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町くらべ 公家武者 信平(十四)
2023.07.14発売
町くらべ 公家武者 信平(十四)
著:佐々木 裕一
講談社文庫
かわら版で 町の評判が決まる!? 信平の町づくりに新たな試練! 累計140万部突破! これぞ江戸活劇! 実在した公家武者を描いた 大人気時代小説シリーズ! ☆☆☆ 拝領した鷹司町の治安が落ち着いたのもつかの間、 とある読売が話題をさらう。 町の番付に騒ぐ善衛門に信平は一考し、 働く場を増やすべく職人の誘致に乗り出す。 だが世に悪事尽きず。高津藩家老・中谷伝太夫は 読売騒ぎを悪事に使おうと企む。 町を住人を守れ、実在した傑人を描く大人気時代小説〈文庫書下ろし〉
電子あり
昭和天皇の料理番
2023.07.14発売
昭和天皇の料理番
著:谷部 金次郎
講談社+α新書
麦入りご飯、サンマの塩焼き、お浸し、漬物――昭和天皇が食した9月の献立例。旬の食材とその使いまわし、つつましやかで伝統的な日本の家庭料理が食養生に! 天皇家の食卓には日本人の「食」の理想形がある!! ●17歳で宮内庁の大膳課付第一係に奉職し、「天皇の料理番」として知られた秋山徳蔵主厨長に仕え、26年間、昭和天皇皇后両陛下のお食事を作らせていただきました。(中略)そこには、私たちが今の時代にこそ学ばなければならない「食」があるのです。日々の食事はきわめてつつましいものでしたが、時季にあった旬の食材を選び、心を込めて調理してきました。儀式料理のほうは、皇室ならではの、料理人冥利に尽きるといえる食材選び、調理法、盛りつけ、器についても学びました。「食」の原点、元祖スローフードともいえる天皇家の料理をたどりながら、87歳までお元気でご公務に励まれた昭和天皇のご長寿の秘密に迫ることができたらと、考えております。 ●昭和天皇のお食事メモ ●御所言葉!?「かべ」は豆腐 ●「食」のみなもとは宮中に ●漬物で塩分量を調整 ●身土不二の考え方 ●おせち料理は時間をかけて ●「中秋の名月はまだか」 ●御料牧場の食材 ●「葛湯が飲みたい」 ●聖上は芋料理がお好き
電子あり
「ポスト戦後」を生きる─繁栄のその先に
2023.07.14発売
「ポスト戦後」を生きる─繁栄のその先に
著:保阪 正康,著:姜 尚中,著:雨宮 処凛
苦しく不透明な生活実感と偏狭なナショナリズム。ふたつが容易に結びつく空気が世を覆いつつある。それをどう回避し、乗り越えるのか――もはや「一億総中流」の時代は去った。そして、広がる格差とみえない構造への憎しみ。これが「戦後」の理想の結果なのか? 生きづらさの実感を、東アジア世界と歴史の中に位置づける。 ※北海道新聞社は、2009年から毎年さまざまなゲストを招いて「≪道新フォーラム≫現代への視点~歴史から学び、伝えるもの」を札幌で開催、基調講演と討論、参加した若い人たちとの質疑を通して昭和史の教訓を今後にどう生かしていくかを考えてきました。今回は2013年11月4日に保阪正康、姜尚中、雨宮処凛の三氏を招いて札幌の道新ホールでおこなわれたフォーラムの詳報です。 ≪道新フォーラム≫活字化 第5弾
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「愛国」のゆくえ─「戦後」の無意識とトラウマ
2023.07.14発売
「愛国」のゆくえ─「戦後」の無意識とトラウマ
著:保阪 正康,著:姜 尚中,著:香山 リカ
