講談社文庫作品一覧

サラリーマン反道徳精神のすすめ
サラリーマン反道徳精神のすすめ
著:青木 雨彦,解説:大宅 映子,装丁:大泉 拓
講談社文庫
きみはサラリーマンになりたくて、サラリーマンになったのである。生まれたことは、自分の意思ではないかも知れないが、サラリーマンになったのは、自分の意思でなったのである。「オレは、サラリーマンになりたくて、この会社に入ったんだ」と自分自身に言い聞かせろ……。サラリーマン武芸百般、雨彦流の秘伝!
電子あり
二流の愉しみ
二流の愉しみ
著:山本 夏彦,解説:向井 敏,装丁:菊地 信義,装画:早坂 信
講談社文庫
真似からはじめよと説く「私の文章作法」、この世が「当人」と「他人」から成っていることを喝破した「当人論」など、現代のモラリスト、辛口のエッセイストとして定評ある著者が、世相万般にわたって偽りの正義と勝手気ままの横行する、当今の風潮を見事に斬る。鮮やかなレトリック、芳醇にして気骨ある文章が冴えわたる名エッセイ。簡明にして勁直、軽妙にして気骨稜々、さすが当代屈指の文章家!
電子あり
日本の中の朝鮮文化(3)近江・大和
日本の中の朝鮮文化(3)近江・大和
著:金 達寿,その他:菊地 信義,装丁:市川 英夫
講談社文庫
高松塚古墳の壁画にも朝鮮文化が色濃く投射されていた!これはいったい何を物語るのか。国家誕生の地=大和の遺跡を探るにつれ、古代朝鮮文化との絆は、ますます太くなる。この沃野にひろがる飛鳥の残影から、隠された日本古代史の真相をあぶり出し、琵琶湖周辺に眠る寺跡に、新しい光をあてる第3巻。
電子あり
朝を待つ女
朝を待つ女
著:黒岩 重吾,解説:権田 萬治,装丁:浜野 彰親
講談社文庫
澄子を見たとたん、欲望が爆発した。なんのために、わしは生きてきたんや……。黒い肌に清潔さを匂わせ、妖しい魅力を発散する、アルサロの女。戦後の落し子という、暗く佗しい運命に訣別し、新しい朝を待ちながら、男を狂わせずにおかない「悪女」の肖像を描く表題作、ほか5編。黒岩重吾の才腕を示す、多彩な異色短編集。愛とサスペンス。
電子あり
ビートルズで英語を学ぼう
ビートルズで英語を学ぼう
著:林 育男,装丁:菊地 信義,装画:和田 誠
講談社文庫
世の中に、英語の苦手な人間はゴマンといる。しかし、もしキミがそうであっても、ビートルズファンならもう安心していい。ビートルズをこれからも聴いていくことによって、英語が見えてくるようになるのだ。――ビートルズのヒットナンバー159曲を楽しみながらバッチリ英語がマスターできるユニークな本。
赤い人
赤い人
著:吉村 昭
講談社文庫
赤い囚衣の男たちが石狩川上流に押送されたのは明治14年のことだった。国策に沿ってかれらに課せられた死の重労働。鉄丸・鎖につながれた囚徒たちの労役で原野が切り開かれていく。北海道開拓史の暗部に横たわる集治監の歴史。死を賭して脱走を試みる囚人たちと看守たちの、敵意にみちた命がけのドラマ。
日本の逆転した日(下)
日本の逆転した日(下)
著:柳田 邦男
講談社文庫
日本の企業が躍進するための条件とは何か? ーー「より安く・より高品質」の商品を求めて、企業現場の技術者たちは苦闘していた。技術開発と市場開拓に挑戦する男たちの執念のドラマを、日米経済関係の「逆転」の視点から記録。これからの日本経済と国際関係を深く考える、ビジネスマンのための経済ドキュメント。日本企業が躍進し、日米が逆転した70年代の、企業人の苦闘・喜びを描く感動ドラマ。<上下巻>
電子あり
日本の逆転した日(上)
日本の逆転した日(上)
著:柳田 邦男
講談社文庫
激烈な国際競争の中で、日本企業が躍進した秘密は何か? ーー1970年代、石油危機以後の厳しい国際環境下にあって、日本の企業は、先進欧米企業に追いつき・追い越すため、全力を尽していた。本書は、新技術を開発して、その「経済逆転のドラマ」を支えた企業人たち150人を取材し、彼らの努力、苦しみ、成功の喜びを生きいきと伝える、感動の大型同時進行ドキュメントである。<上下巻>
電子あり
ミステリー傑作選(14) 犯罪見本市
ミステリー傑作選(14) 犯罪見本市
編:日本推理作家協会
講談社文庫
卓抜なアイディア、磨き抜かれた文章――短編推理小説のエッセンスを網羅した傑作シリーズ第14巻、15編。 -収録作家-笹沢左保・結城昌治・仁木悦子・森村誠一・戸板康二・赤川次郎・石沢英太郎・都筑道夫・福本和也・佐野洋・日下圭介・小林久三・三好徹・梶龍雄・阿刀田高
バンダルの塔
バンダルの塔
著:高杉 良
講談社文庫
イラン・ジャパン石油化学会社に東洋曹達から出向した山中は当初このプロジェクトに批判的であった。その彼が考えをかえたのはバンダル・シャプールに向かう飛行機の中で、赤々と天を焦がす7本の炎の柱をまのあたりにした瞬間である。激動の中東に命を賭けた逞しいオイルマンたちの、感動経済巨編。
七色の海
七色の海
著:曽野 綾子,解説:外尾 登志美,装丁:司 修
講談社文庫
どのように生きても、この世の生は哀しい。外国を舞台に描いた、曽野文学の珠玉作12編。海外に取材した様々な人生の真実を描くーー花は誰のためにも咲く。春はどこにでも来る。それだけを、私は信じていられるのだ……。どうしようもない非情な現実の前で右往左往する、人間という小さな存在。生のはかなさ、滑稽さの認識に立ち、外国を舞台にした、多種多様な人生の真実をみつめる、柔軟で暖かいまなざし。曽野文学の珠玉作12編を収録。
