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2020.07.10発売
闇の葬列 広沢参議暗殺犯人捜査始末
講談社文庫
元神奈川奉行所の同心・朝倉新次郎は、維新政府を震撼させた広沢真臣参議暗殺事件の密偵を命じられ、犯人を追って久留米に乗り込んだが、あと一歩で取り逃してしまう。新次郎は、その後6年間犯人を追い続け、西南戦争中に真犯人を捕縛するが、その背後に強大な力の存在を知る。歴史の闇に隠された、明治維新混乱期の実相を抉り出す。

2020.07.10発売
親の姿,子の心
講談社文庫
幸せにめぐりあうためには、他によって生かされている自分を、感謝し喜ぶ心が大切ーー来世を信じない人もいるが、子や孫が来世そのものである。親が身をもって示し、よく子供をしつけていくことが、人間の正しい営みである。贅沢と欲望に満ちた心に慎みをとりもどし、日常の生活の中に仏教の教えを実践すること、子供は、親の姿を真似て学んで育つのだから、と温かく説く、薬師寺管長の法話集。人間の心を養う、無我と知慧を説く!

2020.07.10発売
偽作家のリアル・ライフ
講談社文庫
注目される作家の20代の頃の第一エッセイ集ーー1961年生まれの著者のデビュー作「優しいサヨクのための嬉遊曲」創造の秘密。1961年生まれの著者の衝撃的なデビュー作品『優しいサヨクのための嬉遊曲』の創造の秘密。青くささを唯一の拠り所にする「怖るべき子供」島田雅彦の、きらめく才気をあますところなく伝える第一エッセイ集。「日本のおじさんやおばさんは醜い! 勝手に遊ぶ少年少女は美しい! 世界は美しい者たちのためにある」

2020.07.10発売
さらば,黄河
講談社文庫
黄河学術調査団のメンバーとして中国に渡ったカメラマン笹井には、もうひとつの目的があった。太平洋戦争当時、軍属として中国大陸にいたことのある父が、昨年、中国再訪の旅に出たまま失踪してしまったのだ。その謎を解きたい、と笹井は決意していた。だが、その笹井を次々と奇怪な事件が襲う。何が父に起きたのか? 悠久の大河が舞台の鮮烈ミステリー。大黄河を舞台に、いまよみがえる歴史の悲劇!

2020.07.10発売
M&A 企業買収時代の経営戦略
講談社文庫
日本、欧米で大ブームのM&A(買収・合併)を解剖する。為替変動、貿易摩擦、激化する国際競争のなかで、企業はどう生き残るのか? 「時間を買う」戦略といわれるM&Aは、多角化や新規事業を展開する上では極めて有力である。国際競争が激化するなか、いまや「一社一事業」では生き残れなくなってきている。現在、日本企業のすすめるM&A戦略の実態を抉り、背景を考察する。

2020.07.10発売
新メカトロニクス革命
講談社文庫
開発が進む知能機械の最前線を現場レポート。センサー、マイコン、超LSIなどを応用した知能機械が、急ピッチで開発されている。いまや人間以上に精密な作業をするロボットまで実用化された。これら新技術の最前線を現場からレポートし、企業戦略に与える影響を考える。あわせて第三の産業革命を迎えた、私たちの生き方についても鋭い提言を行う。

2020.07.10発売
ゾルゲの遺言
講談社文庫
ソ連の対日スパイの大物リヒアルト・ゾルゲが、巣鴨拘置所の看守・小柴に渡した手紙は、単なるメッセージではなかった! その手紙をめぐって展開される謀略と殺人の構図は、第二次世界大戦前夜の緊張をいっそう高め、東京を各国スパイの暗躍の舞台にしたのだった。動乱のなかの人間絵図をドラマチックに描いた、迫真の歴史ミステリー大作。

2020.07.10発売
シゾイド人間
講談社文庫
調子がよく、それぞれの場面にふさわしい人物を演じてはいるが、ぶつかり合ったり争ったりすることを通しての、激しい愛や憎しみの結びつきがない――同調的引きこもりという、現代人の心理特性を鮮やかに分析して「シゾイド(分裂)人間(schizoid person)」像を提示し、人間の心の成り立ちをさぐる、話題の名著。抑うつ人間・モラトリアム人間・シゾイド人間と変わりゆく現代人の心理を鋭く分析し、その日本的特性を具体的にさぐって、新しいタイプの人間たちを鮮やかに描く。現代人の典型「分裂人間」を初めて説く!

