新刊書籍
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2020.10.23発売
ドント・ディスターブ
講談社文庫
愛し合ったはずの男女が迎える別れの凄惨ーー劇美しい才女と愛人関係になれた中年サラリーマンの唐木は、はじめ有頂天だったが、次第につのる彼女の驕慢さを持てあますようになる。妻子ある唐木に対して、結婚要求をはじめ、あらゆる難題をつきつけるのだ。そして今夜も、彼女の命ずる通り、ホテルの部屋に行く。いつものように「ドント・ディスターブ」の札が下がる。妻と愛人の間で立往生した唐木は別れを決意するが……。荒廃の愛、恋愛の裏面を描く秀作集。

2020.10.23発売
はい、ニュースキャスターです NHKを10倍楽しむ法
講談社文庫
ニュースセンター9で人気だったニュースキャスターが綴った「ちょっといい話」がいっぱい。ブラウン管には映らない、裏側で起こっている知られざるエピソード。腹をかかえる笑話、語るも涙、聞くも涙の苦労話、ほのぼのとした情話など、ドラマ部、演芸部、青少年幼児部……と、NHK局内で発掘したテレビ屋の泣き笑い。

2020.10.23発売
ミーハー
講談社文庫
ミーハーと呼ばれ、蔑すまれ差別を受けてきた立場のない人々に、措しみない愛情とその生涯を捧げた男がいた。彼こそ野田秀樹。生年月日不詳、性別不明、享年69歳。日本演劇界の重鎮として君臨し続け、惜しまれつつ憎まれつつ、他界。彼はつねにこう言っていた。「ミーハーに学ばねば世界は滅びる」と……。
一読三嘆、奇想天外のおもしろ本。劇団「夢の遊眠社」を率いて人気絶大、日本演劇界の重鎮、言葉の魔術師が贈る傑作エッセイ!

2020.10.23発売
吉田ルイ子のアメリカ
講談社文庫
柔らかく可能性に満ちた国は、激しく病んでいる! ーーI hate but I love……私の青春を主張できたアメリカ、個人の自由を主張させてくれるアメリカは好きだ。しかし、アメリカ至上主義が大国意識となる時、私はアメリカが嫌いになる。……吉田ルイ子という、小さな体に無限大な人間へのやさしさを抱いてしまった、フォトジャーナリストの誠実な肉声! アメリカ、好きで嫌いな国!

2020.10.23発売
その人を愛せますか けっして後悔しない愛、性、生き方
講談社文庫
女性はとかく、過去の愛を引きずり、現在を生きがち。それに対して、男はいつも、現在・未来のために女性を求める。このとき男が求める女性は、およそ2つのタイプがあり、星型とクッション型だ。さて、あなたは、男の希望の星? それとも家庭で安らぎを与えるクッション型? その選択のために、本書は役立ちたいのです。ベスト・ラヴを得るための好著。恋の綱引きが上手になるテクニックを教えます!

2020.10.23発売
愛する嘘を知ってますか
講談社文庫
愛や恋とひとくちに言いますが、すべての女性にとって、これほど苛酷で厳しい修羅場はないんじゃないかしら。もし彼にすてきな女と思われ、その愛を獲得したいなら、あなたはあらゆる努力と手練手管を尽くさなければね。あなたの人生を豊かに包む幸せを掴むのは、一にも二にもあなた次第なのですから……。

2020.10.23発売
鹿鳴館貴婦人考
講談社文庫
鹿鳴館の時代は、男たちにとっては、ファルスであったにすぎないが、共演した女たちにとっては、残酷なドラマであった。井上武子、伊藤梅子、大隈綾子、大山捨松、森常ら、近代日本を形成した若き獅子の夫人たちの、おびただしい汗と涙が、カドリールの曲や、バッスルのドレスのかげから浮かびあがってくる。

2020.10.23発売
測度・確率・ルベーグ積分 応用への最短コース
道具として「測度」が必要な人のための一冊。情報科学・工学・自然科学に「使う」のに十分な内容をコンパクトにまとめ、ルベーグ積分のチェックポイントもわかりやすく示した。データサイエンス、機械学習の理解にも好適。

2020.10.23発売
危険な関係
講談社文庫
大学生・世良高行のまわりに、奇怪な出来事が続いた。常用する薬のなかに毒薬、出生の秘密と暗い末路を予言する手紙、父の突然の死と、全財産を彼だけに譲るという父の遺言状。謎の中、再び伸びた魔手を脱した高行は、関係者をそろえ、犯人糾明のため偽装自殺を試みたのだが……。殺人者の心理、青春のおごりをきめこまかい文章でみごとに描いた、江戸川乱歩賞受賞作。

