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2025.06.13発売
波崎天結 知的なカラダ vol.1 FRIDAYデジタル写真集
「早稲田卒の才女が、こんなにセクシーなグラビアを……!」とたびたび世間をざわつかせている「波崎天結」さんの最新デジタル写真集。
母校を思わせる、えんじ色パーカーを脱ぐと……!!!
「令和の美脚クイーン」が魅せた最強ボディは必見です。
SNSで彼女を見かけてちょっと気になっている方も、知的な美女の大胆セクシーに魅了されちゃってください!

2025.06.13発売
数学の女王 道警 沢村依理子
講談社文庫
江戸川乱歩賞受賞作『北緯43度のコールドケース』シリーズ!
爆弾魔の真のターゲットは?
博士号を持つ異色の警察官が札幌で発生した爆破事件に挑む。
「伏尾美紀は日本の警察小説を変える作家になるのかもしれない」杉江松恋(解説より)
圧倒的ストーリーテリング。骨太の警察ミステリー。
札幌の新設大学で発生した爆破事件。
博士号を持つ警察官・沢村依理子が捜査に加わる。
公安との駆け引きの中で進む捜査は行き詰まり、沢村に特命捜査の命が下される。
爆弾魔の真の目的は?
かつて研究者として大事な人を失った過去を持つ沢村は、事件の真相に迫る。
乱歩賞受賞作家による骨太警察ミステリー。

2025.06.13発売
二重らせん(下) フジテレビとテレビ朝日 欲望のメディア
講談社文庫
フジテレビのオーナーとなった鹿内家だが、突然のクーデターによって鹿内宏明が放逐され、
日枝久による支配体制が確立される。しかし、その後も、フジの親会社・ニッポン放送株の
10%を握る鹿内宏明の存在が、日枝に重くのしかかった。
それを振り払うためのニッポン放送、フジテレビの上場が、思わぬ「簒奪者」を呼び込むことになる――。
絡み合うようにうごめく二つの「欲望のメディア」。
膨大な内部資料を入手し、その相貌を赤裸々にする。
第四章
簒奪者の影
「上場請負人」の退場
ITバブルのあだ花
堀江貴文とフジサンケイの接点
会社員の枠をはみ出した男
「納期が遅れたら命を貰う」
「改革の旗手」と通産官僚
村上世彰のルーツ
失敗に終わった「前哨戦」
「グリーンメーラー」という批判
プロジェクト・プラネット
一一八五億円もの売却益
「放送」の特権に風穴を開ける
村上のニッポン放送訪問
フジテレビの「露払い」を演じる
第五章
争奪戦
膨れ上がる「失念株」
「お宝をどうするのか」
村上の「両面作戦」
産経新聞会長・羽佐間の本心
「ただ儲けるだけ」ではダメだ
四人だけのチーム
堀は埋められた
十二年ぶりの極秘会談と秘密交渉
グループ内部の溝と断絶
「出口探し」に焦る村上
屈辱の株主総会
潰れた「三木谷カード」
堀江貴文の挑戦
「もう会うのは止めよう」
村上世彰の新たな策略
「ニッポン放送はなくなってしまいますよ」
謀略に次ぐ謀略
「彼はやりすぎだな」
ホワイトナイトの登場と終戦
アナウンサーはなぜ自殺したか
第六章
亡者の群れ
阪神タイガースという禁断の果実
潜行取材する司法記者
鹿内家の孫の入社
「絶対、天罰が下る」
エピローグ

2025.06.13発売
二重らせん(上) フジテレビとテレビ朝日 欲望のメディア
講談社文庫
フジテレビとテレビ朝日は1959年、日本テレビ、TBSに続く民放テレビ第三局、第四局として産声をあげた。
テレビ局が「カネのなる木」だということが明らかになるにつれ、多くの政商、旧軍人、メディア企業、政治家たちが群がった。なかでもフジ、テレ朝の2社に深く食い込んだのが、出版社「旺文社」を経営する赤尾好夫である。
自らが支配するラジオ局文化放送を通じて両社の株を握り、テレビ朝日では東映社長の大川博を追い出し、経営権を握った。
その息子・赤尾一夫もテレビ朝日の大株主として独特の存在感を発揮、さらにマネーゲームへと狂奔していく。
テレビの系列化に乗り遅れた朝日新聞はその間隙をつき、テレビ朝日を支配しようともくろむ。
一方のフジテレビのオーナーとなった鹿内家だが、突然のクーデターによって鹿内宏明が放逐され、
日枝久による支配体制が確立される。
しかし、その後も、フジの親会社・ニッポン放送株の10%を握る鹿内宏明の存在が、日枝に重くのしかかった。
それを振り払うためのニッポン放送、フジテレビの上場が、思わぬ「簒奪者」を呼び込むことになる――。
絡み合うようにうごめく二つの「欲望のメディア」。
膨大な内部資料を入手し、その相貌を赤裸々にする。

