講談社文庫作品一覧

密室探求 第二集
密室探求 第二集
編:鮎川 哲也,解説:天城 一,装画:玉井 ヒロテル,装丁:菊地 信義
講談社文庫
同行百歳
同行百歳
著:山口 瞳,解説:竹中 浩,装丁:菊地 信義,装画:山口 瞳
講談社文庫
安穏で平凡な道を望みつつ、しかし、妻と歩いてきた道は、けっこう波風が立ち、危険に満ちていた。今、よくやったじゃないかと、自分に拍手を送ってやりたいような気がしている――という表題作はじめ、来し方を思いながら、生きることの辛さに涙し、楽しさに心を暖め、人生の意味を探る、味わい深い名品11篇。男の涙の履歴書!
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麦とロッキード
麦とロッキード
著:本多 勝一,解説:長沼 石根,装丁:田村 義也
講談社文庫
自然保護だけで、自然は守れるのか? 進歩のための開発が、自然を破壊してはいないだろうか? 豊かなみのりである小麦など食糧が、国際金融資本支配の戦略物資に悪用されてはいないだろうか? 種々な環境破壊や公害の原因から、隠された国際政治との関係にまで説きおよぶ、人間回復のための熱き想い。伐採される緑の山々、減反で荒らされる農地、危険な原発……ふるさとへの思いと自然破壊者への怒りを込めた、渾身の評論集。
電子あり
わたしは椿姫
わたしは椿姫
著:平岩 弓枝
講談社文庫
赤い椿、白い椿の香りを秘めて、パリの社交界にときめく謎の美女。男たちを翻弄する日本的愛の技巧の裏面をさぐった、画学生の運命は? 世界各地に羽を伸ばす日本の女性。華麗に、したたかに、人生を謳歌し、異国に生きる彼女ら7人を描く“当世国際女気質”。 赤い椿、白い椿の香りを秘めて、パリの社交界にときめく謎の美女。男たちを翻弄する日本的愛の技巧の裏面をさぐった、画学生の運命は?(表題作)……。 世界各地に羽を伸ばす日本の女性。華麗に、したたかに、人生を謳歌し、異国に生きる彼女ら7人を描く“当世国際女気質”。
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七人の証人
七人の証人
著:西村 京太郎
講談社文庫
十津川警部は帰宅途中を襲われ、不覚にも誘拐された。彼が気付いたときには、彼は奇怪な無人島にいた。しかもそこには、ある町の一部分がそっくり再現されていたのだ。次々建物から現れる人間は、皆或る事件の目撃者、そしてやがて展開される狂気のシーン。会心サスペンス長編。(講談社文庫) 十津川警部は帰宅途中を襲われ、不覚にも誘拐された。彼が気付いたときには、彼は奇怪な無人島にいた。しかもそこには、ある町の一部分がそっくり再現されていたのだ。次々建物から現れる人間は、皆或る事件の目撃者、そしてやがて展開される狂気のシーン。会心サスペンス長編。
ボーイフレンド物語
ボーイフレンド物語
著:富岡 多惠子,装丁:菊地 信義,装画:湯村 輝彦
講談社文庫
七分の慕情に、三分のエロス――若い男に想いをよせた年上の「女心」の闇へ、醒めた眼は、鋭い省察の光をあてる。したたかに生きる女の日々の生活から、青年のフィーリングをつかみとり、女の嗅覚で、その実像と虚像を選び分ける。歌や旅に走る生活と趣味の論理にも、深く透徹した眼をとどかせる、異色のエッセイ。優しい女心の軌跡をさぐる。青年に思いをよせたとき、ドラマは始まる。それだけで胸はときめく!