自由の謳歌と敗北の屈辱と……ふたつの相反する感情があざなって「戦後」の時空間は形成された。ふとしたことから噴出するわれわれの無意識とナショナリズムの関係に光をあてる。――「歴史認識」のぶつかりあいが必至なこれからの時代にあって、日本人はなにを思考の土台に据え、言葉を発していけるのか。 【本文から】 国家がもっている記憶の集積としての歴史について、それに一定の敬意を払うことは当然ですが、それに服従しなければいけない、それと一致しなければならないという歴史教育はおかしい。みずからが、国家がもっている記憶の集積にたいして、地域や家族の記憶を突き合わせて「どこがどうちがうんだろうか」と自律しながら見ていく目は必要ですね。(保阪正康) 地益を地域のなかに生きている人びとがしっかりと自覚し、その地益に基づいて、地域と地域とが広域的に結びつく可能性に開かれていくならば、われわれは歴史の轍を踏まないで、これからの未来に、若い世代に、新しい日本、新しい朝鮮半島の可能性を用意してあげられるのではないかと思います。(姜尚中) このところの憲法を変えろという議論に象徴される、威勢のいい、勇ましい傾向は、ある種の葛藤、集合的な無意識だと私は思っているんです。みんながほんとうに本質的にこれが正しいと思って論理的に選択しているのではなく、「見たくないもの」を回避するための症状ですね。(香山リカ) ※北海道新聞社は、2009年から毎年さまざまなゲストを招いて道新フォーラム「現代への視点~歴史から学び、伝えるもの」を札幌で開催、基調講演と討論、参加した若い人たちとの質疑を通して昭和史の教訓を今後にどう生かしていくかを考えてきました。今回は2012年11月25日に保阪正康、姜尚中、香山リカの三氏を招いて札幌の道新ホールでおこなわれたフォーラムの詳報です。 ≪道新フォーラム≫活字化 第4弾
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未来は過去のなかにある─歴史を見つめ、新時代をひらく
2023.07.14発売
未来は過去のなかにある─歴史を見つめ、新時代をひらく
著:保阪 正康,著:澤地 久枝,著:姜 尚中
戦争のない「冷戦」を享受できたのは、アジアでは日本だけであり、それは例外的状況だった! その結果として、60年以上にわたる稀有な繁栄と平和がある。その光と影を知ることは、われわれの義務ではないだろうか。 ■本文より 過去のなかには失敗したことも成功したことも含めて、さまざまな人類の叡知、知恵があると思うんです。それを読み取って自分のものにする。そのときになにを大事にするかといったら、“誰がなにを言ったか”よりも、“どんな事実があったか”です。(澤地久枝) わたくしたちはひとつの国の歴史だけではなく、また隣国の歴史はもちろんのこと、遠いヨーロッパで起きた、その歴史をもしっかりと学びながら、いまのこのキナ臭い状態にたいして、なにが未発の可能性としてありうるのかを真剣に考えなければなりません。(姜尚中) 私たちは前の時代の歴史の声に耳を澄ますと同時に、後の世に向けて歴史の声をつぶやきつづけなければいけない。そのために私たちは、日常のなかでつねに意識的であることが大事ではないか。(保阪正康) ※北海道新聞では保阪正康さんの監修のもと、「≪道新フォーラム≫現代への視点~歴史から学び、伝えるもの」という企画を2009年から継続しています。これまでに半藤一利、立花隆、澤地久枝、姜尚中、香山リカなど各氏が講演し、聴衆と活発な討論を重ねてきました。本書はその活字化の第2弾として2010年のフォーラムをお届けするものです。 ≪道新フォーラム≫活字化 第2弾
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戦争と天災のあいだ─記録の改竄、記憶の捏造に抗して
2023.07.14発売
戦争と天災のあいだ─記録の改竄、記憶の捏造に抗して
著:保阪 正康,著:姜 尚中
見たくないものにしっかりと目を向けることから、はじめて希望は生まれてくる!――大震災はこの国の社会システムの欠陥を白日の下にさらけだした。それは67年前に克服したはずのものだったのに。反省と新たな決意! ※北海道新聞では保阪正康さんの監修のもと、「道新フォーラム~現代への視点~歴史から学び、伝えるもの」という企画を2009年から毎年、発信しつづけています。これまでに半藤一利、立花隆、澤地久枝、姜尚中の各氏が講演し、聴衆と活発な討論を続けてきました。本書はその活字化の第1弾として2011年のフォーラム「20代と考える戦争と大震災」 をお届けするものです。 ≪道新フォーラム≫活字化 第1弾