2020.07.10発売
九頭の龍
講談社文庫
フランスの造船所から日本へ曳航中の新造軍艦「うねび」は、明治政府の大きな期待を背負っていた。対立する清国の強力軍艦にも太刀打ちできる装備を誇るのだ。だがシンガポールを出航したあと、この艦の消息は絶えた。折しもインドシナ半島には戦雲がたちこめている。軍艦に何かが起きたのだ! インドシナ独立運動などの史実をヒントに、壮大なロマンと驚嘆の推理を構築する、出色の歴史冒険ミステリー小説。

2020.07.10発売
自分をさがして旅に生きてます
講談社文庫
It''s up to you――君の考え次第だよ。自分の道は、自分でしか決められない。ニューヨークのハーレムで、基地の街・沖縄で、カスバで、多くの「今日をせいいっぱいに生きるあなた」に会った。同性愛の少年、少女娼婦、未婚の母、他人(ひと)には限りなく優しく、自分には厳しい人たちの、真剣な眼差しと笑顔をあなたに! フォト&エッセイの名作。

2020.07.10発売
好きになる微生物学
ポイントが掴める!
食中毒からインフルエンザ、デング熱、SARSコロナウイルス、エボラ出血熱、パピローマウイルスなど、さまざまな感染症と微生物の関係を簡潔にまとめた医療系学生向けの入門書。
一般の人でも読める明快さ!
カラーイラストとわかりやすい語り口で、スラスラ理解できる。確認問題付き。
【まえがきより】
現代は遠い地域や国で発生した感染症が、交通機関の発達により数日で私達の地域に到達することが可能です。すなわち、ニュースで見聞きする感染症が、まさに“身近なもの”になっています。本書では、感染症とその原因の微生物との関係を中心に解説しました。そして、読者の皆さんがとっつき易く、かつ微生物学に興味を持ってもらえるようにイラストを多用し、解説し過ぎないように意識しました。また、簡単な確認問題や要点集も作成しましたので、併せて利用してもらえると幸いです。(抜粋)
【目次】
1章 微生物って何?
1.1 微生物の分類
1.2 微生物の発見と感染症
1.3 微生物検出と培養
1.4 感染症への対応
2章 細菌って何?
2.1 細菌とは
2.2 細菌の種類と特徴
3章 ウイルスって何?
3.1 ウイルスとは
3.2 ウイルスの種類と構造
4章 真菌と原虫って何?
4.1 真菌とは
4.2 真菌の種類と特徴
4.3 原虫とは
4.4 原虫の種類と特徴
5章 微生物から身を守る ~感染防御~
5.1 院内感染対策
5.2 消毒と滅菌
5.3 予防接種
5.4 口腔ケアの重要性
5.5 食中毒への対策
5.6 母子感染の対策
6章 微生物と闘う ~抗菌薬・抗ウイルス薬・抗真菌薬~
6.1 抗菌薬
6.2 抗ウイルス薬
6.3 抗真菌薬
6.4 薬剤耐性菌と耐性ウイルス
7章 微生物を整理する ~要点集~
7.1 細菌編
7.2 ウイルス編
7.3 真菌編・原虫編

2020.07.10発売
殺意の複合
講談社文庫
旧正月元旦の香港で、日本総領事館の高野が刺殺された。複雑な犯罪の匂いも漂う。同じ総領事館へ警察庁から出向中の佐島にも報告が届いた。佐島は友人・陳展望を呼び出して助言を乞う。陳展望は食通で、並はずれた推理力をもつ奇人である。香港を舞台に、魅力的な中国人名探偵を活躍させる、出色の推理連作集。

2020.07.10発売
五十万年の死角
講談社文庫
太平洋戦争開戦の日、日本軍は、北京の医大研究施設を急襲した。貴重な文化財である、北京原人の化石骨を接収するためだった。ところが、めざすものはすでに、金庫から消えていた。何者が持ち出したのか? 化石骨を追い、日本軍、中国共産党、国民党などの激しい暗闘が始まる。壮大なサスペンス横溢の、第22回江戸川乱歩賞作受賞作品。

2020.07.10発売
非・文化人類学入門
講談社文庫
なに、よくあることさと見すごしてしまう日常の出来事も、狂気と知性に妖しく彩られた華麗なる料理人・豊田有恒の手にかかると、ドタバタハチャハチャと、たちまちその姿を怪しく変える。読者の前に出されたこの奇妙な20の一品料理。はたして、いかなる味がするものか? ぜひご試食されんことを!(ただし食あたりされても責任は持ちません。――編集部註)

2020.07.10発売
邪馬台国を見つけよう
講談社文庫
邪馬台国はどこにあったのか? これは史学界、考古学界、そしてアカデミズムの世界から在野に到るまで、諸説紛紛、まさに論者の数だけ意見も錯綜するといわれる謎中の謎である。本書は、この難問に、SF界の奇才が長年の構想と収集資料をもとに、すべての「邪馬台国」に独自の実地踏査を試みて成った、ユニークな邪馬台国紀行・入門書である。ロマンと知的冒険心を湧きたたせるトラベル・エッセイ。卑弥呼の国を旅しよう!