2020.10.23発売
草の臥所
講談社文庫
見わたす限り青く深い、草のうねりの中に身をうずめ、別れた男への絶望とたえがたい憧憬を内に焦がす二人の女の、怪しげな交友と亀裂、時にひびわれて暴発する性への傾斜、足を踏みいれた沼地の闇を手探りに探す愛の形を、凄まじい生理感覚で描き出し、津島文学の一転機を画したとされる傑作集。泉鏡花賞受賞作品。

2020.10.23発売
駿河遊侠伝(上)
講談社文庫
14、5の年から博奕を打ち、家出、放浪のあげく、いかさま骰子を使う、暴れん坊・清水の次郎長こと、駿河清水港・米屋次郎八の養子・長五郎。もって生まれた度胸と筋の通った義理と人情で、やくざ仲間で頭角をあらわし、海道筋一の親分と慕われてゆく。俗にいう清水二十八人衆の活躍と、若き日の次郎長親分の人物像を描く。<全3巻>

2020.10.21発売
認知バイアス 心に潜むふしぎな働き
ブルーバックス
「なぜあの時あれを見逃してしまったのか」「なぜこんなものを買ってしまったのか」「どうしてあんな簡単な問題が解けなかったのか」---誰しもが日常的に経験しているであろう、なぜか誤って認識したり、いつもならするはずのない判断や行動。それはなぜ起こるのか。このようなふつうの行動に現れる心の働きの偏り、歪みのようなものである「認知バイアス」について、わかりやすい事例を挙げて解説します。
認知バイアスという言葉は、一般的にも時々使われるようになってきて、なんだかよくわからないけど間違ってしまった、おかしなことをしてしまった、というときに認知バイアスという言葉で片付けようとする安易な解決も見られがちですが、著者は、「知」を身体、社会、感情、環境なども取り込んでトータルな人間の理解を深めようとする認知科学に基づき、理論的に分析しています。また、なぜ誤るのか、そして誤ることには意義があるのか、それは何なのかを解き明かします。
認知メカニズムは、ある状況では賢い判断をするように働き、ある状況では愚かな判断を生み出す。つまり人間は賢いようで愚かで、愚かなようで賢いものであるということがわかる1冊。
第1章 注意と記憶のバイアス:チェンジ・ブラインドネスと虚偽の記憶
第2章 リスク認知に潜むバイアス:利用可能性ヒューリスティック
第3章 概念に潜むバイアス:代表性ヒューリスティック
第4章 思考に潜むバイアス:確証バイアス
第5章 自己決定というバイアス
第6章 言語がもたらすバイアス
第7章 創造(について)のバイアス
第8章 共同に関わるバイアス
第9章「認知バイアス」というバイアス

2020.10.21発売
私たちはどんな世界を生きているか
講談社現代新書
この200年を通して、世界は、そして日本も独特の仕方で、「近代」のもたらした「自由」を解消するような方向に「進化」しているのではないか。政治社会的解放の成果が、テクノロジー経済の自律的発展によって、「新世界」という新たな身分制社会になだれ込んでいるのではないか。
激変する世界の動態を、現代思想の鬼才が解き明かす!
【本書の主な内容】
はじめに 行き先が不透明/急き立てるテクノロジー/底が抜けた状況/真理の崩壊
第1章 今の世界に至る道
1 分断した社会
戦後レジームからの脱却/極端に分離する階層/新自由主義が社会を刷新してゆく
2 ヨーロッパと大戦
ウェストファリア体制と第一次大戦/第二次大戦とフィラデルフィア会議/ル・ペンの国民戦線
3 人権や平等に疲れて
国民は使い捨ての資材に/平等社会は再階層化している
第2章 アメリカの大転換
1 その成り立ちと「自由」
モンロー主義とアメリカの「解放」/所有権に基づく自由/無徴のインターネット・アドレス
2 格差と不満
「アメリカの没落」/アメリカの中国脅威論/白人の被害者感情
3 もうアメリカを見習うな
武器を売ればいい/世界秩序はいらない/赤狩りを生み出すような自由
第3章 日本は朝鮮半島をどう見ているか
1 韓国政府に干渉する日本
米朝会談が不満/日本に三権分立はない/問われなかった戦争責任
2 拉致問題の経緯
右派集団の台頭/「歴史修正主義」の勝利
3 なぜ北朝鮮は核を持つのか
南と張り合っていくために/対米核武装の成功/悪い国でいてもらわないと困る
第4章 日本の明治一五〇年
1 形成と変容の概説
西洋の世界展開と日本の参入/近代日本の進路のずれ/「自発的隷従」の時代へ
2 明治時代とは何だったか
正統性の論理/主権とは何か/民主制と交渉の主体
3 逆のドライブと天皇制
一世一元制/天皇の権威/なぜ元号に固執するのか/宗教の自由と神道
4 昭和の敗戦がもたらしたこと
独自権力になっていく軍部/装置としての天皇制/占領下の改革の受け止め方
5 失われた三〇年としての平成
GHQと日本の支配層/平成の三〇年で失われたもの/神道国家派の大攻勢
第5章 令和の日本と世界のこれから
1 西洋的世界の変質
「テロリスト」の発明/フランスとアメリカの歴史否認
2 ポイント・オブ・ノーリターン
「身分制の方がいいんじゃないか」/全能ではないことがベース/人間が不可能になる
3 新型コロナ禍とパニック
命か経済かの選択?/行政の瓦解/コロナ後の出口