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体験から歴史へ─〈昭和〉の教訓を未来への指針に
2023.07.14発売
体験から歴史へ─〈昭和〉の教訓を未来への指針に
著:保阪 正康,著:半藤 一利,著:立花 隆,著:田城 明
数百年単位の大きな時代の転換点にあって、日本と日本人はなにを手がかりとし、いかに進むべきなのか。日本人の体験を世界の教訓とするために。――人はいつしか記憶を美化し、記録を恣意的に読みはじめる。その誘惑に抗うものこそ知性である。 ※北海道新聞では保阪正康さんの監修のもと、「≪道新フォーラム≫現代への視点~歴史から学び、伝えるもの」という企画を2009年から継続しています。これまでに半藤一利、立花隆、田城明、澤地久枝、姜尚中、香山リカの各氏が講演し、聴衆と活発な討論を重ねてきました。本書は2009年6月に初めて開かれたフォーラムの熱気をお届けするものです。 ≪道新フォーラム≫活字化 第3弾
電子あり
エキプ・ド・シネマの三十年
2023.07.14発売
エキプ・ド・シネマの三十年
著・編:高野 悦子
岩波ホール30年(1974~2004年)の全上映記録!――日本でのミニシアター運動の原点ともいうべき“エキプ・ド・シネマ”(“映画仲間”の意)の活動と思い出を集約。知られざる世界の名画を先駆的に紹介し続けてきた岩波ホールならではの貴重な資料や情報を満載。 ●岩波ホールを根拠地に、映画の仲間を募って、世界中の埋もれた名画を発掘、紹介しようというエキプ・ド・シネマ運動が始まったのが、1974年。以後、高野悦子を中心に、30年にわたって仲間が増え、運動は続いてきた。 この運動から、サタジット・レイやイングマール・ベルイマン、アンジェイ・ワイダやルキノ・ヴィスコンティなどの巨匠たちの埋もれた名作が世に出、トルコやグルジア、韓国や中国、アフリカや中南米などの国々の、知られざる名画も紹介され、多くの映画ファンを魅了してきた。また、「八月の鯨」や「宋家の三姉妹」の空前のヒットは映画関係者を驚かせ、「旅芸人の記録」や「山の郵便配達」などの成功は、地味な映画が興行としてもきちんと成立することを実証してきた。 本書は、エキプ運動30年を振り返った高野悦子のエッセイと、163本の全上映作品のデータをまとめたものである。
電子のみ
ぽぽちゃん バズ確定 あざと悩殺BODY vol.2 100ページ超完全版 FRIDAYデジタル写真集
2023.07.13発売
ぽぽちゃん バズ確定 あざと悩殺BODY vol.2 100ページ超完全版 FRIDAYデジタル写真集
著:唐木 貴央,写真:ぽぽちゃん
フォロワー数120万人以上!  TikTokを中心に、ラウンドガール、レースクイーンと大活躍中のぽぽちゃんが、FRIDAYデジタル写真集に登場。 ほっそりとしたウエストに、揺れるFカップ。 バズ確定のパーフェクトすぎるカラダを、あざとさ全開で披露してくれました。 可愛らしくも大胆に魅せるぽぽちゃんを、心ゆくまでご堪能ください! 100ページ超完全版は、6つの衣装全てを詰め込んだ豪華版です。 ※vol.1との写真の重複はありません。
電子のみ
ぽぽちゃん バズ確定 あざと悩殺BODY vol.1 FRIDAYデジタル写真集
2023.07.13発売
ぽぽちゃん バズ確定 あざと悩殺BODY vol.1 FRIDAYデジタル写真集
著:唐木 貴央,写真:ぽぽちゃん
フォロワー数120万人以上!  TikTokを中心に、ラウンドガール、レースクイーンと大活躍中のぽぽちゃんが、FRIDAYデジタル写真集に登場。 ほっそりとしたウエストに、揺れるFカップ。 バズ確定のパーフェクトすぎるカラダを、あざとさ全開で披露してくれました。 可愛らしくも大胆に魅せるぽぽちゃんを、心ゆくまでご堪能ください! ※vol.2との写真の重複はありません。