2025.06.13発売
本格王2025
講談社文庫
本格ミステリを愛するプロが選ぶ、傑作ミステリ短編集!
今年イチオシの「謎」はこれだ!
☆☆☆
目次
序 本格ミステリ作家クラブ会長 麻耶雄嵩
「速水士郎を追いかけて」真門浩平
「概念探偵」潮谷験
「スティームドラゴンの奇走」霞流一
「縄、綱、ロープ」青崎有吾
「放送部には滅ぼせない」坪田侑也
「誰も読めない」白井智之
解説 乾くるみ
☆☆☆

2025.06.13発売
イデアの影 The shadow of Ideas
講談社文庫
この世は、すべて幻なのです。
現実なんてものはない。
ただ、映っている影だけが見える。
そうではありませんか?
薔薇のパーゴラのある家で、「彼女」は支配的な夫と家政婦と静かな三人暮らしの日々を送っていた。
夫が紹介する英語の家庭教師として、下宿人として、彼女の庭を、彼女の夢を、訪れては去ってゆく男たち。
彼らの死という現実を手放し、幻想とのあわいに生きるうちに、
彼女の心はゆっくりと静かに、躰から離れていく。
比類なき幻想恋愛小説。

2025.06.13発売
楽園のアダム
講談社文庫
大災厄により人類は1%未満まで減少、地球上のほとんどが不浄の土地となってしまった。生き残った人々は、わずかに残った土地で人工知能カーネにより生活を制御され、平和に暮らしていた。”殺人”などとは無縁の世界、のはずだったーー。
〈書評家、驚愕〉
(吉田伸子さん)
一読驚愕、再読感服!
1000年後の地球を舞台にして問われる人間の本質。
物語に張り巡らされた小さな棘は、やがて鋭利な刃となって
読み手の旨に突き刺さる。
(吉田大助さん)
世界文学の動向と呼応する、本格ミステリーにして本格にディストピア・ロマンス。
真相が開示された瞬間、自分の内なる先入観や思い込みの存在に気付き、
打ちひしがれた。大傑作。
(円堂都司昭さん)
人類が暴力抜きで平和に暮らせる条件とはなんなのか。
この物語世界が示す解答にショックを受ける一方、
自分は知らないふりをしていただけかもしれないと思った。

2025.06.13発売
星読み姫は借りぐらし 三食昼寝、陰謀つき
講談社タイガ
「これ、いじめですか?
嬉しいわ。初めてなの」
賢者に育てられた最強魔法使いの
初めての仕事は……王子の居候!?
事件だらけの王城で、
すっとんきょうな友達づくりがはじまる。
謎だらけの洋風ファンタジー、開幕!
☆☆☆
賢者オーダルトに育てられた神域の魔法使いイザベラには友達がいなかった。
18歳の春、始原の森を出て陰謀蠢く王城へ向かい、
ひょんなことから王子の居候になる。
目的は初めての友達を作ること。
鶏の死骸を部屋に投げ込まれ、王妃の毒殺疑惑をかけられても、
マイペースな彼女は意に介さない。
「人はなぜ、愛するのでしょう」
王子と王女を振り回しながら、今日も王城は大騒ぎ!