2020.10.21発売
ペルソナ 脳に潜む闇
講談社現代新書
【発売1ヵ月で10万部突破! 脳科学者の記憶の闇へ潜っていくようなゾクゾクする感覚!】
人間関係が苦手だった私は、その原因を探ろうと、いつしか「脳」に興味を持つようになった――。
親との葛藤、少女時代の孤独、男社会の壁…人間の本質をやさしく見つめ続ける脳科学者が、激しくつづった思考の遍歴。著者初の自伝!
「脳は一貫していることの方がおかしいのだ。自然ではないから、わざわざ一貫させようとして、外野が口を出したり、内省的に自分を批判したりもするのである。一貫させるのは、端的に言えば、コミュニティから受けとることのできる恩恵を最大化するためという目的からにすぎない。
私たちは、複数の側面を内包しながら、これらを使い分けて生きている。私たちの世代はこれを自覚的にできる人が旧世代よりも増えただろうが、人間というのは世代を問わず、そういうふうにできている。仕様だといってもよいだろう。
わたしのペルソナ(他者に対峙するときに現れる自己の外的側面)は、わたしがそう演じている役である、といったら言い過ぎだと感じられるだろうか? あなたが、わたしだと思っているものは、わたしではない。一時的に、そういう側面を見て取ってもらっているだけのことである。
わたしは存在しない。これは悲しいことではない。透明な存在であることを嘆く必要はない。だからこそ、来るべき変化に対応することができるからだ。もう変化のときは来ている」(中野信子)
本書は、一度読めば心を病まずに済む「心のワクチン」である。
【読者からの反響、続々!】
「届くべき人に届いて欲しい。自分が見ている景色は、どうも多数派のそれとは違うらしいと気付いた、孤高の人たちに。そして、孤高の人を因数分解しようと躍起になる、私のような無遠慮な凡人に」(ジェーン・スーさん)
「正義論を振りかざし、こうあるべき論がはびこる生きにくい社会の中において私たちはどこか疲れている。空気を読む脳に疲れた私たちのための一冊」(MARUZEN&ジュンク堂書店梅田店 伊藤由泰さん)
「『女である私は闘わなければならない』という呪いをかけられていたのかもしれない。働く女性として、未婚の女性として……私は闘わない。それが私のペルソナだ」 (くまざわ書店 営業推進部 阿部倫子さん)