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草宴
草宴
著:瀬戸内 晴美
講談社文庫
愛と性の業火に焼かれる中年男女の姿を嵯峨野の自然を背景に流麗に描いた文芸作品。愛の魔性に翻弄される中年男女の真の姿ーー本能のまま、華麗に生きる可能子。その可能子に、しもべのように従う中年男の柿本、そして一度は剃髪したものの、柿本によって再び煩悩を刺戟され、還俗をきめる端春。京の嵯峨野を舞台にして、中年男女が性の業火に燒かれる姿を、文学的香気高く描く秀作。著者出離後の、最初の長編。
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銭の城
銭の城
著:白石 一郎
講談社文庫
大内家の支配が崩れた永禄年間の博多は、戦乱・混乱の中にあった。壱岐から島抜けをして博多にきた右近は、浮浪児の集団に入ったが、やがて才覚を示して頭領になる。商才と知略と度胸を武器に、多くの配下を巧みに利用した右近は、豪商や大名に接近しつつ、成り上がってゆく。痛快な銭もうけをした風雲児を描く、異色の歴史長編。ほかに「さいころ武士道」を併録。
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死者の木霊
死者の木霊
著:内田 康夫,解説:中島 河太郎
講談社文庫
バラバラ死体が発見されたのは、信州の小京都、飯田市郊外の松川ダム。叔父甥間の借金がらみの単純な殺人事件と見た捜査本部は「犯人」の自殺が確認された時点で解散した。だが、この事件の背後に不自然なものを直感した飯田署竹村巡査部長は執拗に事件に喰らいついていく。大型本格社会派のデビュー作。(講談社文庫) バラバラ死体が発見されたのは、信州の小京都、飯田市郊外の松川ダム。叔父甥間の借金がらみの単純な殺人事件と見た捜査本部は「犯人」の自殺が確認された時点で解散した。だが、この事件の背後に不自然なものを直感した飯田署竹村巡査部長は執拗に事件に喰らいついていく。大型本格社会派のデビュー作。
梅安針供養―仕掛人・藤枝梅安
梅安針供養―仕掛人・藤枝梅安
著:池波 正太郎,解説:小野田 嘉幹,装丁:菊地 信義,装画:辰巳 四郎
講談社文庫
闇討ちにあって瀕死の重傷を負った若侍を匿う梅安。だが、命をとりとめた若侍は記憶を喪っていた。一方、よんどころない義理で引き受けた仕掛けの相手の旗本奥方は、若侍と深いかかわりがあるらしい。暗黒の世界に生きる男たちの凄味と、紙一重の人間味を陰影深く浮き彫りにする好評シリーズ、初の長編。
銀の糸あみもの店
銀の糸あみもの店
著:瀬尾 七重,解説:西本 鶏介,装丁:菊地 信義,装画:牧村 敬子
講談社文庫
親友の葉子から突然、「サホコ タスケテ」と隅のほうに編み込まれた、レース編みのスカーフが送られてきた。さほこはびっくりして、葉子の勤める編み物店をたずねたが……。編み物に魅せられた少女の運命をえがいた「銀の糸あみもの店」のほか、「西明かりのときに」「電話」「うす黄色のかさ」「透見めがね」など、斬新で都会の香りあふれるファンタジー短編を、11話収録した傑作童話集。
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下駄の向くまま
下駄の向くまま
著:滝田 ゆう,装丁:菊地 信義,装画:滝田 ゆう
講談社文庫
ツゥーっと横丁曲って、路地の奥へツゥと入って……下駄の向くまま気の向くまま、ひたすら地ベタの感触と人間臭い風景にひかれ、なにやらやって来ましたあの町この町。ああ郷愁の…ムグ…「あの頃」。スケッチブック片手のブラブラ歩き、落着く先はなぜか黄昏時の赤提灯、ふられ酒あり祭り酒あり。江戸っ子絵師・滝田ゆう流「東京百景」。一口ガイド・マップ付き。
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男の子守唄 雨彦のサラリーマン講座5
男の子守唄 雨彦のサラリーマン講座5
著:青木 雨彦,解説:有馬 真喜子,装丁:菊地 信義,装画:サトウ サンペイ