2020.07.09発売
笑いの哲学
講談社選書メチエ
笑いについての考察は古来さまざまに試みられてきた。西洋哲学においては笑いの底に人間の「突然の得意=優越感」あるいは「小心さ」を見た。また「笑いの空間」と「差別の空間」が重なり合うところで起きていることも意識されてきた。
では、笑いという現象を解く一個の原理があるのだろうか。
笑いとは平穏な日常の破裂である。独特の状況や人間関係のなかから生まれる。また、笑いとは生ものである、刹那的である等々、笑いという現象はいろんな側面からその特徴を見出すことができる。
本書では西洋哲学の知見から現代日本における「お笑い」さらに広く芸術まで、笑いの現場を視野に入れつつ秩序、掟への揺さぶりとしての笑いの可能性を縦横に考察する。

2020.07.09発売
とうがらしの世界
講談社選書メチエ
いつ、日本に伝わったのか? なぜ、辛いのか?
辛いししとうと、辛くないししとうの違いとは?
ダイエットの効果はあるのか?
「辛い」というよりも「臭い」ハバネロ、「ネズミの糞」の名を持つ激辛種・・・。
知れば知るほど汗が出る。科学と食文化の両面から、世界のトウガラシを挟み撃つ、刺激的な「食の教養」!
第一部では、食用トウガラシの起源から、たくさんの種類、辛さの秘密、トウガラシでのダイエットまで、「トウガラシの基礎知識」を解説。
第二部は、トウガラシの故郷・中南米のハバネロに代表される激辛料理に始まり、スペイン、イタリア、東欧などのヨーロッパの郷土料理、さらにアフリカ、インド、タイ、中国、韓国・・・などなど、「世界一周トウガラシ紀行」。そして、実は豊かな日本の「唐辛子文化」を京都、信州はじめ各地に訪れる。

2020.07.09発売
ヨーロッパ世界の誕生 マホメットとシャルルマーニュ
講談社学術文庫
「地中海世界」の没落と「ヨーロッパ世界」の誕生、その背後で決定的役割を果たしたイスラムへの着眼ーー。歴史家が晩年の20年に全情熱を傾けたテーマ。ピレンヌの集大成にして、世界的に参照され続けている古典的名著、待望の文庫化!

2020.07.09発売
日本料理文化史 懐石を中心に
講談社学術文庫
茶道の美と精進の思想―和の食、かくして極まれり。
「懐石」と「会席」は何が違うのか。
利休の「一汁二菜」「一汁三菜」はなぜ正統となったのか。
「乾杯」の日本的起源とは。
茶道から生まれた様式がいかにして日本料理の伝統を形づくったのかを、資料から丹念に考察する。
和の食、その精髄たる懐石料理の誕生から完成、そして後世への継承という歴史の中に、
日本文化のエッセンスを見いだす類稀なる論考。
【本書より】
何故、懐石という新しい料理の様式が生まれたのか。その歴史的前提を明らかにしなければならない。料理に限らず、文化は一つの様式に固定してしまうと、それを内部から突き破る革新が起こって、また新しい創造的な歩みがはじまる。いわば本膳料理の行き詰まりを打破する革新であったと、さきに懐石を位置づけたのだが、では、本膳料理とは何か―
【本書の内容】
唐菓子と柏餅―序にかえて
第一部 懐石誕生
懐石の誕生
近世公家の懐石
千家茶会記にみる懐石
茶書にみる懐石の心得
第二部 懐石以前
大饗料理
本膳料理
精進料理
食の作法
第三部 料理文化の背景
中世の食文化点描―大工・荘園・都市
日本の食事文化における外来の食

2020.07.09発売
ローマの哲人 セネカの言葉
講談社学術文庫
パクス・ロマーナ期、ローマ帝国で弁護士、元老院議員、財務官、法務官、そして皇帝ネロの顧問官を歴任したセネカ(前1年頃~65年)は、思想家として人生、死、貧困、徳、欲望と快楽、真の自由という、誰の人生にも関わるテーマについて普遍的なメッセージを遺している。「どうしてこんな面白いものが今まで日本ではほとんど読まれなかったのだ」――特定の他者にあてた書簡の形で著した十数篇の文章を、『清貧の思想』『ハラスのいた日々』の作家・中野孝次が晩年自らの翻訳で読み解く。道徳的退廃に陥った21世紀の日本を憂え、人として生きる術を説くいきいきとした箴言として提示した、現代人のためのセネカ入門。(原本:2003年岩波書店刊)