2020.10.21発売
脳から見るミュージアム アートは人を耕す
講談社現代新書
ウィズ・コロナの新しい生き方を模索し始めた今こそ、私たちに必要な、脳に効く「美」を求めて、ぜひミュージアムに出かけてみてはいかがだろうか?
実は、ミュージアムは「美」が展示されているだけの場所ではない。知れば知るほど、とてつもなく奥が深い世界なのだ。人類の記憶のアーカイブに潜っていくような、(良い意味での)妖しさ、ヤバさがある。
東京藝大には大学美術館があるが、大学美術館准教授の熊澤弘先生はいわば「ミュージアムの達人」で、世界のミュージアムの成り立ち、展示、ミュージアムの持つ資料から博物館学の実習に至るまで、私が教えを乞うている先生の一人である。
ここからは熊澤先生の力をお借りして、仮想ゲームのミュージアムよりも、リアルなミュージアムこそがはるかに熱いのだ――ということを読者の皆さんと一緒に体験していきたい。言ってみれば、探検家・中野信子が、案内人・熊澤弘先生とともに、ミュージアムの深遠なる魅惑の世界に分け入っていこうというわけだ。
この「探検本」を読み終えるころ、読者の皆さんは、世界各地のミュージアムの歴史やそこに所蔵された作品の面白さはもちろんのこと、その舞台裏で静かに働いている学芸員の役割やアートの鑑賞術などの基礎知識も身につけているはずだ。
ミュージアムは、入る前と後とで物の見方が変わる体験ができる場所だと思うが、この基礎知識を身につけることで、ミュージアムに行く体験自体がこれまでよりもより深まるかもしれない。 (中野信子)
<主な内容>
はじめに ミュージアムは脳に似ている(中野信子)
第1章 ミュージアムの誕生:その華麗にして妖しい魅力に満ちた世界
はじまりは「驚異の部屋」/記憶の三段階/コレクターと「絶対美感」/美術品は誰のものか
第2章 ミュージアム、その陰の部分:論争・ワケあり・ヤバいもの
ナチスに翻弄されたコレクション/マインド・パレスを支配する/学芸員の使命/大量殺人犯の作品の展覧会
第3章 実際に鑑賞してみる:どんな作品をどのように観たらよいか?
中村キース・ヘリング美術館の感性/金沢21世紀美術館の賢さ/正しい鑑賞法なんてないか?/ルーヴル美術館で遭難しかける
第4章 これからのミュージアム体験:アートはなぜ必要なのか?
アフター・コロナの課題/現代アートはわかりにくい?/アートが社会にもたらす絶大な効果
おわりに 日本は世界に類を見ないミュージアム大国(熊澤弘)

2020.10.21発売
シリアで猫を救う
シリアの商業都市アレッポに生まれ、電気技師として働いていたアラー・アルジャリールさんは、内戦が激化するなか、負傷者や市街地に取り残された猫の救出活動を開始します。
その活動は、報道をつうじて世界中の人たちに知られるようになります。
そしてFacebookでつながった人たちからの支援を受けて、「サンクチュアリ」と呼ばれる猫の保護施設をつくり、空爆で傷ついた猫たちを保護していきます。
自らの危険もかえりみず、人間やどうぶつたちの命を必死に守るアラーさんの活動をつうじて、シリア内戦の悲惨な現実、戦争の愚かさを訴えかけます--。

2020.10.21発売
100歳まで動ける体 50代から始めても大丈夫!
【骨折17回、手術7回、両脚人工股関節。
それでも日々、運動する理由】
医者に運動するように言われた。メタボが気になる。このまま健康にシニア時代を迎えられるか不安がある……。
運動しなければいけないことは分かっているのに、なかなか始められないでいる多くの人たちに向けて、数々のリハビリを乗り越えてきた著者が、人生100年時代に「いつまでも動ける体」を作るための方法と考え方のヒントを教えます。
かつてのK-1ファイターとしても活躍は多くの人が知るところですが、現在は、「戦うための体作り」ではなく「動ける体作り」を目指すクロスフィットジムのオーナー兼トレーナーとして活動しているペタス氏。現在大活躍中のトレーナーAYAさんを、クロスフィットトレーナーとして育て上げたのも彼です。
彼のクライアントの最高齢は70歳。多くのクライアントは40代、50代以降になって初めて、「運動によって成長する喜び」を発見しています。たとえば60代から彼のジムに通い始めて、クロスフィットのレースに出場し、年代別優勝している男性も。
多くのケガを経た今も、彼自身、日々の運動を楽しんでいます。それは、ファイター時代のケガが絶えないトレーニングではなく、自分の体を自分で守るためのトレーニングです。
ゼロから始めて一生動ける体を作るストレッチとエクササイズのメニューも紹介。ペタス氏が指導する無料動画に、QRコードからアクセスできます。
【おもな内容】
はじめに~「戦う体」から「動ける体へ」
第1章 何歳からでも運動を始めたほうがいい理由
第2章 「動ける体」で人生が変わる
第3章 自分の体の主導権を握ろう
第4章 ペタス流・100歳まで生きる食事術
第5章 ゼロから始める! 一生動ける体を作るプログラム

