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2024.01.15発売
【グラビア文学館】大久保桜子×ツルゲーネフ「はつ恋」 週刊現代デジタル写真集
写真集・画集
今をときめく美女たちが、名作文学に挑むグラビアシリーズ。
今回のテーマは、ロシア文豪の青春小説をテーマに、
大久保桜子が気高くて美しい令嬢を表現する。
【小説のあらすじ】
16歳の少年・ヴラジーミルは年上の美しい公爵令嬢・ジナイーダと出会い、恋に落ちる。
初めての感情に戸惑う少年を弄ぶような高飛車な彼女。
まるで、正気を失ってしまうかのような感情に振り回されるヴラジーミル。
しかし、ある夜、少年は彼女の元へ忍んでいく男を見てしまう。
それは彼の実の父親だった……。

2024.01.15発売
【グラビア文学館】相楽伊織×室生犀星「蜜のあわれ」 週刊現代デジタル写真集
写真集・画集
今をときめく美女たちが、名作文学に挑むグラビアシリーズ。
今回のテーマは、明治末から戦後まで活躍した、詩の大家による幻想小説。
「金魚と老作家の恋模様」を乃木坂46の元メンバー・相楽伊織が、
“金魚”になって艶やかに表現する。
【小説のあらすじ】
自らを「あたい」と呼ぶ赤井赤子は、美しい風貌を持つ大人の女性だが、
その正体は3歳の金魚。
彼女は「おじさま」と呼んでいる老作家と同居しながら、小遣いをねだっては街へ出て、
幽霊の田村ゆり子と親しくするなど、自由奔放に生きる。
そして家ではおじさまにキスをしたり、尾に唾を塗らさせたりと、
エロティックな日々を過ごしているのだった。

2024.01.12発売
ナオ・オブ・ナオ AO vol.1 FRIDAYデジタル写真集
『水曜日のダウンタウン』で誕生した2つのアイドルグループで結成された、
話題の「豆柴の大群都内某所a.k.a.MONSTERIDOL」のナオ・オブ・ナオの最新電子写真集。
「豆柴の大群 1st写真集 発芽」以来となる約3年ぶりの水着グラビアに臨んだ!
整った顔立ちの超美形アイドルが魅せる
クールで大人かっこいい姿から
甘いキュートな姿まで見応え十分の1冊となっております!
2023年7月にはグループで初めてとなるソロデビューをし「FLASH BACK」を発売。
メンバーカラーは青。好きな食べ物はラーメン。
※vol.2との写真の重複はありません。

2024.01.12発売
ナオ・オブ・ナオ AO vol.2 オール未公開100カット超完全版 FRIDAYデジタル写真集
『水曜日のダウンタウン』で誕生した2つのアイドルグループで結成された、
話題の「豆柴の大群都内某所a.k.a.MONSTERIDOL」のナオ・オブ・ナオの最新電子写真集。
「豆柴の大群 1st写真集 発芽」以来となる約3年ぶりの水着グラビアに臨んだ!
整った顔立ちの超美形アイドルが魅せる
クールで大人かっこいい姿から
甘いキュートな姿まで見応え十分の1冊となっております!
2023年7月にはグループで初めてとなるソロデビューをし「FLASH BACK」を発売。
メンバーカラーは青。好きな食べ物はラーメン。
vol.2はなんと100カット超の大ボリューム特別版です。
※vol.1との写真の重複はありません。

2024.01.12発売
吉井しえる 【増量版 全50P】ミスマガのアソビバ! ミスマガジン2023×食欲 ヤンマガデジタル写真集
写真集・画集
ミスマガジン受賞者たちの素顔と魅力に迫る企画系グラビア写真集!
ミスマガジン2023として迎える初めての秋! ということで芸術の秋・食欲の秋とそれぞれの趣味や特技に合わせたグラビア企画を遂行!
ミスマガ2023×食欲編・ラストは吉井しえるちゃん! 旬の味覚に包まれて‥‥しえるんと2人きりの秋、堪能しちゃお!
写真集オリジナルカット15Pを新規収録し再構成した、計50P増量版!!
※本作品はヤンマガWebで公開された『ミスマガのアソビバ! 食欲の秋 吉井しえる』(無料版+有料版)にオリジナルカット15Pを加えたデジタル写真集です。