2025.06.13発売
心霊探偵八雲4 完全版 守るべき想い
講談社文庫
「ぼくに近づくと
みんな死ぬんだ」
学校で起きた人体自然発火現象。
炭化した死体は、左手だけが無傷だった。
読むなら今!
累計750万部特殊設定ミステリー
ーーー
学校プールで男が謎の焼死を遂げた。
教育実習生となった晴香は、
幽霊に怯える小学生の証言を追う末に、
焼死事件の第一発見者となってしまう。
周囲に延焼せず左手だけ燃え残った異常現象。
八雲は、二十八年前の火災が事件に関係していることに気づくが、
その頃晴香に危機が迫る。
特殊設定ミステリー最新作。

2025.06.13発売
私と弟のにじいろの幸せ
講談社文庫
普通の幸せって、何?
小説現代長編新人賞『檸檬先生』で鮮烈デビュー!
Z世代の新鋭が描く、切なさと温かさに満ちた青春&家族小説!
東京で大学生活を謳歌していた茂果は、友人の由紀からあるアニメを布教される。
柔らかな表情、手描き感のあるタッチ、自然な体重表現、甘い雰囲気の色使い、繊細な塗り。紹介された絵師のイラストは、弟の穂垂が描いたものだった。
Twitterの裏アカウントでBL作品を創作し、普段から異性との恋愛話をしない穂垂に対して、茂果は同性愛者なのではないかと考え、やがて過干渉してしまう。境界の曖昧さ、線引きの難しさを、姉弟の視点から見つめ直す。
小説現代長編新人賞受賞後第一作

2025.06.12発売
戦争シミュレーション 未来戦記の精神史
■なぜ人は「未来の戦争」を予測したがるのか?
この150年間、日本で、アメリカで、ドイツで大量に出版された
「日米未来戦記」の謎に挑む
■日米戦争を予見した膨大な数の疑似戦記を徹底的に読み解く
超弩級のアカデミズム×ジャーナリズム
想像力が招来した歴史を見透す画期的労作!
近い将来起こるアメリカとの戦争をシミュレーションした「日米未来戦記」は、戦前から最近まで、日本だけでなく世界でも、夥しい数の書籍が刊行されてきた。危機意識はどのように生まれ、いかに世論が醸成されていったのか? 150年の歴史を一括して分析し、その精神史に迫る。
(本書の内容)
■序章 日米未来戦記は何を映し出すか
日米未来戦記とは何か/日米未来戦記が注目された1990年代/「日米未来戦記」をもう一度論じる意味/メディアと現実社会との普遍的な関係性/本書の構成
■第1章 日米未来戦記を生んだヴィルヘルム二世の黄禍論
1 日本で初めて単行本化された「日米未来戦記」はドイツ製―『黄禍白禍 未来之大戦』
カール・ブライプトロイ『ヨーロッパ諸国民よ! 未来の戦争』
2 ドイツで生まれた日米未来戦記の原型、パラベラム著『バンザイ!』
3 「黄禍論」への反発で生まれた 樋口麗陽の日独未来戦記
■第2章 高まる「日米戦争」論と日米未来戦記の誕生
1 ハワイ併合と「白船」来航
2 日米未来戦記の金字塔―ホーマー・リー『無知の勇気』の衝撃
3 排日土地法と日本製日米未来戦記の登場
4 第一次大戦終了で復活した日本製日米未来戦記
■第3章 シミュレーションから精神論と秘密兵器へ―日本での日米未来戦記の定着と展開
1 未来戦記専門家の登場―石丸藤太と池崎忠孝
2 ロンドン軍縮条約の影響
3 満州事変と1936年危機説
4 新兵器・陰謀論・精神論
5 日中戦争から日米開戦へ―陰謀論と精神論
■終章 現在の未来戦記
日米未来戦記の分類/東西冷戦期の「未来戦記」―核戦争と地球外侵略者/東西冷戦終結後の世界―『ザ・カミング・ウォー・ウィズ・ジャパン』/軍事的独立から国際貢献へ―かわぐちかいじ『沈黙の艦隊』/中国を仮想敵とした「未来戦記」/世紀の米中未来戦記/世紀の日中未来戦記・評論(文明論)―ケント・ギルバート『儒教に支配された中国人と韓国人の悲劇』/歴史の語り直しとしての「架空戦記」/結語―見えない未来と見えない他者