電子のみ
ゆうちゃみ ゆうなにガチ恋 vol.1 FRIDAYデジタル写真集
2023.07.13発売
ゆうちゃみ ゆうなにガチ恋 vol.1 FRIDAYデジタル写真集
撮影:曽根 将樹,著:ゆうちゃみ
日本一忙しい"令和の白ギャル"ことゆうちゃみが、史上最高にナチュラルな姿でカメラの前に立った! グラビアでしか見せない、脱ギャルメイクで自然体な姿は最高にSEXY。 オール水着の4種の衣装をまとい、身長175cmの圧巻美ボディをたっぷりと見せてくれます。 21歳のあどけない表情から弾ける笑顔まで、1カットたりとも見逃せません! 同時リリースの『ゆうなにガチ恋 vol.2 豪華100カット超完全版』とあわせてお楽しみください。
電子のみ
ゆうちゃみ ゆうなにガチ恋 vol.2 豪華100カット超完全版 FRIDAYデジタル写真集
2023.07.13発売
ゆうちゃみ ゆうなにガチ恋 vol.2 豪華100カット超完全版 FRIDAYデジタル写真集
撮影:曽根 将樹,著:ゆうちゃみ
日本一忙しい"令和の白ギャル"ことゆうちゃみが、史上最高にナチュラルな姿でカメラの前に立った! グラビアでしか見せない、脱ギャルメイクで自然体な姿は最高にSEXY。 カジュアルからシックまで様々なテイストの水着を着こなし、トップギャルモデルのポテンシャルを遺憾なく発揮してくれました。 さらに大人の色気漂うドレスをまとったレアな姿も収録。 本作でしか見られないスクープカットを100カット超、大ボリュームでお届けします! 同時リリースの『ゆうなにガチ恋 vol.1』とあわせてお楽しみください。
電子のみ
我が手の太陽
2023.07.12発売
我が手の太陽
著:石田 夏穂
文芸(単行本)
第169回芥川賞候補作。 鉄鋼を溶かす高温の火を扱う溶接作業はどの工事現場でも花形的存在。その中でも腕利きの伊東は自他ともに認める熟達した溶接工だ。そんな伊東が突然、スランプに陥った。日に日に失われる職能と自負。野球などプロスポーツ選手が陥るのと同じ、失った自信は訓練や練習では取り戻すことはできない。現場仕事をこなしたい、そんな思いに駆られ、伊東は……。 “「人の上に立つ」ことにまるで関心がなかった。 自分の手を実際に動かさないのなら、それは仕事ではなかった。” ”お前が一番、火を舐めてるんだよ” ”お前は自分の仕事を馬鹿にされるのを嫌う。 お前自身が、誰より馬鹿にしているというのに” 腕利きの溶接工が陥った突然のスランプ。 いま文学界が最も注目する才能が放つ異色の職人小説。
電子あり
天球回転論 付 レティクス『第一解説』
2023.07.12発売
天球回転論 付 レティクス『第一解説』
著:ニコラウス・コペルニクス,訳:高橋 憲一
講談社学術文庫
地球は動いている――。プトレマイオスからおよそ1400年続く天文学を覆したコペルニクス(1473-1543年)。ケプラー、ガリレオ、そしてニュートンへと続く「科学革命」は、この発見に始まる。それは「革命」という言葉の華々しさとは裏腹に静かに、本人さえその帰趨を自覚しないままに始まった。 コペルニクスはいかにして地動説に至ったのか。『天球回転論』全6巻のうち、地球の運動について記された第1巻と、『天球回転論』の公刊に先立ってコペルニクスの地動説を初めて世に知らしめた弟子ゲオルク・ヨアキム・レティクス(1514-74年)の『第一解説』の本邦初訳をあわせて収録。 コペルニクスが生涯をかけた書物『天球回転論』が、ニュルンベルクの出版社から届けられた1543年5月24日、それを待っていたかのように同日コペルニクスは他界する。「プトレマイオスを模倣しようとした」、「天文学の再興者」と言われるほどに、その構成や研究に対する姿勢は、プトレマイオスの『アルマゲスト』に倣ったものだった。ただ一点、「地球が動いている」ということを除いては――。 