2024.01.12発売
加藤綾乃 【増量版 全50P】ミスマガのアソビバ! ミスマガジン2023×食欲 ヤンマガデジタル写真集
写真集・画集
ミスマガジン受賞者たちの素顔と魅力に迫る企画系グラビア写真集!
ミスマガジン2023として迎える初めての秋! ということで芸術の秋・食欲の秋とそれぞれの趣味や特技に合わせたグラビア企画を遂行!
ミスマガ2023×食欲編・第2弾は加藤綾乃ちゃん! 可愛さオーラ全開の綾乃ちゃんがデコレーションクッキーであなたをお・も・て・な・し!
写真集オリジナルカット15Pを新規収録し再構成した、計50P増量版!!
※本作品はヤンマガWebで公開された『ミスマガのアソビバ! 食慾の秋 加藤綾乃』(無料版+有料版)にオリジナルカット15Pを加えたデジタル写真集です。

2024.01.12発売
一ノ瀬瑠菜 【増量版 全50P】ミスマガのアソビバ! ミスマガジン2023×食欲 ヤンマガデジタル写真集
写真集・画集
ミスマガジン受賞者たちの素顔と魅力に迫る企画系グラビア写真集!
ミスマガジン2023として迎える初めての秋! ということで芸術の秋・食欲の秋とそれぞれの趣味や特技に合わせたグラビア企画を遂行!
ミスマガ2023×食欲編・第1弾は一ノ瀬瑠菜ちゃん! 得意の激辛を食らうッ!
食欲そそる”るたん”のエモショットお楽しみに!
写真集オリジナルカット15Pを新規収録し再構成した、計50P増量版!!
※本作品はヤンマガWebで公開された『ミスマガのアソビバ! 食慾の秋 一ノ瀬瑠菜』(無料版+有料版)にオリジナルカット15Pを加えたデジタル写真集です。

2024.01.12発売
西尾希美 【増量版 全50P】ミスマガのアソビバ! ミスマガジン2023×芸術 ヤンマガデジタル写真集
写真集・画集
ミスマガジン受賞者たちの素顔と魅力に迫る企画系グラビア写真集!
ミスマガジン2023として迎える初めての秋! ということで芸術の秋・食欲の秋とそれぞれの趣味や特技に合わせたグラビア企画を遂行!
ミスマガ2023×芸術編・ラストは西尾希美ちゃんが登場! テーマは絵画!希美ちゃんが描く”らしさ”全開の絵に大注目!
写真集オリジナルカット15Pを新規収録し再構成した、計50P増量版!!
※本作品はヤンマガWebで公開された『ミスマガのアソビバ! 芸術の秋 西尾希美』(無料版+有料版)にオリジナルカット15Pを加えたデジタル写真集です。

2024.01.12発売
松田実桜 【増量版 全50P】ミスマガのアソビバ! ミスマガジン2023×芸術 ヤンマガデジタル写真集
写真集・画集
ミスマガジン受賞者たちの素顔と魅力に迫る企画系グラビア写真集!
ミスマガジン2023として迎える初めての秋! ということで芸術の秋・食欲の秋とそれぞれの趣味や特技に合わせたグラビア企画を遂行!
ミスマガ2023×芸術編・第2弾は松田実桜ちゃんが登場! テーマの”音楽”に合わせたサブカル女子風グラビア魅せちゃいます!
写真集オリジナルカット15Pを新規収録し再構成した、計50P増量版!!
※本作品はヤンマガWebで公開された『ミスマガのアソビバ! 芸術の秋 松田実桜』(無料版+有料版)にオリジナルカット15Pを加えたデジタル写真集です。