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常務会紛糾す
常務会紛糾す
著:咲村 観,解説:佐高 信,装丁:菊地 信義,装画:野中 昇
講談社文庫
ライバルを蹴落として、ついに勝ち取った役員の椅子。だが、このエリート集団の内部では、外部から想像すらできぬ牙を剥き出しにした死闘が、社の命運を懸けて繰り広げられていた。航空機汚職、中東危機、食糧戦争……、一流商社のトップが暗躍する役員室という密室の中で繰り広げられる暗闘、ビジネスの非情さ、男たちの夢を描く傑作企業小説。分厚いドアの向こうには地獄があった……。
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黒水晶物語
黒水晶物語
著:斎藤 栄,解説:酒巻 忠雄,装丁:菊地 信義,装画:南 正雄
講談社文庫
碁の天才児・山岡慎太郎は、母・千鶴の手ひとつで育てられた。母は慎太郎に、亡夫の仇敵である棋士の名を教え、その敵に勝つことを命令する。亡夫は将来性抜群の碁打ちだったが、関東大震災の折に非業の死を逐げた。しかもその死には、奇怪な謎が秘められていた――。天才勝負師の青春を、激動の昭和期にからませて描く、異色サスペンス長篇。
電子あり
脳波の誘い
脳波の誘い
著:佐野 洋,解説:権田 萬治,装丁:菊地 信義,装画:森 秀雄
講談社文庫
脳波を送って他人を自殺させることができるという、奇妙な老人が出現。さっ、そく週刊誌の記者が取材に赴いた。世紀の話題か、はたまた変人の世迷言にすぎないのか? だが、取材中に記者が「こんな人を殺せますか」と冗談で話に出した人物が、間もなく不思議な自殺を遂げてしまった! 謎が謎を呼ぶ、傑作推理長編。
電子あり
無職無宿虫の息
無職無宿虫の息
著:色川 武大,解説:中山 千夏,装丁:村上 豊
講談社文庫
ほれてかよえば千里も一里、ふられてかえればまた千里。――ぐれてのたくりゃ一里も千里、足を洗うにまた千里。ごぞんじ色川節の名調子が冴えわたる。時は昭和二十…年、焼け跡、闇市のその時代、愛すべき無職無宿の大のたくりのやさぐれたちの、哀しくもしたかかでたくましき生きざまを、軽妙なタッチで描いた傑作短編小説集。ぐれて歩いたあの日の、型破りの青春放浪記。
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匠の時代 第7巻
匠の時代 第7巻
著:内橋 克人,装丁:菊地 信義
講談社文庫
技術の匠と経営の匠が織りなす人間模様。企業新時代に対応する技術の匠たちと新感覚の経営の匠たちーーレーザーメス、光ファイバーなど、最先端技術の開発に賭ける匠たち。技術と経営をジョイントするカシオ、シャープ、東洋工業、ミサワなど、開発リーダーと技術マネジメントの匠たち。住友クレジット、東京海上火災、レナウンなど、独創的な発想で躍進する経営の匠たち。……それぞれに共通のノウハウとロマンを克明に描く。<全12巻>
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釈迢空 短歌 その器を充たすもの
釈迢空 短歌 その器を充たすもの
著:山本 健吉,装丁:講談社ブックデザイン部
講談社文庫
釋迢空すなわち折口信夫は、著者の青年時代からの師であり、決定的な存在であった。その影響と、そこからの超脱が、著者の文学者としての歩みといえよう。本書収録の2著作『釋迢空』『短歌 その器を充たすもの』は、師と著者とのあいだに発せられた光芒である。
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吉川英治の世界
吉川英治の世界
その他:吉川 英明
講談社文庫
吉川英治の長男・吉川英明が、父の想い出、人柄、作品にまつわる家族の歴史を、遺愛の品や記念写真とともに、随想48篇に綴る。吉川英治の自筆年譜も、吉川英治記念館に保存されている当時の写真や文学資料とあわせて再編成。読みつがれる「吉川英治文学」への入門ガイドブック。
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アクナル・バサックの宝
アクナル・バサックの宝
著:半村 良,装丁:菊地 信義,装画:金井 久美子
講談社文庫
ギメル、そこは悪人だけが住む星。全宇宙の極悪非道な犯罪者がここに送られ、送られたら最後、容易に出ることはできない。しかしこの星には、アクナル・バサックの埋めた宇宙最大の巨宝があるというのだ。とある日、「絶星」の美女が、この悪人の星に乗り込んで来た! という表題作のほかに、「復讐のギャンブラー」など異色4短編を収録。
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壜詰の恋
壜詰の恋
著:阿刀田 高,解説:山口 洋子,装丁:菊地 信義,装画:畑農 照雄
講談社文庫
砂丘でめぐり会い、めくるめく一夜をともにした気高い美女は、翌朝姿を消してしまった。そして枕元には香水のびんが……。それ以来、わが部屋にこの香水の匂いをまきちらすとき、かならずあの美女がそっとあらわれ、熟れた身体をひらいてくれるのだ。「奇妙な味」の小説の名手のブラック・ユーモア秀作集。
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