1400年の長きにわたって支配的であったプトレマイオスの天文学およびアリストテレスの自然学体系に、『天球回転論』がうがった小さな穴は、やがて大きなひび割れとなって従来の伝統的宇宙観を根本から打ち破り、人間の世界に対する認識を大きく変容させることになった。 神学者や世間の反応をおそれて長らく原稿の公開をためらっていたコペルニクスに、出版を強く勧め最終的に承諾させたのが唯一の弟子レティクスである。かたくなに出版を渋るコペルニクスは、レティクスがまず『天球回転論』を簡潔にまとめたものを世に出すことで妥協した。この『第一解説』の好評に力を得て、コペルニクスはついに公開を決意する。『第一解説』は、その後もコペルニクス説の入門的概説として版を重ねることになった。 コペルニクスはいかにして地動説を導き出し、前代未聞の「地球の運動」をどのように語ったのか。文字通り「世界を動かした」書物の最重要部分と本邦初訳となる『第一解説』を収録!  (『完訳 天球回転論』みすず書房、2017年より第一巻を収録、レティクス『第一解説』は新訳) 【本書の内容】 『天球回転論』第1巻目次より 宇宙は球形であること/大地もまた球形であること/地球の大きさに対する天の広大性について/地球が、いわば中心として、宇宙の真中に静止しているとなぜ古代の人たちは考えたのか/地球に複数の運動が付与されうるか、および宇宙の中心について/地球の三重運動についての論証……など。 レティクス『第一解説』目次より 恒星の運動について/古代の天文学者たちの仮説が廃棄されねばならない主な理由/天文学全体の新仮説……など。
電子あり
戦国日本を見た中国人 海の物語『日本一鑑』を読む
2023.07.12発売
戦国日本を見た中国人 海の物語『日本一鑑』を読む
著:上田 信
講談社選書メチエ
16世紀半ば、戦国時代の日本をルポルタージュした中国人がいた。その後すっかり忘れ去られていた貴重な記録『日本一鑑』には、いったい何が書かれているのか。明清時代の中国を、ユーラシアの陸と海から大きな視点でとらえた著作で高く評価される著者が、日本の戦国時代を描き直す意欲作。 1523年、戦国日本の有力者、大内氏と細川氏が日明貿易をめぐって争い、中国の港町を争乱に巻き込んだ「寧波事件」は明朝に衝撃を与えた。密貿易と倭寇への対策に悩む朝廷の命を受けて、日本の調査のために海を渡ったのが、『日本一鑑』の著者、鄭舜功である。「凶暴、野蛮な倭人」という従来の先入観にとらわれない鄭舜功の視線は日本の武士から庶民におよぶ。生活習慣や日本刀の精神性、切腹の作法、男女の人口比など多岐にわたって、凶暴なるも礼節を重んじ、秩序ある日本社会を描いている。 また、日本さらに畿内への詳細な航路の記録は、当時の日本の政治・軍事状況を映し出す。九州の東西どちらを通るのか、瀬戸内航路か太平洋航路か――。しかし、大きな成果をあげて帰国した鄭舜功には、過酷な運命が待っていたのだった。 本書によって、日本の戦国時代は、応仁の乱から関ヶ原の合戦へという「陸の物語」ではなく、実は日本からの銀の輸出と海外からの硝石・鉛の輸入を主軸とする「海の物語」であったというイメージが、新たに像を結んでくるだろう。 目次 はじめに─―忘れられた訪日ルポには何が書かれているのか 序 章 中世の日本を俯瞰する 第1章 荒ぶる渡海者 第2章 明の侠士、海を渡る 第3章 凶暴なるも秩序あり 第4章 海商と海賊たちの航路 終 章 海に終わる戦国時代 あとがき
電子あり
キリスト教入門
2023.07.12発売
キリスト教入門
著:竹下 節子
講談社学術文庫