2024.01.12発売
今森茉耶 【増量版 全50P】ミスマガのアソビバ! ミスマガジン2023×芸術 ヤンマガデジタル写真集
写真集・画集
ミスマガジン受賞者たちの素顔と魅力に迫る企画系グラビア写真集!
ミスマガジン2023として迎える初めての秋! ということで芸術の秋・食欲の秋とそれぞれの趣味や特技に合わせたグラビア企画を遂行!
ミスマガ2023×芸術編・第1弾は今森茉耶ちゃん! 読書が大好きな茉耶ちゃんが文学美少女に大変身!
写真集オリジナルカット15Pを新規収録し再構成した、計50P増量版!!
※本作品はヤンマガWebで公開された『ミスマガのアソビバ! 芸術の秋 今森茉耶』(無料版+有料版)にオリジナルカット15Pを加えたデジタル写真集です。

2024.01.12発売
【デジタル限定】川口葵写真集 あおいのすがお。 オール未公開another edition
『川口葵写真集 あおいのすがお。』のオール未公開カットで構成した、デジタル限定のオリジナル写真集。
『あおいのすがお。』には収録されていない衣装のカットもたっぷり収録!
まさに"すがお"の川口葵に出会える、大満足のアナザーストーリーです。
・スニーカーとラフに合わせたキュートなランジェリー姿
・晴れ渡る屋外のジャグジーで見せた、リラックス感満点の美ボディ
・旅の途中で立ち寄ったアイスクリーム屋さんでとびきりの笑顔!……など
みずみずしい表情とスレンダーボディのプラチナショットを詰め込みました!

2024.01.12発売
所有とは何か
講談社学術文庫
本書は、激動する19世紀フランスに生きた社会思想家ピエール=ジョゼフ・プルードン(1809-65年)の初期の主著である。
スイスとの国境に近いフランス東部のブザンソンに生まれたプルードンは労働者階級出身であり、向学心旺盛でありながら学業を断念せざるをえなかった。そうして働き始めた印刷所での日々は、のちの社会思想家を生み出す養分を提供することになる。すなわち、校正作業を通じてヘブライ語を習得したほか、聖書や言語学をはじめとする学的関心を養うとともに、同郷の社会思想家シャルル・フーリエの著書を校正することで、現実とは異なる社会を構想する動機を与えた。さらに、印刷工として働く傍らでフランス各地を巡行して印刷所の現場監督を務める中で労働者の境遇を身をもって知り、これが「社会の構成単位は仕事場である」という発想を導くことになった。これらの成果が結実したのが本書にほかならない。その冒頭には「最も数が多く最も貧しい階級の物質的、道徳的、知的境遇を改善する手段」を見出すというプルードンの動機が明確に宣言されている。
本書は第一章で提示される「所有とは盗みである」という警句によって物議をかもした。これは「奴隷制とは殺人である」という命題を「変形させただけ」だと言われるとおり、「所有」とは合法化された「盗みの権利」にほかならない。ならば、それが奴隷制につながらないための線引きを担保する必要がある。その方策を実現するものこそ、プルードンが構想した理想の社会だった。
紛れもない社会哲学の古典である本書の邦訳は1971年になされたあと半世紀以上、新しいものは登場していない。本書は、気鋭の研究者が清新な日本語で作り上げた新訳であり、格差が激化する今こそ熟読したい1冊である。
[本書の内容]
ブザンソン・アカデミー会員諸氏へ
第一章 本書が従う方法論――革命という観念
第二章 自然権とみなされる所有について――所有権の始動因としての先占と民法について
第三章 所有権の始動因としての労働について
第四章 所有は不可能であること
第五章 公正・不公正の観念の心理学的説明および、統治と法の原理の確定
訳者解説

