講談社文庫作品一覧

氷柱
氷柱
著:多岐川 恭,解説:関口 苑生,装丁:菊地 信義
講談社文庫
巧妙な構成,歯切れよい文章の本格推理. 地方都市に住み遺産で暮らす老中学教師.冷然たる性格から”氷柱”と呼ばれる男がある日交通事故を目撃することから事件は様々に展開する.犯人はいったい誰か!
女の顔
女の顔
著:新章 文子,解説:多岐川 恭,装丁:菊地 信義,装画:尾川 宏
講談社文庫
美貌と財産の重圧に人生を狂わせた女の執念ーー才能に欠ける美貌の女優・夏川薔子は、カメラの前に立つ苦痛から逃げて、京都に旅した。帰ったとき、母が事故死。だが、その死には、不審が多かった。やがて明らかになる、母の過去、そして、異母姉の秘密。これを、利用しない手はない。薔子は、京都で知った男との恋の成就と、平凡な女に戻る絶妙な殺人計画を思いついたが……。
電子あり
シンデレラの葬送
シンデレラの葬送
著:小林 久三,解説:権田 萬治,装丁:菊地 信義
講談社文庫
結婚式の前夜、理想の夫を得た冴子を訪れた刑事は、北垣なる男のことを質問した。その男は、冴子が一人で那須にドライブした際、事故から一夜を車内で共にした相手だった。シンデレラの生活を直前にした冴子には、あの夜のことは絶対に口外できない。だが、殺人容疑をかけられた北垣にとって、あの夜の事故は唯一のアリバイだったのだ。殺人容疑者から証言をたのまれ動揺する冴子。現代の戦慄を描き出す野心的長編ミステリー。 幸福の絶頂にある新妻によみがえる悔恨の夜理想の夫を得た冴子はシンデレラを自認していた.ところが殺人容疑者から証言をたのまれ動揺する.犯行推定の日,たしかに冴子はその男と一夜を過した!本格長編
電子あり
鶯を呼ぶ少年
鶯を呼ぶ少年
著:日下 圭介,解説:新保 博久,装丁:菊地 信義
講談社文庫
技巧派推理の名手による珠玉のミステリ-集ウグイスと話ができるという少年と少女が鳥をめぐってかもし出す抒情ミステリ-(表題作,日本推理作家協会賞短編賞受賞作)他,彫心鏤骨の傑作短編六編を収録.
海を見ないで陸を見よう
海を見ないで陸を見よう
著:梶 龍雄,解説:氷川 瓏,装丁:菊地 信義,装画:山下 昌也
講談社文庫
美しい姉妹と青年との避暑地の恋の結末は? ーー昭和23年、高志は、東舞子の浜に建つ伯母の別荘で、ひと夏を過すことになった。久しぶりの再訪、そして、隣家の美人姉妹との戦争をはさんでの再会。互いに成人した彼らの間に、微妙な感情が芽生える。そんな折に、妹の津枝子が水死した。ひそかに恋人ときめていた津枝子の死に、悄然となりながらも、高去は、死因に疑いを抱く。美しい海に青春の痛みをからめた、本格長編ミステリー。
電子あり
焦茶色のパステル
焦茶色のパステル
著:岡嶋 二人,解説:中島 河太郎
講談社文庫
東北の牧場で、牧場長と競馬評論家・大友隆一が殺され、サラブレッドの母子、モンパレットとパステルも撃たれた。競馬の知識のない隆一の妻・香苗を怪事件が次々に襲う。一連の事件の裏には、競馬界を揺るがす恐るべき秘密が隠されていた。注目の共作作家の傑作競馬ミステリー。第28回江戸川乱歩賞受賞作品。
盗まれた完全犯罪
盗まれた完全犯罪
著:大谷 羊太郎,解説:早野 由夫,装丁:菊地 信義,装画:中野 孝信
講談社文庫
高校生の男女が連続殺人の謎を解く青春推理テレビドラマの上映中に,そのドラマとそっくりの殺人事件が発生! 容疑者として追われる男の妹・女子高生とそのボ-イフレンドが,真相追究に決死の大活躍.
本廟寺焼亡
本廟寺焼亡
著:井沢 元彦,解説:三橋 アキラ,装丁:菊地 信義,装画:辰巳 四郎
講談社文庫
京都、本廟寺。親鸞聖人直系で厖大な信徒数をほこるこの名刹で、時期教王の座をめぐる骨肉の争いがおこっていた。ある夜、現教王夫妻溺愛の四男が毒殺され、つづいて……。古寺を舞台に繰りひろげられる連続殺人事件。犯人は同行衆の1人か、それとも?名探偵・南条圭が登場、奥深い難事件に挑戦する。
陽の翳る街
陽の翳る街
著:仁木 悦子,解説:郷原 宏,装丁:菊地 信義,装画:直江 博史
講談社文庫
パン・菓子屋の娘・青瀬悠子、推理小説研究に熱中している大学生・高城寺拓、女性雑誌フリーライターの有明留美子、書店の独身店主・数々谷浩平。推理小説研究会・モザイクの会の4人は春の夜、どんぐり坂で殺人事件に遭遇した! そして、なんとその被害者は、記憶喪失にかかっていることがわかり……。さわやかで、面白さ満載のミステリー。 若い推理マニア四人の前に本物の死体が……さまざまな職業をもつ若い四人が,ある春の夜どんぐり坂でお手伝いさん殺しの事件に遭遇した.事件は大空襲の夜に溯り…….珠玉の推理傑作集,表題作など7編.
