西欧列強の船舶が不気味に出没しはじめ、近代日本を拓く人々の動きも活溌化する。本巻には、高野長英、渡辺崋山、吉田松陰、勝海舟、徳川慶喜を収録。近代日本を拓く傑物・巨人たちの動と静!

わたしの生きがい論 人生に目的があるか
講談社文庫
人生における有益とは何か? 何が有益で何が無益だということを、いったい、だれが決めるのか? いまこそ既成の価値観へ問いを発しなければならない。文明の宿命的進化にブレーキをかけ、「目的の体系」を脱し「無」にかえる、まさにこの「逆進化の発想」が求められているのだ。その「目的の体系」から「逆進化の発想」へ転換するなかにこそ、真の生きがいを探索するすべがある。安易な処生術や精神修養的生きがい論をくつがえす、衝撃の書。あなたの生きがいを真につかみ直そう!
巨人の素顔
講談社文庫
一世を風靡したふたりの巨人の栄光と悲哀。未だ破られぬ69連勝に輝く大横網双葉山,隆盛を誇る今日のプロレス界の礎を築いた風雲児力道山。絶頂を極めた二人の知られざる孤独と悲しみを描く傑作実録小説

モッキンポット師ふたたび
講談社文庫
お帰りなさい、モッキンポット先生!ご存じ小松、土田、日野の3人組のいたずらにふりまわされる善意の人、われらがモッキンポット師が笑いと涙で帰ってきた――。お人好し神父と悪ヂエ学生の行状を軽快に描いた、笑いとペーソス溢れる名作『モッキンポット師の後始末』の続編登場!
お帰りなさい、モッキンポット先生!ご存じ小松、土田、日野の3人組のいたずらにふりまわされる善意の人、われらがモッキンポット師が笑いと涙で帰ってきた――。お人好し神父と悪ヂエ学生の行状を軽快に描いた、笑いとペーソス溢れる名作「モッキンポット師の後始末」の続編、文庫オリジナルで登場!
新・私の中国人ノート
講談社文庫
もっとも中国をよく知る著者の書き下ろし作初めて日本人を善玉として描いた映画の話をはじめ,中国と中国人の最新情報と,50年にも及ぶ交流から得た中国理解のエッセンスを語る評判のシリーズの最新作
内藤将棋勝局集
講談社文庫
空中戦,自在流の華麗変幻な内藤将棋の真髄変幻自在,華麗な攻め,必殺の寄せ―いかなる戦法をも縦横無尽に駆使して世に自在流と謳われる鬼才の勝局集.坂田三吉,升田幸三らの流れを継ぐ関西将棋の強腕
読書巷談縦横無尽 とっておきの50冊
講談社文庫
充実した時間を約束する決定版ブックガイド正真正銘楽しめる本,ヒザをうって感嘆できる本,イキのいい本を,読み巧者としてきわめつけの二人が,ホンネで精鋭をよりすぐり,その本の勘どころを語った快著

戦後欲望史 転換の七、八〇年代篇
講談社文庫
話題の人物や事件でつづる戦後史。世間を騒がせた大事件や懐しい風俗・流行など、時代の求める雰囲気をいちばん鮮明に映す「欲望」という観点か、「“我らの昨日」を再現する! ーー連合赤軍事件や三島由紀夫の自決や、前総理大臣・田中角栄の逮捕から、近くはグリコ・森永事件まで……恐しい犯罪や奇妙な事件のあいつぐ1970~80年代の深層を、人間の「欲望」という視座から見据えて描く戦後の同時代史。詳細な社会風俗年表とともに、当時の懐しい雰囲気や時代相が甦る。全3冊。
和飲倶楽部
講談社文庫
モナ・リザが微笑む
講談社文庫
ダ・ヴィンチ生涯を年代順に写真と文で評伝名画「モナ・リザ」の作者で画家でありながら彫刻家・建築家,科学者,技術者,哲学家として万能人間の天才といえるレオナルド・ダ・ヴィンチの足跡を年代順紹介
ビアフラ ―飢餓で亡んだ国―
講談社文庫
アフリカ大陸最大の餓死はいかに起きたか.ナイジェリア内戦は実は戦争ではなく,アフリカにおける”ユダヤ狩”だったといわれる.崩壊寸前のビアフラに潜入した記者が目撃した密林のアウシュビッツとは?

水滸伝(四)
講談社文庫
星主(せいしゅ)宗公明は、期せずして梁山泊の頭領の地位についた。梁山泊に結集してくる好漢たちは、いずれも各地で罪を得たものばかりである。しかし、彼らは朝廷の大赦を待って、男の義を果たさんとひたすら力を尽くしているのだ。「天に替って道を行う」ために義旗をあげる機運は熟した。中国大長編伝奇小説の完訳。

水滸伝(三)
講談社文庫
天こう星三十六員、地さつ星七十二座の宿命を背負った好漢たちは、ぞくぞくと梁山泊に結集してくる。宗公明も、己れが星主(せいしゅ)に生まれついているとも知らず、ただ運命の導くままに、その一員となろうとしている。だが、彼らに対する中央政権の風当りも、しだいに激しさを増してくるのだ。中国大長編伝奇小説の完訳。
発想の現場
講談社文庫

零戦 その誕生と栄光の記録
講談社文庫
日本人がもし一部の人の言うような模倣と小細工のみに長(た)けた民族であったなら、あの零戦は生まれえなかった。独特の考え方、哲学のもとに設計された「日本人の血の通った飛行機」それが零戦であった。本書は零戦のチーフデザイナーが、アイデアから完成までの過程を克明に綴った技術開発成功の物語である。