2024.01.12発売
情報哲学入門
講談社選書メチエ
「生成AIブームの今こそ切望される知がここにある。」西垣 通(東京大学名誉教授)
「存在から情報へ――シン・哲学の姿に注目せよ!」山内志朗(慶應義塾大学名誉教授)
私たちは「情報」なしで暮らすことはできません。スマホでニュースを確認する、メールやラインをチェックする。改札を電子マネーの端末で通り抜け、車内では画面に映る広告や駅名を見る。そして会社に着けば……といったように、あらゆる場所に、無数の形で情報はあふれています。
では、そもそも情報とは何でしょうか? 一昔前のように言語をモデルに理解するのでは、医療現場での生体反応データから宇宙空間における周波数データまでをすべて「情報」として捉えることはできません。つまり、それが何かをよく理解していないまま私たちは情報なしではありえない生活を送るようになっているのです。
本書は、こうした現状の中で「情報という問い」に正面から取り組みます。カーツワイル、ボストロム、テグマークを通して技術との関係の中で「人間」とは何かを確認し、マカフィーとブリニョルフソン、ズボフを通して社会の中での情報がもつ機能を捉え、フクヤマ、ハラリ、サンデルを通して政治との関わりを考察します。その上で改めて「情報」というものを哲学的に規定し、情報をめぐる課題を整理します。
最先端の議論の見取り図を得られるばかりか、そこから得られる知見を整理し、日常にどう役立てるのかまで示してくれる本書は、これまでになかった1冊と断言できます。
[本書の内容]
序 章 情報という問い
第I部 情報がもたらす未来
第1章 情報と技術の未来
第2章 情報と経済の未来
第3章 情報と政治の未来
第II部 情報哲学の現在
第4章 情報の分析哲学
第5章 情報の基礎づけ
第6章 人工知能の身体性
第III部 情報の実践マニュアル
第7章 世界のセッティング
第8章 社会のセッティング
第9章 「人間」のセッティング

2024.01.12発売
神武天皇の歴史学
講談社選書メチエ
天皇の初代とされる神武天皇は、生没年はもちろん、その実在さえ定かではない。しかし、伝説上の重要人物として、日本の歴史に大きな影響を与え、論争を呼び起こし、時に政治問題となってきた。天皇陵をめぐる近世・近代史の研究者である著者が、「神武天皇陵」の所在地論争と、橿原神宮の創建を軸に、「歴史学の主題」としての神武天皇に迫る。
初代天皇の墓所「神武天皇陵」は、実は江戸時代になるまで定かではなかった。元禄時代の江戸幕府の調査で、奈良・四条村の塚山に「定められた」のである。しかし、当初からこれには異論があり、幕末期には孝明天皇の意思により、その300メートルほど南の「神武田」に改められ、ここが、現在も天皇が参拝を行う神武天皇陵となっている。一方、国学者の本居宣長らは、畝傍山中の丸山を主張して根強い支持を得ており、明治期になっても「疑念」はくすぶり続けた。さらに、水戸学の巨頭・徳川斉昭、寛政の三奇人・蒲生君平、幕末の能吏・川路聖謨、明治大正の文人画家・富岡鉄斎らの見解もみていく。
また、神武天皇を祀る橿原神宮の創建と隆盛に尽力し、のちに決裂した民間勤王家・奥野陣七の生涯や、明治期に「神武天皇祭」に冷徹な目を向けたお雇い外国人にも注目し、「紀元節」から「建国記念の日」へと、現代にいたる「神武天皇」と日本社会をとらえ直す意欲作。
目次
序章 現代の神武天皇
第一章 三ヵ所の神武天皇陵
第二章 攘夷の気運と幕末動乱
第三章 奈良奉行所与力の結論
第四章 文久の修陵
第五章 明治天皇の親祭
第六章 橿原神宮と民間結社
第七章 消えない疑念
終章 紀元節から「建国記念の日」へ

2024.01.12発売
アテネ 最期の輝き
講談社学術文庫
紀元前338年、ギリシャ敗戦! その後「民主政」はどうなった?
教科書に載らない歴史の真実を明かす、第一人者によるアテネ「亡国」のドラマ。
*
紀元前338年、アテネやテーベを中心とするギリシア連合軍は、フィリポス2世とアレクサンドロス率いるマケドニア軍に歴史的な大敗を喫した。アテネが誇る民主政はしかし、それを契機にかつてない平和と繁栄を謳歌する――。デモステネスら政治家たちの闘いの跡を追いつつ、アレクサンドロス躍進の陰で「黄昏」と呼ばれたアテネの実像を明らかにする、第一人者による画期の書!
*
[目次]
はじめに
序章 「黄昏のアテネ」に迫る
1 「黄昏のアテネ」とデモステネス
2 「政治家」と「政治グループ」
第1章 決戦へ
1 デモステネスの生きた時代
2 デモステネスの前半生
3 反マケドニアの政治家として
4 「宿敵」アイスキネスとの対立
第2章 敗戦――マケドニアの覇権
1 戦後処理
2 デモステネスの活躍
3 アレクサンドロスの時代の幕開け
4 マケドニアの傘の下で
第3章 対決――「冠の裁判」
1 裁判が始まるまで
2 「弁論家の戦い」
第4章 平穏――嵐の前の静けさ
1 デモステネスの隣人たち
2 アテネ民主政の姿
3 動乱の前ぶれ
第5章 擾乱――ハルパロス事件
1 ハルパロス事件とは
2 事件当時のアテネの情勢
3 ハルパロス裁判
4 裁判の背後の人間模様
第6章 終幕――デモステネスとアテネ民主政の最期
1 民主政アテネの最後の闘い
2 愛国者たちのそれぞれの最期
終章
1 デモステネスの遺したもの
2 「黄昏」の民主政
史料について
主要参考文献
関連年表
あとがき
学術文庫版へのあとがき