2025.06.12発売
絵でわかる台風のメカニズム
台風とは? 渦とは? 台風の発生条件とは? 地球温暖化が進むと、台風はどうなる? 気象学の基礎から台風研究の最前線までをまとめた、かつてない一冊。熱帯の海で生まれる巨大な渦の一生を追ううちに、あなたは知的興奮の渦に巻き込まれる!
【おもな内容】
Chapter 0 台風とはなんだろう?
Part 1 地球の大気を知ろう
Chapter 1 地球大気は何でできている?
Chapter 2 大気の温度はどうして変わる?
Chapter 3 大気はどうして動く?
Chapter 4 渦とはなんだろう?
Part 2 台風を知ろう
Chapter 5 台風を知るための数字
Chapter 6 台風の構造
Chapter 7 台風の発生
Chapter 8 台風の発達
Chapter 9 台風の成熟と衰退
Chapter 10 台風の強度・構造を変えるさまざまな過程
Chapter 11 台風の移動
Part 3 台風の最新研究を知ろう
Chapter 12 地球温暖化と台風
Chapter 13 台風研究のいまむかし

2025.06.12発売
もちもちぱんだ ひとりじゃないよ はじまりのおはなし
12周年を迎えた「もちもちぱんだ」。初めての絵本が発売!
――みんなと ちがうから ひとりぼっち……。
ちいさな パンダは どうぶつえんから にげだし ともだちを さがしに むかいますが……。
「もちもちぱんだ」に おこった ちいさな きせきの ものがたり。
10~20代なら一度は見たことがある「もちもちぱんだ」。そのルーツをひもとく初めての絵本が発売!
美しいビジュアルで全ページ描きおろしました。

2025.06.11発売
都会と田舎 日本文化外史
講談社学術文庫
花のみやこか、懐かしきふるさとか――。日本列島の文化の歴史は、海の外からやってきた最新の情報があつまる都会への憧れと、生まれ育った郷土への思い入れのはざまで紡がれてきた。奈良、京都、のちには江戸・東京という「みやこ」に対する「地方」の憧れと反発、さらに中国大陸や欧米という「中央」に対する「辺境」日本の憧れと反発という二重の交錯を見据え、そこに織りなされる綾を丹念に描き出した唯一無二の列島文化史。
夷なる日本が華なる中国に劣らないと主張した京都生まれの伊藤仁斎と、関東出身で田舎固有の文化に価値を見出し江戸学芸を京から自立させた荻生徂徠。日本文化や日本的なるものの一貫性を否定した内藤湖南と「国史」の範囲に苦悩した黒板勝美。日本文化が基底のところで一体のものであることを前提にしたことで「郷土を捨象した」と批判された、民俗学の父・柳田国男が敬意をいだいていたのは、田舎に「いにしえのみやび」を見出した本居宣長だった。
古代の青銅鏡が示す畿内王権や記紀神話にはじまり現代にいたるまで時代を縦横無尽に扱いながら、独自の視点で日本文化の形を照らし出す。(原本:平凡社、1991年)
【本書の内容】
はじめに
第一章 都市の論理――先進・後進論の背景
第二章 反都市文明――「地方」主張の論理と背理
第三章 国家という単位――単一の「国」と「くに」の複合
第四章 民衆知と文字文化――ひとつの試み
あとがき
解 説(長﨑健吾)

2025.06.11発売
どうしても消えない「歯・舌・口・顔の痛み」はなぜおこる? 口腔顔面痛がわかる本
健康ライブラリー
【「脳科学」と「疼痛医学」の進歩でわかった、痛みのメカニズムと最新治療】
検査では異常が見つからない「原因不明」の口や顎の痛み・違和感は、
ストレスや不安にも関わる
脳の「痛みの回路」が作り出していた!
――新たな知見から見えてきた、痛みのメカニズムと最新治療
《こんな症状があるなら、「原因不明の口腔顔面痛」かもしれません》
◎歯の治療をしても痛みが消えず、歯を抜いても治らない
◎検査をくり返しても異常が見つからないのに、顔の痛みが続いている
◎不安やストレスを強く感じることがあった後で、舌の痛みがあらわれた
◎歯科治療をきっかけに体調不良に陥った
――痛み研究・治療の最前線を知る医師による、豊富な症例と解説、治療法のすべて
痛みとは単なる感覚の問題ではなく、記憶、感情、ストレス、
そして生き方そのものと深く結びついているものです。
そのため、患者さん一人ひとりの背景や人生に寄り添う姿勢が、診療においては極めて重要です。
特発性口腔顔面痛はたしかに痛くて苦しい病気ですが、命に関わる病気ではありません。
そして、治療可能な病気でもあります。どうか、希望を持ってください。
――-「まえがき」より
《本書の内容》
第1章 原因不明の痛みは脳が作り出す
第2章 どうしても治らない歯・舌・口・顔の痛み、「特発性口腔顔面痛」
第3章 「特発性口腔顔面痛」に治療法はある?
第4章 痛みへの心構えを変える ――認知行動療法
第5章 どうしても消えない「歯・舌・口・顔の異常感」で困ったら
第6章 痛みや異常感を引き起こす精神疾患
第7章 三叉神経・自律神経性頭痛による口腔顔面痛
第8章 神経障害性疼痛(いわゆる神経痛)による口腔顔面痛
第9章 難治性顎関節症による口腔顔面痛

