新刊書籍
レーベルで絞り込む :

1994.09.05発売
コミック昭和史(3)日中全面戦争~太平洋戦争開始
講談社文庫
中国人民のねばりづよい抵抗にあい、日中戦争は膠着状態におちいった。撤退もままならぬ中で、日本の軍部は太平洋に眼をむけた。石油資源を確保するためである。大東亜共栄圏の美名のもとに作戦が練られる。開戦を避ける日米交渉も決裂。昭和16年12月8日、真珠湾に奇襲をかけ、ついに太平洋戦争へ突入。
軍統帥部からは日米交渉よりも開戦準備をという声も出始めた昭和16年9月6日開戦決意の御前会議が開かれる。

1994.09.05発売
はやぶさ新八御用帳(三) 又右衛門の女房
講談社文庫
江戸の町に地震が続き、南町奉行所内が緊張する中、高木用人は途方にくれた様子。心配する新八に、刀剣鑑定の名家に嫁いだ娘の、離縁話を打ち明ける。地震騒ぎに関係があるらしい。仲立ちに訪れた新八の眼前で、刀剣をめぐって更に大難題が持ち上がるが……。次々と起こる怪事件を捌く、好評シリーズ第3集。(講談社文庫)
江戸の町に地震が続き、南町奉行所内が緊張する中、高木用人は途方にくれた様子。心配する新八に、刀剣鑑定の名家に嫁いだ娘の、離縁話を打ち明ける。地震騒ぎに関係があるらしい。仲立ちに訪れた新八の眼前で、刀剣をめぐって更に大難題が持ち上がるが……。次々と起こる怪事件を捌く、好評シリーズ第3集。

1994.09.05発売
時代小説傑作選 剣よ風を呼べ
講談社文庫
百花繚乱!大名家のお家騒動、巷をさわがす吸血鬼、江戸の風景、明治への胎動等々、読者の期待を満喫させる精鋭14作家が競う時代小説決定版。
<収録作家>井上ひさし・戸川幸夫・平岩弓枝・日影丈吉・安西篤子・白石一郎・梅本育子・藤沢周平・神坂次郎・津本陽・早乙女貢・北原亞以子・遠藤周作・泡坂妻夫

1994.09.05発売
天保九年の少年群
講談社文庫
未熟な悪党達の哀歓、当世若者気質・天保版ーー賄賂と談合の横行する、腐敗した千代田城の城下で、泰平の世の中からはみ出して、浅草の貧しく仲間宿にとぐろをまく少年たち。御家人くずれの悪童、妖しい美少年、博打と女遊びに夢中の未熟なほっつき歩く放蕩者などの、単純で素朴な生と死。あくどく派手な徳川時代の世紀末に、刺激的で妙な魅力をもつ集団の消長、時代と人間の関わりを、練達の筆で暖かく描く、心に残る名作。

1994.09.05発売
幕末剣客伝
講談社文庫
元新撰組隊士の生々流転。もう一つの維新史ーー明治5年旧暦3月はじめ、東海道・浜松宿、日暮れどき。軒を連ねる旅籠(はたご)町で、狼藉をはたらくごろつきたちの前に、ヌッと立った一人の土族。元新選組隊士・中島登。剣士の体の中を走る熱い血のたぎりは、登を東京へ向かわせた。幕末から明治へかけ、激動の時代を生きた男の、生々流転を見事に描く。もう一つの維新史。

1994.09.05発売
夢ざめの坂(下)
講談社文庫
失踪人捜しから浮かびあがる日中戦争の裏面史ーー失踪した夫探しは、浦上隆志を、はからずも日中戦争の裏面史へ引きずりこんだ……。民族抑圧に抗した明末清初の画家・八大山人への敬慕。中国の故事「銜石」に託して描く、日中戦争下の知日派中国人の苦悩。しだいに明らかとなり、上海に見えかくれする主人公半生の謎。悠々たる筆致でつづる物語は意外な展開に! <上下巻>

1994.09.05発売
夢ざめの坂(上)
講談社文庫
ある男の失踪。その軌跡の果てに浮かぶ謎は!? ーー「文化教室」を営む浦上隆志を訪れた初対面の女性・杉坂房子は、こともあろうに、失踪した夫を探してくれと、隆志に頼む。その夫・伊庭潤は、1年前、水墨画教室に在籍したのだという。隆志の奇妙な失踪人探しが始った……。いつかおちいる房子との恋。その語らいの中に浮びあがる隆志の生いたち。滋味溢れる推理長編。<上下巻>

1994.09.05発売
犬を飼う武士 十時半睡事件帖
講談社文庫
松林に捨てられた子犬が縁で、めぐり合った若い侍と武家の娘。犬好きの二人は、やがてほのかな愛を互いに抱くのだが、現実には二人とも意に添わない縁談に縛られ、苦悩していた。やがて二人は、武家社会の掟破りに挑む。福岡・黒田藩の総目付・十時半睡が、泰平の世に起きる武家社会の難問を裁く、シリーズの第4集。NHKでドラマ化もされた名シリーズ!

1994.09.05発売
毒婦四千年
講談社文庫
末喜(ばっき)、妲己(だっき)、褒ジ(ほうじ)、驪姫(りき)……。絶世の艶容、その性(さが)、残忍にして陰険。ケタはずれの中国後宮の毒婦、とりわけ武后――疑心暗鬼のままに幾千人を殺し、なお清々しい眸子と水々しさを保つ武后を、その眉をつくり化粧を施し続けた男の目を通して描く「皇后狂笑」。ほかに、西太后などを描いた7編を収録。ケタ外れのおもしろさ! 柴錬得意の中国物の世界。

1994.09.05発売
女王 卑弥呼
講談社文庫
血みどろの戦乱をくぐりぬけ、卑弥呼は邪馬台国の王となる。視覚にハンディを持ちながら気品と美しさを備えた女王に対して、周辺の国は並々ならぬ関心を寄せる。危い女王を全力で補佐する老将・伊支馬の奮闘と異相の愛。そして卑弥呼の決断のときが来た! 謎の王国と女王のありようを新しい視点で描き上げた、問題の秀作。九州・吉野ヶ里の海と山野に展開する古代人の争闘とロマンを大胆に描く!