キリスト教抜きに世界のスタンダードは理解できない! 旧約・新約聖書を丁寧に解説、「救世主」「アダムとイヴ」「三位一体」「クリスマスツリーと十字架」「原理主義」「進歩主義とグローバリゼーション」などのキーワード/トピックから、キリスト教理解を立体的に組み上げる。信仰生活のリアル、各宗派とのかかわり方など、実践的なガイドも盛り込んだ、非キリスト教文化圏に住まう「普通の日本人」のための最良の入門書! 混迷の時代、普遍宗教が示す未来とは? [目次] ◇はじめに――教養としてのキリスト教 ◇キリスト教を読む  ○旧約聖書  1 律法の書  2 歴史の書  3 知恵文学  4 預言書  5 旧約聖書と新約聖書のあいだ  ○新約聖書  1 福音書  2 使徒言行録(使徒行伝)  3 パウロによる手紙  4 ヨハネの黙示録  5 聖書をどう読むか ◇キーワードで考えるキリスト教  1 ヤハウェ資料と祭司資料  2 三位一体  3 汎神論と神の遍在  4 天使  5 悪魔  6 死海文書とエッセネ派  7 ギリシャ正教とロシア正教  8 クリスマスツリーと十字架  9 コンクラーヴェ(ローマ法王選挙)  10 キリスト教原理主義 ◇三次元で読むキリスト教  1 キリスト教と歴史  2 イエスは存在したか  3 イエスは何語で話したか  4 イエスの物語は書けるのか  5 イエスのオリジナリティ  6 ユダがイエスを裏切ったわけ  7 アダムとイヴとイエス  8 キリスト教は女嫌いか――妻帯司祭の話  9 どのような宗派とどのように関わるか  10 カトリックはフォークロアか その1――幼きイエスのテレジアの起こしたフィーバー  11 カトリックはフォークロアか その2――ブルターニュのケルトの祭  12 信仰としてのキリスト教 ◇知の道具箱  1 キリスト教の二〇〇〇年  2 ブックガイド  3 知の練習問題 ◇おわりに ◇学術文庫版へのあとがき 「キリスト教で文明の歴史や現代社会の混迷などのすべてが説明できるわけではない。けれども、キリスト教抜きでは近代の西洋スタンダードも現代の地政学も理解することはできない。」 ――「学術文庫版へのあとがき」より
電子あり
佐藤圭写真集 秘密の絶景 in 北海道
2023.07.12発売
佐藤圭写真集 秘密の絶景 in 北海道
著:佐藤 圭
写真集・画集
佐藤圭さんは、webマガジン「現代ビジネス」で北海道に暮らす野生動物と絶景の写真とエッセイを1年間連載し、大好評を博しました。今回は、なかでも特にインパクトが強かった秘境の絶景写真と新たな撮りおろしを選りすぐりで写真集にまとめました。 裏大雪山に広がる沼沢群のシンメトリックな紅葉、夕陽百景の名所・留萌市黄金岬の爆焼けと呼ばれるほど美しい夕焼け、初山別村の日本海岸にすっくと立つ海中鳥居から立ちのぼる天の川、サロベツ原野から望む水平線に屹立する利尻富士など、千歳や旭川などの空港から電車とバスに乗り継いで数時間、そこからまた歩いてやっとたどりついても、タイミングが合わなければ見られない絶景の数々。登山家でもある佐藤圭さんは、これらの秘境に何度も足を運び、地元の人でもめったに見られない絶景を見事にファインダーにとらえています。 また、水平線に沈む太陽が緑色に輝くグリーンフラッシュ、太陽の下に出現する水平な虹・環水平アーク、山中に流れる霧の中に現れる丸い虹とその中の妖しい影・ブロッケン現象など、専門家でもめったに見ることができない珍しい大気光学現象、そして、絶景の中で暮らすエゾモモンガ、エゾシマリス、エゾナキウサギ、エゾフクロウなどのかわいい道産子動物も収録した盛りだくさんの写真集です。
電子あり
弥勒
2023.07.12発売
弥勒
著:宮田 登
講談社学術文庫
世界が終わるとき、やってくる。 蘇我馬子も藤原道長も惚れ込んだ弥勒(みろく)信仰。五十六億七千万年後に降臨し人々を救う、未来仏とは何か? 広隆寺の国宝として有名な、弥勒菩薩半跏思惟像。弥勒とは、五十六億七千万年後に現れて衆生を救うという、阿弥陀や釈迦と並ぶ仏のことである。古代日本に伝わると、災害や飢饉と結びつき、末法思想(メシアニズム)として全国の民衆に広がった。戦後民俗学の泰斗が、中国・朝鮮との比較を通して、日本独自の弥勒信仰の歴史と民俗を復元し、日本文化の原型を描き出す。宗教民俗学を土台にした日本文化論! 【目次】 はじめに 第一章 民間伝承としての弥勒 第二章 宗教運動と弥勒 第三章 比較宗教論における弥勒 第四章 日本仏教と弥勒 第五章 鹿島信仰と弥勒 第六章 朝鮮半島と沖縄の弥勒 第七章 世直しと弥勒 第八章 大本教の中の弥勒 まとめ