講談社文庫
母の背中で聴いた子守唄。男なりゃこそ働きまする。ああ! 花のサラリーマン講座、完結編。働く男たちには、どこか哀愁が漂うな! ーー「サラリーマン講座も、おかげさまで完結である。サラリーマン生活20年である。その間、2つの会社に勤めて、出世もしたが、冷や飯も食った。組合の委員長もやったし、子会社にも出向した。女房も貰ったし、窓際にも坐らされた。イヤな奴にも会ったし、いい先輩にも恵まれた。サラリーマン社会がわたしを作ってくれたのである。」<「著者あとがき」より>
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風雪の檻 獄医立花登手控え(2)
風雪の檻 獄医立花登手控え(2)
著:藤沢 周平
講談社文庫
登と同じ鴨井道場の三羽烏のひとり新谷弥助の身に、いったい何が起こったのか。道場に行くと言って家を出るが、実は深川の地回りの男たちと飲み回っているという。弥助の行方を追う登の前に立ちはだかる悪。その背後に見えかくれする弥助の影──。獄医立花登が人情味豊かに事件を解く好評シリーズ第2弾。
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葉隠無残
葉隠無残
著:滝口 康彦,解説:磯貝 勝太郎,装丁:菊地 信義,装画:百鬼丸
講談社文庫
電子あり
元禄歳時記(下)
元禄歳時記(下)
著:杉本 苑子,解説:磯貝 勝太郎,装丁:菊地 信義,装画:山本 武夫
講談社文庫
時は元禄、賄賂が横行する金権の世。生類憐みの令に庶民は苦しみ、火事や地震が続いて世上は騒然としていた。世直しの理想に燃える若き新井白石と風雲児・綱豊の、恋あり冒険ありの大活躍を、元禄衣裳くらべ、お七火事、吉良邸討入りなど、時代をいろどる史上有名なエピソードにからめて描いた江戸元禄絵巻!
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元禄歳時記(上)
元禄歳時記(上)
著:杉本 苑子,装丁:菊地 信義,装画:山本 武夫
講談社文庫
オカラ先生の異名をとる貧乏学者・新井勘解由(白石)は、ふとした縁で姿をやつして江戸市中を微行する甲府宰相・綱豊(後の六代将軍・家宣)と友情を結ぶ。綱豊には、彼を憎む現将軍・綱吉の刺客が差しむけられ、勘解由も事件の渦中へ……。元禄期の世相を背景に、二人の青年の波乱万丈の青春を描いた、長編時代小説。
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歴史にみる実力者の条件
歴史にみる実力者の条件
著:城山 三郎,装丁:山内
講談社文庫
お江戸日本橋(下)
お江戸日本橋(下)
著:柴田 錬三郎
講談社文庫
景元の密命を拝した浪人、孤独の翳やどす江戸兵吾。その強さと男気に惚れこむご存知鼠小僧。一途に慕う薄幸の旗本娘……市井の人々に助けられ、大奥を巻き込み、甘い汁に群がる商人を抱きこんだ、さしもの一大陰謀も、運命それぞれ、思惑を孕み、一件落着へ。天保の大江戸を舞台に剣と恋の伝奇ロマン。(講談社文庫) 景元の密命を拝した浪人、孤独の翳やどす江戸兵吾。その強さと男気に惚れこむご存知鼠小僧。一途に慕う薄幸の旗本娘……市井の人々に助けられ、大奥を巻き込み、甘い汁に群がる商人を抱きこんだ、さしもの一大陰謀も、運命それぞれ、思惑を孕み、一件落着へ。天保の大江戸を舞台に剣と恋の伝奇ロマン。
電子あり
お江戸日本橋(上)
お江戸日本橋(上)
著:柴田 錬三郎
講談社文庫
江戸天保の頃、世相は政治の腐敗を映し、汚職・悪徳商・盗人(ぬすっと)がばっこし、とりわけ幕府財政は窮迫を極めていた。公儀自ら密かに抜荷を!? 密輸は天下のご法度。法の番人、洒脱で粋な江戸っ子奉行遠山景元は、かつて遊んだ八百八町を縦横無尽に一暴れ、公儀の“悪”に挑んだ。柴錬面目躍如の時代ロマン(講談社文庫)
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