2020.10.21発売
なぜネギ1本が1万円で売れるのか?
講談社+α新書
失敗に次ぐ失敗、それでも僕たちは、ネギ界のダイソンを目指す!
ミシュラン星付きのシェフは唸り、スーパーのバイヤーたちは喜び、大手種苗会社の営業担当者は膝を打つ。「ブランド創り」「マーケティング」「営業の肝」「働き方」・・・・・・、常に革新を求める彼のネギにはビジネスのすべてが詰まっている!!
風雲児による、おもしろすぎる経営論。
●相手を見極めるのがポイント
●常識を疑え
●物量は力なり
●3本セットから2本セットに替えた理由
●なぜスーパーに営業をかけたのか
●高いものを安く見せる
●作業はバックが鉄則
●土寄せの極意
●有機肥料が良い理由
●作業を時速で考える
●畑は小さいほうがいい
●端っこ2メートル問題
●サポート係で4割の生産性向上
●自分のペースで働ける会社に
清水寅、身長158センチ。「初代葱師」を名乗る彼は、「ねぎびとカンパニー」という会社の経営者でもある。高校卒業後、金融系会社に就職。その後営業で頭角を現し20代で7社の社長を歴任。そこから30歳でまったく無縁だった農業の世界に飛び込み、ネギ農家に。多くの失敗を重ねながら、持ち前のバイタリティと探究心、そしてサラリーマン時代に培った経営感覚で、農の世界で大きな渦を巻き起こしている。

2020.10.21発売
医療系のための心理学
医、看護、薬、臨床検査、理学療法、栄養など医療系学部の学生ならば知っておきたい心理学の基礎知識が1冊にまとまった教科書。豊富なカラーイラストで心理学のエッセンスをやさしく楽しく学べる!
《 目 次 》
第1章 感覚・知覚
1.1節 感覚の仕組み
1.2節 知覚
1.3節 錯覚と主観的世界
第2章 学習・行動
2.1節 学習の基礎
2.2節 条件づけ
2.3節 社会的学習
第3章 注意・記憶
3.1節 注意
3.2節 記憶
第4章 言語・思考
4.1節 言語
4.2節 思考
第5章 感情・動機づけ
5.1節 感情
5.2節 動機づけ
第6章 社会・集団
6.1節 人は他者をどう捉えているか
6.2節 対人関係
6.3節 集団の中の人の心
第7章 知能・性格
7.1節 知能を捉える
7.2節 性格を捉える
7.3節 知能・性格と遺伝の関係
第8章 人間の発達
8.1節 発達の基礎
8.2節 ライフサイクル論と子どもの発達
8.3節 青年期以降の発達
第9章 心の理解とその支援方法
9.1節 心を理解するために
9.2節 心の援助方法について
第10章 ストレスと心身の健康
10.1節 ストレスとは
10.2節 ストレスと精神・身体疾患
第11章 家族関係の理解
11.1節 家族をどのように捉えるか
11.2節 家族理解のための三つのポイント

2020.10.21発売
民主主義とは何か
講談社現代新書
トランプ大統領をはじめとする「ポピュリスト」の跋扈、旧社会主義諸国および中国など権威主義国家の台頭など、近年の世界の政治状況は、民主主義という制度の根幹を揺るがすかのような観を呈しています。日本の状況を見てみても、現行の政権が「民意」の正確な反映、すなわち「民主主義的な」政権だといわれると、頸をかしげる人も少なくないのではないでしょうか。はたして民主主義はもう時代遅れなのか? それとも、まだ活路はあるのか?
それを議論するためには、まず何よりも、民主主義とは、そもそもどのような制度なのかを「正しく」知らなければならないでしょう。今では自明視されている「民主主義」という制度ですが、人が創ったものである限りそれもまた歴史的な制度として、さまざまな紆余曲折を経て現在のようなものになったのであって、決して「自然」にこのようなになったわけでではないのです。
そこで本書では、ギリシア・アテナイにおける民主主義思想の「誕生」から、現代まで、民主主義という制度・思想の誕生以来、起こった様々な矛盾、それを巡って交わされた様々な思想家達の議論の跡をたどってゆきます。その中で、民主主義という「制度」の利点と弱点が人々にどのように認識され、またどのようにその問題点を「改良」しようとしたのか、あるいはその「改革」はなぜ失敗してしまったのかを辿ることにより、民主主義の「本質」とは何なのか、そしてその未来への可能性を考えてゆきます。
またあわせて、日本の民主主義の特質、その問題点についても分析してゆきます。
民主主義という思想・制度を知るための、平易な政治思想史の教科書としても最適です。