2025.06.11発売
中世武士団 偽りの血脈 名字と系図に秘められた企て
講談社選書メチエ
◆彼らは“貴”たらんとして「源・平・藤原」姓を掠め取った!◆
平安の世が長く続くとともに疲弊してゆく地方社会、そこで生き抜くために多様な出自の者たちが結託し、
やがて「武士」という集団を形成した。
朝廷から然るべき位置づけを与えられないままの彼らは、やがて自らの正統性を巧みに「創出」し、中世という時代の支配者たるための競争に臨んでいった―
「佐藤」をはじめ現代まで生き残った名字が、中世武士団のアイデンティティ闘争の産物であったという「隠された真相」を徹底的に暴き出す、驚愕の研究成果!
【本書より】
新たな時代を切り拓いた有力武士は、実は貴人でも新興勢力でもなく、時代の終焉とともに主役級の役割を終えさせられた古代卑姓氏族が、全身全霊の努力で生き残りを図り、首尾よく生まれ変わった姿だった。
【主な内容】
プロローグ 改竄された“社会の設計図”
序章 武士の誕生と名乗り──アザナと名字
第一章 「佐藤」名字と佐伯氏──佐伯姓と波多野家
第二章 「首藤」名字と守部氏──美濃と源氏と王臣子孫
第三章 「伊藤」「斎藤」「兵藤」名字と伊香・在原・平氏
第四章 「○藤」名字の源流──官職由来と古代卑姓由来
第五章 「近藤」名字と院政──出自不明の院近臣たち
第六章 奥州藤原氏の創造──秀郷流・坂上氏・五百木部氏の融合
第七章 文筆官僚「斎藤」家の創造──大江氏・葉室家・清原氏との融合
第八章 大規模互助ネットワーク──斎藤・後藤・文徳源氏・宇都宮
第九章 後藤・近藤・武藤家が織り成す大友家の礎──利仁流・秀郷流の融合
第十章 中原親能の正体と大友家の創造──利仁流×秀郷流×中原氏×大江氏
第十一章 中原氏に還流する親能の御家人的性質──田村・水谷・摂津家の成立
エピローグ 最後の謎と次なる"神話"──素性不明の鎌倉幕府
注
参考文献