2024.01.12発売
ドグラ・マグラの世界/夢野久作 迷宮の住人
講談社文芸文庫
巻頭に置かれるのは、夢野久作が読書界から顧みられることのほとんどなかった1962年に鶴見俊輔が雑誌「思想の科学」に発表した「ドグラ・マグラの世界」である。この評論により、日本の戦後期には忘れられた存在となっていた夢野久作は「再発見」される。
「ドグラ・マグラの世界」の発表がきっかけとなり、鶴見と夢野久作の長男である杉山龍丸の交流が生ずる。やがて杉山龍丸の著書や杉山が編纂した夢野久作の日記などを資料としてじゅうぶんに咀嚼したうえで、鶴見は夢野久作論『夢野久作 迷宮の住人』を執筆する。
夢野久作について少年期の鶴見俊輔が出会った夢野久作の『犬神博士』の紹介から、『夢野久作 迷宮の住人』の第一部は始まる。そして『氷の涯』という日本軍のシベリア出兵をモチーフにした作品、さらに異色の長篇推理小説『ドグラ・マグラ』へ。そして、これらの作品が昭和初期の読者にどのように受けとめられたのかと問いが生まれる。
第二部では作家夢野久作の本名である杉山泰道の側からその生涯が辿られる。泰道の伝記的事実の多くは、さらにその長男杉山龍丸の著書によるが、伝記的事実と時代背景を結びつけて読み解くことで、より作品世界に深くわけ入ることができる。
第三部では、夢野作品受容の変遷が綴られる。江戸川乱歩ほか同時代の探偵作家たちにはやはり異形のものとして解されている。しかし年少の読者だった福永武彦や中井英夫たちには強烈な印象が残っていた。敗戦後、占領期に夢野久作が思いおこされることはなかったが、1960年を境にふたたび関心が寄せられるようになり、作品研究・分析が進む。そこで見えてきたものは、中央から遠い地方で、土地の日常言語を駆使して人間の根本問題に迫る、きわめて独創的な作家の姿であった。
本書により、夢野久作というきわめて独自性に満ちた作家に多角的に光が当てられ、読者にとってもそのイメージが鮮明となることが期待される。

2024.01.12発売
トモダチデスゲーム 地獄の沙汰も金次第
青い鳥文庫
ぼく、久遠永遠は、「トモダチゲーム」のプレイヤー。このゲームは、勝つために友だちを裏切ったり出しぬいたりしなければならない、最悪のデスゲーム! 「脱獄ゲーム」「犯罪ゲーム」「裁判ゲーム」……、どれもサイテーだったけれど、今回のゲームは、それらをはるかに上回る! 仲間の命に値段をつけて、コインに換えるなんて……。ぼく、そんなドライな人間にはなれないよ――。
<小学中級から・すべての漢字にふりがなつき>

2024.01.12発売
氷の上のプリンセス スペシャル短編集
青い鳥文庫
冬樹が語る「おれがかすみを好きになった理由」
塁と美桜の「恋する気持ち」は?
シニア編5巻では、見事オリンピックで実力を発揮し、ついに「交際宣言」をした冬樹とかすみ。
そんな冬樹の今までのかすみへの気持ちを知りたい!
そして、同じくかすみを好きだった塁と、塁のことを好きな美桜の思いはいったい……!?
今までずっと知りたかった3人の気持ちが、ついに明らかに・・・・・・。
これにはかすみもビックリ!? 胸キュンMAXのスペシャル短編集!
〈小学中級から すべての漢字にふりがなつき〉