電子あり
日本のヒトラーの秘密
日本のヒトラーの秘密
著:斎藤 栄,解説:影山 荘一,装丁:菊地 信義,装画:南 正雄
講談社文庫
城塞のような病院で、白覆面に顔を隠し、山下清次郎と名乗る男が射殺された……。替玉殺人か? 誤殺か? ヒトラーと符合する条件を備えたこの男の正体は何者か? 大きな謎の陰で、もう一つの陰惨な密室殺人劇が進行していたとは……。奇想天外な仮説に託し、日本のヒトラー台頭の予兆に抗した、異色の本格推理。
電子あり
鬼面の研究
鬼面の研究
著:栗本 薫,解説:田中 文雄
講談社文庫
取材で訪ねた秘境・鬼家荘(くがのしょう)。嵐のために外界との連絡を断たれたロケ地で取材班が1人また1人と殺されていく──。鬼の子孫を自称し伝説と因習に生きる住民と、やらせ精神あふれる現代の鬼っ子・テレビ人間の間に起こる連続殺人事件の謎に、名探偵伊集院大介と森カオルの名コンビが挑む傑作長編推理。
東西南北殺人事件
東西南北殺人事件
著:赤川 次郎,解説:栗本 薫
講談社文庫
警視庁捜査1課の迷惑男・大貫警部がもたらした驚くべき連続殺人事件の情報。それは何の関連もない3つの事件だが、大貫によれば事件の起きたのは全て金曜日、被害者の名字が東・西・南……トーゼン次の金曜日に北某が殺される!?ハタの迷惑かえりみず事件を混迷にみちびく愛すべきアンチ・ヒーロー大活躍。
電子あり
日本の鴬
日本の鴬
著:関 容子,解説:河盛 好蔵,装丁:菊地 信義
講談社文庫
大詩人の創造の秘密に迫る珠玉の名エッセイ若き日の大學を「日本の鶯」とうたって愛したマリ-・ロ-ランサンとの秘話をはじめ,人生と詩を鮮やかに描く.1981年度日本エッセイストクラブ賞受賞の名作
電子あり
家族の晩餐
家族の晩餐
著:阿久 悠,解説:早野 由夫,装丁:菊地 信義,装画:大橋 歩
講談社文庫
弓岡愛子、高校2年生。母亜美子、38歳。母娘二人暮し。愛子は毎月第一日曜日に実父(パパ)とデイトする。だがこのデイトは、もはやメルヘンではなく、陰惨さを帯び始めてさえいるのだ――家族という大都会の中のもっとも小さな単位。そこにも葛藤があり事件がある。その日常の模様を、都会の中の母娘の微妙な関係を、愛情こめて描く長編メッセージ小説。テレビドラマ化も。
電子あり
変調二人羽織
変調二人羽織
著:連城 三紀彦,解説:関口 苑生,装丁:菊地 信義,装画:村上 昻
講談社文庫
吉川英治文学新人賞受賞の俊英のデビュ-作独演会で二人羽織を演じている最中,演者の噺家が死んだ.衆目の中しかも羽織の”手”は空を泳いでいた! トリッキ-な本格推理の魅力があふれる初期短編集.
カントリー・ライフのすすめ
カントリー・ライフのすすめ
著:藤門 弘,著:宇土 巻子,装丁:菊地 信義
講談社文庫
田舎や自然を志向する都会人へのメッセ-ジ刻々に変化していく日本の四季は,繊細で味わい深い.自然に身を委ねて暮らすことについて,何の知識も経験もなかった著者たちがつくり上げたノウハウのすべて.
機雷
機雷
著:光岡 明,解説:安永 蕗子,装丁:菊地 信義,装画:谷口 茂
講談社文庫
海軍兵学校出身の梶井中尉は、連合艦隊を夢みながらも、後衛の海防艦「大東」から、さらに後方の機雷敷設艦「常磐」に移される。あてのない敵を待ち続け、海を浮遊する機雷に、運命を弄(もてあそ)ばれながら敗戦を迎えるが、ほどなく彼は、機雷掃海の「戦争」を再び始める……。戦争と生きることの意味を問う、直木賞受賞の名作。
電子あり
弘達エッセンス(8) 筆舌咆哮
弘達エッセンス(8) 筆舌咆哮
著:藤原 弘達,装丁:菊地 信義,装画:篠田 昌三
講談社文庫
80年代日本が目指すべき進路を明確にする戦後日本の権力構造を洗いなおし,宰相として,国家のリ-ダ-として要求される資質を吟味する.民主主義の確立のための咆哮は「角栄,いい加減にせんか」と結ぶ
弘達エッセンス(7) 放談激談
弘達エッセンス(7) 放談激談
著:藤原 弘達,装丁:菊地 信義,装画:篠田 昌三
講談社文庫
政治を茶の間に近づけるべく活躍する弘達.「時事放談」「朝のファンファ-レ」講演など,マスコミでの活動を中心に,ロッキ-ド問題や自民党の権力抗争など,密室の政治を大衆にわかりやすく暴露する.
青春を生きる
青春を生きる
著:羽仁 進,装丁:菊地 信義
講談社文庫
いま基本にかえって青春の生き方を考える。軽薄な現代だからこそ、心に原点の欲しい人、ひとりではさびしく不安な人に、力いっぱいに生きることの素晴らしさを教える! ーー友だちの前では陽気でも、ひとりになると、さびしく不安になることはないだろうか。力いっぱい生きることの素晴しさを、あなたは、ほんとに知っているだろうか? 若い日々を、傷つき、悩み、けんめいに生きた映画監督が、勇気とはげましを求めるひとに、自分の体験を通して語る、心やさしい青春の生き方の書。
電子あり