電子あり
カイエ・ソバージュ[完全版] 人類最古の哲学 熊から王へ 愛と経済のロゴス 神の発明 対称性人類学
2023.07.12発売
カイエ・ソバージュ[完全版] 人類最古の哲学 熊から王へ 愛と経済のロゴス 神の発明 対称性人類学
著・写真:中沢 新一
講談社選書メチエ
21世紀の「第三次形而上学革命」を迎えるにあたり、旧石器人類の思考、国家の誕生、貨幣の発生、神の創造と一神教の成立まで、「超越的なもの」について、人類が考え得た全領域を踏破することをめざした伝説の講義録が、愛蔵版として装いも新たに登場! 第一部では、「神話」とは、人類が最初の考え出した、最古の哲学です。今日の「哲学」は、神話が切り開いた領土で、自然児の大胆さを失った慎重な足取りで進められた後追いの試みでしかないのではないかと思われるほど、神話には根源的な問いに対する人類の果敢な試みが保存されています。 第二部では、「国家=野蛮なるもの」はいかに誕生したか? 熊をカミとする狩猟民たちの「対称性の思考」とは? 「哲学」と「権力」が共存する冬の祭りの秘密とは? 王を戴く国家が「無法の野蛮」と結びつく根源へと遡行して、国家というものが持つ、本質的な問題に迫ります。 第三部では、 本当の豊かさとは? 資本増殖の秘密とは?貨幣と魔術。愛と資本主義の不思議な関係を探る。全体性の運動としての経済と精神の構造は同一だろう。資本主義の彼方に出現する「未知の贈与論」を探究し、 モース、マルクス、ラカンを超えて、21世紀の贈与論へ! 第四部では、「宗教的思考」の3万年を語りつくします。内部視覚、瞑想、夢の時間(ドリーム・タイム)……「宗教的思考」の根源、そして精霊(スピリット)が超越を生む飛躍を探ります。さらに、高神から唯一神への道のりとは? <精神の考古学>が、神々の基本構造をあざやかに解き明かします。 第五部では、神話、国家、経済、宗教を旅してきた私たちは、新たな知の営み「対称性人類学」へと向かいます。「圧倒的な非対称」が支配する世界の根源を問う冒険が、ここに堂々完結します。抑圧された無意識の「自然」は甦るのか?「対称性の論理」が切り開く新たな世界とは? 野生の思考としての仏教を媒介に、来たるべき形而上学革命への展望は私たちの未来をを示しています。 【目次概要】 はじめに カイエ・ソバージュCahier Sauvage)について 第一部 人類最古の哲学 第二部 熊から王へ 第三部 愛と経済のロゴス 第四部 神の発明 第五部 対称性人類学
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中野ブロードウェイ怪談
2023.07.11発売
中野ブロードウェイ怪談
著:渡辺 浩弐,イラスト:pasoputi
星海社FICTIONS
この本は、ほとんど本当の話です。 99.9%くらいは。 1966年竣工。地下3階から最上階まで全13階層。 全長140m、幅45m、高さ31m。 迷路のような商店街とハイソな住居スペースを抱える 東京屈指の魔窟・中野ブロードウェイ。 新しさと懐かしさが混在するこの不思議空間は、 怪奇現象の体験談や都市伝説が数多く噂される “怪談の聖地”だった……! 本書では、中野ブロードウェイの某所にある 〈開かずのカフェ〉の店主・渡辺浩弐がその真相を究明。 知る人ぞ知る怪談の背後に蠢(うごめ)く、驚愕の真相(ホラー)とは……。 怪しい老婆が押すベビーカーに座る毛むくじゃらの赤ん坊……「赤ん坊じじい」 絡み合う壁の配線に紛れる謎のパイプ……「壁から謎の液体が」 見知らぬ男に案内された先に広がる異様な空間……「行ってはいけない店」 屋上に突如現れたホッピングばばあ……「高速道路でできている?」 全身にトイレットペーパーを巻いて歩き回る男の正体……「トイレットマミー」 etc. 不思議で不気味でゾゾゾな怪談26篇が集結!
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