1994.09.05発売
ザンギリ愚連隊
講談社文庫
慶応4年5月の上野彰義隊の闘いは、政権奪取をはかる薩長土に抗して、江戸の侍たちが誇りと意地を貫いた負け戦であった。新政府の下の、江戸っ子たちは変心していった……。元旗本直参で生き残った彰義隊士・奥野左京らは切歯扼腕の毎日を送っていたが、薩長の目にあまる横暴に我慢できず、怒りはついに爆発した。歴史をあざむく権力者たちに挑んだ若者の悲劇を描く、長編時代小説。上野彰義隊の残党が大あばれ!

1994.09.05発売
アンジェリク(19)謀略の影法師(下)
講談社文庫
過去の陰にわけ入るケベックへの旅。
怪しい船の乗客からの恋文。果たしてそれは、敵か味方か?
船団が寄港したフランス領の入植地ターダサクで、アンジェリクの許へ1通の手紙が届けられた。「忘れることのできない、あなたのエメラルドの目……」熱い思慕の情をつづったその恋文の主は彼女と夫ペイラック伯爵の運命を握るルイ14世の特使であり、過去の世界から現れた意外な人物だった。(全26巻)

1994.09.05発売
アンジェリク(18)謀略の影法師(上)
講談社文庫
霧深い峡谷に隠された謀殺の罠!
危地に陥った夫を救うために、敢然と立ち上ったアンジェリク。
冬も間近いセント・ローレンス河を溯って、ペイラック伯爵の率いる船団はケベックへの旅を続ける。かつて2人を追放した祖国、フランスの領土ケベック。アンジェリクの不吉な予感の通り、敵は霧深い峡谷に、恐ろしい死の罠を用意していた。夫を救うため、彼女は敢然と敵に立ち向かうが……。(全26巻)

1994.09.05発売
決戦の時(下)
講談社文庫
男の世界は容赦も仮借もない。相手の命を奪わねば己れが殺される――ひたすら敵をあざむく策で、駿河、美濃を攻略した信長は、天運をも味方に天下布武の野望を抱く。朝倉・浅井の連合軍を破り、ついに武田軍団との決戦が迫る。秀吉、小六・将右衛門らの川筋衆の働きを新資料によって縦横に描く傑作。

1994.09.05発売
決戦の時(上)
講談社文庫
神をも仏も、己れの他に何も信じぬ。余は魔王になるぞ――信長18歳。うつけ者と信長を棟梁に認めぬ叔父、弟を謀殺、やがて尾張を襲うだろう大敵、今川、斉藤との勝目のない決戦に死を覚悟で挑む。内憂外患の若き信長の孤独と、唯一人心を許した年上の恋人、吉乃との交情を初めて詳細に描く歴史長編。
1994.09.05発売
葦が泣く 平手造酒異聞
講談社文庫
女を泣かせ男を斬る平手造酒のニヒルな境涯天保十三年春。吉原の妓楼で暴れる浪人二人を斬った平田深喜は、その暗い人生の中で初めて剣の腕を世に知らしめた。後の平手造酒の虚無的な生き様の真因を探る!

1994.09.05発売
歴史学概論
講談社学術文庫
歴史学とは何か。古代ギリシアのヘロドトスから、ローマ帝国末期のアウグスティヌス、ルネサンスの人文学者やフランスの啓蒙思想家を経て、19世紀ドイツのランケに至って近代歴史学は成立した。その発達段階を明快に分析しながら、古代から中世への転換期の歴史意識の研究など、現代思想学の問題点をも論及。西洋史学の泰斗が、「歴史することの妙味」と歴史を学ぶ心構えを懇切に説いた必読の書。

1994.09.05発売
小泉八雲 西洋脱出の夢
講談社学術文庫
西洋人でありながら、小泉八雲として日本人以上に日本を愛し理解したラフカディオ・ハーン。本書では多くの資料を駆使して夏目漱石やマーク・トゥエインなど同時代の作家と比較、また不幸な幼年時代や来日前のアメリカでの新聞記者時代にも光を当てるなど、様々な角度からハーンの全容を分析検証した。今なお日本人の心に生き続ける古びることのない八雲文学の魅力の秘密を、鮮やかに論考した名著。

1994.09.05発売
病因論研究
講談社学術文庫
フロイトに共鳴したヴァイツゼッカーは、内科学に精神分析を導入するという野心的な試みを行ない、独自の心身相関論を構築した。デカルト以来の心身二元論と、心身両者間の単線的な因果性を徹底的に排除し、心と身体が相互に原因と結果となって、円環の関係で一体となると主張する。発病を人生のドラマ、生活史のドラマと捉える観点の必要性を説いた画期的研究の初訳成る。待望の文庫オリジナル。

1994.09.05発売
花ごよみ
講談社学術文庫
花がきらいという人に出会ったことはない。古来この国の山野、池沼、路傍、水辺、町のなかに見出される花が好きだし、殊に日本の秋の野に咲くさびしい花が好みに合う。私の格別に好きな花は『古今和歌集』という文芸の余情を帯びている。言葉の綾というものが美しくまとい付いている花…。美しい日本の四季を彩る花づくし132章。古今東西の花にまつわる詩歌について蘊蓄(うんちく)をかたむけた好著。