2024.01.12発売
裏切り者の中国史
講談社学術文庫
その国を滅ぼしたのは、一人の男の私怨だった――。
復讐に取り憑かれた伍子胥、人心を操り権力に固執した王莽、女のために国を売った呉三桂……。亡命者、テロリスト、遊説家、宦官、出世主義者といった極め付きの裏切り者たちが行き着く先は? 『史記』『戦国策』『三国志』『世説新語』等の史料から、歴史を動かした個性溢れる悪漢たちを描き切る。春秋時代から明末清初まで、二五〇〇年にわたって興亡の絶えない中国をかき回した反逆者たちの数奇な人生。
中国古典の第一人者・井波律子氏による評伝集にして、中国史・中国文学のファン必携の一冊。
【主な登場人物】
・母国の君主に父兄を殺され、敵国の呉に奔った伍子胥(ごししょ)
・品行方正を装い、世論を操作して王朝を簒奪した王莽(おうもう)
・三世代かけて国を滅亡させた諸葛亮のライバル司馬懿(しばい)
・貴族に出し抜かれ、皇帝になりそこなった繊細な桓温(かんおん)
・反乱を引き起こすも、夢半ばで息子に殺された安禄山(あんろくざん)
・英雄を処刑したため、中国史上最も忌み嫌われた秦檜(しんかい)
・恋人を奪われて激怒し、身を売り国をも売った呉三桂(ごさんけい)
ほか、呉起、始皇帝、商鞅、張儀、蘇秦、趙高、則天武后、楊貴妃、項羽、劉邦、諸葛亮、永楽帝、朱元璋、李自成など多数。
【目次】
はじめに
第1章 復讐の鬼――伍子胥
第2章 自立するコスモポリタン――戦国時代のパフォーマー
第3章 頭でっかちの偽善者――王莽
第4章 持続する裏切り――司馬懿
第5章 気のいい反逆者――王敦と桓温
第6章 危険な道化――安禄山
第7章 極め付きの「裏切り者」――秦檜
第8章 恋に狂った猛将――呉三桂
年表
参考文献
あとがき

2024.01.12発売
インド思想史
講談社学術文庫
インド最古の聖典『リグ・ヴェーダ』にはじまり、世界的にも類がないほど深遠な思想を生みだしてきたインド。ウパニシャッド、ジャイナ教、仏教、マハーバーラタ、正統バラモンの六派哲学、ヒンドゥー教から、近代のガンジーやタゴールに至るまで、3000年以上にわたる複雑で多様な思想の全領域をコンパクトに大観する。
アーリヤ人の侵入や農村社会の成立、王朝の興亡など、それぞれの時代の社会変動の影響も踏まえつつ、各思想大系の特質を明らかにすることで、〈解脱〉をもとめてやまない人類の思索の歴史が描き出される。
世界的なインド哲学、仏教学者であり、比較思想の開拓者でもあった著者による、半世紀以上にわたって読み継がれてきた不朽の概説書。原本:『インド思想史 第2版』岩波書店、1968年)
第一章 アーリヤ人の侵入とリグ・ヴェーダの宗教
第二章 農村社会の確立とバラモン教
第三章 都市の興隆と自由な思索の出現
第四章 国家統一と諸宗教の変動
第五章 統一国家崩壊後における諸宗教の変遷
第六章 クシャーナ帝国時代における新思想
第一節 時代の趨勢
第二節 仏 教
第三節 ジャイナ教
第四節 南インド文化の開花
第七章 集権的国家における諸哲学学派の確立
第一節 正統バラモン系統
第二節 仏 教
第三節 ジャイナ教
第八章 諸王朝分立時代における諸学派の継続的発展
第一節 バラモン教およびヒンドゥー教
第二節 仏 教
第九章 回教徒の侵入と思想の変化
第一節 中世的宗教の発展
第二節 近代的思惟の発展
第十章 外国資本主義制圧下における思想運動
第十一章 〔附論〕科学思想