2025.06.11発売
日本の俗信
講談社学術文庫
「靴の紐が切れるとよくないことが起こる」本当の理由、ご存知ですか?
予兆、卜占、禁忌、呪術、妖怪、憑物……全国各地で採集された俗信、すなわち「超人間的な力の存在を信じ、それに対処する知識や技術」を体系的に整理。”非科学的で取るに足らぬもの”から日本文化の基層を明らかにする、民俗学の精華!
(解説:廣田龍平)
[本書で扱う主な俗信ーーその由来とは?]
○烏が屋根で啼くと死人が出る
○膝を絶えず小刻みに動かすと貧乏になる
○婚礼に雨が降ると縁起がよい
○一富士、二鷹、三茄子、四葬式、五火事
○厄年に生まれた子は捨子にする
○ものもらいは七軒の家から米をもらって食べるとよい
○手振水をかけられた人は死ぬ
○丙午(ひのえうま)の年は出生数激減(次回は2026年!)
……
[目次]
はしがき
第一章 俗信概論
一 俗信の概念
二 予兆
三 卜占
四 禁忌
五 呪術
第二章 信仰と俗信
第三章 厄年および年祝い
一 はじめに
二 従来の諸説
三 厄年行事の要素
四 贈答の意義
五 厄年行事の意味
六 信仰と俗信
七 厄年受容の基盤
八 結び
第四章 呪的な食べ物ーー味噌の魅力
一 食習研究と味噌
二 葬式と味噌
三 家移りと味噌
四 味噌つき日の吉凶
五 味噌煮の日
六 持ち寄るもの
七 せち味噌
八 山の神と味噌
九 味噌長者
十 呪的な食べ物
第五章 妖怪の地域性
第六章 妖怪と信仰
第七章 死と俗信
一 生と死との境
二 忌の飯
三 死の忌
四 種々のまじない
参考文献
解説 俗信の概念と発生について 廣田龍平
索引
(*本書の原本は、1975年に弘文堂から刊行されました。)

2025.06.11発売
輪廻の思想
講談社学術文庫
幼いころに父を亡くした著者は、あるとき、幾晩か続けて大きな蜘蛛が風呂場の天井にいることに気づいた。母にそれをいうと「お父さんかもしれないから、いたずらしてはいけない」と言われてびっくりした、という。かつては、死んだ血縁の者が、場合によっては他の動物になっている、ということを多くの人が信じていたのである。
こうした「業報輪廻」の考えは、仏教思想の中心というよりも、ジャイナ教やヒンドゥー教など東洋の宗教全体の大きな前提になっているという。そして、キリスト教などの一神教がダーウィニズムの挑戦を受けて思想的な見直しを迫られているように、輪廻思想と仏教も、進化論やバイオテクノロジーなどとの対決を迫られている。アレキサンダーの東征や、匈奴の強大化などがもたらした紀元前後の数百年間の仏教の危機の時代を、「阿弥陀仏」という新たな信仰によって乗り切ったように、新たな神話を創生していく必要があるというのだ。
さらに、スーパーマンとしての観世音菩薩、イエスとブッダの説話の類似性、親鸞の仏陀観の変化など、仏教社会の倫理と道徳を支えてきた「輪廻の思想」をめぐる講演と随筆を集成。〔原本:1989年、人文書院刊〕
目次
1
輪廻の思想――インド・中国・日本
2
仏塔信仰と大乗仏教
菩薩の平和思想
ブッダとイエス
3
本願力ということ
親鸞の仏陀観
親鸞における信心の深化
4
マングース物語
人と猿と神
仏教における非神話化
不老長寿
脳死・堕胎・中有
王舎城の温泉
チベットの牧象図
言語同断
蚕と蜘蛛――追悼 抱石庵 久松真一先生
お盆の思い出
海外の三人の師
無相さんと私
武生の雪
木村無相『念佛詩抄』
山頭火と私

2025.06.11発売
ぴたっと どうぶつ
講談社の絵本
「しゅうごーう!」というかけ声とともに、拡散されたパズルが集合して、ぞう、かめ、うま、ねずみなど、子どもたちにもなじみのある動物たちに「ぴたっと」大変身します。
ページをめくるごとに、色やピースの数から、どんな動物になるんだろうと想像できるので、お子さんとのコミュニケーションももりあがります。
読み聞かせにもぴったりの幼児絵本です。
読み聞かせ0歳から ひとり読み2歳から。

2025.06.11発売
本のなかの少女たち
講談社文芸文庫
子供の頃からの読書体験で、心から共感できる少女の少なさを強く感じていた。しかしまた時に納得できる「少女」に出会える喜びもあった――
そう回想する著者・津島佑子自身、自らが「少女」だったと確信を持ってはいないのだ。
「少女」とはいったい誰のことなのか?
どのように描かれた「少女」なら実在感を感じられるのか?
自らの作品で「少女」に愛着を抱いて描いてきた作家が、「本のなかの少女たち」を追ってみることを心に決め、「少女」そのものをテーマに新鮮な切り口で古今の名作を再び繙く。
再読を経て得られた新たな発見、洞察、感動を綴った、誰もが楽しめる読書エッセイ。